70 / 976
過密状態にご注意を 9
しおりを挟む
親父には弟が三人いる。
全員見事男兄弟で長男以外の兄弟はみんな家を出される事になったが、もともと爺さんの代で林業は終わりにすると決めていたので親父も高校卒業後は就職する事となり見事銀行員になった。とは言え融資や投資と言った花形業務に着く事はないがそれでも成績をこつこつと上げて大卒ばかりの本社で仕事をするだけの業績を作って来た。頭はおかしいが仕事の面では真面目なジイちゃんの姿勢を学んでかそれなりの人物評価は貰っているらしい。
そしてその弟達は、高校卒業後地元の企業に就職したり隣町やら山向こうの市に行ったりと兄弟離れ離れになって、そこで奥さんやらに出会って結婚する事になった。もっとも親父は長男だからと親達が伝手を辿って良いとこのお嬢さんという触れ込みの母さんを見付けて結婚という形になったが、女性側は拒否が出来ない田舎の空気がどんな結果を生み出したかなんて語るまでもない。
それは置いておいて叔父達は一応好きな女性と結婚した、と言う事だが吉野の資産を勘違いした彼女らは田舎のものすごい金持ちと結婚したと思ってかかなりの金の亡者となり、叔父達を洗脳するのだった。
実際結婚も派手に行いジイちゃんがも羽振りの良い人間だったのでわりと何でもポンポン買い与えてしまうダメな人間でバアちゃんが苦労したと言う話を俺は毎晩のように聞かされたがその結果がバアちゃん亡き後の財産分与の時だった。
財産分与は今までに親父にマンションの頭金を渡したり他の兄弟に外車を買ってあげたり家の購入の頭金を出したり、嫁さんの店の開業資金を出したりと生前贈与はしたつもりだと言う。因って残りは最後まで面倒を見てくれた俺に残すと言う物。通帳の残金は入院費と葬式代でとんとん。ほぼ負の遺産となってるこの僻地の家と周辺の山々を与えられても正直嬉しくもないが、期待した遺産があてにならないと知った時の絶望した顔を見てこれがバアちゃんなりの復讐なのだと思えば俺はありがたくこの家と山を貰うのだった。
因みに内緒だがふもとの町の駅前に立体駐車場があるんだが、それはうちの私有地でバアちゃんの年金以外の収入源と譲り受けた遺産の一つで不労所得の一つとなっている事は親父たち兄弟には内緒だ。
そんな叔父達だが俺がバアちゃんの葬式の時に言われた事なんだがこの家と山を譲り受けて売り払うつもりだろう!そんなのは許さないから俺達に寄越せと父を含めて言われた。
まあ親父達のステイタスは田舎の大地主と言う物。それにつられて叔父達の嫁さんは結婚の決め手にしたと言うクズっぷり。
だけど弁護士の沢村さんにこの時の真の地価を聞いた途端に唖然とした顔を嫁達と揃って並べる始末。むしろ買ってもらっての価格なので売れるまでは税金もかかると言われた瞬間全員が手を離したと言う結果。国に返すと言う案もあったが一応俺に権利があるので今更親父と一緒に住めるかと俺判断になったのだがいつまでも売らずにここに住んでいるので従兄弟達が心配してくれた時にうっかりと言ってしまったのだ。
「株の配当で税金も生活も何とかなってるから大丈夫」
当時まだ辛うじて高校生が株で成功しているのだ。だったらうちも楽勝じゃん!
