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踏み出す為の 7
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「アヤト!お帰り!」
「オリヴィエもお帰り!」
遠くでドアが派手に開く音が聞こえたと思ったらそのまま全速力の足音が近づいてきたと思ったらダイニングの扉が両側に大きく開いた瞬間キラキラと輝くような瞳のオリヴィエがヴァイオリンケースを握りしめたまま両手を大きく開いたかと思ったらその腕に俺は捕まえられての挨拶。
こんなにも歓迎されるなんてと言うこそばゆさと、抱きしめられた時にしたたかに背骨を攻撃するバイオリンケースでクリティカルヒット!
痛みを勢いに変えてのオリヴィエの挨拶を返したものの、バイオリンケースの追い討ちを全く予想してなかったためのあまりの痛さに悶えたくてもそこはちょうど正面にオリヴィエ。この年頃はちょっと見ない間にすぐ大きくなるのか少し下に見ていた視線はやや上になっていた挙句にバイオリンしか盛った事がないような子だと思ったのに俺を持ち上げてぐるぐると回される始末。
いや、少し見なかった間にかわりすぎじゃね?!
飯田さん助けてと手を伸ばそうとするも、あとからやって来たマネージャーのデューリー氏とご挨拶してスルーされてるー。さりげなくまだお怒りが収まってないご様子ーな狂犬飯田氏に助けは求められないだろうと伸ばした手はぱたりと地に落ちた。
ではなく。
「オリヴィエ、目が回る……気持ワルイ……」
さりげなく圧迫される胃袋に先ほど頂いたレモンドリズルケーキがリバースしてきそうで……
さすがに話してくれて、飯田さんも慌てて駆け寄って背中をさすってくれた。
「アヤトごめん!嬉しくってつい……」
「オリヴィエごめんね、おれ、そこまで頑丈じゃなくって……」
辛うじて吐く事はなかったものの、床の上で死に体と言う様に俺は転がっていた。
「綾人さん大丈夫?」
「飯田さんが俺の事を無視しなければ全く大丈夫で」
「あああ……」
そこは飯田さんも反省する点だったのだろう。
一瞬だけ一度視線が合ったけど華麗に無視してくれたためのこの結果。恨むぜ飯田さんとだけ思っておく。
まあ、先生の謎の俺の観察から俺の行動を解き明かして飯田さんにちくったりしてのこのお怒り。先生なりの優しさが痛いと常日頃の自分の行いを珍しく反省する綾人だった。
その後はオリヴィエの帰宅と合わせてご飯の時間になる。中々帰らないデューリー氏はまだ何かあるのだろうかと思ったが、彼はここで晩御飯を食べて帰ると言う。時には泊まって行ったりすると言うのでふーんと聞いていれば、なんと彼の給料はオリヴィエの収入から支払われていると言う。もともと社長の秘書で高収入だったのにもかかわらず、収入が下がるリスクを背負ってまでオリヴィエのマネージャーになった理由は何も社長命令だけではなく、彼がその収入を捨ててまでもオリヴィエの未来を信じたからだと言う素敵な話し。投資として考えたらすげーハイリスクハイリターンだなと感心するしかない投資。そんな考え方にちょっと自分が嫌になってしまったものの、俺だってオリヴィエに投資をする第一人者だ。オリヴィエに明るい未来を見る仲間同士そこはご飯代ぐらいはいくらでも投資しよう。
神はいた。
はっきり言って宗教何て結婚と葬式ぐらいしか縁がないと思ってる綾人はクリスマスや正月は宗教と言うより季節性のイベントぐらいしか思ってない標準的な国民性の感性の持ち主だ。
そして八百万の神々が御座す国では日々神が爆誕している。
遠く離れた場所で神と遭遇すればあがめるのもまた国民性。
「オリオール、貴方は紛れもなく飯田さんの師匠だ」
「こう見えてもカオルの舌にフランス料理を仕込んだのは私だと自負しているからな」
そう、本日の晩ご飯は綾人の大好物のポテトグラタンだったのだ。
綾人が愛してやまないポテトグラタンのベシャメルソースを極めたオリオールの逸品。勿論飯田さんの美しいロゼッタが花開くポテトも再現してあり、、それはポテトの品種が違えばまたさく花も変わると言う様にぽってりとした花弁がしゅっとしたエレガントさを持つ花へと変貌していた。
「美しすぎます」
「これもまた腕だよ」
何て飯田さんを見て笑う。
飯田さんも一口グラタンを食べて
「日本じゃ売ってないチーズとバター……」
違いを見つけたようで項垂れる様子に俺はこれを再現してほしい為に
「空輸します!どこのメーカーの何て言うお品なのでしょうか?!」
オリオールに必死に問いかけるもにんまりと笑うオリオールは
「アヤト知ってるかい?
