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嫉妬されてみたら
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今日もわたしは啓介さんに愛される。
「愛梨、可愛い」
「んっ……」
そう言って啓介さんは三度わたしのナカに入ってくる。
啓介さんとの行為の時間は長い。
わたしは啓介さん以外の人と経験がないけど、すっかり彼の味を覚えさせられた。
きっと啓介さん以外の人で満足はできないだろう。
毎回のようにそう言っているのに。
「愛梨、もっと俺の形覚えてよ」
「ひゃんっ……んっ!!」
性急に繋がってくる啓介さんにわたしの口から出たのは喘ぎ声だった。
さっきまで散々イかされて蕩けきったナカに啓介さんの肉棒が納まる。
啓介さんが少し体位を変えるだけでクチュリと音が響き、わたしの頬は熱くなる。
わたしの愛液と、2回程注ぎ込まれた啓介さんの精液が混じり合っている音。
肉棒にかき回される二人の体液。想像するだけでイヤらしい気分になって、思わず啓介さんの肉棒を締め付けた。
「急に締め付けて。……何考えているの?」
「んっ。……なにもっ!あっ……んっだめぇ!動かなっい……んっくぅ」
わたしの静止をよそに啓介さんはゆっくり動き出した。
解された腟内の最奥に当たる肉棒を押し付けるようにかき混ぜる。
絶対わざとだ。わたしがこの動きに弱いと知っていて敢えて意地悪をしてくる。その証拠に会社では見せないようないたずらっ子な笑みを浮かべている。
こうなった彼の前でわたしに出来ることは、ただ啓介さんの動きに翻弄され喘ぎ声を上げて感じることだけ。
的確に弱いところを突いてくる硬い棒と、散々解されている体は我慢という言葉を知らないかのように呆気なく絶頂に上り詰める。
上り詰めても動きを弱めない啓介さんに何度も何度も強制的に頂に登らされる。
終わって欲しい……でももっと続けて欲しい
そのことが声に漏れていたのか、啓介さんの顔が歪んだ。
余裕のある顔から切羽詰まった表情に。
「っつ。……あいりっ」
掠れた声と共に、啓介さんの腰が激しく動く。
「んっくぅ……。ふぁっ!んっ!!……あっんっ!!もっ……」
わたしの方が早かった。イった瞬間に啓介さんのペニスを締め付ける。その動きで啓介さんの肉棒が震えた。
3回目と思えないくらいたっぷりの精液を注ぎ込まれる感覚を味わいながら、わたしは意識を手放した。
起きたらもう昼近かった。啓介さんが作ったブランチを食べ終えて、ソファーでくつろぐ。どこか気だるく甘い一時を過ごす。
「愛梨、井田とは仲いいのか?」
突然啓介さんが尋ねて来た。
「同期なので、仲はいい方だと思います」
その返事に面白くなさそうな顔で啓介さんは考え込んだ。
沈黙が何を意味しているのかわたしにはわからない。ただ、いつもと違う啓介さんの様子に戸惑うだけだった。
「同期......ならいい。だけど、井田には気を付けろよ」
「気を付ける?」
訳がわからない言葉にますます頭の中が混乱する。そんなわたしを押し倒しながら啓介さんは耳元で囁いた。
「井田とは二人きりになるなよ」
「どういう......んっ」
わたしの疑問は啓介さんの唇に吸い込まれた。
※
啓介さんの言葉の意味を理解したのは、それから1か月後のことだった。
数ヵ月に1回ある同期の集まりの帰り道のことだった。帰りに啓介さんの家に寄る約束をしていたわたしは、井田くんと同じ駅に向かっていた時のことだった。
「佐藤、今付き合っている奴いるのか?」
唐突に井田くんが問いかけて来た。驚いて答えられないわたしに構うことなく、井田くんは言葉を続けた。
「いや、最近きれいになったよな。誰か付き合っている奴いるのかな、と思ってさ」
いつになく饒舌な井田くんにわたしはどう答えたらいいか考えてしまう。啓介さんのことは同じ会社のため、大っぴらにはしていない。
「付き合っている人はいないよ」
考えた末に出した答えだったけど、失敗だった。どこかホッとした表情の井田くんはその勢いのまま、言葉を紡いだ。
「そっか。......なぁ、俺と付き合わない?俺、入社したときから佐藤のこと好きだったんだ」
「なっ!?」
突然の告白にわたしは二の句が継げなかった。
口をパクパクするわたしに井田くんは優しく微笑んだ。
「返事は今すぐじゃなくていいから」
どうやって電車に乗ったのか覚えていない。
気付いた時には啓介さんの家の最寄り駅についていた。
「わ、わたし、ここだから」
そう言ってそそくさと電車を降りるわたしに井田くんは声を掛けてきた。
「今度、デートしようよ」
逃げるように電車を降りたわたしは答えられずに改札へ向かった。
わたしの様子がおかしいことは、駅まで迎えに来てくれた啓介さんにはすぐにわかってしまった。
家につくなり今日の出来事を白状させられる。
わたしが話している間、啓介さんはずっと黙っていた。
井田くんと帰りにふたりきりになった辺りを喋っている時から啓介さんの無言の圧力が強まる。
わたしは顔をあげられないまま、つっかえつつも最後まで説明しきった。
沈黙……。
長い長い沈黙。
息をするのも憚れるくらいの重い空気。
「だから言ったのに」
やっと口を開いた啓介さんの声にわたしはビクリとしてしまう。
ヤバい。そう思い、顔を上げたら見たことのない笑みを浮かべた啓介さんと目が合った。
「井田には気をつけろ、そう言ったよね?」
妖しく笑う啓介さんにわたしはブルリと身を震わせた。
※
「やっ!!もぅ、ゆるしてっ!!イきたいっ!!」
わたしの必死の訴えにも啓介さんは笑うだけで何も言わない。
正常位で挿入されたまま、絶頂に達しないくらいの微妙なさじ加減で啓介さんはわたしのナカを蹂躙する。
もう一時間も焦らされ、わたしの頭の中はイくことしか考えられなくなっていた。
啓介さんの腰に自分の腰を深く押し付ける。
「んっ!!ふぁあ!!」
それだけで軽くイき、啓介さんのモノを強く締め付けた。でも足りない。もっと深く繋がるために更に動かそうとしたわたしの腰を啓介さんの手がつかんで止める。
「愛梨、ダメだよ。腰動いている」
「やぁ!!無理!!もうイきたい!!もっといっぱいイきたい!!」
啓介さんはそれでもいじわるな笑みを浮かべて首を振るだけだ。
「簡単にイかせたらお仕置きにならないだろ?それとも......」
啓介さんの目が怪しく光る。
「俺の好きな体位だったら、好きなだけイかせてあげるけど。......どうする?」
啓介さんの好きな体位。イコールわたしの苦手な体位だ。それでも、イきたいという欲望の方が勝った。
「もっ!!何でもいいからっ!!イかせてっ!!」
その言葉を聞くなり啓介さんは肉棒を引き抜き、わたしの体をひっくり返した。
四つん這いにさせられたわたしの腰をつかんだと思ったら、啓介さんのモノが後ろから挿入された。
「うっ......。え?......んふぁああ!!んっふぁ。あぁあああ!!」
トプリと奥から愛液が流れるのを感じた。その瞬間、自分がイったことを理解した。あまりにも強い快感に頭が追い付かなかった。掴まれていた腰以外は力が入らず、ベッドの上に突っ伏した。
「愛梨、もしかして挿れただけでイった?」
啓介さんの言葉通り、わたしは挿れられただけなのに達してしまった。それもいつもならバックの体勢は痛みの方が強く、イくどころではない。なのに今日は痛みよりも快楽の方が強かった。
むしろ、快楽しか感じなかった。それどころか、わたしの腰はもっと強い刺激がほしいと、啓介さんの肉棒を締め付ける。
「今日は積極的だね。......いいよ、もっと奥まで突いてあげる」
言葉と同時に啓介さんのモノが一番奥まで突っ込まれた。かと思ったら入り口まで引き抜かれる。その度にわたしは絶頂の波に襲われる。
イけばイくほど、啓介さんの肉棒を締め付ける。その刺激にまた達してしまう。
啓介さんも後ろからの方が動きやすいのか、それとも今まで抑えていたからなのか、軽口を叩くことなく無言でわたしのナカを責め立てる。顔が見れない状態でいつもと違う啓介さんの強引な動き。
わたしの膣内を余すことなく犯そうとする肉棒に、わたしは異様に興奮してしまった。
「もっとっ!!......ふかっいの!!ちょうだいっ!!気持ちっ......んっふぁあ!!おくが!!っいいの!!」
「っつ!......お仕置だったんだけど、ご褒美にしかなってないな」
啓介さんの掠れた熱っぽい声が後ろから耳に直接ささやかれる。
その声も今のわたしにとっては快感のスパイスでしかない。
「どっちでもいいからっ!!もっとしてっ!!おねがっ......ふぁあんっ!!」
啓介さんの動きが一段と早くなった。もう頭の中が真っ白のわたしは、ただ単に与えられた快楽に溺れるだけだ。
何度も絶頂に達し、啓介さんのモノを締め付ける。耐えきれなくなった啓介さんが吐息と一緒に精を吐き出したと思うと、すぐに硬くなったモノが再びわたしのナカを犯す。
膣内で精液と愛液が混じり、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。合間に肉と肉がぶつかるパンパンという音も響き渡る。ベッドの周りに濃い隠微な香りが漂う。
ナカだけでなく、耳も鼻も同時に犯される。
今まで感じたことのない強い刺激にわたしは狂ったように感じながら、何度も頂に登り詰めた。
※
井田くんから告白の返事は不要とラインが来ていたのは月曜日のことだった。
緒川課長と幸せに、と付け加えられていた文章が気になって、わたしの部屋に来ていた啓介さんに聞くと予想外な返事が帰ってきた。
「井田には話しといたから。佐藤愛梨と婚約しているって」
「えっ?」
突然の婚約というワードにわたしは動揺するわたしを面白そうに見ていた啓介さんは、更に衝撃的な言葉を発した。
「ということで、今度の日曜日空けといて。婚約指輪を買いにいこうな」
目を白黒させるわたしをゆっくりとベッドに押し倒した啓介さん。わたしがなにか言おうとするのを封じるように重ねられた唇は、いつもより熱く、蕩けるようなキスだった。
「愛梨、可愛い」
「んっ……」
そう言って啓介さんは三度わたしのナカに入ってくる。
啓介さんとの行為の時間は長い。
わたしは啓介さん以外の人と経験がないけど、すっかり彼の味を覚えさせられた。
きっと啓介さん以外の人で満足はできないだろう。
毎回のようにそう言っているのに。
「愛梨、もっと俺の形覚えてよ」
「ひゃんっ……んっ!!」
性急に繋がってくる啓介さんにわたしの口から出たのは喘ぎ声だった。
さっきまで散々イかされて蕩けきったナカに啓介さんの肉棒が納まる。
啓介さんが少し体位を変えるだけでクチュリと音が響き、わたしの頬は熱くなる。
わたしの愛液と、2回程注ぎ込まれた啓介さんの精液が混じり合っている音。
肉棒にかき回される二人の体液。想像するだけでイヤらしい気分になって、思わず啓介さんの肉棒を締め付けた。
「急に締め付けて。……何考えているの?」
「んっ。……なにもっ!あっ……んっだめぇ!動かなっい……んっくぅ」
わたしの静止をよそに啓介さんはゆっくり動き出した。
解された腟内の最奥に当たる肉棒を押し付けるようにかき混ぜる。
絶対わざとだ。わたしがこの動きに弱いと知っていて敢えて意地悪をしてくる。その証拠に会社では見せないようないたずらっ子な笑みを浮かべている。
こうなった彼の前でわたしに出来ることは、ただ啓介さんの動きに翻弄され喘ぎ声を上げて感じることだけ。
的確に弱いところを突いてくる硬い棒と、散々解されている体は我慢という言葉を知らないかのように呆気なく絶頂に上り詰める。
上り詰めても動きを弱めない啓介さんに何度も何度も強制的に頂に登らされる。
終わって欲しい……でももっと続けて欲しい
そのことが声に漏れていたのか、啓介さんの顔が歪んだ。
余裕のある顔から切羽詰まった表情に。
「っつ。……あいりっ」
掠れた声と共に、啓介さんの腰が激しく動く。