その従兄弟殿は持って帰った情報を親に報告してすぐさま親は株に手をだし、紙くずにしたのだった……
知人の伝手だと言って非公開株ばかりに手を出して紙くずにし、株を買って気を大きくしたのか家を建てようと無理な借金をした結果払いきれずに家を売り払って自己破産。当時高校生だった従兄弟殿達は私学だった為に授業料が払えなくて学校を辞めてフリーターをしている。また別の叔父の所ではバアちゃんの遺産を当てにして店を大きくしたものの支払いが滞って閉店。家を売り八ケタほどの借金を背負って嫁を追い出してアパート暮らしで俺に責任を取れと言ってくる。いや、バアちゃんに文句を言えと言えば弁護士さんを立てて文句を言ってくる始末。弁護士雇う金があるなら返済しろとこちらも弁護士さんに出動してもらって正当性を唱えて黙らせた。
この叔父の子供はまだ中学生で義務教育中。金がないからお前も働けと言われてこのままだと高校進学も出来ないとスマホ越しに叔父に内緒で泣きついて来たから与えたアドバイスはもっといい所に行ける学力があるけど今の家から一番近い公立の学校で学費は自分で出して家事も手伝うからと言う条件で何とか進学を認めさせた。叔父はいろいろ書類を書いたので奨学金で高校に通っていると思っているようだが実際は俺が授業料を払っている。俺が保護者替わりで一緒に口座を作り授業料は無償だけど光熱費の支払いとか体操服や教科書代を立て替えている。勿論将来返済と言う約束だがバイトをしながらその口座に振り込み自分で授業料を支払い、髪のカット代や服代からスマホ代と捻出している。家にもお金を少し入れながら親の目を誤魔化し、進学を目指し一人暮らしを決意する彼女はとても叔父とその嫁の娘とは思えない出来た子だった。
だけどまだ小学生の弟は長男だから、跡取りだからとこんな時でも行ってもない塾に行かせたりと随分と甘やかされている。納得いかないと恨むには十分な懸案だ。
なので高校卒業したら家を出たいからその時は相談に乗ってくれと頼まれ、相談だけだと返事はして置いた。
三人目の叔父の子は家を出る為に高校卒業後は自衛隊に入りどこにいるか不明になっている。海外支援に出かけたとか時々帰って来た時実家に帰りたくないからってうちに来る。その時に何で自衛隊なんて選んだんだと聞いた事があったが
「手っ取り早く家を出たかったけど綾人みたいに頭良くないから一人暮らしなんて無理ってわかってたから。偶々学校の廊下の掲示板に貼ってあった募集見て運命を感じてさ」
どんな運命だろうかと思うも少なくとも家を出る事ができてあの親と離れる事ができたと華やかに笑って見せた。
最もバアちゃんが死んだ時は俺には何も残してくれなかったのにと随分俺を恨んだと言っていたが、学校の友人に「そもそも法定相続人でもないのに財産分与なんてあり得ないでしょ!」と笑い飛ばした挙句に「病院にも見舞いに行かなかったくせに何でもらえるって思ってるんだ?」という言葉でやっと親がおかしい事に気付いたという。
年に一度会うかどうかの間柄になってしまったが忘れた頃にふらりと現れて仏壇の前で手を合わせてくれる数少ない親戚という認識だ。
こうやって俺は叔父達を一家離散に追い込みながら高校を卒業して無職になって今に至るまでを先生はずっと見守って来てくれた。
毎日のようにやって来ては罵声を浴びせていく叔父達を追い払ったり鬱気味の俺を無理やり五右衛門風呂に連れ込んで一緒に入ったり。
何も考えたくなくって一人引き込んでいた俺を今も一人にしてくれなく、なんだかんだ言って俺を見放さないでくれるいい先生だ。とは言えこんなにも手間のかかる奴らばかりを連れ込んできて
「綾っちー、新しいサークルできたよー!」
上島兄弟が出来立ての新たなサークルを運んできて水野が早速というように烏骨鶏を移す中に大工さんも紛れ込んでいた。
例の烏骨鶏好きな人、日下さんと言う。
堂々と抱けるとあって息遣いがおかしいが、喜びのあまりに抱きかかえた拍子に転んでサークルを壊してしまい……容赦なく脱走した烏骨鶏を追いかけることとなり興奮してか移した側から逃げ出す烏骨鶏に翻弄されるのは工事中の大工さんも例外ではなく見事巻き込む事になった。
「内田さん工事は一時中断しましょう!日下さんが烏骨鶏を逃しました!」
森下さんの悲鳴にみんな烏骨鶏を捕まえようと翻弄される。
普段はすぐにビビるチキンハートなくせに今の奴らはクチバシで突いたり逃げようと飛べないくせに飛び蹴りだったりする究極のチキンぶりは見事だと、飼い主の俺は冷静に鹿のレバーをタタいて餌で釣る作戦を実行するのを先生の笑い声が妙に心地よく聞こえた。
