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キャンプ・キャンプ・キャンプ 1
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「水疱瘡って言うのは大人になってもかかるもんなんだねぇ?」
森下さんが三日ほどここでの仕事を手伝ってくれると言うので陸斗が下田と学校に行くのと同時に俺達も家を出て先生の家に向えば、既に仕事の準備に取り掛かっていた内田さん達はうちの孫はどうだったかとぼやけば浩太さんはちゃんとうちも水疱瘡やってますよと言えたのだった。
「うちの子達も幼稚園の時に感染りましてね、同じ幼稚園の子なんか予防接種したのに水疱瘡になったって嘆いていたお母さんが居ましたよ」
「まぁ、所詮ワクチン何てウイルスを薄めた物だからその時の体調次第で発症しても仕方がないですしね。森下さんも帰って奥さん元気になったら念の為にワクチン打ってくださいよ?」
「そうするよ」
俺と浩太さんに言いくるめられて失笑する森下さんは改めて図面でこの家の見取り図を見るのだった。
改めて浩太さんの手によって作られたこの家の設計図。こうやって見ると……
「判ってたけど水道管届いてないですね」
「伸ばす事はいくらでもできるから檜風呂を作るんは問題ないよ」
いつの間にか天井と床、そして抜く予定の壁も既に無くなっていて、俺が旅行に行く前に見た様子からは全く別物の家になっていたのはおなじみのあばらハウス。
「それより相談だが屋根はどうする?先生の家はいいがこっちは雨漏りしてるぞ?」
二階に連れて行かれて前は気づかなかった沁みの跡にははは……と空笑い。
「やっぱり張り替えた方が良いですかねぇ?」
「まぁ、部分的に補修するのもありだが、いずれは必要になるだろうな」
そんな内田の親分の判定にがくりと項垂れて
「お願いした方が良いですかねぇ?」
「篠田にまた頼んだ方が良いだろうな。
どのみち屋根に上がって見たら割れてる瓦もある。動物も住み着いてるみたいだし今かいずれかの選択だ」
「じゃあ、奴らが増殖する前にお願いします」
これでまた何百万の追加。これは何と言う課金だろうか、こんなのばっかりだと思っていれば長沢さんが朝の散歩と言わんばかり奥さんを連れてやって来た。
「吉野の、身体は大丈夫か?」
「おはようございます。寝て起きたら少しお酒残ってましたがそれ以外は大丈夫です」
「何よりだ。まあ、先代もその前の代も酒が好きな割には弱くてなあ。いつも適当な所で寝ないかわしらは心配しておったわ」
バアちゃんが酒豪だっただけにジイちゃんが下戸ではないが弱かったとは、俺の中のイメージでは夕食にはいつもお酒が上がり、食後も一人ゆっくりと飲んでいるそんな記憶しかない。それが妙にかっこよく見えてそんなジイちゃんになりたいなんて思ってたけど……
長沢さんもどれだけ酒豪なんだと聞かずにはいられない。
お酒はもうやめたとは言っていたが、それでも縁担ぎの場やお祝いの場に足を運ぶこともあるのでその時は舐めるようにゆっくりと大切に飲んでいるのが印象深かったが
「おはようございます」
一緒にやって来た奥さんの声が俺を記憶の海から戻らせてくれた。正面には優しげな笑みを浮かべた長沢の奥さん。
「また凄い事を始めるのですってね?」
「前回もお世話になりました。飯田さんのお父様とお母様が仏間の襖の手漉きの紙を凄く誉めて下さいました」
「あらやだ。久しぶりだからあまり出来は良くなかったのに。
そうそう、昔は吉野の楮林から楮をよく頂いたのよ。今もまた吉野とご縁が結べるなんて、長生きしてみるものだわ」
「まだまだこちらでもご厄介になることがあるかもしれないので是非長生きしてください」
「まあ!なら頑張らなくちゃ!」
コロコロと品よく笑う奥さんにはぜひ着物を着てお会いしたいと言う俺の偏見もあるが
「こちらのお宅も、何度か襖の紙を用意した事がありましてね……」
長沢さんと奥さんを連れて先生の隣の家へと向かう。
既にがらんとした室内にこうなっているのねと好奇心で覗きながらあばらハウスに向かって
「ザマアミロよ!」
何か耳を疑う言葉を聞いた気がした。
ちらりと森下さんと一緒に長沢さんの奥さんを見れば我に返ったあと少し恥ずかしげに笑い
「こちらの奥様とは色々とありましてね。手漉きの紙が高額になるのは常識なのに値切ったりするのですもの。
こう見えてもかつては色々な名のあるお屋敷や先生方のご自宅にご用意しましてね、良い物にはお金が張る、理解できない人でどれだけ悔しい思いした事かしら」
そっぽを向いて話しが聞こえないように景色を見ている長沢さんに前情報下さいと心の中で叫ぶも全く聞こえない顔で欠伸をこぼすのだった。
いや、聞こえないふりしないでよ。
眠たそうな顔でそっぽ向いてないでよ。
いくら昔のことだからって未だに根に持ってるんだから何とかしてよと思うも
「所で吉野の。こっちには襖は必要ないが先生の所の襖はまたお任せでいいのか?」
お任せにしたつもりはないけど俺に良し悪しなんて分からないから任せるしかないけどね!
