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日常とは 3
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「植田君と水野君がなぜ?」
朝靄の中ライトをつけて谷底から上がってくる車を陸斗を含めて飯田さんを迎え入れれば車から降りて驚きの表情での第一声の声に先生も申し訳ない顔で平謝り。
「折角の休日だと言うのにすまない。
こいつらがようやく学力に疑問を持って勉強する気になって急遽木曜まで居候する事になったんだ」
お目付役となって先生まで残ってしまう結果は珍しく大変申し訳ないと頭を下げる。
「いえ、お勉強を頑張れるのなら俺の方こそお邪魔……」
「こいつら綾人の予定も聞かずにいきなりやってきて泊めろって言うバカです。我々のことは気にせずにいつも通りお過ごし下さい」
「はあ……」
徹夜で来た上に疲れる問題でうまく事情を飲み込めないようだったが
「でしたら皆さん朝ごはんなどはご一緒に用意しても?」
「さすがにシェフにそこまで甘……」
「「よろしくお願いしまーす!!!」」
反省しているのか分からないような元気な声の二人に先生は拳骨を喰らわすも全く悪びれた顔をしない二人はイエーイ!とハイタッチ。
「じゃあ俺と飯田さんで畑行ってくるからご飯まで予定通りのところまで終わらせるように」
「「イエッサー!」」
言いながら二人は楽しそうな足取りで家の中へと向かうのだった。
「餌が良いと釣り甲斐があるなあ」
呆れる先生も陸斗を連れて烏骨鶏ハウスと水門を開けに行こうと誘う。
俺は飯田さんと電気柵で囲まれる畑に入り
「すみません。あいつらの分までお願いすることになって」
「いえ、五人、十人増えようがレストランでの仕込みに比べたらちょっとなので変わりませんよ」
朗らかに笑う顔には全くこの長距離移動の疲れを見せない爽やかさにさすがサービス業と感心しながらも
「それより先週小山と随分畑を荒らしてしまったのに、綺麗ですね」
「まあ、世話をするのが仕事だし、何だかんだ畑の世話は嫌いじゃ無いんで」
結局の所そこに尽きる。
毎日畑の世話をして、不必要な雑草を排除し、作物の為の環境を整える。
そんな日常を過ごしていたら毎朝満員電車に揺られ、自分と同じレベルの人間と机を並べて勉強をして、内定幾つもらった?など自慢しあい、彼女のご機嫌取ったりと至極平凡な送っていただろう人生なんてもう考える事もできない。
そんなものどうでも良い。
今はそんな事を心から言えてしまう。
まあ、バアちゃんが残してくれたこの土地と株で儲けた資金があって言える事だから胸を張って言えることでも無いが。それでもこの休日のない生活をやめるつもりはない。自分一人の世話がなんとかできて、それを助けてくれる人達もいる。十分じゃないか。
温かな家庭は築けなさそうだが、そんなものは俺は想像がつかないし、どんなものか知らないから欲しがる事もない。
あこがれはしたものの、これだけ親族関係で拗らせたのだ。家族を持ちたいと言う考えはもうどこにも無い。
そんな俺の隣で飯田さんはキラキラとした瞳でパプリカをいくつも取り、ズッキーニとナスも品定めをしている。
朝ごはんなんだろうなとちらりちらりとその手元を見ながらふと視線を巡らせて思い出した。
抜き取った雑草と成長しすぎたトマトやきゅうりを適当に庭に置けばどこからともなく烏骨鶏達がやってきて突きだす。
その合間を縫うように、畑の横を通り過ぎれば飯田さんが柵越しに俺を追いかけて何かありました?と声をかけてくれた。
「ちょっと下の畑が気になって」
「下の畑ですか?」
「畑っていうか、放牧地?」
なんて説明をすれば良いのか分からなくどの説明がしっくりくるのか考えあぐねていれば飯田さんは野菜を入れた籠を持ったまま畑をぐるりと回ってやってきてくれた。
その大きな番犬みたいな飯田さんが隣に来たのを確認して俺はひな壇になっている畑の階段を降りた。
