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心は砂漠のように乾いて行く物だと思い出す 7
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フロントにいるついでに今から最上階のラウンジに行こうとした時に支配人が席を取ってくれると申し出てくれた。さすがにダブルブッキングして自腹でスイートに宿泊の上に有名人を連れ立ってるせいかここにきた時の胡散臭げな視線はやめてくれた上のこのサービス。
客を見てサービスの質を変えるのは最低だと言ったのは昔ご飯を一緒に食べた時の青山さんの言葉。この場に青山さんが居たら鼻で笑うのだろうが、この支配人が標準的なサラリーマンだと俺は思うので、支配人が変わってから質が落ちたなと思う事にしている。初めて宿泊した時は良いとこだと思ったのにと単に年に一度か二度とはいえその程度の宿泊で評価するものでもないが。
とりあえず待ってる人がいるかもしれないから席がなければ部屋で飲みますからと支配人の配慮を断ってエレベーターへと向かう。
「んー!部屋飲みいいねえ!
お料理も頼んじゃおうかしら?」
「まだ食べれるんですか?!」
「そうよー。女優は肉体労働の体力勝負なんだから。そして演奏家もそうなのよ、ねえ昌君?」
「まあ、だからうちは気が合うって言うのかな。食には貪欲なので」
笑う夫婦は愛し合う二人というよりきのあう仲間と言った所だろうか。だけど俺はもうお腹いっぱいすぎてこれ以上何か詰めたら溢れ出てくる可能性に顔を引き攣らせる。
チンと涼やかな音を立てて到着したエレベーターが目の前で開く。
降りる人優先に端に寄って空くのを待てば
「なあ父さん。
来年はお泊まりしよーぜ?
ここのスイートがテレビで紹介されててさ」
「馬鹿か。そう言うのに泊まりたかったら自分で働いたお金で大切な人を連れていきなさい」
「だからそれが父さんと母さんで」
「なんだ結局支払いは父さんじゃないか」
「よくわかってる~」
「こら悠司、誕生日ぐらいで調子に乗るんじゃないの」
「えー?」
どこにでもいるような幸せ家族が最後に降りてきた。
チョリチョリ夫妻は微笑ましそうに笑えば誕生日の主役だろう高校生ぐらいの男の子が波瑠さんに気づいて
「え?うそ?
目の前に女優ってマジ?」
他のお客さんは気づいていてもちらちらと見るだけにとどめていた言葉をテンション高いお子様は心の声をモロにダダ漏れにしてしまい、波瑠さんは作り笑いをぺたりと貼り付けて
「お誕生日おめでとう」
「あ、あ、ありがとうございましゅ!」
まさかの祝福の言葉に顔を真っ赤にした挙句に舌を噛んで母親の肩に「はずかしい~」少し嬉しそうに項垂れていた。
「波瑠さんですよね!悠司のためにありがとうございます
良い母親の顔をしていても息子同様顔を真っ赤にして握手をお願いしていた。
だけど波瑠さんはエレベーターがあるからと断った。ここで握手をしていれば羨ましそうに周囲を窺う人たちともとしなくてはならないというように見回せば申し訳なさそうに平謝りする横で俺は一人の人物と、かつては見上げていた視線を正面に睨みつけていた。
「なんでお前がここにいる」
「俺の勝手だろ。あんたに指図される謂れはない」
ゆっくりと輪から離れて行く。周囲は波瑠さんに視線が集まり、俺達の事を誰も気にしてない。
「あんただと?!父親に向かってどういう言葉だ!」
「はっ!父親なんてどの口がっ!」
「お前の親には変わらん!」
「遊びに連れてってもらった記憶もおんぶしてもらった記憶もない男をどうして父親だと思う。
あんたには誕生日を祝って貰った覚えもない!」
「プレゼントに小遣いをやった!」
それで十分だろと言う男に、かつて憧れたものを与えられた子供を見て頭の中は真っ白になり
「テメー!っざっけんな!!!」
思わずと言うようにノーネクタイの、でもそれなりに清潔感のある品の良いシャツを着る男の胸ぐらを掴んで壁に押し付けていた。
ダンッ!!!