なんて思うもふと思いつく。
「今回もおまかせでお願いしたいけど、先生の家のコの字の所の部屋だけど」
森下さん、内田親子と一緒に移動する。家の図面と片手に倉庫として使われていたその部屋に立つ。
このまま倉庫にする薄暗い部屋だけど続きの三畳は隣の家のアプローチの場になり垂れ壁も外す予定だが
「隣の二階が秘密基地ならここは大人の秘密基地にしましょう」
「うん、意味わからん」
森下さんのストレートな言葉に俺もよくわかんないけどと断って
「旅行の時に小さな書斎みたいな部屋があったんですよ」
夕食前にパソコンを置いて色々調べたこじんまりとしたなかなかどうして居心地のいい空間。記念の写真を見せるも皆さん不思議そうな顔をする。こんな部屋など今更必要がないだろうと。
確かに山の上にも俺の八畳の部屋に詰め込んだ空間以上にはならないだろうが
欲しいのはこう言った部屋ではない。
「この写真見たいな茶室みたいな部屋が欲しいです」
明るすぎもせず、かと言って温かみのある目に優しい色合いの
「茶室のようなこじんまりとした何もない居心地のいい空間ということかしら?」
長沢さんの奥さんが痒いところに手が届きそうなことを言ってくれた。
「水道もいらないし茶室じゃなくていいです。なんかこの写真見たいな小さな入り口とか、南向きのドアは窓にして、坪庭の所に向けて出入りするドアが欲しいです」
「庭の向こうは居間の壁か」
図面を確認するも
「隣の家との間にも庭を作るんだろ?庭が見れるように窓を作って」
浩太さんが忘れてないかというように指摘すれば
「あら素敵。秘密基地じゃなくって窓に囲まれた温室になったわ」
ポンと手を叩いてコロコロと笑う。
「違う!温室が欲しいわけじゃないのに!」
温室も秘密基地のようなものよという奥さんの言葉を俺は認めるわけにはいかない。
「迷走してるなあ」
カラカラと笑う長沢さんと内田さん。俺たちは作るだけだからたくさん悩めと言ってくれる。
悩んだ分だけこの家に課金する事になるのだがそこはもう居心地がいいのが保証されてるので充分な対価として支払う事にしている。
「ならわしの提案だがこっちに流れる水路は分岐して地中に埋めてここに水盆でも置こう。高低差を利用した自然の噴水を作って三方から見れるようにする。この部屋の入り口は茶室じゃないが入り口をアーチの形にして、水盆の向きの窓は見える高さだけの、床の高さからのくぐり抜けるような大きさにする。ありがたい事に湿気対策じゃないが床下は十分な高さが確保してあるから低い位置に窓を作っても雪が押し寄せたり雨が吹き込むことはないだろう。
意地が悪いと思った水路もこうなってしまえば二件の間の雪も除雪してくれるから、先生の家は得しておったのかもしれないなあ」
さすが内田の師匠だと今は亡き師匠を褒めながら
「そうすればこちらの坪庭にドアをつけても耐震も問題なかろう。
坪庭に先生が置いていった金魚鉢を置いて、あとはシンプルに飛び石を並べて反対側の水盆の庭まで行けるようにすればいい。植木はお勧めできないから竹で壁を隠して石庭にしようか」
「まあ、そんないい景色のお部屋になるなら入り口の襖はさりげなく質の良いものを使いたいわ」
楮を取りにいかなくちゃと言えば
「綾人君の家の楮じゃだめですか?」
何故か森下さんの提案。
「嬉しいお申し出なんだけどね、今は冬眠明けの熊がいる頃じゃないの。猟の季節も終わったのにさすがに無理なお願いはできないわ」
残念だけど別ルートで仕入れてくるから安心してという。
「猟のシーズン終わったんですか?」
「この県は二月の中旬ごろに終わるよ」
「意外と短いんですね……」
猟を知らない森下さんに向かって真顔で言ってしまう。
「二月の中旬から今度は雪崩のシーズンになるから。
熊はまだ勝てる見込みがあるけど雪崩はうまく逃げれるかどうかの勝負だから」
「雪崩……
ここ雪深いですからね」
なんて話してこの部屋の活用を決めた所で俺はやっとおうちに帰ることができるのだった。
森下さんが三日ほどここでの仕事を手伝ってくれると言うので陸斗が下田と学校に行くのと同時に俺達も家を出て先生の家に向えば、既に仕事の準備に取り掛かっていた内田さん達はうちの孫はどうだったかとぼやけば浩太さんはちゃんとうちも水疱瘡やってますよと言えたのだった。
