423 / 976
行動力ある引きこもり程面倒でしょうがない 9
しおりを挟む
こんどは明るい小路を逃げる様に少し急ぎ足でバラ園へと向かう。
俺の思い込みだけどやっぱりイギリスはバラへの愛着が素晴らしく品種改良を重ねた種類はうっかり手を出せばコレクターになってしまいそうで恐ろしいと俺の中では手を出してはいけない植物になっている。気候的にもあの山の家でも育てられそうだし、土地だけはいくらでもある。育てられる場所もあるしバラの棘に山の動物たちは齧りに来ないだろうけど花芽は食べられるだろうなと想像以上に意地汚い鹿の奴らを思い出す。バラ園何て作っても誰が管理するんだと思うも一人ノリノリで面倒見てくれそうな人は心当たりある。彼女の花畑の側に作ったら面倒見てくれるだろうかと車庫の周りに作るべきか悩みながら宮下のおふくろさんならやってくれるはずと妄想の中のおばさんは腰に手を当て
「綾人君!新しく趣味を持つのはいいけど一体誰が管理すると思ってるの?!」
お願いもしてないのに自ら剪定をして家からバラの匂いが溢れるのは想像に容易すぎると長谷川さんの所の園芸部にもちょっと話しを漏らしておけば完璧だとニヤニヤしながら計画をしてしまう。
いや、バラには手を出さないよきっと?
ちょっと危きそんな思いの中でバラを見ればちゃんとタグを付けてくれているので気になる品種はちゃんと写真に記録を残しながら近くのベンチに座ってスマホでバラの育て方を学ぶのだった。
そうすれば案の定庭師の方がお見えになった。
これだけの規模の庭を維持するには営業中だからと言って手入れをしないと言う選択はない。むしろ居てくれる方がちょうどよく
「こんにちは。素敵なお庭ですね」
複数付けた蕾の摘花をしているお爺さんに声をかければ
「いらっしゃいませ。お邪魔して悪いね」
言いながら仕事道具を片付けようとしたので
「いえ、良い物を見せてもらってますのでそのまま仕事を続けてください」
言えば嬉しそうに目尻に皺を寄せる。
「こちらにはお食事で?」
「お世話になってる人が随分昔に来た事があって、その話を思い出して宿泊を兼ねて遊びに来ました」
「おお!それは何と言うめぐりあわせ」
目を見開いておでこに皺を寄せて喜ぶ庭師のお爺さんに
「それにしても見事なバラ園ですね。数百種類はありますか?」
「年寄りの道楽だ。種類ごとに皆個性が違う。手のかかる子供がたくさんいるような物だ」
「だけどその個性を総て熟知してらっしゃる。さすがです」
苗を見ればすべてが咲き乱れているわけではなく、剪定する事によってその苗の一番のシーズンが隣の株と重ならないように調整をしている。
きっと四季咲きのバラで調整しているのだろうが多分一年中バラが咲くこの庭はこの庭師の仕事に寄る物だろう。
目の前でパチンパチンと蕾を落したり、花が終わった苗は気持ちいいほどばっさりと切り戻して行く。背丈ほど伸びたのにそこまで切り戻すのかと腰ほどの高さになった苗に驚いていれば驚かせれた事に満足してちょっと機嫌良さそうに鼻歌を歌いながら仕事に励む様子をコッツウォルズストーンの花壇の縁に移って飽きもせずに見続け、小一時間ほどそこで過ごしてから
「では裏の花壇の方も見に行きたいので失礼します」
「退屈で済まなかったな」
「いえ、あまりに見事なバラに触発されて国に帰ったら育ててみる為の勉強はさせてもらいましたので」
十分すぎるほどの充実した時間。運よく苗を抜いて土の管理まで見る事が出来たのだ。やり方やその土地の土壌問題もあるが、ふかふかな地面の様子には俺にも心当たりある。うちの畑も負けないぞとニヤつきながらも食べ物を作る畑とバラ専用の土とでは同一に考えてはいけない。ましてやこの花壇は石灰岩が使われている。粉にすれば運動場でおなじみの白いラインの素材だ。雨に溶けだした石灰の効果もあるだろうからその部分が未知数で、とりあえず土づくりには石灰を混ぜないとなと思うのはもう長年放置している土地故の根本的な問題だろう。