音は想像以上に響いて波瑠さんを始めとした周囲の人達が一斉に振り向いた。
「綾人君落ち着いて!」
「綾人君どうしたの?!」
誰よりも早く大林夫妻が慌てて輪をぬけてかけつけてくるれば一緒にいた親子もやって来た。だけど獣のように怒りをぶちまける俺はチョリチョリさんに押さえつけられてもなお掴み掛かろうとするけど、上背も恰幅も良いその力の差に押さえつけられてしまう。
「お客様如何なさいました?」
すぐに支配人もやってくればやっかいごとに周囲の人は気になるものの距離を開けていく。
第三者の支配人も来た事で少しだけ落ち着いた俺は力を抜いて迷惑かけた事に頭を下げる。
大林夫妻も支配人も少しだけほっとしつつ誕生日を祝っていた母子が親父のそばに駆け寄ったのを見て
「失礼しました。ただの親子喧嘩です。騒がしくして申し訳ありませんでした」
母子が顔を真っ青にして振り向いたと思ったら大林夫妻も顔を真っ青にしていた。
「そうでしたか」
その前を知らない支配人だけどお一人様の宿泊でお連れ様も知ってるだけに他のお客様の為にももう少しお静かにお願いいたしますと言いたげな視線のまま頭を下げて去っていく。
周囲も興味を失せて散って行ったり、やって来たエレベーターに乗り込んだりと周囲に人がいなくなった所で
「ええと、綾人君?」
何言っちゃってるのかなー?な波瑠さんだけど
「改めて俺、こいつの息子、俺の生みの親。
そこの二人は吉野亜希さんと悠司君。全くの赤の他人の同じ吉野姓で、俺を捨ててお袋を追い出した生家のマンションで囲われてる愛人の亜希さんと亜希さんの前の亭主の息子。
ああ、初めましてだったな。
悠司くん誕生日おめでとう。そういや君が使ってる部屋、俺の部屋なんだけどろくな荷物も持たされず追い出されたから、今度荷物取りに行くからまとめといてくれるかな?」
「ちょっと待って綾人君。落ち着こう?情報多くて……」
落ち着いてと波瑠さんは俺の顔を両手で包んで他を見せないように私の目を見てと顔を覗き込みながら一緒に深呼吸をしようと呼吸を合わせてくれる。
そんな俺たちの背後で
「父さん、母さん一体どう言う事だよ」
「悠司それはね、あの子別の人と勘違……」
なんとか納得させようと言葉を選ぼうとした亜希さんの言葉に俺も言葉をぶつける。
「社内不倫が元亭主にばれて離婚されたんだよ。小さいあんたを自分の子かわからないからって、自分の子供を愛せないから母親に引き取らせたんだよ」
「綾人いい加減な事言うな!悠司こいつの事を信じるんじゃない!」
「本当のこと教えたら怒られるって、あんた本当に何も説明してないのかよ」
呆れる俺にチョリチョリさんまで少し黙ろうかと言わせてしまい少し反省。
反省だけだけど。
「なあ、本当の事って……」
涙ぐむ声で振り向く顔に
「こいつのせいでお袋の母親、俺の母方のばあちゃんが心労で倒れて、お袋も檻付き病院で一生出れない事になって、再婚しようとしている親父に腹を立てたお袋の親族に戸籍動かせないようにさせられて、あんた達はいまだに再婚できずに内縁の妻と連れ子状態ってやつ?
あと法的に一筆を書かせてお袋の病院代をこっそりマンションを担保に金借りて支払ってるから借金そろそろ返済不能な金額になってるぞ」
「お前!」
手を振り上げて黙れと殴りかかろうとした所で
「なあ父さん、嘘だよな?」
俺と親父の間に涙をボロボロに流しながら立つ悠司の前で手は止まる。どうすればあのクソ親父の元でこんないい子に育つんだかと呆れる。
「母さん、説明してくれよ。何でせっかくの誕生日なのに……」
泣き崩れる悠司に誰もが黙ってしまうも
「俺はこの男に中学の時には育児拒否されて学費も生活費ももらえずバアちゃんの世話だけして他の事は何もしなくていいって捨てられたんだよ。バアちゃんの遺産と不倫相手を側に置きたいばかりにな。
十七になるか?
