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立ち止まって振り返って 2
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枝打ちして落ちた枝を拾い敷かれたブルーシートに置いていく。それがケリーの仕事だった。
綾人は見てみぬふりをしていた。勿論植田も水野も綾人を真似てみてみぬふりをしていた。手助けはしてやりたいと思ったが
『底辺から上を見上げる景色がどれほど素晴らしいか教えてやると良い』
きっと人生初の挫折だろうケリーに底辺はまだこんな生易しい物じゃないぞと視線を外し、きっと気をかけるだろう陸斗から距離を取らせるように庭園の方を任せる。葉山と下田がいれば問題ないだろう。三年間築いた関係は大学が変わった程度では揺らぐ事はない。むしろ
「ほら陸斗、梯子支えておくから気を付けて降りてこい」
「陸斗、ずっと枝打ちしてたから少し休憩しよう。飯田さんから飲み物と軽食貰って来たんだ」
「藤二も渉もありがとう!」
龍が見下ろす東屋でポットから暖かな湯気の上る紅茶をマグカップで飲みながらクッキーだろうか焼菓子を食べる様子に何で先輩の所にも持って来てくれないのと思うも随分逞しくなった陸斗を眺めて城のキッチンへと向かう。
「飯田さん!俺もクッキーとかたーべーたーい―!」
水野と一緒に乗りこめば、飯田さんはにこりとオリオールと夕食を仕込みながら
「綾人さんより皆さんの働きが陸斗君と同質なわけがないから休憩時間まで無視するように仰せつかってますので」
「「綾っちやっぱり鬼だったー!」」
「おやつの時間までもう少し頑張ってください」
「飯田さんお笑顔が素敵すぎて頑張りますとしか言えないよー」
水野と植田はひいきだと言ってえぐえぐと涙を流しながら庭へと戻る。
とはいえ水野と植田だって理解しているのだ。
このお犬様は飼い主の命令が絶対だと言う事を。幾ら泣いて叫んでも既に出された命令を変える事が出来ない自分達の序列の低さを呪いつつ、だからと言って飯田を動かすような何かを持たない二人は泣いても仕方がない、園田を弄って遊ぼうと気持ちを入れ替えるのだった。
城の裏側から畑の方へと向かえばジェムが良い感じに鍬で畑を耕している。石灰や腐葉土をすきこんで行き、綾人が畝を作ってアレックス達を使ってマルチングを行っていた。
「水野、植田、陸斗達はどうだった?」
「良い感じに仕事進んでますよ。通路の伸びた枝も打ち終えて生垣も綺麗にきりそろえてありました。今一足先に休憩を取ってます」
そう、別にさぼって三人の様子を見に行ったわけではない。
俺達がいると畑仕事がスムーズに進み過ぎるからお使いに行って来いと言われただけだ。こっちは園田が三年の時ずっと綾人の家に居座ったので門前の小僧ではないがそれなりに農家並みに出来るようになったのでこちらのフォローは園田がいれば大丈夫だと俺達は追い出されただけなのだ。とは言え長期休みしかお手伝いしてないから見事体が鈍りまくって上手く動かないのが情けない話だが、それでも久しぶりに体を動かした程よい疲れは心地いいと思う。これが筋肉痛にならなければなおいいと思うのだがそこは割愛。綾っちなら確実に
『怠けたお前が悪い』
考えるまでも判る言葉は認めるしかない物だった。
園田の指示によって等間隔に穴をあけた所に事前にリヴェットさんとオラスさんに芽だししてもらっていた苗を植え付けていたが、そこでもケリーはおろおろとするだけだった。
さすがに見てられないと目を瞑ればやっぱりできる子、園田は綾っちの目を盗んで何てことできないのを判っててケリーを連れだしていた。
よそから見ていた俺達だって綾っちが二人が去って行くのを見ていたのに気付いたぐらいだから園田だって判ってやってるのだろう。仕方がないと俺が溜息を吐けば
「植田、新しいミッションだ」
「判ってるよ。可愛い後輩のフォローをするだけだ。そして新しい後輩を育てるのも俺達の仕事だ」
うんと頷いて
「綾っちー聞いてー」
「綾っち言うな。つか何を聞けと」
ため息交じりの言葉に
「りっ君達飯田さんに特別にクッキー焼いて食べてました」
えぐえぐと涙を落しながら羨ましさを訴えば鬱陶しそうな視線を容赦なくむけられる。
「綾っちー、俺も飯田さんのクッキーたーべーたーいー」
「作付けが終わってからだ」
「綾っちー、それ何時になったらおーわーるーのー?」
俺が右足、水野が左足。縋る様に休憩しようよと涙を流しながらお願いをすれば、さすがに新人達も気付いてどん引きしてる。
良いか、綾っちを動かしたいのならこれぐらいみっともなくしがみ付くぐらいが丁度よいのだと心の中で訴えながら「綾っちー」「綾っちー」とゾンビの如く訴えて行く。
「うおっ?!なんだお前ら!!足離せっ!!!」
「あらやだ奥さん、この足少し肉付きが良くなくなくて?」
「まぁ、奥様もそう思いまして?もう少し肉付きが良い方が美味しいと思いますのよね?」
なんて言いながら綾っちの足を二人掛かりで担ぎ上げ、慌てる綾っちは失礼な事に長身の水野の頭に反射的にしがみつく。
「お前らっ!いきなりっ!!」
喚く綾っちを無視して
「ジェムー、後適当に頼むな。
作付け終わったら飯田さんにおやつ貰えよー!」
あとは任せたと言って綾っちを強制的にこの場から退場させる。
そして向うのは……
ぐすっ…… うっ……