庭師のお爺さんと別れてから迷路にもなってる通路を通ったりしながら食事をしたテラスに戻ってアフタヌーンティを頂いたり優雅な時間を過ごす。スコーンには自家製のもっちりとしたクロテッドクリームとこの庭で採れたバラとラズベリーとブルーベリーで作ったジャムだった。こうやって食用にするのならあれだけの手入れが必要になるわけだと感心しながらもあつあつのスコーンにたっぷりと乗せてナイフとフォークを使って綺麗に食べれるのはマナーを教えてくれた飯田さんのおかげで恥をかかなくて済みましたと感謝をするついでに写真を撮って
『本日宿泊予定のコッツウォルズの荘園でアフタヌーンティーしてます』
なんてメッセージを送っておいた。
ふふふ、これで負けず嫌いの飯田さんは対抗してあつあつのスコーンを作ってくれるとニマニマしながらあつあつのスコーンを食べる為に順番を変えたサンドイッチが何故か家からこんな遠く離れた場所なのにキュウリのサンドイッチで、なんとなく飯田さんの呪いを覚えるのだった。
優雅に紅茶を傾けながらひっきりなしに訪れる訪問客を眺めている。
そしてその人達が眺める庭を俺も席から眺める。
穏やかだ。
そんな緩やかな時間の流れを体感してからこの荘園の主だった方の部屋の探索をする。展示されていて触れはしないけど見学ができる、その程度の体験。
古く経年劣化した本が並ぶ書斎や使用人の部屋は勿論、ガラス越しのキッチンや今は使えないかつてのバスルームなども見る事が出来る。この荘園を受け継いだ方はその思いをよく受け着いてらっしゃると感心する間に図書館にも辿り着いた。
……何と言うトラップ。
一応閉館時間も設定してあるので踏み入れてはいけないと言うのに俺は足を運んで行ってしまって……
「サー、申し訳ありません。閉館の時間です。レストランのお食事のお時間になりましたのでどうぞ料理が冷める前にお向かい下さい」
事前に司書ではないけど管理人の人に事前にこうなるからとお願いしておいたので未練がましく本にかじりつく俺をお願いした通り椅子を引きずりながら図書館から放り出して入れないように強制的に鍵を閉めてくれたのだった。
しょぼんとする俺の頭を撫でながら
「シェフが腕によりをかけた料理が駄目になってしまいますよ」
ぼそっと耳に語られたその魔法の言葉に俺は意識を取り戻し、俺はパタンと本を閉じ、司書に渡す。
「ご迷惑おかけしました」
「いえ、教えられたとおりにしただけです。以降代々受け継ぎさせていただきます」
それはやめてと思うも心はすでに本に未練はないと言うように軽い挨拶をして今晩のディナーが待ち遠しくてうきうきしながらダイニングへと向かう俺は誰に言われようとも単純だと思った。
俺の思い込みだけどやっぱりイギリスはバラへの愛着が素晴らしく品種改良を重ねた種類はうっかり手を出せばコレクターになってしまいそうで恐ろしいと俺の中では手を出してはいけない植物になっている。気候的にもあの山の家でも育てられそうだし、土地だけはいくらでもある。育てられる場所もあるしバラの棘に山の動物たちは齧りに来ないだろうけど花芽は食べられるだろうなと想像以上に意地汚い鹿の奴らを思い出す。バラ園何て作っても誰が管理するんだと思うも一人ノリノリで面倒見てくれそうな人は心当たりある。彼女の花畑の側に作ったら面倒見てくれるだろうかと車庫の周りに作るべきか悩みながら宮下のおふくろさんならやってくれるはずと妄想の中のおばさんは腰に手を当て
「綾人君!新しく趣味を持つのはいいけど一体誰が管理すると思ってるの?!」
お願いもしてないのに自ら剪定をして家からバラの匂いが溢れるのは想像に容易すぎると長谷川さんの所の園芸部にもちょっと話しを漏らしておけば完璧だとニヤニヤしながら計画をしてしまう。
いや、バラには手を出さないよきっと?
