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勉強会は大工チームが帰ってからが本番だ。
勿論朝挨拶に行った時に幸治も山の上に連れてきた。
お父さんは幸治の成績に頭を抱えながらよろしくお願いしますと頭を下げるも決して二日酔いで頭が持ち上がらないとは思いたくない。そうして幸治を連れて帰って来た時には既に勉強会は開催されているのを見て顔を青くすると言う……お前勉強嫌いすぎだろと呆れるしかなかった。
本日も草刈り部隊はぶれずにひたすら草刈りのみ。東●ドーム何個分の我が家の雑草は早々に撲滅させる事が出来ない無法地帯。そしてあざ笑うかのように急成長を続ける。卒業生二人組はナイロンカッターで道路に向かって伸びる雑草の駆除に行くために宮下とあずきが熊対策に派遣されていた。ナイロンカッター二台とチェーンソー持っての草刈りなので熊には負けない気がするが、何かあってもポンコツ三人組なのが心配だがあずきが居れば万全だろう。一時だけど山での野犬生活は野生動物の恐ろしさを十分学んでいて、宮下商店では駄犬ぶりを披露するも、人の少ない場所では姉御とお呼びしたくなる謎の貫録を見せつけてくれる。とは言え温かなアスファルトの真ん中でお昼寝をする姿はただの毛玉で可愛らしい。烏骨鶏を襲わないように言い聞かせたので逆に烏骨鶏にかこまれてしまい困った視線を向けてくる無言の訴えが可愛いすぎてたまらない。鹿肉のジャーキーを献上するからそのつぶらな瞳で訴えるな、そんな目で俺を見るな。鹿の骨も上げるから許せ!こんな俺は案外犬派だと思ったりもする。
こんな良い子のあずきと触れ合うとまた野良犬ゲットにならないかなーなんて不埒な事を考えるが、猟のシーズンも終わって案の定どこかで捨てられた猟犬が宮下商店の看板娘に不埒な事をしようとした所で大和さんに捕獲されると言う事件が相次いでいたと言う。
獣って正直ー
なんて感想を言えば先生に殴られたが今宮下商店の集落では高級ワンコが氾濫していてなんて言う世界に迷い込んだか一瞬戸惑うワンコ博覧会が広がっていた。
とはいえ皆さん動物好き。
首輪してブラッシングしてと野犬でグレたワンコを駄犬にして下さいましたが、偶然現われた猪の親子に皆さん黙って首輪から紐を外して「ゴー!」と言う掛け声と共にシシ肉ゲットだぜ!と言う……
何かね、この集落に守護神が降臨したような光景を見た気がして、大和さんを半眼で睨めばそっと反らされた辺り原因はお前かと総てを理解するのだった。
親から動物好き、子供も動物好き、だけど商売してるから、借金をしているから動物なんて飼えないよ。
だけど運よく手に入れる事が出来たら?
溺愛しかねえ……
借金返済した今だからそんな単純な想像が現実となっただけで、烏骨鶏で手いっぱいの我が家にはお散歩コースに遊びにおいでと言う程度がせいぜいだ。
とりあえずいつもの通り側溝に嵌らないように草を刈り取ってもらい、側溝にたまった土砂なども谷底に向けて捨てて行く。秋には散々切ってもらったのに雪の重みで折れた枝も宮下が切り落として谷底に落としてくれたり皆さんてな手らっしゃると言う中俺は五右衛門風呂を沸かしていた。
先生がそわそわとして鬱陶しい。
俺らにはおなじみのお風呂セットだが新入りにはびっくりのセット内容の中にお酒がある事だろう。
「まぁ、学校行事でもないし、一教師として教えてるわけでもないし。課外授業でもないんだし。金銭の授与もないわけだし。だが絶対親には言うなよ。こんなめんどくさいけど教師として良い先生の首切るはめになったら二度と社会的にお前らは信用を失うぞ」
俺が抹殺するのだけだけど。
ちょうどよく医者と弁護士の社長の子供がいる。一族総て抹殺させるのは簡単だと囲炉裏から上る煙を見上げてニマニマしていれば何かを察した三人は顔色を悪くする側で
「綾っちに個人情報与えるから弱み何て握られるんだよ」
既にスマホのパスワード一式握られている園田に
「綾っち言うな。
つか、人の事心配するだけの余裕が出来たからもう少し難易度を上げようか?」
「いえ、まだ自信ないのでもう少しこのペースで……」
もしょもしょと言葉を濁す園田を笑ってやれる余裕のある人間はここにはいない。
「とりあえず先生は風呂に入っておいでよ。
俺ぼちぼち昼ご飯作るから。
お前らは今の問題用紙を置いてここまで身に付いたか確認テストにするぞ」
返事をせずにさっさと次の準備をするのは俺が気持ちのいい返事を期待していない事を理解したから。
五人にプリントを渡した所から用意ドン。幸治はまだ自主勉の段階だ。
