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静かな夜に 7
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「だけど一度本当に会えないかな?」
なお食いついてくるだけに余計に怪しめば警戒されている事に気がついて慌てて謝罪。
「いや、何も悪い事考えてないんだよ!
ただうちの奥さんがっ!」
「奥さん?」
まさかの既婚者だった。
いや、結婚してても構わないんだけどねとなんとなく独身のような気がしていただけにショックを覚えた。
「話してなかったっけ?」
「初耳です。まあ、いてもおかしくはない歳だとは想像してましたが」
言えば失笑されてしまった。
「うちは奥さんも働いているからね。子供がいないから余計に所帯持ちの匂いがしなかったかな?」
「あー、そう言うのまだわからない年代ですので」
たかが通話越しに相手が既婚者かどうかなんてわかるわけないだろうと盛大に心の中では突っ込んでいるが
「そのうちの奥さんが問題でね、この間何か一晩中動画を見ているから何見ているんだと思ってのぞいたら先日の天体観測のLIVEやってただろ?それを一晩中ぼーっと見てたんだ。貴重な休みをそれにつぎ込んでね」
苦笑しながらの告白にあの視聴者の中に奥さんがいたんだとチャット機能の中に書き込みがあったかなと想像してみる。
「奥さんにこの人達の動画癒されるから見てって言われてね。俺も視聴者なのを黙って見てたんだけど奥さん君達のファンでね。
俺も引くぐらい君たちのファンでね。
ビール代って言って投げゼニするぐらいでね、お風呂シーンにお酒どうぞって投げゼニしてね」
「あー、覚えてます。って、え?
マジっすか?!なんか、その、ごめんなさい」
なんかここはそう言う店じゃないって言うくらいに貢いでくれた人がいた事を思い出す。飯田さんの時が一番アツかった人がまさかの奥さんだと考えれば申し訳なさすぎるだろうと平謝りするしかない。
失笑響く通話は酷く穏やかなもの。
「俺も一緒になって奥さんと夜通し星空見ててね。
あんな早起きするんだって感心したよ」
「まあ、お客様を寝たまま送り出すのはできないしね」
「あの『コックさん』さん爽やかな人だよね」
飯田さんの動画上の名前にもうちょっとひねろって言われてるけど定着してしまった今では今更変える事の出来ない名前になってしまった。
「爽やかって言うより情熱の人ですよ」
高卒で単身フランスに飛んだ探究心の塊がそう見えるのは今を全力で楽しんでいるからだろう。
畑も耕すし、解体も厭わない。雑用も喜んで引き受けてくれるし、俺の為に無償で料理を用意してくれて常に健康を確認してくれるお母さんのような人だ。絶対にお母さんなんて言わないけど。
「情熱なら俺も負けないよ」
「俺は負けますけどね」
あんなふうに生きることはできないと言えば
「『アヤ』さん」
動画上の名前で呼ばれる。
真剣な声で呼ばれてなんだと首を傾げれば
「『アヤ』さんもその若さで山奥に閉じこもってる理由は知らないけど、一生懸命烏骨鶏の世話をして畑を耕し山の世話なんて並大抵じゃできないよ。
『アヤ』さんも相当な情熱の人です」
「そうですかね」
しれっとそんな大したもんじゃないだろうと言うもその言葉はじわりと胸に広がるように熱を伝えてくれてクシャリと髪を握りしめてしまう。
通話で良かったと思いながら込み上げる何かをやり過ごすように深呼吸を繰り返す。
認めてもらう事がこんなにも呼吸困難に陥らせるほどの喜びを連れてくるなんてと、バレないようにマイクを手で覆っている間にも話は続くのを黙ってありがたく耳を傾ける。
「そんなこんなで動画の最後朝になった時烏骨鶏のテーマ使ったじゃないですか。小屋から出した時」
「使いましたね。LIVEで編集できないからスマホからアナログで流しましたね」
いつもなら十秒も使わないけど三分ぐらいのちゃんとした曲を初めてフルで流した。もちろん何故にこんな大作?壮大な烏骨鶏のテーマwと徹夜明けの視聴者様を喜びで賑わせるハイテンションな曲は今度ちゃんと聴きたいとのリクエストの弾幕に近いうちにと約束させられてしまったので久しぶりに烏骨鶏動画回を作らないとなと今思い出したのは秘密だ。