ちょっと危きそんな思いの中でバラを見ればちゃんとタグを付けてくれているので気になる品種はちゃんと写真に記録を残しながら近くのベンチに座ってスマホでバラの育て方を学ぶのだった。
そうすれば案の定庭師の方がお見えになった。
これだけの規模の庭を維持するには営業中だからと言って手入れをしないと言う選択はない。むしろ居てくれる方がちょうどよく
「こんにちは。素敵なお庭ですね」
複数付けた蕾の摘花をしているお爺さんに声をかければ
「いらっしゃいませ。お邪魔して悪いね」
言いながら仕事道具を片付けようとしたので
「いえ、良い物を見せてもらってますのでそのまま仕事を続けてください」
言えば嬉しそうに目尻に皺を寄せる。
「こちらにはお食事で?」
「お世話になってる人が随分昔に来た事があって、その話を思い出して宿泊を兼ねて遊びに来ました」
「おお!それは何と言うめぐりあわせ」
目を見開いておでこに皺を寄せて喜ぶ庭師のお爺さんに
「それにしても見事なバラ園ですね。数百種類はありますか?」
「年寄りの道楽だ。種類ごとに皆個性が違う。手のかかる子供がたくさんいるような物だ」
「だけどその個性を総て熟知してらっしゃる。さすがです」
苗を見ればすべてが咲き乱れているわけではなく、剪定する事によってその苗の一番のシーズンが隣の株と重ならないように調整をしている。
きっと四季咲きのバラで調整しているのだろうが多分一年中バラが咲くこの庭はこの庭師の仕事に寄る物だろう。
目の前でパチンパチンと蕾を落したり、花が終わった苗は気持ちいいほどばっさりと切り戻して行く。背丈ほど伸びたのにそこまで切り戻すのかと腰ほどの高さになった苗に驚いていれば驚かせれた事に満足してちょっと機嫌良さそうに鼻歌を歌いながら仕事に励む様子をコッツウォルズストーンの花壇の縁に移って飽きもせずに見続け、小一時間ほどそこで過ごしてから
「では裏の花壇の方も見に行きたいので失礼します」
「退屈で済まなかったな」
「いえ、あまりに見事なバラに触発されて国に帰ったら育ててみる為の勉強はさせてもらいましたので」
十分すぎるほどの充実した時間。運よく苗を抜いて土の管理まで見る事が出来たのだ。やり方やその土地の土壌問題もあるが、ふかふかな地面の様子には俺にも心当たりある。うちの畑も負けないぞとニヤつきながらも食べ物を作る畑とバラ専用の土とでは同一に考えてはいけない。ましてやこの花壇は石灰岩が使われている。粉にすれば運動場でおなじみの白いラインの素材だ。雨に溶けだした石灰の効果もあるだろうからその部分が未知数で、とりあえず土づくりには石灰を混ぜないとなと思うのはもう長年放置している土地故の根本的な問題だろう。
庭師のお爺さんと別れてから迷路にもなってる通路を通ったりしながら食事をしたテラスに戻ってアフタヌーンティを頂いたり優雅な時間を過ごす。スコーンには自家製のもっちりとしたクロテッドクリームとこの庭で採れたバラとラズベリーとブルーベリーで作ったジャムだった。こうやって食用にするのならあれだけの手入れが必要になるわけだと感心しながらもあつあつのスコーンにたっぷりと乗せてナイフとフォークを使って綺麗に食べれるのはマナーを教えてくれた飯田さんのおかげで恥をかかなくて済みましたと感謝をするついでに写真を撮って
『本日宿泊予定のコッツウォルズの荘園でアフタヌーンティーしてます』
なんてメッセージを送っておいた。
ふふふ、これで負けず嫌いの飯田さんは対抗してあつあつのスコーンを作ってくれるとニマニマしながらあつあつのスコーンを食べる為に順番を変えたサンドイッチが何故か家からこんな遠く離れた場所なのにキュウリのサンドイッチで、なんとなく飯田さんの呪いを覚えるのだった。
優雅に紅茶を傾けながらひっきりなしに訪れる訪問客を眺めている。
そしてその人達が眺める庭を俺も席から眺める。
穏やかだ。
そんな緩やかな時間の流れを体感してからこの荘園の主だった方の部屋の探索をする。展示されていて触れはしないけど見学ができる、その程度の体験。
古く経年劣化した本が並ぶ書斎や使用人の部屋は勿論、ガラス越しのキッチンや今は使えないかつてのバスルームなども見る事が出来る。この荘園を受け継いだ方はその思いをよく受け着いてらっしゃると感心する間に図書館にも辿り着いた。
……何と言うトラップ。
一応閉館時間も設定してあるので踏み入れてはいけないと言うのに俺は足を運んで行ってしまって……
「サー、申し訳ありません。閉館の時間です。レストランのお食事のお時間になりましたのでどうぞ料理が冷める前にお向かい下さい」
事前に司書ではないけど管理人の人に事前にこうなるからとお願いしておいたので未練がましく本にかじりつく俺をお願いした通り椅子を引きずりながら図書館から放り出して入れないように強制的に鍵を閉めてくれたのだった。
しょぼんとする俺の頭を撫でながら
「シェフが腕によりをかけた料理が駄目になってしまいますよ」
ぼそっと耳に語られたその魔法の言葉に俺は意識を取り戻し、俺はパタンと本を閉じ、司書に渡す。
「ご迷惑おかけしました」
「いえ、教えられたとおりにしただけです。以降代々受け継ぎさせていただきます」
それはやめてと思うも心はすでに本に未練はないと言うように軽い挨拶をして今晩のディナーが待ち遠しくてうきうきしながらダイニングへと向かう俺は誰に言われようとも単純だと思った。
130
お気に入りに追加
2,655
あなたにおすすめの小説
家賃一万円、庭付き、駐車場付き、付喪神付き?!
雪那 由多
ライト文芸
恋人に振られて独立を決心!
尊敬する先輩から紹介された家は庭付き駐車場付きで家賃一万円!
庭は畑仕事もできるくらいに広くみかんや柿、林檎のなる果実園もある。
さらに言えばリフォームしたての古民家は新築同然のピッカピカ!
そんな至れり尽くせりの家の家賃が一万円なわけがない!
古めかしい残置物からの熱い視線、夜な夜なさざめく話し声。
見えてしまう特異体質の瞳で見たこの家の住人達に納得のこのお値段!
見知らぬ土地で友人も居ない新天地の家に置いて行かれた道具から生まれた付喪神達との共同生活が今スタート!
****************************************************************
第6回ほっこり・じんわり大賞で読者賞を頂きました!
沢山の方に読んでいただき、そして投票を頂きまして本当にありがとうございました!
****************************************************************
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
真夏の温泉物語
矢木羽研
青春
山奥の温泉にのんびり浸かっていた俺の前に現れた謎の少女は何者……?ちょっとエッチ(R15)で切ない、真夏の白昼夢。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福論。〜飯作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
西園寺若葉
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
姉らぶるっ!!
藍染惣右介兵衛
青春
俺には二人の容姿端麗な姉がいる。
自慢そうに聞こえただろうか?
それは少しばかり誤解だ。
この二人の姉、どちらも重大な欠陥があるのだ……
次女の青山花穂は高校二年で生徒会長。
外見上はすべて完璧に見える花穂姉ちゃん……
「花穂姉ちゃん! 下着でウロウロするのやめろよなっ!」
「んじゃ、裸ならいいってことねっ!」
▼物語概要
【恋愛感情欠落、解離性健忘というトラウマを抱えながら、姉やヒロインに囲まれて成長していく話です】
47万字以上の大長編になります。(2020年11月現在)
【※不健全ラブコメの注意事項】
この作品は通常のラブコメより下品下劣この上なく、ドン引き、ドシモ、変態、マニアック、陰謀と陰毛渦巻くご都合主義のオンパレードです。
それをウリにして、ギャグなどをミックスした作品です。一話(1部分)1800~3000字と短く、四コマ漫画感覚で手軽に読めます。
全編47万字前後となります。読みごたえも初期より増し、ガッツリ読みたい方にもお勧めです。
また、執筆・原作・草案者が男性と女性両方なので、主人公が男にもかかわらず、男性目線からややずれている部分があります。
【元々、小説家になろうで連載していたものを大幅改訂して連載します】
【なろう版から一部、ストーリー展開と主要キャラの名前が変更になりました】
【2017年4月、本幕が完結しました】
序幕・本幕であらかたの謎が解け、メインヒロインが確定します。
【2018年1月、真幕を開始しました】
ここから読み始めると盛大なネタバレになります(汗)
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
裏路地古民家カフェでまったりしたい
雪那 由多
大衆娯楽
夜月燈火は亡き祖父の家をカフェに作り直して人生を再出発。
高校時代の友人と再会からの有無を言わさぬ魔王の指示で俺の意志一つなくリフォームは進んでいく。
あれ?
俺が思ったのとなんか違うけどでも俺が想像したよりいいカフェになってるんだけど予算内ならまあいいか?
え?あまい?
は?コーヒー不味い?
インスタントしか飲んだ事ないから分かるわけないじゃん。
はい?!修行いって来い???
しかも棒を銜えて筋トレってどんな修行?!
その甲斐あって人通りのない裏路地の古民家カフェは人はいないが穏やかな時間とコーヒーの香りと周囲の優しさに助けられ今日もオープンします。
第6回ライト文芸大賞で奨励賞を頂きました!ありがとうございました!
隣の古道具屋さん
雪那 由多
ライト文芸
祖父から受け継いだ喫茶店・渡り鳥の隣には佐倉古道具店がある。
幼馴染の香月は日々古道具の修復に励み、俺、渡瀬朔夜は従妹であり、この喫茶店のオーナーでもある七緒と一緒に古くからの常連しか立ち寄らない喫茶店を切り盛りしている。
そんな隣の古道具店では時々不思議な古道具が舞い込んでくる。
修行の身の香月と共にそんな不思議を目の当たりにしながらも一つ一つ壊れた古道具を修復するように不思議と向き合う少し不思議な日常の出来事。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる