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逃げ道はない6
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ナカに注がれたあとも抜かずにかき回される。ゴムが着いていたら味わえない快楽に流されそうになる。
「だめなの…。ナカに出したらっ…子ども…できちゃう…」
「…いいじゃん。やっと夫婦になれたんだから」
腰の動きを止め、晴人は聞く。加奈子は目を逸しながら続きを答えた。
「…せっかく晴人と2人で過ごせる時間できたから…今はまだ2人で過ごしたい。今まで抱き合ってはいたけど…一緒に出掛けたりしたいの」
晴人の肉棒が一回り大きくなる。我慢出来ずに晴人は腰の動きを再開した。
「ひぁっ…なっ…やぁっ!っつ…!あっ!」
「…そんな嬉しいこと言ってくれるなんて。…こんなに素直な加奈子、珍しいな。…だからご褒美だよ」
「やぁっ!…んっ。ひぁん…あっ!イっくう…んっく!でちゃ」
「いっぱいイって、俺の奥さん」
頭が弾けるようにスパークした。愛されている喜びと、肉体の快感が同時に襲ってきた加奈子は激しく絶頂に達する。
そして、降りてこれなくなる。
「んあーっ!っあっ!んふぅ…あっ!」
「うっ…また出るっ」
射精する度にペニスが震える感触が伝わる。下の口で奥まで咥えて震えるペニスから更に子種を搾り取る。
そのイヤらしい膣内の動きに一瞬でペニスは固くなり、再び腰が勝手に動く。
ポルチオをゴリゴリと強めに突くとそれだけで加奈子は達する。
先端にあたるコリコリした感触のところへ思い切りペニスを擦りつけると、強烈な快感が襲ってくる。
竿の部分は柔らかく蠢くヒダに包まれ、先端は柔らかく擦られる。
イキっぱなしの加奈子はもう本能に任せて晴人の与える快楽を享受しているだけだった。
奥まできっちり届くようにペニスをすべて押し込んだ晴人は、膣内の感触を肉棒全体で感じ取る。
もう持たない、そう思った次の瞬間に快楽が弾けた。そして、精液をすべて加奈子のナカに注ぎ込んだ。
加奈子の膣内は、美味しそうに晴人の精液を絞り取りながら飲み干した。
「おはよう」
目覚めてボーッとしている加奈子に晴人は声をかける。
鈍い動きで晴人と目を合わせた加奈子はポツリと文句を言う。
「…1回着けずにすること覚えたら、もうゴムつけれないじゃない」
「ごめん。でももう俺も我慢出来なかったんだ。…何度同棲している時にゴムなしで抱きたいと思ったか。…よく理性が持ったよ」
いつだったか、晴人に言われた言葉を思い出す。
(加奈子のこと大切だから、籍入れるまでは避妊するよ)
律儀に守る晴人が愛しく感じた。
そっと晴人が加奈子の左手を取る。自らが贈った指輪が光っている。
その指輪にそっと口づけをすると晴人は言った。
「受け取ってくれてありがとう。あと、結婚してくれて、俺の妻になってくれてありがとう」
そう話す晴人の目は、とても穏やかだった。
「敢えて流されてくれてありがとう」
「…あれだけ周り固められたら断れないよ」
返事を聞くなり、いきなり晴人は笑い出した。
「加奈子はイヤなら絶対拒んでるって。名字変えることを頑なに嫌がったみたいに。…相変わらず素直じゃないね」
真っ赤になる加奈子にキスをする。
木下を始め、舞や美樹、佐藤を巻き込みながら、晴人が敷いた結婚までの道筋。加奈子はそれに流されるように、晴人の敷いた道を歩いた。
晴人は強引に進めているようで、必ず加奈子の逃げ道を用意していた。勿論加奈子にも気付いていたが、気付かないフリをしていた。
唯一拘ったのは、結城という姓を変えたくないとのことだった。
次男だったことと、加奈子の親にも確認し、名字を変えるだけで婿養子には入る必要がないことのことだった。晴人は両親に話し、名字を変えることに了解を貰っていた。
「…名字変えて良かったの?」
「今更じゃないですか。…正直男だし名字を変えることは想像していなかったですよ」
申し訳なさそうな目で見る加奈子の頭を撫で、晴人は言葉を続ける。
「でも、俺は加奈子が自分の名前で仕事をしたいって言うところ、とても尊敬する。俺はまだそこまでのモノが仕事に対して持てなかったから。それ以上に加奈子と書類上だけどキチンと繋がっていたかったから。それに」
「それに?」
「結城晴人って芸能人みたいだなぁって」
加奈子も思わず吹き出した。最後の言葉は晴人の気遣いと分かっていたが、そう言ってくれる晴人に感謝した。
「ありがとう。…私も好きで流されているから。周り固められただけじゃなくて…。ちゃんと晴人と一緒にいたいと思ったから」
「それで充分です」
晴人は加奈子を力強く抱きしめた。
「…でも、今そんなこと言って欲しくなかったな。この後銀行行って、予約している店にランチ食べに行って…。やる事いっぱいあるのに、もう一度抱きたいじゃないですか」
加奈子は笑いながら晴人の腕から逃れて、ガウンを羽織るとシャワーを浴びるため立ち上がった。
「お楽しみは夜に取っとこうよ」
そういうとまだベッドに座っている晴人にキスをすると、耳元で囁く。
「晴人、愛している」