その合間に俺はこの大所帯に竈でご飯を炊く。簡単にどんぶりもので牛丼ならぬ猪の肉を使った猪丼。コッテリと甘く仕上げたタレがコツで今朝から圧力鍋でしっかりと箸で持っただけで簡単に解れるまでに柔らかくなった猪の肉にタレをしみこませるように絡めていく。勿論玉ねぎもましましで甘味がまた格別に美味い。あとはおなじみ豚汁ならぬ猪汁だ。猪攻めだけどここでは仕方がない。豚の肉より猪の肉の方が入手しやすく安いのだから。
園田も猟友会の皆さんと猪の解体を手伝わせてもらったり飯田さんに魚や兎のさばき方を教えて貰ったりして血に酔ったりと言う段階を脱出するまでになっていた。飯田さんの包丁さばきが美しいからスプラッタ的な絵図らにならないのがまたトラウマを抑える結果になった。さらに臓器を一つ一つ丁寧に説明しながらどう料理に使うと美味しいか、処理の仕方や寄生虫がついてないか注意する場所などを教えながら動物の解体を医学的にも説明しながら意識を反らす事で今では魚ぐらいは綺麗に捌く事が出来る様になっていた。
「今時肉何て捌く機会がありませんからね。母親だって魚が捌けるのですからそれぐらい普通の事ですよ」
何て事のないような言葉付け加えて生き物の命は貴い事だが、命を頂かなくては生きていけないこの命に大切に頂きましょうと丁寧に教える姿に魚三昧だった事を恨むつもりはない。
寧ろこの三人にも教えてもらいたかったが……生簀の魚を見てこれ食べるのと驚いている様子に目の前ではらわたを取って塩を振って囲炉裏で焼いて食べさせる、そんな所から魚の調理を見せただけで目を白黒とさせていた。
うん。今時のスーパーの魚って内臓が既にないぞーじゃなくて取られているからね。
飯田さんほど手早く仕事が出来るわけじゃないけど我ながら綺麗に捌いたりして焼けた魚を食べさせれば酷く感動していて……
食べ終わった魚の骨を更に火であぶって齧っていた先生を見てそこまで食べるのかと驚く高校生達にそこまで食べろとはさすがに言えなかった。
勿論朝挨拶に行った時に幸治も山の上に連れてきた。
お父さんは幸治の成績に頭を抱えながらよろしくお願いしますと頭を下げるも決して二日酔いで頭が持ち上がらないとは思いたくない。そうして幸治を連れて帰って来た時には既に勉強会は開催されているのを見て顔を青くすると言う……お前勉強嫌いすぎだろと呆れるしかなかった。
本日も草刈り部隊はぶれずにひたすら草刈りのみ。東●ドーム何個分の我が家の雑草は早々に撲滅させる事が出来ない無法地帯。そしてあざ笑うかのように急成長を続ける。卒業生二人組はナイロンカッターで道路に向かって伸びる雑草の駆除に行くために宮下とあずきが熊対策に派遣されていた。ナイロンカッター二台とチェーンソー持っての草刈りなので熊には負けない気がするが、何かあってもポンコツ三人組なのが心配だがあずきが居れば万全だろう。一時だけど山での野犬生活は野生動物の恐ろしさを十分学んでいて、宮下商店では駄犬ぶりを披露するも、人の少ない場所では姉御とお呼びしたくなる謎の貫録を見せつけてくれる。とは言え温かなアスファルトの真ん中でお昼寝をする姿はただの毛玉で可愛らしい。烏骨鶏を襲わないように言い聞かせたので逆に烏骨鶏にかこまれてしまい困った視線を向けてくる無言の訴えが可愛いすぎてたまらない。鹿肉のジャーキーを献上するからそのつぶらな瞳で訴えるな、そんな目で俺を見るな。鹿の骨も上げるから許せ!こんな俺は案外犬派だと思ったりもする。
こんな良い子のあずきと触れ合うとまた野良犬ゲットにならないかなーなんて不埒な事を考えるが、猟のシーズンも終わって案の定どこかで捨てられた猟犬が宮下商店の看板娘に不埒な事をしようとした所で大和さんに捕獲されると言う事件が相次いでいたと言う。
獣って正直ー
なんて感想を言えば先生に殴られたが今宮下商店の集落では高級ワンコが氾濫していてなんて言う世界に迷い込んだか一瞬戸惑うワンコ博覧会が広がっていた。
とはいえ皆さん動物好き。
首輪してブラッシングしてと野犬でグレたワンコを駄犬にして下さいましたが、偶然現われた猪の親子に皆さん黙って首輪から紐を外して「ゴー!」と言う掛け声と共にシシ肉ゲットだぜ!と言う……
何かね、この集落に守護神が降臨したような光景を見た気がして、大和さんを半眼で睨めばそっと反らされた辺り原因はお前かと総てを理解するのだった。
親から動物好き、子供も動物好き、だけど商売してるから、借金をしているから動物なんて飼えないよ。
だけど運よく手に入れる事が出来たら?
溺愛しかねえ……
借金返済した今だからそんな単純な想像が現実となっただけで、烏骨鶏で手いっぱいの我が家にはお散歩コースに遊びにおいでと言う程度がせいぜいだ。
とりあえずいつもの通り側溝に嵌らないように草を刈り取ってもらい、側溝にたまった土砂なども谷底に向けて捨てて行く。秋には散々切ってもらったのに雪の重みで折れた枝も宮下が切り落として谷底に落としてくれたり皆さんてな手らっしゃると言う中俺は五右衛門風呂を沸かしていた。
先生がそわそわとして鬱陶しい。
俺らにはおなじみのお風呂セットだが新入りにはびっくりのセット内容の中にお酒がある事だろう。
「まぁ、学校行事でもないし、一教師として教えてるわけでもないし。課外授業でもないんだし。金銭の授与もないわけだし。だが絶対親には言うなよ。こんなめんどくさいけど教師として良い先生の首切るはめになったら二度と社会的にお前らは信用を失うぞ」
俺が抹殺するのだけだけど。
ちょうどよく医者と弁護士の社長の子供がいる。一族総て抹殺させるのは簡単だと囲炉裏から上る煙を見上げてニマニマしていれば何かを察した三人は顔色を悪くする側で
「綾っちに個人情報与えるから弱み何て握られるんだよ」
既にスマホのパスワード一式握られている園田に
「綾っち言うな。
つか、人の事心配するだけの余裕が出来たからもう少し難易度を上げようか?」
「いえ、まだ自信ないのでもう少しこのペースで……」
もしょもしょと言葉を濁す園田を笑ってやれる余裕のある人間はここにはいない。
「とりあえず先生は風呂に入っておいでよ。
俺ぼちぼち昼ご飯作るから。
お前らは今の問題用紙を置いてここまで身に付いたか確認テストにするぞ」
返事をせずにさっさと次の準備をするのは俺が気持ちのいい返事を期待していない事を理解したから。
五人にプリントを渡した所から用意ドン。幸治はまだ自主勉の段階だ。
その合間に俺はこの大所帯に竈でご飯を炊く。簡単にどんぶりもので牛丼ならぬ猪の肉を使った猪丼。コッテリと甘く仕上げたタレがコツで今朝から圧力鍋でしっかりと箸で持っただけで簡単に解れるまでに柔らかくなった猪の肉にタレをしみこませるように絡めていく。勿論玉ねぎもましましで甘味がまた格別に美味い。あとはおなじみ豚汁ならぬ猪汁だ。猪攻めだけどここでは仕方がない。豚の肉より猪の肉の方が入手しやすく安いのだから。
園田も猟友会の皆さんと猪の解体を手伝わせてもらったり飯田さんに魚や兎のさばき方を教えて貰ったりして血に酔ったりと言う段階を脱出するまでになっていた。飯田さんの包丁さばきが美しいからスプラッタ的な絵図らにならないのがまたトラウマを抑える結果になった。さらに臓器を一つ一つ丁寧に説明しながらどう料理に使うと美味しいか、処理の仕方や寄生虫がついてないか注意する場所などを教えながら動物の解体を医学的にも説明しながら意識を反らす事で今では魚ぐらいは綺麗に捌く事が出来る様になっていた。
「今時肉何て捌く機会がありませんからね。母親だって魚が捌けるのですからそれぐらい普通の事ですよ」
何て事のないような言葉付け加えて生き物の命は貴い事だが、命を頂かなくては生きていけないこの命に大切に頂きましょうと丁寧に教える姿に魚三昧だった事を恨むつもりはない。
寧ろこの三人にも教えてもらいたかったが……生簀の魚を見てこれ食べるのと驚いている様子に目の前ではらわたを取って塩を振って囲炉裏で焼いて食べさせる、そんな所から魚の調理を見せただけで目を白黒とさせていた。
うん。今時のスーパーの魚って内臓が既にないぞーじゃなくて取られているからね。
飯田さんほど手早く仕事が出来るわけじゃないけど我ながら綺麗に捌いたりして焼けた魚を食べさせれば酷く感動していて……
食べ終わった魚の骨を更に火であぶって齧っていた先生を見てそこまで食べるのかと驚く高校生達にそこまで食べろとはさすがに言えなかった。
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