「うちの子達も幼稚園の時に感染りましてね、同じ幼稚園の子なんか予防接種したのに水疱瘡になったって嘆いていたお母さんが居ましたよ」
「まぁ、所詮ワクチン何てウイルスを薄めた物だからその時の体調次第で発症しても仕方がないですしね。森下さんも帰って奥さん元気になったら念の為にワクチン打ってくださいよ?」
「そうするよ」
俺と浩太さんに言いくるめられて失笑する森下さんは改めて図面でこの家の見取り図を見るのだった。
改めて浩太さんの手によって作られたこの家の設計図。こうやって見ると……
「判ってたけど水道管届いてないですね」
「伸ばす事はいくらでもできるから檜風呂を作るんは問題ないよ」
いつの間にか天井と床、そして抜く予定の壁も既に無くなっていて、俺が旅行に行く前に見た様子からは全く別物の家になっていたのはおなじみのあばらハウス。
「それより相談だが屋根はどうする?先生の家はいいがこっちは雨漏りしてるぞ?」
二階に連れて行かれて前は気づかなかった沁みの跡にははは……と空笑い。
「やっぱり張り替えた方が良いですかねぇ?」
「まぁ、部分的に補修するのもありだが、いずれは必要になるだろうな」
そんな内田の親分の判定にがくりと項垂れて
「お願いした方が良いですかねぇ?」
「篠田にまた頼んだ方が良いだろうな。
どのみち屋根に上がって見たら割れてる瓦もある。動物も住み着いてるみたいだし今かいずれかの選択だ」
「じゃあ、奴らが増殖する前にお願いします」
これでまた何百万の追加。これは何と言う課金だろうか、こんなのばっかりだと思っていれば長沢さんが朝の散歩と言わんばかり奥さんを連れてやって来た。
「吉野の、身体は大丈夫か?」
「おはようございます。寝て起きたら少しお酒残ってましたがそれ以外は大丈夫です」
「何よりだ。まあ、先代もその前の代も酒が好きな割には弱くてなあ。いつも適当な所で寝ないかわしらは心配しておったわ」
バアちゃんが酒豪だっただけにジイちゃんが下戸ではないが弱かったとは、俺の中のイメージでは夕食にはいつもお酒が上がり、食後も一人ゆっくりと飲んでいるそんな記憶しかない。それが妙にかっこよく見えてそんなジイちゃんになりたいなんて思ってたけど……
長沢さんもどれだけ酒豪なんだと聞かずにはいられない。
お酒はもうやめたとは言っていたが、それでも縁担ぎの場やお祝いの場に足を運ぶこともあるのでその時は舐めるようにゆっくりと大切に飲んでいるのが印象深かったが
「おはようございます」
一緒にやって来た奥さんの声が俺を記憶の海から戻らせてくれた。正面には優しげな笑みを浮かべた長沢の奥さん。
「また凄い事を始めるのですってね?」
「前回もお世話になりました。飯田さんのお父様とお母様が仏間の襖の手漉きの紙を凄く誉めて下さいました」
「あらやだ。久しぶりだからあまり出来は良くなかったのに。
そうそう、昔は吉野の楮林から楮をよく頂いたのよ。今もまた吉野とご縁が結べるなんて、長生きしてみるものだわ」
「まだまだこちらでもご厄介になることがあるかもしれないので是非長生きしてください」
「まあ!なら頑張らなくちゃ!」
コロコロと品よく笑う奥さんにはぜひ着物を着てお会いしたいと言う俺の偏見もあるが
「こちらのお宅も、何度か襖の紙を用意した事がありましてね……」
長沢さんと奥さんを連れて先生の隣の家へと向かう。
既にがらんとした室内にこうなっているのねと好奇心で覗きながらあばらハウスに向かって
「ザマアミロよ!」
何か耳を疑う言葉を聞いた気がした。
ちらりと森下さんと一緒に長沢さんの奥さんを見れば我に返ったあと少し恥ずかしげに笑い
「こちらの奥様とは色々とありましてね。手漉きの紙が高額になるのは常識なのに値切ったりするのですもの。
こう見えてもかつては色々な名のあるお屋敷や先生方のご自宅にご用意しましてね、良い物にはお金が張る、理解できない人でどれだけ悔しい思いした事かしら」
そっぽを向いて話しが聞こえないように景色を見ている長沢さんに前情報下さいと心の中で叫ぶも全く聞こえない顔で欠伸をこぼすのだった。
いや、聞こえないふりしないでよ。
眠たそうな顔でそっぽ向いてないでよ。
いくら昔のことだからって未だに根に持ってるんだから何とかしてよと思うも
「所で吉野の。こっちには襖は必要ないが先生の所の襖はまたお任せでいいのか?」
お任せにしたつもりはないけど俺に良し悪しなんて分からないから任せるしかないけどね!
なんて思うもふと思いつく。
「今回もおまかせでお願いしたいけど、先生の家のコの字の所の部屋だけど」
森下さん、内田親子と一緒に移動する。家の図面と片手に倉庫として使われていたその部屋に立つ。
このまま倉庫にする薄暗い部屋だけど続きの三畳は隣の家のアプローチの場になり垂れ壁も外す予定だが
「隣の二階が秘密基地ならここは大人の秘密基地にしましょう」
「うん、意味わからん」
森下さんのストレートな言葉に俺もよくわかんないけどと断って
「旅行の時に小さな書斎みたいな部屋があったんですよ」
夕食前にパソコンを置いて色々調べたこじんまりとしたなかなかどうして居心地のいい空間。記念の写真を見せるも皆さん不思議そうな顔をする。こんな部屋など今更必要がないだろうと。
確かに山の上にも俺の八畳の部屋に詰め込んだ空間以上にはならないだろうが
欲しいのはこう言った部屋ではない。
「この写真見たいな茶室みたいな部屋が欲しいです」
明るすぎもせず、かと言って温かみのある目に優しい色合いの
「茶室のようなこじんまりとした何もない居心地のいい空間ということかしら?」
長沢さんの奥さんが痒いところに手が届きそうなことを言ってくれた。
「水道もいらないし茶室じゃなくていいです。なんかこの写真見たいな小さな入り口とか、南向きのドアは窓にして、坪庭の所に向けて出入りするドアが欲しいです」
「庭の向こうは居間の壁か」
図面を確認するも
「隣の家との間にも庭を作るんだろ?庭が見れるように窓を作って」
浩太さんが忘れてないかというように指摘すれば
「あら素敵。秘密基地じゃなくって窓に囲まれた温室になったわ」
ポンと手を叩いてコロコロと笑う。
「違う!温室が欲しいわけじゃないのに!」
温室も秘密基地のようなものよという奥さんの言葉を俺は認めるわけにはいかない。
「迷走してるなあ」
カラカラと笑う長沢さんと内田さん。俺たちは作るだけだからたくさん悩めと言ってくれる。
悩んだ分だけこの家に課金する事になるのだがそこはもう居心地がいいのが保証されてるので充分な対価として支払う事にしている。
「ならわしの提案だがこっちに流れる水路は分岐して地中に埋めてここに水盆でも置こう。高低差を利用した自然の噴水を作って三方から見れるようにする。この部屋の入り口は茶室じゃないが入り口をアーチの形にして、水盆の向きの窓は見える高さだけの、床の高さからのくぐり抜けるような大きさにする。ありがたい事に湿気対策じゃないが床下は十分な高さが確保してあるから低い位置に窓を作っても雪が押し寄せたり雨が吹き込むことはないだろう。
意地が悪いと思った水路もこうなってしまえば二件の間の雪も除雪してくれるから、先生の家は得しておったのかもしれないなあ」
さすが内田の師匠だと今は亡き師匠を褒めながら
「そうすればこちらの坪庭にドアをつけても耐震も問題なかろう。
坪庭に先生が置いていった金魚鉢を置いて、あとはシンプルに飛び石を並べて反対側の水盆の庭まで行けるようにすればいい。植木はお勧めできないから竹で壁を隠して石庭にしようか」
「まあ、そんないい景色のお部屋になるなら入り口の襖はさりげなく質の良いものを使いたいわ」
楮を取りにいかなくちゃと言えば
「綾人君の家の楮じゃだめですか?」
何故か森下さんの提案。
「嬉しいお申し出なんだけどね、今は冬眠明けの熊がいる頃じゃないの。猟の季節も終わったのにさすがに無理なお願いはできないわ」
残念だけど別ルートで仕入れてくるから安心してという。
「猟のシーズン終わったんですか?」
「この県は二月の中旬ごろに終わるよ」
「意外と短いんですね……」
猟を知らない森下さんに向かって真顔で言ってしまう。
「二月の中旬から今度は雪崩のシーズンになるから。
熊はまだ勝てる見込みがあるけど雪崩はうまく逃げれるかどうかの勝負だから」
「雪崩……
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なんて話してこの部屋の活用を決めた所で俺はやっとおうちに帰ることができるのだった。
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