「んっくぅ……。ふぁっ!んっ!!……あっんっ!!もっ……」
わたしの方が早かった。イった瞬間に啓介さんのペニスを締め付ける。その動きで啓介さんの肉棒が震えた。
3回目と思えないくらいたっぷりの精液を注ぎ込まれる感覚を味わいながら、わたしは意識を手放した。
起きたらもう昼近かった。啓介さんが作ったブランチを食べ終えて、ソファーでくつろぐ。どこか気だるく甘い一時を過ごす。
「愛梨、井田とは仲いいのか?」
突然啓介さんが尋ねて来た。
「同期なので、仲はいい方だと思います」
その返事に面白くなさそうな顔で啓介さんは考え込んだ。
沈黙が何を意味しているのかわたしにはわからない。ただ、いつもと違う啓介さんの様子に戸惑うだけだった。
「同期......ならいい。だけど、井田には気を付けろよ」
「気を付ける?」
訳がわからない言葉にますます頭の中が混乱する。そんなわたしを押し倒しながら啓介さんは耳元で囁いた。
「井田とは二人きりになるなよ」
「どういう......んっ」
わたしの疑問は啓介さんの唇に吸い込まれた。
※
啓介さんの言葉の意味を理解したのは、それから1か月後のことだった。
数ヵ月に1回ある同期の集まりの帰り道のことだった。帰りに啓介さんの家に寄る約束をしていたわたしは、井田くんと同じ駅に向かっていた時のことだった。
「佐藤、今付き合っている奴いるのか?」
唐突に井田くんが問いかけて来た。驚いて答えられないわたしに構うことなく、井田くんは言葉を続けた。
「いや、最近きれいになったよな。誰か付き合っている奴いるのかな、と思ってさ」
いつになく饒舌な井田くんにわたしはどう答えたらいいか考えてしまう。啓介さんのことは同じ会社のため、大っぴらにはしていない。
「付き合っている人はいないよ」
考えた末に出した答えだったけど、失敗だった。どこかホッとした表情の井田くんはその勢いのまま、言葉を紡いだ。
「そっか。......なぁ、俺と付き合わない?俺、入社したときから佐藤のこと好きだったんだ」
「なっ!?」
突然の告白にわたしは二の句が継げなかった。
口をパクパクするわたしに井田くんは優しく微笑んだ。
「返事は今すぐじゃなくていいから」
どうやって電車に乗ったのか覚えていない。
気付いた時には啓介さんの家の最寄り駅についていた。
「わ、わたし、ここだから」
そう言ってそそくさと電車を降りるわたしに井田くんは声を掛けてきた。
「今度、デートしようよ」
逃げるように電車を降りたわたしは答えられずに改札へ向かった。
わたしの様子がおかしいことは、駅まで迎えに来てくれた啓介さんにはすぐにわかってしまった。
家につくなり今日の出来事を白状させられる。
わたしが話している間、啓介さんはずっと黙っていた。
井田くんと帰りにふたりきりになった辺りを喋っている時から啓介さんの無言の圧力が強まる。
わたしは顔をあげられないまま、つっかえつつも最後まで説明しきった。
沈黙……。
長い長い沈黙。
息をするのも憚れるくらいの重い空気。
「だから言ったのに」
やっと口を開いた啓介さんの声にわたしはビクリとしてしまう。
ヤバい。そう思い、顔を上げたら見たことのない笑みを浮かべた啓介さんと目が合った。
「井田には気をつけろ、そう言ったよね?」
妖しく笑う啓介さんにわたしはブルリと身を震わせた。
※
「やっ!!もぅ、ゆるしてっ!!イきたいっ!!」
わたしの必死の訴えにも啓介さんは笑うだけで何も言わない。
正常位で挿入されたまま、絶頂に達しないくらいの微妙なさじ加減で啓介さんはわたしのナカを蹂躙する。
もう一時間も焦らされ、わたしの頭の中はイくことしか考えられなくなっていた。
啓介さんの腰に自分の腰を深く押し付ける。
「んっ!!ふぁあ!!」
それだけで軽くイき、啓介さんのモノを強く締め付けた。でも足りない。もっと深く繋がるために更に動かそうとしたわたしの腰を啓介さんの手がつかんで止める。
「愛梨、ダメだよ。腰動いている」
「やぁ!!無理!!もうイきたい!!もっといっぱいイきたい!!」
