傷ついた心を癒すのは大きな愛

雪本 風香

文字の大きさ
上 下
48 / 61

似た者姉弟5.5★R18

しおりを挟む
田舎だからか、至る所にラブホテルがあるため困らない。
コンビニで飲み物だけ買い、海からほど近いラブホテルに連れ込む。
誘ったクセにラブホテルに来るのが初めてという千尋に込み上げるものがあった。

部屋に入るなり千尋の唇を奪う。
「んっふぅ……」
漏れる声は武史を昂らせるためのスパイスだ。
夢中で舌を絡め、何度も深くキスをする。
武史が満足し、唇を解放する頃には千尋は支えなしでは立てなくなっていた。
蕩けている千尋をそのまま抱き締めて抱え、ベッドに押し倒す。

「やぁっ!先お風呂っ入る。汗臭いもん、私」
「俺は気にせん」
そう言って服に手をかけるが、千尋は思ったより強い力で抵抗する。
そんな姿も可愛いと思ってしまう自分に思わず笑ってしまう。
「わかったわ。先風呂入るか。もちろん一緒にな」
「えっ?」
「そりゃそうやろ。家では狭くて入れんしな」
固まっている千尋を横目に武史は風呂を沸かしにいった。


「もう、何度も見とんやからそんなに恥ずかしがるなや」
「……だって」
できるだけ浴槽で身を縮め、少しでも見られないようにしようとしている千尋を後ろから抱きしめながらも顔はにやけてくる。
ガチガチの様子の千尋に腕に力がこもる。
「そっちの方が男は興奮するんやで」
「なっ……」
絶句している千尋の首筋を強く吸う。
「んっ……」
「キレイについたな、キスマーク」
自分のものだというようにくっきりとついた赤い証。
千尋は跡を押さえながら武史の方へ顔だけで振り向く。
「つけないでよ!真帆さんに指摘されて大変だったんだから」
怒っているのにも関わらず、その姿すらも可愛く思う。
「見せつけたらええやん」
そう言うと武史は千尋の唇を塞ぐ。舌を絡め力が抜けたところで体を持ち上げ、武史と向かい合う姿勢にする。
湯船で足を伸ばし、その上に千尋を乗せるように抱え直す。

お互いの胸が触れ合うように抱きしめると、千尋の腰が引ける。
「やぁ……だめっ」
口を離し、全身で武史から離れようとするが既にキスだけで蕩けている千尋の力は弱々しい。
「ダメや。逃げんなや」
「だって……タケちゃんの……」
武史のモノは既に昂っている。
「そりゃ興奮するやろ。好きな人の体見とんのに」
抱き寄せると千尋の下半身に武史のモノが当たる。
再度逃げようとする千尋の腰を掴む。
「千尋……もう、ひとつになりたい」

タオルにくるんだ千尋を抱き抱え、ベッドに連れていく。
ベッドの縁に座らせると隣に座った武史は優しくキスをする。
「タケちゃん、キスしすぎだよ」
「ええやんか。したいんや」
千尋の顎を掴み、先程よりも深く唇を重ねる。
少しずつ力が抜ける千尋をキスしたまま抱き抱え、自分の膝の上に乗せる。
「これで目線は同じくらいやな」
唇を解放した武史は千尋と目を合わせながら話す。
恥ずかしそうに視線をズラす千尋に武史は熱っぽい声で囁く。
「ホンマはもっと体解したいんやけど、もう我慢できんのや。……このまま繋がってもええか?」
いつもは千尋のことを第一に考え、早急に繋がろうとはしない武史の珍しい願い。
隠しきれない雄としての欲望と、それでも千尋に無茶をさせたくないというギリギリの感情で武史の顔は、今まで見たことの無いくらい色気があった。

背中がゾクリとした。
いつも武史の肉棒を受け入れている辺りがキュンとなり、ナカから愛液が溢れてくるのが自分でもわかった。
愛液が武史の太ももを濡らす。
「千尋……」
武史が何か言おうとする。その口を塞ぐように初めて千尋からキスをした。
武史は千尋のキスを受け止めながら、千尋を軽く持ち上げてそのまま挿入する。
「んっ……ふぁっ!」
思わず口を離した千尋から出た声に、痛みは混じってなかった。

安心したように笑うと、武史は下から突き上げる。
「ひゃんっ……!あっ……んっ!やぁっ……」
「千尋ん中めっちゃ熱くてヌルヌルや。……酒飲んどるからか?いつになく敏感や」
まだナカだけでは充分に感じることはできない程セックスに慣れていない千尋だが、今日は武史の与える刺激に驚くほど敏感に反応する。
「タケちゃん……っ!この姿勢……んっふぁ……。指でっ……イかされるとこに……あっん……。当たってるっ……。っつ……きもちいっ……」
「ここか?」
武史の肉棒が的確に千尋のGスポットを突き上げる。
嬌声を上げながらも千尋は快楽から逃げずに、自らGスポットに肉棒を押し付けるように腰を動かしながら武史にしがみつく。
「っつ……。ヤバいわっ。そんなことされたら……持たん」
「あっ……。んふぁ!……ここっ!……すきぃ。……きもちっいい!」
ぎこちない動きだが、千尋からも積極的に快楽を貪る。
自分の膝の上で必死に腰を振っている愛しい人。
「っつ!そんな腰振って……。気持ちええんか?……俺のちんぽが」
首がちぎれるんでは?と思うほど必死に縦に振りながら千尋は武史を求める。
「きもちっいいっ!……あっ!イきたっ……。タケっちゃん!……すきぃ。……もっ!……ひぁっ!」
好きという言葉がどの意味かわからない。だが、武史は自分のことを好きと言われているような気がした。
理性はとっくにどこかへ飛んでいっていた。

夢中で千尋の腟内を蹂躙した。千尋もいつになく積極的に武史に与える快感を享受する。
今までで一番の深い繋がりに、先に限界が来たのは武史だった。
「っく。……出るわ。……受け止めてっ!」
そう言うとGスポットを思いっきり突き上げる。
「ひぁっ!……あっ!んっ!ふぁん……っつ!あーっ!!」
突き上げと同時に武史の肉棒がビクビクと震える。
「やぁっ!……漏れちゃう……!出ちゃ……んっ!」
Gスポットに射精されている感覚を感じながら、千尋はブルっと身を震わせ達する。
初めて武史のモノでナカイきした千尋の腟内は、肉棒へ感謝を伝えるように蠢く。
締め付けが強くなった腟内は、武史の肉棒に痛いほどの刺激を与える。
「っつ!キツっ。……締め付けすぎや」
一滴残らず搾り取ろうとするように動く腟内がいやらしい。
そうさせているのは自分だと思うと、雄としての悦びが心の内からせり上がってくる。
全部出したはずなのに武史のモノはまた繋がりたいというように大きくなった。
自分の肉棒の正直さに苦笑しつつ、力が抜けた千尋を支えるように武史は強く抱きしめた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~

菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。 だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。 車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。 あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました

加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

処理中です...