同じ材料を使って、同じように調理をしたとしても決して同じものが作れるとは限らないのが料理だよ」
奇しくも飯田が常日頃言っている言葉をオリオールは飯田に向かって放った。
悔しそうな飯田はそれでも一つ一つ分析するように、それは食事ではないと言うように分解をして一つ一つ味を確かめている横で
「飯田様!この味を再現する為ならどこまでもごいっしょさせていただきます!」
「ええ、いつかはこのベシャメルソースに絡む総てを手に入れて見ます!」
壁何てとうに無くなったとおもってた師の真骨頂に久しぶりの惨敗を味わう飯田はフォークを握りしめ綾人に誓うそんな寸劇をオリオールはこれぞ我が最愛の愛弟子と微笑ましく見守るのを飯田は気づかないまま一口一口を難しい顔をして記憶するのだった。
そんな鬼気迫る顔で吟味する飯田の横でオリヴィエは素直に美味しいと喜びながら堪能し、そして綾人の神との対話の食事の時間を初めて見るデューリー氏はどんびきしながらも美味しさに心を踊るなか決して綾人と飯田を見ようとはしなかった。多分これが一番正解だ。
歓迎の宴を綾人はうっとりと夢うつつな世界の中で堪能したあと、飯田さんにお願いして作ってもらったアイリッシュコーヒーを貰うなか今回の訪仏のスケジュールを伝える。
「今回は五日しか居られないからオリオールの店の様子を見るだけにしてるから」
ずっとこの城での滞在になると伝える。
「ええ!じゃあ、俺……」
「オリヴィエ悪いな。スケジュールはデューリーから聞いている。
明日から演奏旅行で今日が最初で最後になるって」
じわりと寂しそうな顔の瞳に水たまりが出来そうになる頭を俺は引き寄せる。
「悪いな。俺もバカンスで来たわけじゃない。
やる事をやってから帰るだけだから」
すん……と引き寄せた頭が奮える鼻をすする音に俺はきゅっと強く抱きしめて
「オリヴィエの動画毎日見てる。
バイオリンの良し悪し何て判らない俺だけど、テレビで流れてくる音の中にあるバイオリンとオリヴィエのバイオリンと比べてしまうくらいオリヴィエの音が俺の中で基準となってる。
オリヴィエからもらった曲が俺の中の基準だ」
嬉しそうにぱっと顔を上げて俺を見る瞳に俺はこれ以上とない笑顔で笑いかける。
「あの曲完成するの楽しみにしてる!」
一瞬にしてオリヴィエの顔から表情と言う表情が消え去った。
悪いが教え子を伸ばすのには適正な飴と鞭がある事を俺はちゃんと理解している。飴を与えるより鞭を振るうしかないあいつらとは違い飴と鞭が有効なオリヴィエに最大の試練なんてそんな物これ以外に何があると言う物だ。
いつになったらあの未完成曲は完成するんだい?