「それでですね」
何故か急に真面目な声になったと思ったら
「奥さんにバレちゃいました。
この曲作ったにあなたでしょうって」
「わかるものなのですか?」
「いつもの所だけじゃ気づかなかったみたいだけど、結構クセって言うの?最後のバイオリンの音を入れた所で気づかれました」
「シンセサイザーじゃないんだ」
「結構楽器の音も入れてますよ。
だからかバイオリンの音でバレちゃいましたけど」
「俺音楽わからないけど、バイオリンって一つ一つ個性が出るって聴きますけど、それでわかるものなのですか?」
「一応俺の演奏に惚れて結婚したって言う経歴なので」
「ふーん」
結婚願望ゼロの俺にはわからない感覚だがそれもまた縁でよろしいじゃないですかと流しておけば
「その奥さんが今背後で包丁を持って絶対今度ご飯を一緒にしましょうって約束しなさいって脅されてるのですよ」
「ごめんなさい。かわいい烏骨鶏のお世話があるので無理です」
そんな包丁片手に脅してくる人と仲良くなりたくないとお断りしてしまえば
「ちょっと何人をバイオレンスでドメスティックな人にするのよ!」
奥さんの声だろうか。
なんか聞いたことある声だけど思い出せずに「痛い!落ち着いて!お鍋吹いてるから!」その内容でただいまご飯の準備中な事を理解した。包丁をもってるわけだと納得できれば
「『アヤ』さんですか?!はじめましてこの人の妻です!三年ほどずっとファンです!」
「ほぼほぼ初回からぐらいじゃないですか」
「はーい!登録者数が一万人も居ない頃から毎週見てました!」
まさかのディープなファンとの遭遇だった。
「うちの人は登録者数一桁からの付き合いって自慢するのが鬱陶しいけど、まさかこんな形でお話しできるなんて思わなくて感激です!」
「あ、りがとうございます」
パワフルな嫁さんだなと腰が引けてしまう。
「そうだわ!せっかくだから今度の週末ご飯一緒に食べましょう!
今度の週末まで私たち休みなの!これを逃すと私はしばらくこっち帰って来れないし、旦那様はイタリアに行っちゃって当分会えなくなるの。だからご飯一緒に食べましょう!
そうだわ!遠くから来るならうちでお泊まりしない?ゲストルームちゃんとあるから安心して!来るなら車?駐車場もあるから大丈夫よ!」
怒涛の既に決定事項の言葉は久しぶりのペースで思わず合わせるテンポを間違ったために
「いえ、泊まるならホテル取りますので。知らない人の家には止まれませんので……あ」
一番反応してはいけないところで返答してしまった。
「ありがとうございまーす!
じゃあじゃあ、ご飯は何食べる?イタリアン?フレンチ?あ、お寿司もいいわね。好きなもの奢るわよ」
拒否はもうできないらしい。押しが強いなとこんな調子で結婚を迫られたんだと想像ができてしまった。
「すみません。俺の行きたい所でもいいですか?」
「勿論」
既に会う事が決定してしまえば開き直るしかないだろう。
うっかりと約束させられてしまったのだから、少しぐらい俺の融通も聞いて欲しいと言うものだ。
「では、場所が取れたら連絡します。
無理ならお願いしてもよろしいでしょうか?」
「それは当然!私のお気に入りの美味しいところ案内してあげるわ」
「あざーっす」
パワフル奥さんに対してぞんざいな返事だけど、それで満足したのか電話を代わってもらえて
「『アヤ』さん本当に無理言ってすみません」
「いえ、ただし東京はやっぱり遠いのでそこは覚えておいてください」
「本当にありがとうございます」
通話の先で土下座する勢いで頭を下げられているような気配に苦笑しながらも
「それじゃあ、また決まったら連絡します」
「お待ちしてます」
どっと疲れて時計を見ればもうすぐ日付も変わろうかと言う時刻。こんな時間にご飯かと思うもなんと言うかだ。
「腹減ったな」
今から食べるのもなと思いつつインスタントラーメンを作って食べるのだった。
なお食いついてくるだけに余計に怪しめば警戒されている事に気がついて慌てて謝罪。
「いや、何も悪い事考えてないんだよ!