湿っぽい水音が聞こえてくる景色が見えない所。
そこで綾っちを下ろして無言でたたずみ、そっと耳を澄ますのだった。
綾人は見てみぬふりをしていた。勿論植田も水野も綾人を真似てみてみぬふりをしていた。手助けはしてやりたいと思ったが
『底辺から上を見上げる景色がどれほど素晴らしいか教えてやると良い』
きっと人生初の挫折だろうケリーに底辺はまだこんな生易しい物じゃないぞと視線を外し、きっと気をかけるだろう陸斗から距離を取らせるように庭園の方を任せる。葉山と下田がいれば問題ないだろう。三年間築いた関係は大学が変わった程度では揺らぐ事はない。むしろ
「ほら陸斗、梯子支えておくから気を付けて降りてこい」
「陸斗、ずっと枝打ちしてたから少し休憩しよう。飯田さんから飲み物と軽食貰って来たんだ」
「藤二も渉もありがとう!」
龍が見下ろす東屋でポットから暖かな湯気の上る紅茶をマグカップで飲みながらクッキーだろうか焼菓子を食べる様子に何で先輩の所にも持って来てくれないのと思うも随分逞しくなった陸斗を眺めて城のキッチンへと向かう。
「飯田さん!俺もクッキーとかたーべーたーい―!」
水野と一緒に乗りこめば、飯田さんはにこりとオリオールと夕食を仕込みながら
「綾人さんより皆さんの働きが陸斗君と同質なわけがないから休憩時間まで無視するように仰せつかってますので」
「「綾っちやっぱり鬼だったー!」」
「おやつの時間までもう少し頑張ってください」
「飯田さんお笑顔が素敵すぎて頑張りますとしか言えないよー」
水野と植田はひいきだと言ってえぐえぐと涙を流しながら庭へと戻る。
とはいえ水野と植田だって理解しているのだ。
このお犬様は飼い主の命令が絶対だと言う事を。幾ら泣いて叫んでも既に出された命令を変える事が出来ない自分達の序列の低さを呪いつつ、だからと言って飯田を動かすような何かを持たない二人は泣いても仕方がない、園田を弄って遊ぼうと気持ちを入れ替えるのだった。
城の裏側から畑の方へと向かえばジェムが良い感じに鍬で畑を耕している。石灰や腐葉土をすきこんで行き、綾人が畝を作ってアレックス達を使ってマルチングを行っていた。
「水野、植田、陸斗達はどうだった?」
「良い感じに仕事進んでますよ。通路の伸びた枝も打ち終えて生垣も綺麗にきりそろえてありました。今一足先に休憩を取ってます」
そう、別にさぼって三人の様子を見に行ったわけではない。
俺達がいると畑仕事がスムーズに進み過ぎるからお使いに行って来いと言われただけだ。こっちは園田が三年の時ずっと綾人の家に居座ったので門前の小僧ではないがそれなりに農家並みに出来るようになったのでこちらのフォローは園田がいれば大丈夫だと俺達は追い出されただけなのだ。とは言え長期休みしかお手伝いしてないから見事体が鈍りまくって上手く動かないのが情けない話だが、それでも久しぶりに体を動かした程よい疲れは心地いいと思う。これが筋肉痛にならなければなおいいと思うのだがそこは割愛。綾っちなら確実に
『怠けたお前が悪い』
考えるまでも判る言葉は認めるしかない物だった。
園田の指示によって等間隔に穴をあけた所に事前にリヴェットさんとオラスさんに芽だししてもらっていた苗を植え付けていたが、そこでもケリーはおろおろとするだけだった。
さすがに見てられないと目を瞑ればやっぱりできる子、園田は綾っちの目を盗んで何てことできないのを判っててケリーを連れだしていた。
よそから見ていた俺達だって綾っちが二人が去って行くのを見ていたのに気付いたぐらいだから園田だって判ってやってるのだろう。仕方がないと俺が溜息を吐けば
「植田、新しいミッションだ」
「判ってるよ。可愛い後輩のフォローをするだけだ。そして新しい後輩を育てるのも俺達の仕事だ」
うんと頷いて
「綾っちー聞いてー」
「綾っち言うな。つか何を聞けと」
ため息交じりの言葉に
「りっ君達飯田さんに特別にクッキー焼いて食べてました」
えぐえぐと涙を落しながら羨ましさを訴えば鬱陶しそうな視線を容赦なくむけられる。
「綾っちー、俺も飯田さんのクッキーたーべーたーいー」
「作付けが終わってからだ」
「綾っちー、それ何時になったらおーわーるーのー?」
俺が右足、水野が左足。縋る様に休憩しようよと涙を流しながらお願いをすれば、さすがに新人達も気付いてどん引きしてる。
良いか、綾っちを動かしたいのならこれぐらいみっともなくしがみ付くぐらいが丁度よいのだと心の中で訴えながら「綾っちー」「綾っちー」とゾンビの如く訴えて行く。
「うおっ?!なんだお前ら!!足離せっ!!!」
「あらやだ奥さん、この足少し肉付きが良くなくなくて?」
「まぁ、奥様もそう思いまして?もう少し肉付きが良い方が美味しいと思いますのよね?」
なんて言いながら綾っちの足を二人掛かりで担ぎ上げ、慌てる綾っちは失礼な事に長身の水野の頭に反射的にしがみつく。
「お前らっ!いきなりっ!!」
喚く綾っちを無視して
「ジェムー、後適当に頼むな。
作付け終わったら飯田さんにおやつ貰えよー!」
あとは任せたと言って綾っちを強制的にこの場から退場させる。
そして向うのは……
ぐすっ…… うっ……
湿っぽい水音が聞こえてくる景色が見えない所。
そこで綾っちを下ろして無言でたたずみ、そっと耳を澄ますのだった。
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