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マッチングアプリ1
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『ユウキ、今日は何時に家につく?』
晴人は出会い系アプリで知り合ったユウキにメッセージを送る。
それほど待たずに返事が来る。
『あと10分。着いたら電話する』
約束通りきっちり10分後に掛かってきた電話。今夜も長くなるな、と思いながら晴人は通話ボタンを押した。
自分の性欲が人並み以上と気づいたのは、大学生の時だった。初めて出来た彼氏とのH。痛みよりも加奈子が感じのは、物足りなさだった。
加奈子が上り詰める前に、男は精を放つ。何度体を重ねても、加奈子は快感を感じることが出来ないため、肉体の飢えは募っていく。満足させれない加奈子に、罪滅ぼしのようにオトナのおもちゃを与えてくれたのは二人目の男だった。
体力が尽きることのない小さい道具は、加奈子に初めての快楽を与えてくれた。おもちゃの深みにハマると反するように、ますます男性のペニスで得られる快感は遠ざかる。
それでも今思い返すと学生の内はまだマシだった。
社会人になったストレスかそれとも本能か、忙しくなるに比例して性欲は昂ぶる。特に入社して3年、任される仕事が増えるほど、体の飢えはどうしようもなくなっていた。
毎日のように自慰をして、新しいおもちゃで発散させるが、そんなものではどうしようもないくらい、圧倒的な欲望だった。
彼氏も途切れたタイミングだった。興味本位で手を出したマッチングアプリ。中身はほとんど出会い系アプリだったが、その中には加奈子と同じようにどうしようもない性欲を持て余す人が大勢いた。
ハルに出会ったのもそのアプリだった。
「本能なのか…仕事をすればするほどムラムラする。同じような子いるかな?」
その一文が気になり、気付いたらメッセージを送っていた。
アプリのやり取りから、直接連絡を取り合うようになるまで、さほどの時間はかからなかった。
事前に準備するように言われていた綿棒とメンソール入りのリップクリーム。どのように使うかは薄々予想していたが、実際に使ってみると想像以上だった。
「んぁ…もっ熱いっ…ローター使いたいっ」
『ダメだよ、まだ早い』
メンソール入りのリップクリームをたっぷりつけた綿棒で自らの乳首とクリトリスを擦るように指示された。スースーする感触は一瞬で熱を持ち、加奈子の肉体を昂ぶらせる。
『鏡で自分のクリトリスが剥き出しになっているか確認して』
ハルの声は低くて心地良い。その声に導かれるように加奈子は自分のクリトリスを確認した。
赤くぷっくりしている欲望の塊は、半分皮を被ったままだった。
「まだっ皮…被っています…」
『なら、リップたっぷりつけた綿棒で皮剥こうか』
逸る気持ちを抑え、期待で震える手で綿棒を皮の付け根に当てゆっくりと動かす。
「ふぁー!っこれっ…だめぇ、スースーするのっ!イっ」
『綿棒でイったら今日は終わりな』
「っく、そん…むりぃ…あっん…」
ジンジンするクリトリスはパンパンに膨らむ。
喜ぶ声を聞き、電話の先で低く笑うハルの声。電話越しでもわかるほど、興奮しているハルの声に、加奈子はか我慢する間もなく達した。
「んぁ!!イっちゃっ…イくっぅ…あっん!!」
あっさりとイったユウキの声に釣られて、晴人も押し殺すように精を放つ。
「っく…」
荒い息のままのユウキは言葉を発する。
『我慢できなかった…お願い…まだほしい』
晴人のモノもイったばかりというのにまだ主張している。このまま続けるか、終わるか少し考えた晴人だったが、約束通り終わらせる。
『なんで!?』
「約束だろ?守れないユウキが悪い」
今にもオナニーを初めそうなユウキにクギもしっかりさしておく。
「1人でするなら、明日会うのも無しな」
明日、晴人は初めてユウキと会うことになっていた。3ヶ月程のやり取り。数え切れない程、電話でラインでやり取りをしてきたが、会うのは初めてだった。
「選んでいいよ、ユウキが好きな方を。今日するか、我慢するか」
答えを解っていて投げかけた質問に、ユウキは期待以上の言葉を返す。
『…明日寝かさないから』
翌日、晴人は急いで仕事を終わらせ、待ち合わせ場所に着いてユウキに電話をかける。ユウキが言う服装の人を見つけ、後ろから声をかけた。
「ユウキ?」
振り向いたユウキを見た瞬間、固まった。
ユウキと呼ばれた女性も驚いた顔でマジマジと晴人の顔を見上げる。
「ハルって、岩田くん…なの?」
無言で頷く晴人にユウキー結城加奈子は頭を抱える。
「まじかー」
晴人にとって、加奈子は先輩社員だった。今は隣の部署のため、直接の関わりはないが新入社員の際に加奈子にも仕事を教わっていた。