驚き過ぎて声も出ない。今まで見たことのないくらいポカンとしている表情の晴人を残し、加奈子は浴室に向かった。
(完)
「だめなの…。ナカに出したらっ…子ども…できちゃう…」
「…いいじゃん。やっと夫婦になれたんだから」
腰の動きを止め、晴人は聞く。加奈子は目を逸しながら続きを答えた。
「…せっかく晴人と2人で過ごせる時間できたから…今はまだ2人で過ごしたい。今まで抱き合ってはいたけど…一緒に出掛けたりしたいの」
晴人の肉棒が一回り大きくなる。我慢出来ずに晴人は腰の動きを再開した。
「ひぁっ…なっ…やぁっ!っつ…!あっ!」
「…そんな嬉しいこと言ってくれるなんて。…こんなに素直な加奈子、珍しいな。…だからご褒美だよ」
「やぁっ!…んっ。ひぁん…あっ!イっくう…んっく!でちゃ」
「いっぱいイって、俺の奥さん」
頭が弾けるようにスパークした。愛されている喜びと、肉体の快感が同時に襲ってきた加奈子は激しく絶頂に達する。
そして、降りてこれなくなる。
「んあーっ!っあっ!んふぅ…あっ!」
「うっ…また出るっ」
射精する度にペニスが震える感触が伝わる。下の口で奥まで咥えて震えるペニスから更に子種を搾り取る。
そのイヤらしい膣内の動きに一瞬でペニスは固くなり、再び腰が勝手に動く。
ポルチオをゴリゴリと強めに突くとそれだけで加奈子は達する。
先端にあたるコリコリした感触のところへ思い切りペニスを擦りつけると、強烈な快感が襲ってくる。
竿の部分は柔らかく蠢くヒダに包まれ、先端は柔らかく擦られる。
イキっぱなしの加奈子はもう本能に任せて晴人の与える快楽を享受しているだけだった。
奥まできっちり届くようにペニスをすべて押し込んだ晴人は、膣内の感触を肉棒全体で感じ取る。
もう持たない、そう思った次の瞬間に快楽が弾けた。そして、精液をすべて加奈子のナカに注ぎ込んだ。
加奈子の膣内は、美味しそうに晴人の精液を絞り取りながら飲み干した。
「おはよう」
目覚めてボーッとしている加奈子に晴人は声をかける。
鈍い動きで晴人と目を合わせた加奈子はポツリと文句を言う。
「…1回着けずにすること覚えたら、もうゴムつけれないじゃない」
「ごめん。でももう俺も我慢出来なかったんだ。…何度同棲している時にゴムなしで抱きたいと思ったか。…よく理性が持ったよ」
いつだったか、晴人に言われた言葉を思い出す。
(加奈子のこと大切だから、籍入れるまでは避妊するよ)
律儀に守る晴人が愛しく感じた。
そっと晴人が加奈子の左手を取る。自らが贈った指輪が光っている。
その指輪にそっと口づけをすると晴人は言った。
「受け取ってくれてありがとう。あと、結婚してくれて、俺の妻になってくれてありがとう」
そう話す晴人の目は、とても穏やかだった。
「敢えて流されてくれてありがとう」
「…あれだけ周り固められたら断れないよ」
返事を聞くなり、いきなり晴人は笑い出した。
「加奈子はイヤなら絶対拒んでるって。名字変えることを頑なに嫌がったみたいに。…相変わらず素直じゃないね」
真っ赤になる加奈子にキスをする。
木下を始め、舞や美樹、佐藤を巻き込みながら、晴人が敷いた結婚までの道筋。加奈子はそれに流されるように、晴人の敷いた道を歩いた。
晴人は強引に進めているようで、必ず加奈子の逃げ道を用意していた。勿論加奈子にも気付いていたが、気付かないフリをしていた。
唯一拘ったのは、結城という姓を変えたくないとのことだった。
次男だったことと、加奈子の親にも確認し、名字を変えるだけで婿養子には入る必要がないことのことだった。晴人は両親に話し、名字を変えることに了解を貰っていた。
「…名字変えて良かったの?」
「今更じゃないですか。…正直男だし名字を変えることは想像していなかったですよ」
申し訳なさそうな目で見る加奈子の頭を撫で、晴人は言葉を続ける。
「でも、俺は加奈子が自分の名前で仕事をしたいって言うところ、とても尊敬する。俺はまだそこまでのモノが仕事に対して持てなかったから。それ以上に加奈子と書類上だけどキチンと繋がっていたかったから。それに」
「それに?」
「結城晴人って芸能人みたいだなぁって」
加奈子も思わず吹き出した。最後の言葉は晴人の気遣いと分かっていたが、そう言ってくれる晴人に感謝した。
「ありがとう。…私も好きで流されているから。周り固められただけじゃなくて…。ちゃんと晴人と一緒にいたいと思ったから」
「それで充分です」
晴人は加奈子を力強く抱きしめた。
「…でも、今そんなこと言って欲しくなかったな。この後銀行行って、予約している店にランチ食べに行って…。やる事いっぱいあるのに、もう一度抱きたいじゃないですか」
加奈子は笑いながら晴人の腕から逃れて、ガウンを羽織るとシャワーを浴びるため立ち上がった。
「お楽しみは夜に取っとこうよ」
そういうとまだベッドに座っている晴人にキスをすると、耳元で囁く。
「晴人、愛している」
驚き過ぎて声も出ない。今まで見たことのないくらいポカンとしている表情の晴人を残し、加奈子は浴室に向かった。
(完)
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