「前にも話した事あると思ったんだけど、昔ここは棚田だったんだ。
だけどジイちゃんもバアちゃんも歳だから田んぼやめて潰しちゃったんだ」
「はい、前に聞いたの覚えてます」
「俺もまだ小学生の頃で、正直米を買いに行くのが面倒だから自分達で食べる分だけの田んぼで米を育ててたってどんだけ手間暇かけるんだよって思ったよ」
「八十八手、米の漢字の由来でしたね」
コスパ悪いなーと笑いながら
「そんで畑をやる分にはこんなにも農地はいらない。畑で食っていくわけでも無いから自分で食べる分があれば良い。見事荒地になったわけだ」
わずか十数段の踏み締める事で出来た階段を降りる途中から飯田さんは俺を追い抜いて畑へと足を踏み入れるのだった。
「ハーブ畑、ですか?」
「この春の雪解けから一念発起して雑草を抜いて耕して、初めてだから苗を買ってきて植えたんだけど、見事見頃が終わってたな」
枯れたラベンダーは後で刈り取っておこう。ラベンダー畑味損ねたと、観光地のようにはいかないかと一年目の反省を後で日記にしておこうとする。
「道から何か植わってるのは気になってましたが、見ても?」
「道からも家からも畑からも見にくいからね。
ゆっくり見るのはご飯を食べて一眠りしてからにしたら?」
「ぐるっと回ってくるだけですので」
言いながら本当に言葉通りぐるっと畑の周りを回ってくるのだった。しかも駆け足で。
畑に視線を向けてキョロキョロと何かを探すように、確かめるように。だけどここの棚田は小さいのですぐに戻ってきたところで息を切らしながら膝に手を置いて呼吸を整えていた。
「標高高いんだから、いきなり走ると肺がしんどいよ?」
「今身をもって体験してます」
そんな飯田さんに思わずと言うように笑いながら
「ひとつ質問です。
何でこんな所でいきなりハーブ畑なんて作り出したのですか?」
何でと言われてもと春先のことを思い出しながら
「スーパーに行ったらハーブの苗がいっぱい売ってて、この地域でも育つって聞いた……ノリ?」
「植えたら教えてください。こんなにも食材を無駄にして」
そこ?と思ったけど飯田さんの無言の圧力に俺は一瞬にして負ける。胃袋を掴まれた弱みだ。
「ごめんなさい」
「怒ってるわけではありません。ここは綾人さんの畑なので俺が言うのも間違ってます」
だけどどうしても言いたいと言う顔から本音が口から溢れ出る。
「これだけハーブがあったらどれだけ料理の幅が広がったか、フレッシュハーブの使いたい放題。うまくドライにすれば使用量ももっと増やせる。いや待て……」
何やらぶつぶつ呟き出した飯田さんから逃げるように家に戻るもちゃんと付いてきたあたり周囲は見えているようだ。
「ご飯して一休みしてから考えようよ」
転ばないように注意を促すように言えば
「綾人さん、少しハーブ頂いても?」
「自慢じゃ無いが使い方分からないから好きなだけどうぞ」
本当にただの好奇心だったんですと言うように言えばまたすぐにハーブ畑へと戻り酸欠の顔を真っ青にして戻ってきたものの犬なら尻尾をはちきれんばかりの笑みを携えて
「すぐご飯にします」
「うん。お願いしますだけど、大丈夫?」
「この位余裕!」
どのくらい何が余裕なのかわからないもののこの家には不釣り合いなくらいのフレンチな食事が朝から並び、何やら満足げに風呂へと向かう飯田さんを俺と先生だけが歓喜する高校生ズを他所に黙して見送るのだった。
勿論昼も夜もハーブを駆使した一度では覚えきれない長い名前の料理を美味しくいただくのだが
「当面フレンチはお腹いっぱいだな」
「そうだね」
「シェフは根っからの料理好きなんだな」
「そうだね。休みの日でも仕事に夢中な人だったね。
知ってたけどここまで重症だとは気づかなかったな」
初めてのフレンチに歓喜する高校生ズは盛大なまでの喜びようを表すも、もっと庶民的な味でいいのにと思う俺は贅沢者だと思いながらもいつもの通り山ほどの野菜とほぼ刈り取りに近いくらいのハーブを車に積んで朝靄の中帰っていく飯田さんをいつものように車が見えなく見送るのだった。
朝靄の中ライトをつけて谷底から上がってくる車を陸斗を含めて飯田さんを迎え入れれば車から降りて驚きの表情での第一声の声に先生も申し訳ない顔で平謝り。
「折角の休日だと言うのにすまない。
こいつらがようやく学力に疑問を持って勉強する気になって急遽木曜まで居候する事になったんだ」
お目付役となって先生まで残ってしまう結果は珍しく大変申し訳ないと頭を下げる。
「いえ、お勉強を頑張れるのなら俺の方こそお邪魔……」
「こいつら綾人の予定も聞かずにいきなりやってきて泊めろって言うバカです。我々のことは気にせずにいつも通りお過ごし下さい」
「はあ……」
徹夜で来た上に疲れる問題でうまく事情を飲み込めないようだったが
「でしたら皆さん朝ごはんなどはご一緒に用意しても?」
「さすがにシェフにそこまで甘……」
「「よろしくお願いしまーす!!!」」
反省しているのか分からないような元気な声の二人に先生は拳骨を喰らわすも全く悪びれた顔をしない二人はイエーイ!とハイタッチ。
「じゃあ俺と飯田さんで畑行ってくるからご飯まで予定通りのところまで終わらせるように」
「「イエッサー!」」
言いながら二人は楽しそうな足取りで家の中へと向かうのだった。
「餌が良いと釣り甲斐があるなあ」
呆れる先生も陸斗を連れて烏骨鶏ハウスと水門を開けに行こうと誘う。
俺は飯田さんと電気柵で囲まれる畑に入り
「すみません。あいつらの分までお願いすることになって」
「いえ、五人、十人増えようがレストランでの仕込みに比べたらちょっとなので変わりませんよ」
朗らかに笑う顔には全くこの長距離移動の疲れを見せない爽やかさにさすがサービス業と感心しながらも
「それより先週小山と随分畑を荒らしてしまったのに、綺麗ですね」
「まあ、世話をするのが仕事だし、何だかんだ畑の世話は嫌いじゃ無いんで」
結局の所そこに尽きる。
毎日畑の世話をして、不必要な雑草を排除し、作物の為の環境を整える。
そんな日常を過ごしていたら毎朝満員電車に揺られ、自分と同じレベルの人間と机を並べて勉強をして、内定幾つもらった?など自慢しあい、彼女のご機嫌取ったりと至極平凡な送っていただろう人生なんてもう考える事もできない。
そんなものどうでも良い。
今はそんな事を心から言えてしまう。
まあ、バアちゃんが残してくれたこの土地と株で儲けた資金があって言える事だから胸を張って言えることでも無いが。それでもこの休日のない生活をやめるつもりはない。自分一人の世話がなんとかできて、それを助けてくれる人達もいる。十分じゃないか。
温かな家庭は築けなさそうだが、そんなものは俺は想像がつかないし、どんなものか知らないから欲しがる事もない。
あこがれはしたものの、これだけ親族関係で拗らせたのだ。家族を持ちたいと言う考えはもうどこにも無い。
そんな俺の隣で飯田さんはキラキラとした瞳でパプリカをいくつも取り、ズッキーニとナスも品定めをしている。
朝ごはんなんだろうなとちらりちらりとその手元を見ながらふと視線を巡らせて思い出した。
抜き取った雑草と成長しすぎたトマトやきゅうりを適当に庭に置けばどこからともなく烏骨鶏達がやってきて突きだす。
その合間を縫うように、畑の横を通り過ぎれば飯田さんが柵越しに俺を追いかけて何かありました?と声をかけてくれた。
「ちょっと下の畑が気になって」
「下の畑ですか?」
「畑っていうか、放牧地?」
なんて説明をすれば良いのか分からなくどの説明がしっくりくるのか考えあぐねていれば飯田さんは野菜を入れた籠を持ったまま畑をぐるりと回ってやってきてくれた。
その大きな番犬みたいな飯田さんが隣に来たのを確認して俺はひな壇になっている畑の階段を降りた。
「前にも話した事あると思ったんだけど、昔ここは棚田だったんだ。
だけどジイちゃんもバアちゃんも歳だから田んぼやめて潰しちゃったんだ」
「はい、前に聞いたの覚えてます」
「俺もまだ小学生の頃で、正直米を買いに行くのが面倒だから自分達で食べる分だけの田んぼで米を育ててたってどんだけ手間暇かけるんだよって思ったよ」
「八十八手、米の漢字の由来でしたね」
コスパ悪いなーと笑いながら
「そんで畑をやる分にはこんなにも農地はいらない。畑で食っていくわけでも無いから自分で食べる分があれば良い。見事荒地になったわけだ」
わずか十数段の踏み締める事で出来た階段を降りる途中から飯田さんは俺を追い抜いて畑へと足を踏み入れるのだった。
「ハーブ畑、ですか?」
「この春の雪解けから一念発起して雑草を抜いて耕して、初めてだから苗を買ってきて植えたんだけど、見事見頃が終わってたな」
枯れたラベンダーは後で刈り取っておこう。ラベンダー畑味損ねたと、観光地のようにはいかないかと一年目の反省を後で日記にしておこうとする。
「道から何か植わってるのは気になってましたが、見ても?」
「道からも家からも畑からも見にくいからね。
ゆっくり見るのはご飯を食べて一眠りしてからにしたら?」
「ぐるっと回ってくるだけですので」
言いながら本当に言葉通りぐるっと畑の周りを回ってくるのだった。しかも駆け足で。
畑に視線を向けてキョロキョロと何かを探すように、確かめるように。だけどここの棚田は小さいのですぐに戻ってきたところで息を切らしながら膝に手を置いて呼吸を整えていた。
「標高高いんだから、いきなり走ると肺がしんどいよ?」
「今身をもって体験してます」
そんな飯田さんに思わずと言うように笑いながら
「ひとつ質問です。
何でこんな所でいきなりハーブ畑なんて作り出したのですか?」
何でと言われてもと春先のことを思い出しながら
「スーパーに行ったらハーブの苗がいっぱい売ってて、この地域でも育つって聞いた……ノリ?」
「植えたら教えてください。こんなにも食材を無駄にして」
そこ?と思ったけど飯田さんの無言の圧力に俺は一瞬にして負ける。胃袋を掴まれた弱みだ。
「ごめんなさい」
「怒ってるわけではありません。ここは綾人さんの畑なので俺が言うのも間違ってます」
だけどどうしても言いたいと言う顔から本音が口から溢れ出る。
「これだけハーブがあったらどれだけ料理の幅が広がったか、フレッシュハーブの使いたい放題。うまくドライにすれば使用量ももっと増やせる。いや待て……」
何やらぶつぶつ呟き出した飯田さんから逃げるように家に戻るもちゃんと付いてきたあたり周囲は見えているようだ。
「ご飯して一休みしてから考えようよ」
転ばないように注意を促すように言えば
「綾人さん、少しハーブ頂いても?」
「自慢じゃ無いが使い方分からないから好きなだけどうぞ」
本当にただの好奇心だったんですと言うように言えばまたすぐにハーブ畑へと戻り酸欠の顔を真っ青にして戻ってきたものの犬なら尻尾をはちきれんばかりの笑みを携えて
「すぐご飯にします」
「うん。お願いしますだけど、大丈夫?」
「この位余裕!」
どのくらい何が余裕なのかわからないもののこの家には不釣り合いなくらいのフレンチな食事が朝から並び、何やら満足げに風呂へと向かう飯田さんを俺と先生だけが歓喜する高校生ズを他所に黙して見送るのだった。
勿論昼も夜もハーブを駆使した一度では覚えきれない長い名前の料理を美味しくいただくのだが
「当面フレンチはお腹いっぱいだな」
「そうだね」
「シェフは根っからの料理好きなんだな」
「そうだね。休みの日でも仕事に夢中な人だったね。
知ってたけどここまで重症だとは気づかなかったな」
初めてのフレンチに歓喜する高校生ズは盛大なまでの喜びようを表すも、もっと庶民的な味でいいのにと思う俺は贅沢者だと思いながらもいつもの通り山ほどの野菜とほぼ刈り取りに近いくらいのハーブを車に積んで朝靄の中帰っていく飯田さんをいつものように車が見えなく見送るのだった。
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