目の前で百面相をする加奈子に思わず噴き出した晴人はしばらく笑いを止めることができなかった。
晴人は出会い系アプリで知り合ったユウキにメッセージを送る。
それほど待たずに返事が来る。
『あと10分。着いたら電話する』
約束通りきっちり10分後に掛かってきた電話。今夜も長くなるな、と思いながら晴人は通話ボタンを押した。
自分の性欲が人並み以上と気づいたのは、大学生の時だった。初めて出来た彼氏とのH。痛みよりも加奈子が感じのは、物足りなさだった。
加奈子が上り詰める前に、男は精を放つ。何度体を重ねても、加奈子は快感を感じることが出来ないため、肉体の飢えは募っていく。満足させれない加奈子に、罪滅ぼしのようにオトナのおもちゃを与えてくれたのは二人目の男だった。
体力が尽きることのない小さい道具は、加奈子に初めての快楽を与えてくれた。おもちゃの深みにハマると反するように、ますます男性のペニスで得られる快感は遠ざかる。
それでも今思い返すと学生の内はまだマシだった。
社会人になったストレスかそれとも本能か、忙しくなるに比例して性欲は昂ぶる。特に入社して3年、任される仕事が増えるほど、体の飢えはどうしようもなくなっていた。
毎日のように自慰をして、新しいおもちゃで発散させるが、そんなものではどうしようもないくらい、圧倒的な欲望だった。
彼氏も途切れたタイミングだった。興味本位で手を出したマッチングアプリ。中身はほとんど出会い系アプリだったが、その中には加奈子と同じようにどうしようもない性欲を持て余す人が大勢いた。
ハルに出会ったのもそのアプリだった。
「本能なのか…仕事をすればするほどムラムラする。同じような子いるかな?」
その一文が気になり、気付いたらメッセージを送っていた。
アプリのやり取りから、直接連絡を取り合うようになるまで、さほどの時間はかからなかった。
事前に準備するように言われていた綿棒とメンソール入りのリップクリーム。どのように使うかは薄々予想していたが、実際に使ってみると想像以上だった。
「んぁ…もっ熱いっ…ローター使いたいっ」
『ダメだよ、まだ早い』
メンソール入りのリップクリームをたっぷりつけた綿棒で自らの乳首とクリトリスを擦るように指示された。スースーする感触は一瞬で熱を持ち、加奈子の肉体を昂ぶらせる。
『鏡で自分のクリトリスが剥き出しになっているか確認して』
ハルの声は低くて心地良い。その声に導かれるように加奈子は自分のクリトリスを確認した。
赤くぷっくりしている欲望の塊は、半分皮を被ったままだった。
「まだっ皮…被っています…」
『なら、リップたっぷりつけた綿棒で皮剥こうか』
逸る気持ちを抑え、期待で震える手で綿棒を皮の付け根に当てゆっくりと動かす。
「ふぁー!っこれっ…だめぇ、スースーするのっ!イっ」
『綿棒でイったら今日は終わりな』
「っく、そん…むりぃ…あっん…」
ジンジンするクリトリスはパンパンに膨らむ。
喜ぶ声を聞き、電話の先で低く笑うハルの声。電話越しでもわかるほど、興奮しているハルの声に、加奈子はか我慢する間もなく達した。
「んぁ!!イっちゃっ…イくっぅ…あっん!!」
あっさりとイったユウキの声に釣られて、晴人も押し殺すように精を放つ。
「っく…」
荒い息のままのユウキは言葉を発する。
『我慢できなかった…お願い…まだほしい』
晴人のモノもイったばかりというのにまだ主張している。このまま続けるか、終わるか少し考えた晴人だったが、約束通り終わらせる。
『なんで!?』
「約束だろ?守れないユウキが悪い」
今にもオナニーを初めそうなユウキにクギもしっかりさしておく。
「1人でするなら、明日会うのも無しな」
明日、晴人は初めてユウキと会うことになっていた。3ヶ月程のやり取り。数え切れない程、電話でラインでやり取りをしてきたが、会うのは初めてだった。
「選んでいいよ、ユウキが好きな方を。今日するか、我慢するか」
答えを解っていて投げかけた質問に、ユウキは期待以上の言葉を返す。
『…明日寝かさないから』
翌日、晴人は急いで仕事を終わらせ、待ち合わせ場所に着いてユウキに電話をかける。ユウキが言う服装の人を見つけ、後ろから声をかけた。
「ユウキ?」
振り向いたユウキを見た瞬間、固まった。
ユウキと呼ばれた女性も驚いた顔でマジマジと晴人の顔を見上げる。
「ハルって、岩田くん…なの?」
無言で頷く晴人にユウキー結城加奈子は頭を抱える。
「まじかー」
晴人にとって、加奈子は先輩社員だった。今は隣の部署のため、直接の関わりはないが新入社員の際に加奈子にも仕事を教わっていた。
目の前で百面相をする加奈子に思わず噴き出した晴人はしばらく笑いを止めることができなかった。
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