無言でのその問いかけはオリヴィエの涙を止めてピタッと止めてくっつくような距離からすすす……とお互いの適性なパーソナルスペースを確保するぐらいまで離れるのをデューリー氏が声を殺しえ耐えているのを見て俺はご迷惑おかけしましたと心の中で謝罪。飴の効力が強すぎると相殺するにはこれぐらいの鞭が必要と言う事もオリヴィエに教育を施して行く。
とは言え久しぶりの再会は俺も嬉しいのは本当だから
「あせる事はないんだ。
俺とオリヴィエの関係はこれからもずっと続く。だから今直ぐ完成する事はないんだよ」
優しく語りかけるけどオリヴィエの視線はもう俺を100%信じる視線ではなく、判ってやったとはいえ少しだけ寂しいそれは……
例えば、深山にある辺境の地にある俺の家にまで通ってまで未来を得ようとするための高校生達に与えられる試練を受け取った何かを切り捨てて得るそんな瞳。
希望の上に厚く塗られた絶望と言う試練を受け取る哀れな羊と言う所だろうか。
「何だったら朝まで語り合おう。作曲のヒントになればうれしいな」
なんて言えば顔を真っ青にして
「今日は次の演奏会の練習があるから!
折角綾人との再会は嬉しいけど俺はプロだから。
今度来る時はチケット用意しておくから残念だけど時間がなくってごめんね!」
と言う素晴らしい気遣いのあるお断りの言葉にそれは仕方がないかと俺も妥協する。
ちょっとやそっとじゃ冷める事のない竈オーブンで焼いたグラタンを一生懸命口へと運びながら一番に食べ終えたオリヴィエはバイオリンを抱えて
「屋根裏の練習場に行ってきます!」
何て敬礼。
早足で去っていく様子をデューリーに視線で問えば
「氷像の貴公子と言われたオリヴィエにあんな姿をさせるのは貴方位ですよ」
そんな中々イタイ二つ名だけどオリヴィエを知る者からしたら最上級の褒め言葉に俺は密かに満足そてポテトグラタンのおかわりを貰って一人夢の世界に遠慮なく旅立たせてもらうのだった。
「オリヴィエもお帰り!」
遠くでドアが派手に開く音が聞こえたと思ったらそのまま全速力の足音が近づいてきたと思ったらダイニングの扉が両側に大きく開いた瞬間キラキラと輝くような瞳のオリヴィエがヴァイオリンケースを握りしめたまま両手を大きく開いたかと思ったらその腕に俺は捕まえられての挨拶。
こんなにも歓迎されるなんてと言うこそばゆさと、抱きしめられた時にしたたかに背骨を攻撃するバイオリンケースでクリティカルヒット!
痛みを勢いに変えてのオリヴィエの挨拶を返したものの、バイオリンケースの追い討ちを全く予想してなかったためのあまりの痛さに悶えたくてもそこはちょうど正面にオリヴィエ。この年頃はちょっと見ない間にすぐ大きくなるのか少し下に見ていた視線はやや上になっていた挙句にバイオリンしか盛った事がないような子だと思ったのに俺を持ち上げてぐるぐると回される始末。
いや、少し見なかった間にかわりすぎじゃね?!