全員見事男兄弟で長男以外の兄弟はみんな家を出される事になったが、もともと爺さんの代で林業は終わりにすると決めていたので親父も高校卒業後は就職する事となり見事銀行員になった。とは言え融資や投資と言った花形業務に着く事はないがそれでも成績をこつこつと上げて大卒ばかりの本社で仕事をするだけの業績を作って来た。頭はおかしいが仕事の面では真面目なジイちゃんの姿勢を学んでかそれなりの人物評価は貰っているらしい。
そしてその弟達は、高校卒業後地元の企業に就職したり隣町やら山向こうの市に行ったりと兄弟離れ離れになって、そこで奥さんやらに出会って結婚する事になった。もっとも親父は長男だからと親達が伝手を辿って良いとこのお嬢さんという触れ込みの母さんを見付けて結婚という形になったが、女性側は拒否が出来ない田舎の空気がどんな結果を生み出したかなんて語るまでもない。
それは置いておいて叔父達は一応好きな女性と結婚した、と言う事だが吉野の資産を勘違いした彼女らは田舎のものすごい金持ちと結婚したと思ってかかなりの金の亡者となり、叔父達を洗脳するのだった。
実際結婚も派手に行いジイちゃんがも羽振りの良い人間だったのでわりと何でもポンポン買い与えてしまうダメな人間でバアちゃんが苦労したと言う話を俺は毎晩のように聞かされたがその結果がバアちゃん亡き後の財産分与の時だった。
財産分与は今までに親父にマンションの頭金を渡したり他の兄弟に外車を買ってあげたり家の購入の頭金を出したり、嫁さんの店の開業資金を出したりと生前贈与はしたつもりだと言う。因って残りは最後まで面倒を見てくれた俺に残すと言う物。通帳の残金は入院費と葬式代でとんとん。ほぼ負の遺産となってるこの僻地の家と周辺の山々を与えられても正直嬉しくもないが、期待した遺産があてにならないと知った時の絶望した顔を見てこれがバアちゃんなりの復讐なのだと思えば俺はありがたくこの家と山を貰うのだった。
因みに内緒だがふもとの町の駅前に立体駐車場があるんだが、それはうちの私有地でバアちゃんの年金以外の収入源と譲り受けた遺産の一つで不労所得の一つとなっている事は親父たち兄弟には内緒だ。
そんな叔父達だが俺がバアちゃんの葬式の時に言われた事なんだがこの家と山を譲り受けて売り払うつもりだろう!そんなのは許さないから俺達に寄越せと父を含めて言われた。
まあ親父達のステイタスは田舎の大地主と言う物。それにつられて叔父達の嫁さんは結婚の決め手にしたと言うクズっぷり。
だけど弁護士の沢村さんにこの時の真の地価を聞いた途端に唖然とした顔を嫁達と揃って並べる始末。むしろ買ってもらっての価格なので売れるまでは税金もかかると言われた瞬間全員が手を離したと言う結果。国に返すと言う案もあったが一応俺に権利があるので今更親父と一緒に住めるかと俺判断になったのだがいつまでも売らずにここに住んでいるので従兄弟達が心配してくれた時にうっかりと言ってしまったのだ。
「株の配当で税金も生活も何とかなってるから大丈夫」
当時まだ辛うじて高校生が株で成功しているのだ。だったらうちも楽勝じゃん!
その従兄弟殿は持って帰った情報を親に報告してすぐさま親は株に手をだし、紙くずにしたのだった……
知人の伝手だと言って非公開株ばかりに手を出して紙くずにし、株を買って気を大きくしたのか家を建てようと無理な借金をした結果払いきれずに家を売り払って自己破産。当時高校生だった従兄弟殿達は私学だった為に授業料が払えなくて学校を辞めてフリーターをしている。また別の叔父の所ではバアちゃんの遺産を当てにして店を大きくしたものの支払いが滞って閉店。家を売り八ケタほどの借金を背負って嫁を追い出してアパート暮らしで俺に責任を取れと言ってくる。いや、バアちゃんに文句を言えと言えば弁護士さんを立てて文句を言ってくる始末。弁護士雇う金があるなら返済しろとこちらも弁護士さんに出動してもらって正当性を唱えて黙らせた。
この叔父の子供はまだ中学生で義務教育中。金がないからお前も働けと言われてこのままだと高校進学も出来ないとスマホ越しに叔父に内緒で泣きついて来たから与えたアドバイスはもっといい所に行ける学力があるけど今の家から一番近い公立の学校で学費は自分で出して家事も手伝うからと言う条件で何とか進学を認めさせた。叔父はいろいろ書類を書いたので奨学金で高校に通っていると思っているようだが実際は俺が授業料を払っている。俺が保護者替わりで一緒に口座を作り授業料は無償だけど光熱費の支払いとか体操服や教科書代を立て替えている。勿論将来返済と言う約束だがバイトをしながらその口座に振り込み自分で授業料を支払い、髪のカット代や服代からスマホ代と捻出している。家にもお金を少し入れながら親の目を誤魔化し、進学を目指し一人暮らしを決意する彼女はとても叔父とその嫁の娘とは思えない出来た子だった。
だけどまだ小学生の弟は長男だから、跡取りだからとこんな時でも行ってもない塾に行かせたりと随分と甘やかされている。納得いかないと恨むには十分な懸案だ。