進路決めるにはまだ猶予があるから、免許も取る事になればすぐにわかるんだからそろそろ本当の事一つぐらい知っておいた方がいいぞ」
そう言えば固まる背中が鳴き声とともに震える。
言いたい事は言ったのにスッキリとは何一つ感じずにやってきたエレベーターに乗り込めばチョリチョリさん達も黙って痛々しい視線で見守りながらもついて来てくれた。
そのまま一緒に部屋に入れば俺は真っ直ぐにトイレに向かい
「うっ、うえっ!げっ、うえっ……!」
これ以上ないくらいの幸せな時間を涙と共に便器にしがみついて腹の底から、まるで泣き叫ぶようにはでも腹の底の溜まった澱を吐き出すようにぶちまけ、貧血を起こしたかのように緩慢に遠ざかって行く視界と遠くなる物音にオレの意識は包まれるのだった。
客を見てサービスの質を変えるのは最低だと言ったのは昔ご飯を一緒に食べた時の青山さんの言葉。この場に青山さんが居たら鼻で笑うのだろうが、この支配人が標準的なサラリーマンだと俺は思うので、支配人が変わってから質が落ちたなと思う事にしている。初めて宿泊した時は良いとこだと思ったのにと単に年に一度か二度とはいえその程度の宿泊で評価するものでもないが。
とりあえず待ってる人がいるかもしれないから席がなければ部屋で飲みますからと支配人の配慮を断ってエレベーターへと向かう。
「んー!部屋飲みいいねえ!
お料理も頼んじゃおうかしら?」
「まだ食べれるんですか?!」
「そうよー。女優は肉体労働の体力勝負なんだから。そして演奏家もそうなのよ、ねえ昌君?」
「まあ、だからうちは気が合うって言うのかな。食には貪欲なので」
笑う夫婦は愛し合う二人というよりきのあう仲間と言った所だろうか。だけど俺はもうお腹いっぱいすぎてこれ以上何か詰めたら溢れ出てくる可能性に顔を引き攣らせる。
チンと涼やかな音を立てて到着したエレベーターが目の前で開く。
降りる人優先に端に寄って空くのを待てば
「なあ父さん。
来年はお泊まりしよーぜ?
ここのスイートがテレビで紹介されててさ」
「馬鹿か。そう言うのに泊まりたかったら自分で働いたお金で大切な人を連れていきなさい」
「だからそれが父さんと母さんで」
「なんだ結局支払いは父さんじゃないか」
「よくわかってる~」
「こら悠司、誕生日ぐらいで調子に乗るんじゃないの」
「えー?」
どこにでもいるような幸せ家族が最後に降りてきた。
チョリチョリ夫妻は微笑ましそうに笑えば誕生日の主役だろう高校生ぐらいの男の子が波瑠さんに気づいて
「え?うそ?
目の前に女優ってマジ?」
他のお客さんは気づいていてもちらちらと見るだけにとどめていた言葉をテンション高いお子様は心の声をモロにダダ漏れにしてしまい、波瑠さんは作り笑いをぺたりと貼り付けて
「お誕生日おめでとう」
「あ、あ、ありがとうございましゅ!」
まさかの祝福の言葉に顔を真っ赤にした挙句に舌を噛んで母親の肩に「はずかしい~」少し嬉しそうに項垂れていた。
「波瑠さんですよね!悠司のためにありがとうございます
良い母親の顔をしていても息子同様顔を真っ赤にして握手をお願いしていた。
だけど波瑠さんはエレベーターがあるからと断った。ここで握手をしていれば羨ましそうに周囲を窺う人たちともとしなくてはならないというように見回せば申し訳なさそうに平謝りする横で俺は一人の人物と、かつては見上げていた視線を正面に睨みつけていた。
「なんでお前がここにいる」
「俺の勝手だろ。あんたに指図される謂れはない」
ゆっくりと輪から離れて行く。周囲は波瑠さんに視線が集まり、俺達の事を誰も気にしてない。
「あんただと?!父親に向かってどういう言葉だ!」
「はっ!父親なんてどの口がっ!」
「お前の親には変わらん!」
「遊びに連れてってもらった記憶もおんぶしてもらった記憶もない男をどうして父親だと思う。
あんたには誕生日を祝って貰った覚えもない!」
「プレゼントに小遣いをやった!」
それで十分だろと言う男に、かつて憧れたものを与えられた子供を見て頭の中は真っ白になり
「テメー!っざっけんな!!!」
思わずと言うようにノーネクタイの、でもそれなりに清潔感のある品の良いシャツを着る男の胸ぐらを掴んで壁に押し付けていた。
ダンッ!!!