ただうちの奥さんがっ!」
「奥さん?」
まさかの既婚者だった。
いや、結婚してても構わないんだけどねとなんとなく独身のような気がしていただけにショックを覚えた。
「話してなかったっけ?」
「初耳です。まあ、いてもおかしくはない歳だとは想像してましたが」
言えば失笑されてしまった。
「うちは奥さんも働いているからね。子供がいないから余計に所帯持ちの匂いがしなかったかな?」
「あー、そう言うのまだわからない年代ですので」
たかが通話越しに相手が既婚者かどうかなんてわかるわけないだろうと盛大に心の中では突っ込んでいるが
「そのうちの奥さんが問題でね、この間何か一晩中動画を見ているから何見ているんだと思ってのぞいたら先日の天体観測のLIVEやってただろ?それを一晩中ぼーっと見てたんだ。貴重な休みをそれにつぎ込んでね」
苦笑しながらの告白にあの視聴者の中に奥さんがいたんだとチャット機能の中に書き込みがあったかなと想像してみる。
「奥さんにこの人達の動画癒されるから見てって言われてね。俺も視聴者なのを黙って見てたんだけど奥さん君達のファンでね。
俺も引くぐらい君たちのファンでね。
ビール代って言って投げゼニするぐらいでね、お風呂シーンにお酒どうぞって投げゼニしてね」
「あー、覚えてます。って、え?
マジっすか?!なんか、その、ごめんなさい」
なんかここはそう言う店じゃないって言うくらいに貢いでくれた人がいた事を思い出す。飯田さんの時が一番アツかった人がまさかの奥さんだと考えれば申し訳なさすぎるだろうと平謝りするしかない。
失笑響く通話は酷く穏やかなもの。
「俺も一緒になって奥さんと夜通し星空見ててね。
あんな早起きするんだって感心したよ」
「まあ、お客様を寝たまま送り出すのはできないしね」
「あの『コックさん』さん爽やかな人だよね」
飯田さんの動画上の名前にもうちょっとひねろって言われてるけど定着してしまった今では今更変える事の出来ない名前になってしまった。
「爽やかって言うより情熱の人ですよ」
高卒で単身フランスに飛んだ探究心の塊がそう見えるのは今を全力で楽しんでいるからだろう。
畑も耕すし、解体も厭わない。雑用も喜んで引き受けてくれるし、俺の為に無償で料理を用意してくれて常に健康を確認してくれるお母さんのような人だ。絶対にお母さんなんて言わないけど。
「情熱なら俺も負けないよ」
「俺は負けますけどね」
あんなふうに生きることはできないと言えば
「『アヤ』さん」
動画上の名前で呼ばれる。
真剣な声で呼ばれてなんだと首を傾げれば
「『アヤ』さんもその若さで山奥に閉じこもってる理由は知らないけど、一生懸命烏骨鶏の世話をして畑を耕し山の世話なんて並大抵じゃできないよ。
『アヤ』さんも相当な情熱の人です」
「そうですかね」
しれっとそんな大したもんじゃないだろうと言うもその言葉はじわりと胸に広がるように熱を伝えてくれてクシャリと髪を握りしめてしまう。
通話で良かったと思いながら込み上げる何かをやり過ごすように深呼吸を繰り返す。
認めてもらう事がこんなにも呼吸困難に陥らせるほどの喜びを連れてくるなんてと、バレないようにマイクを手で覆っている間にも話は続くのを黙ってありがたく耳を傾ける。
「そんなこんなで動画の最後朝になった時烏骨鶏のテーマ使ったじゃないですか。小屋から出した時」
「使いましたね。LIVEで編集できないからスマホからアナログで流しましたね」
いつもなら十秒も使わないけど三分ぐらいのちゃんとした曲を初めてフルで流した。もちろん何故にこんな大作?壮大な烏骨鶏のテーマwと徹夜明けの視聴者様を喜びで賑わせるハイテンションな曲は今度ちゃんと聴きたいとのリクエストの弾幕に近いうちにと約束させられてしまったので久しぶりに烏骨鶏動画回を作らないとなと今思い出したのは秘密だ。
「それでですね」
何故か急に真面目な声になったと思ったら
「奥さんにバレちゃいました。
この曲作ったにあなたでしょうって」
「わかるものなのですか?」
「いつもの所だけじゃ気づかなかったみたいだけど、結構クセって言うの?最後のバイオリンの音を入れた所で気づかれました」
「シンセサイザーじゃないんだ」
「結構楽器の音も入れてますよ。
だからかバイオリンの音でバレちゃいましたけど」
「俺音楽わからないけど、バイオリンって一つ一つ個性が出るって聴きますけど、それでわかるものなのですか?」
「一応俺の演奏に惚れて結婚したって言う経歴なので」
「ふーん」
結婚願望ゼロの俺にはわからない感覚だがそれもまた縁でよろしいじゃないですかと流しておけば
「その奥さんが今背後で包丁を持って絶対今度ご飯を一緒にしましょうって約束しなさいって脅されてるのですよ」
「ごめんなさい。かわいい烏骨鶏のお世話があるので無理です」
そんな包丁片手に脅してくる人と仲良くなりたくないとお断りしてしまえば
「ちょっと何人をバイオレンスでドメスティックな人にするのよ!」
奥さんの声だろうか。
なんか聞いたことある声だけど思い出せずに「痛い!落ち着いて!お鍋吹いてるから!」その内容でただいまご飯の準備中な事を理解した。包丁をもってるわけだと納得できれば
「『アヤ』さんですか?!はじめましてこの人の妻です!三年ほどずっとファンです!」
「ほぼほぼ初回からぐらいじゃないですか」
「はーい!登録者数が一万人も居ない頃から毎週見てました!」
まさかのディープなファンとの遭遇だった。
「うちの人は登録者数一桁からの付き合いって自慢するのが鬱陶しいけど、まさかこんな形でお話しできるなんて思わなくて感激です!」
「あ、りがとうございます」
パワフルな嫁さんだなと腰が引けてしまう。
「そうだわ!せっかくだから今度の週末ご飯一緒に食べましょう!
今度の週末まで私たち休みなの!これを逃すと私はしばらくこっち帰って来れないし、旦那様はイタリアに行っちゃって当分会えなくなるの。だからご飯一緒に食べましょう!
そうだわ!遠くから来るならうちでお泊まりしない?ゲストルームちゃんとあるから安心して!来るなら車?駐車場もあるから大丈夫よ!」
怒涛の既に決定事項の言葉は久しぶりのペースで思わず合わせるテンポを間違ったために
「いえ、泊まるならホテル取りますので。知らない人の家には止まれませんので……あ」
一番反応してはいけないところで返答してしまった。
「ありがとうございまーす!
じゃあじゃあ、ご飯は何食べる?イタリアン?フレンチ?あ、お寿司もいいわね。好きなもの奢るわよ」
拒否はもうできないらしい。押しが強いなとこんな調子で結婚を迫られたんだと想像ができてしまった。
「すみません。俺の行きたい所でもいいですか?」
「勿論」
既に会う事が決定してしまえば開き直るしかないだろう。
うっかりと約束させられてしまったのだから、少しぐらい俺の融通も聞いて欲しいと言うものだ。
「では、場所が取れたら連絡します。
無理ならお願いしてもよろしいでしょうか?」
「それは当然!私のお気に入りの美味しいところ案内してあげるわ」
「あざーっす」
パワフル奥さんに対してぞんざいな返事だけど、それで満足したのか電話を代わってもらえて
「『アヤ』さん本当に無理言ってすみません」
「いえ、ただし東京はやっぱり遠いのでそこは覚えておいてください」
「本当にありがとうございます」
通話の先で土下座する勢いで頭を下げられているような気配に苦笑しながらも
「それじゃあ、また決まったら連絡します」
「お待ちしてます」
どっと疲れて時計を見ればもうすぐ日付も変わろうかと言う時刻。こんな時間にご飯かと思うもなんと言うかだ。
「腹減ったな」
今から食べるのもなと思いつつインスタントラーメンを作って食べるのだった。
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