飯田さん助けてと手を伸ばそうとするも、あとからやって来たマネージャーのデューリー氏とご挨拶してスルーされてるー。さりげなくまだお怒りが収まってないご様子ーな狂犬飯田氏に助けは求められないだろうと伸ばした手はぱたりと地に落ちた。
ではなく。
「オリヴィエ、目が回る……気持ワルイ……」
さりげなく圧迫される胃袋に先ほど頂いたレモンドリズルケーキがリバースしてきそうで……
さすがに話してくれて、飯田さんも慌てて駆け寄って背中をさすってくれた。
「アヤトごめん!嬉しくってつい……」
「オリヴィエごめんね、おれ、そこまで頑丈じゃなくって……」
辛うじて吐く事はなかったものの、床の上で死に体と言う様に俺は転がっていた。
「綾人さん大丈夫?」
「飯田さんが俺の事を無視しなければ全く大丈夫で」
「あああ……」
そこは飯田さんも反省する点だったのだろう。
一瞬だけ一度視線が合ったけど華麗に無視してくれたためのこの結果。恨むぜ飯田さんとだけ思っておく。
まあ、先生の謎の俺の観察から俺の行動を解き明かして飯田さんにちくったりしてのこのお怒り。先生なりの優しさが痛いと常日頃の自分の行いを珍しく反省する綾人だった。
その後はオリヴィエの帰宅と合わせてご飯の時間になる。中々帰らないデューリー氏はまだ何かあるのだろうかと思ったが、彼はここで晩御飯を食べて帰ると言う。時には泊まって行ったりすると言うのでふーんと聞いていれば、なんと彼の給料はオリヴィエの収入から支払われていると言う。もともと社長の秘書で高収入だったのにもかかわらず、収入が下がるリスクを背負ってまでオリヴィエのマネージャーになった理由は何も社長命令だけではなく、彼がその収入を捨ててまでもオリヴィエの未来を信じたからだと言う素敵な話し。投資として考えたらすげーハイリスクハイリターンだなと感心するしかない投資。そんな考え方にちょっと自分が嫌になってしまったものの、俺だってオリヴィエに投資をする第一人者だ。オリヴィエに明るい未来を見る仲間同士そこはご飯代ぐらいはいくらでも投資しよう。
神はいた。
はっきり言って宗教何て結婚と葬式ぐらいしか縁がないと思ってる綾人はクリスマスや正月は宗教と言うより季節性のイベントぐらいしか思ってない標準的な国民性の感性の持ち主だ。
そして八百万の神々が御座す国では日々神が爆誕している。
遠く離れた場所で神と遭遇すればあがめるのもまた国民性。
「オリオール、貴方は紛れもなく飯田さんの師匠だ」
「こう見えてもカオルの舌にフランス料理を仕込んだのは私だと自負しているからな」
そう、本日の晩ご飯は綾人の大好物のポテトグラタンだったのだ。
綾人が愛してやまないポテトグラタンのベシャメルソースを極めたオリオールの逸品。勿論飯田さんの美しいロゼッタが花開くポテトも再現してあり、、それはポテトの品種が違えばまたさく花も変わると言う様にぽってりとした花弁がしゅっとしたエレガントさを持つ花へと変貌していた。
「美しすぎます」
「これもまた腕だよ」
何て飯田さんを見て笑う。
飯田さんも一口グラタンを食べて
「日本じゃ売ってないチーズとバター……」
違いを見つけたようで項垂れる様子に俺はこれを再現してほしい為に
「空輸します!どこのメーカーの何て言うお品なのでしょうか?!」
オリオールに必死に問いかけるもにんまりと笑うオリオールは
「アヤト知ってるかい?
同じ材料を使って、同じように調理をしたとしても決して同じものが作れるとは限らないのが料理だよ」
奇しくも飯田が常日頃言っている言葉をオリオールは飯田に向かって放った。
悔しそうな飯田はそれでも一つ一つ分析するように、それは食事ではないと言うように分解をして一つ一つ味を確かめている横で
「飯田様!この味を再現する為ならどこまでもごいっしょさせていただきます!」
「ええ、いつかはこのベシャメルソースに絡む総てを手に入れて見ます!」
壁何てとうに無くなったとおもってた師の真骨頂に久しぶりの惨敗を味わう飯田はフォークを握りしめ綾人に誓うそんな寸劇をオリオールはこれぞ我が最愛の愛弟子と微笑ましく見守るのを飯田は気づかないまま一口一口を難しい顔をして記憶するのだった。
そんな鬼気迫る顔で吟味する飯田の横でオリヴィエは素直に美味しいと喜びながら堪能し、そして綾人の神との対話の食事の時間を初めて見るデューリー氏はどんびきしながらも美味しさに心を踊るなか決して綾人と飯田を見ようとはしなかった。多分これが一番正解だ。
歓迎の宴を綾人はうっとりと夢うつつな世界の中で堪能したあと、飯田さんにお願いして作ってもらったアイリッシュコーヒーを貰うなか今回の訪仏のスケジュールを伝える。
「今回は五日しか居られないからオリオールの店の様子を見るだけにしてるから」
ずっとこの城での滞在になると伝える。
「ええ!じゃあ、俺……」
「オリヴィエ悪いな。スケジュールはデューリーから聞いている。
明日から演奏旅行で今日が最初で最後になるって」
じわりと寂しそうな顔の瞳に水たまりが出来そうになる頭を俺は引き寄せる。
「悪いな。俺もバカンスで来たわけじゃない。
やる事をやってから帰るだけだから」
すん……と引き寄せた頭が奮える鼻をすする音に俺はきゅっと強く抱きしめて
「オリヴィエの動画毎日見てる。
バイオリンの良し悪し何て判らない俺だけど、テレビで流れてくる音の中にあるバイオリンとオリヴィエのバイオリンと比べてしまうくらいオリヴィエの音が俺の中で基準となってる。
オリヴィエからもらった曲が俺の中の基準だ」
嬉しそうにぱっと顔を上げて俺を見る瞳に俺はこれ以上とない笑顔で笑いかける。
「あの曲完成するの楽しみにしてる!」
一瞬にしてオリヴィエの顔から表情と言う表情が消え去った。
悪いが教え子を伸ばすのには適正な飴と鞭がある事を俺はちゃんと理解している。飴を与えるより鞭を振るうしかないあいつらとは違い飴と鞭が有効なオリヴィエに最大の試練なんてそんな物これ以外に何があると言う物だ。
いつになったらあの未完成曲は完成するんだい?
無言でのその問いかけはオリヴィエの涙を止めてピタッと止めてくっつくような距離からすすす……とお互いの適性なパーソナルスペースを確保するぐらいまで離れるのをデューリー氏が声を殺しえ耐えているのを見て俺はご迷惑おかけしましたと心の中で謝罪。飴の効力が強すぎると相殺するにはこれぐらいの鞭が必要と言う事もオリヴィエに教育を施して行く。
とは言え久しぶりの再会は俺も嬉しいのは本当だから
「あせる事はないんだ。
俺とオリヴィエの関係はこれからもずっと続く。だから今直ぐ完成する事はないんだよ」
優しく語りかけるけどオリヴィエの視線はもう俺を100%信じる視線ではなく、判ってやったとはいえ少しだけ寂しいそれは……
例えば、深山にある辺境の地にある俺の家にまで通ってまで未来を得ようとするための高校生達に与えられる試練を受け取った何かを切り捨てて得るそんな瞳。
希望の上に厚く塗られた絶望と言う試練を受け取る哀れな羊と言う所だろうか。
「何だったら朝まで語り合おう。作曲のヒントになればうれしいな」
なんて言えば顔を真っ青にして
「今日は次の演奏会の練習があるから!
折角綾人との再会は嬉しいけど俺はプロだから。
今度来る時はチケット用意しておくから残念だけど時間がなくってごめんね!」
と言う素晴らしい気遣いのあるお断りの言葉にそれは仕方がないかと俺も妥協する。
ちょっとやそっとじゃ冷める事のない竈オーブンで焼いたグラタンを一生懸命口へと運びながら一番に食べ終えたオリヴィエはバイオリンを抱えて
「屋根裏の練習場に行ってきます!」
何て敬礼。
早足で去っていく様子をデューリーに視線で問えば
「氷像の貴公子と言われたオリヴィエにあんな姿をさせるのは貴方位ですよ」
そんな中々イタイ二つ名だけどオリヴィエを知る者からしたら最上級の褒め言葉に俺は密かに満足そてポテトグラタンのおかわりを貰って一人夢の世界に遠慮なく旅立たせてもらうのだった。
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