音は想像以上に響いて波瑠さんを始めとした周囲の人達が一斉に振り向いた。
「綾人君落ち着いて!」
「綾人君どうしたの?!」
誰よりも早く大林夫妻が慌てて輪をぬけてかけつけてくるれば一緒にいた親子もやって来た。だけど獣のように怒りをぶちまける俺はチョリチョリさんに押さえつけられてもなお掴み掛かろうとするけど、上背も恰幅も良いその力の差に押さえつけられてしまう。
「お客様如何なさいました?」
すぐに支配人もやってくればやっかいごとに周囲の人は気になるものの距離を開けていく。
第三者の支配人も来た事で少しだけ落ち着いた俺は力を抜いて迷惑かけた事に頭を下げる。
大林夫妻も支配人も少しだけほっとしつつ誕生日を祝っていた母子が親父のそばに駆け寄ったのを見て
「失礼しました。ただの親子喧嘩です。騒がしくして申し訳ありませんでした」
母子が顔を真っ青にして振り向いたと思ったら大林夫妻も顔を真っ青にしていた。
「そうでしたか」
その前を知らない支配人だけどお一人様の宿泊でお連れ様も知ってるだけに他のお客様の為にももう少しお静かにお願いいたしますと言いたげな視線のまま頭を下げて去っていく。
周囲も興味を失せて散って行ったり、やって来たエレベーターに乗り込んだりと周囲に人がいなくなった所で
「ええと、綾人君?」
何言っちゃってるのかなー?な波瑠さんだけど
「改めて俺、こいつの息子、俺の生みの親。
そこの二人は吉野亜希さんと悠司君。全くの赤の他人の同じ吉野姓で、俺を捨ててお袋を追い出した生家のマンションで囲われてる愛人の亜希さんと亜希さんの前の亭主の息子。
ああ、初めましてだったな。
悠司くん誕生日おめでとう。そういや君が使ってる部屋、俺の部屋なんだけどろくな荷物も持たされず追い出されたから、今度荷物取りに行くからまとめといてくれるかな?」
「ちょっと待って綾人君。落ち着こう?情報多くて……」
落ち着いてと波瑠さんは俺の顔を両手で包んで他を見せないように私の目を見てと顔を覗き込みながら一緒に深呼吸をしようと呼吸を合わせてくれる。
そんな俺たちの背後で
「父さん、母さん一体どう言う事だよ」
「悠司それはね、あの子別の人と勘違……」
なんとか納得させようと言葉を選ぼうとした亜希さんの言葉に俺も言葉をぶつける。
「社内不倫が元亭主にばれて離婚されたんだよ。小さいあんたを自分の子かわからないからって、自分の子供を愛せないから母親に引き取らせたんだよ」
「綾人いい加減な事言うな!悠司こいつの事を信じるんじゃない!」
「本当のこと教えたら怒られるって、あんた本当に何も説明してないのかよ」
呆れる俺にチョリチョリさんまで少し黙ろうかと言わせてしまい少し反省。
反省だけだけど。
「なあ、本当の事って……」
涙ぐむ声で振り向く顔に
「こいつのせいでお袋の母親、俺の母方のばあちゃんが心労で倒れて、お袋も檻付き病院で一生出れない事になって、再婚しようとしている親父に腹を立てたお袋の親族に戸籍動かせないようにさせられて、あんた達はいまだに再婚できずに内縁の妻と連れ子状態ってやつ?
あと法的に一筆を書かせてお袋の病院代をこっそりマンションを担保に金借りて支払ってるから借金そろそろ返済不能な金額になってるぞ」
「お前!」
手を振り上げて黙れと殴りかかろうとした所で
「なあ父さん、嘘だよな?」
俺と親父の間に涙をボロボロに流しながら立つ悠司の前で手は止まる。どうすればあのクソ親父の元でこんないい子に育つんだかと呆れる。
「母さん、説明してくれよ。何でせっかくの誕生日なのに……」
泣き崩れる悠司に誰もが黙ってしまうも
「俺はこの男に中学の時には育児拒否されて学費も生活費ももらえずバアちゃんの世話だけして他の事は何もしなくていいって捨てられたんだよ。バアちゃんの遺産と不倫相手を側に置きたいばかりにな。
十七になるか?
進路決めるにはまだ猶予があるから、免許も取る事になればすぐにわかるんだからそろそろ本当の事一つぐらい知っておいた方がいいぞ」
そう言えば固まる背中が鳴き声とともに震える。
言いたい事は言ったのにスッキリとは何一つ感じずにやってきたエレベーターに乗り込めばチョリチョリさん達も黙って痛々しい視線で見守りながらもついて来てくれた。
そのまま一緒に部屋に入れば俺は真っ直ぐにトイレに向かい
「うっ、うえっ!げっ、うえっ……!」
これ以上ないくらいの幸せな時間を涙と共に便器にしがみついて腹の底から、まるで泣き叫ぶようにはでも腹の底の溜まった澱を吐き出すようにぶちまけ、貧血を起こしたかのように緩慢に遠ざかって行く視界と遠くなる物音にオレの意識は包まれるのだった。
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