啓介さんはそれでもいじわるな笑みを浮かべて首を振るだけだ。
「簡単にイかせたらお仕置きにならないだろ?それとも......」
啓介さんの目が怪しく光る。
「俺の好きな体位だったら、好きなだけイかせてあげるけど。......どうする?」
啓介さんの好きな体位。イコールわたしの苦手な体位だ。それでも、イきたいという欲望の方が勝った。
「もっ!!何でもいいからっ!!イかせてっ!!」
その言葉を聞くなり啓介さんは肉棒を引き抜き、わたしの体をひっくり返した。
四つん這いにさせられたわたしの腰をつかんだと思ったら、啓介さんのモノが後ろから挿入された。
「うっ......。え?......んふぁああ!!んっふぁ。あぁあああ!!」
トプリと奥から愛液が流れるのを感じた。その瞬間、自分がイったことを理解した。あまりにも強い快感に頭が追い付かなかった。掴まれていた腰以外は力が入らず、ベッドの上に突っ伏した。
「愛梨、もしかして挿れただけでイった?」
啓介さんの言葉通り、わたしは挿れられただけなのに達してしまった。それもいつもならバックの体勢は痛みの方が強く、イくどころではない。なのに今日は痛みよりも快楽の方が強かった。
むしろ、快楽しか感じなかった。それどころか、わたしの腰はもっと強い刺激がほしいと、啓介さんの肉棒を締め付ける。
「今日は積極的だね。......いいよ、もっと奥まで突いてあげる」
言葉と同時に啓介さんのモノが一番奥まで突っ込まれた。かと思ったら入り口まで引き抜かれる。その度にわたしは絶頂の波に襲われる。
イけばイくほど、啓介さんの肉棒を締め付ける。その刺激にまた達してしまう。
啓介さんも後ろからの方が動きやすいのか、それとも今まで抑えていたからなのか、軽口を叩くことなく無言でわたしのナカを責め立てる。顔が見れない状態でいつもと違う啓介さんの強引な動き。
わたしの膣内を余すことなく犯そうとする肉棒に、わたしは異様に興奮してしまった。
「もっとっ!!......ふかっいの!!ちょうだいっ!!気持ちっ......んっふぁあ!!おくが!!っいいの!!」
「っつ!......お仕置だったんだけど、ご褒美にしかなってないな」
啓介さんの掠れた熱っぽい声が後ろから耳に直接ささやかれる。
その声も今のわたしにとっては快感のスパイスでしかない。
「どっちでもいいからっ!!もっとしてっ!!おねがっ......ふぁあんっ!!」
啓介さんの動きが一段と早くなった。もう頭の中が真っ白のわたしは、ただ単に与えられた快楽に溺れるだけだ。
何度も絶頂に達し、啓介さんのモノを締め付ける。耐えきれなくなった啓介さんが吐息と一緒に精を吐き出したと思うと、すぐに硬くなったモノが再びわたしのナカを犯す。
膣内で精液と愛液が混じり、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。合間に肉と肉がぶつかるパンパンという音も響き渡る。ベッドの周りに濃い隠微な香りが漂う。
ナカだけでなく、耳も鼻も同時に犯される。
今まで感じたことのない強い刺激にわたしは狂ったように感じながら、何度も頂に登り詰めた。
※
井田くんから告白の返事は不要とラインが来ていたのは月曜日のことだった。
緒川課長と幸せに、と付け加えられていた文章が気になって、わたしの部屋に来ていた啓介さんに聞くと予想外な返事が帰ってきた。
「井田には話しといたから。佐藤愛梨と婚約しているって」
「えっ?」
突然の婚約というワードにわたしは動揺するわたしを面白そうに見ていた啓介さんは、更に衝撃的な言葉を発した。
「ということで、今度の日曜日空けといて。婚約指輪を買いにいこうな」
目を白黒させるわたしをゆっくりとベッドに押し倒した啓介さん。わたしがなにか言おうとするのを封じるように重ねられた唇は、いつもより熱く、蕩けるようなキスだった。
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