なので高校卒業したら家を出たいからその時は相談に乗ってくれと頼まれ、相談だけだと返事はして置いた。
三人目の叔父の子は家を出る為に高校卒業後は自衛隊に入りどこにいるか不明になっている。海外支援に出かけたとか時々帰って来た時実家に帰りたくないからってうちに来る。その時に何で自衛隊なんて選んだんだと聞いた事があったが
「手っ取り早く家を出たかったけど綾人みたいに頭良くないから一人暮らしなんて無理ってわかってたから。偶々学校の廊下の掲示板に貼ってあった募集見て運命を感じてさ」
どんな運命だろうかと思うも少なくとも家を出る事ができてあの親と離れる事ができたと華やかに笑って見せた。
最もバアちゃんが死んだ時は俺には何も残してくれなかったのにと随分俺を恨んだと言っていたが、学校の友人に「そもそも法定相続人でもないのに財産分与なんてあり得ないでしょ!」と笑い飛ばした挙句に「病院にも見舞いに行かなかったくせに何でもらえるって思ってるんだ?」という言葉でやっと親がおかしい事に気付いたという。
年に一度会うかどうかの間柄になってしまったが忘れた頃にふらりと現れて仏壇の前で手を合わせてくれる数少ない親戚という認識だ。
こうやって俺は叔父達を一家離散に追い込みながら高校を卒業して無職になって今に至るまでを先生はずっと見守って来てくれた。
毎日のようにやって来ては罵声を浴びせていく叔父達を追い払ったり鬱気味の俺を無理やり五右衛門風呂に連れ込んで一緒に入ったり。
何も考えたくなくって一人引き込んでいた俺を今も一人にしてくれなく、なんだかんだ言って俺を見放さないでくれるいい先生だ。とは言えこんなにも手間のかかる奴らばかりを連れ込んできて
「綾っちー、新しいサークルできたよー!」
上島兄弟が出来立ての新たなサークルを運んできて水野が早速というように烏骨鶏を移す中に大工さんも紛れ込んでいた。
例の烏骨鶏好きな人、日下さんと言う。
堂々と抱けるとあって息遣いがおかしいが、喜びのあまりに抱きかかえた拍子に転んでサークルを壊してしまい……容赦なく脱走した烏骨鶏を追いかけることとなり興奮してか移した側から逃げ出す烏骨鶏に翻弄されるのは工事中の大工さんも例外ではなく見事巻き込む事になった。
「内田さん工事は一時中断しましょう!日下さんが烏骨鶏を逃しました!」
森下さんの悲鳴にみんな烏骨鶏を捕まえようと翻弄される。
普段はすぐにビビるチキンハートなくせに今の奴らはクチバシで突いたり逃げようと飛べないくせに飛び蹴りだったりする究極のチキンぶりは見事だと、飼い主の俺は冷静に鹿のレバーをタタいて餌で釣る作戦を実行するのを先生の笑い声が妙に心地よく聞こえた。
139
お気に入りに追加
2,670
あなたにおすすめの小説
家賃一万円、庭付き、駐車場付き、付喪神付き?!
雪那 由多
ライト文芸
恋人に振られて独立を決心!
尊敬する先輩から紹介された家は庭付き駐車場付きで家賃一万円!
庭は畑仕事もできるくらいに広くみかんや柿、林檎のなる果実園もある。
さらに言えばリフォームしたての古民家は新築同然のピッカピカ!
そんな至れり尽くせりの家の家賃が一万円なわけがない!
古めかしい残置物からの熱い視線、夜な夜なさざめく話し声。
見えてしまう特異体質の瞳で見たこの家の住人達に納得のこのお値段!
見知らぬ土地で友人も居ない新天地の家に置いて行かれた道具から生まれた付喪神達との共同生活が今スタート!
****************************************************************
第6回ほっこり・じんわり大賞で読者賞を頂きました!
沢山の方に読んでいただき、そして投票を頂きまして本当にありがとうございました!
****************************************************************
裏路地古民家カフェでまったりしたい
雪那 由多
大衆娯楽
夜月燈火は亡き祖父の家をカフェに作り直して人生を再出発。
高校時代の友人と再会からの有無を言わさぬ魔王の指示で俺の意志一つなくリフォームは進んでいく。
あれ?
俺が思ったのとなんか違うけどでも俺が想像したよりいいカフェになってるんだけど予算内ならまあいいか?
え?あまい?
は?コーヒー不味い?
インスタントしか飲んだ事ないから分かるわけないじゃん。
はい?!修行いって来い???
しかも棒を銜えて筋トレってどんな修行?!
その甲斐あって人通りのない裏路地の古民家カフェは人はいないが穏やかな時間とコーヒーの香りと周囲の優しさに助けられ今日もオープンします。
第6回ライト文芸大賞で奨励賞を頂きました!ありがとうございました!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる