27 / 66
第三章「孤独の幸魂」
第26話 偉大なる長ネギ
しおりを挟む
「異常はありませんね」
お昼ご飯を食べた後、海斗は咲耶に連れられて病院に来ていた。学校祭も目前に迫っているので、風邪をひいているのなら症状によっては翌日、学校を休ませようという判断からだ。
「先生。異常がないというのは?」
海斗を診た若い医師の言葉に咲耶は質問を返した。午前中は部活指導があったため、帰って来た午後に彼を病院に連れて来ていた。
「検査をしてみましたが、特にどこか悪いところがあるというわけではないようです。炎症も見られませんし、風邪でもありません」
「では、うちの子はどうして熱を? もしかして最近多発している例の症状と……」
「いえ、それとは違いますね。念のため検査してみましたが、嘔吐なども見られませんし、熱も微熱です。たぶん、ストレスが原因となった発熱ではないかと」
「ストレス?」
「いくつかのストレスが重なったり、慢性的なストレスが続いている状況だと、三十七度台の熱が出る場合があるんです。海斗君は体がだるい感じもあるって言ってたよね?」
海斗は頷き返す。
「いずれもストレスによる発熱では見られる症状ですね。これは風邪とは発熱のメカニズムが違うので解熱剤も効かないんですよ」
「では、ストレスの原因を解決しろと?」
「原因が解決した後もしばらく続くことがあります。なので、少しゆっくりしてストレスを溜めないようにするのがいいと思いますよ」
「なるほど。それじゃあ帰ったら寝かせて様子を見ることにします」
海斗と咲耶は二人で深々と頭を下げ、診察室から出る。
「海斗、あんたそんなにストレス溜めてたの?」
「……自分じゃわからなかったけど、そうなんだろうな」
「まあ、先週雷が落ちたあたりから色々あったからね」
その日から憑依したミサキ、始まった怪異。そして深雪、御琴と続けて襲われたのだ。ストレスが無かったわけがない。むしろ立て続けに対処した上、怪異の元凶となった彼女らの心の叫びも聞かされた海斗は、知らない間に限界を超えていたのかもしれない。
「まあテストも終わってるし、あんたは出席日数も問題ないし、明日は休んでもいいから」
「教師が欠席を勧めるなよ」
「学校祭直前に倒れられても困るだけだからね。料理部の手伝いをやるんだろ?」
「うん。美波にハメられて」
「あはは。あの子、昔から抜け目ないからね」
苦笑する咲耶。だが、そんな顔がふと一瞬だけ悲しげに見えたのを海斗も気づいた。
「あの後どうなるか心配だったけど、まっすぐ育ってよかったよ。海斗も御琴ちゃんもよくやったよ」
その言葉が、美波の母親の死のことだと言うことはすぐにわかった。あまり咲耶もこの件について語ることはないので、海斗は少し驚いた。
「……俺、何もしてないけど?」
「普通に過ごしていたのがよかったのさ。あの頃のお前たちは『死』が何なのかわかってなかったからね。だからこそ、そんなお前らと毎日関わっていたことであの子の悲しみも少しは緩和されたんだろうさ」
「……婆ちゃんが死んだ時だもんな。俺が誰かが死んだことで大泣きしたのって」
「小四だったかな。あれで参列者がみんな釣られて号泣したもんだから凄い見送りになってたよ」
その頃まで、海斗にとって死というものは身近ではなかった。だが、祖母の葬式が終り、出棺の時になって唐突に涙が出て来たのを思い出した。
「なんか恥ずかしいな」
「いいのさ。お義父さんはむしろ感謝していたよ。あれだけたくさんの人がおばあちゃんを慕っていたことを目の当たりにできたんだからってね」
思えばその頃からだった。武志が海斗に剣を教え始めたのは。強くなって欲しい、つらいことに立ち向かえるように心を、体を。本人がそこまで自覚しているかはわからないが、祖母の死が一つのきっかけになったのは確かだ。
「死んでから人は何かを残してくれる。たぶん、あんたには大切なものが失われる辛さや悲しさを教えてくれたのかもね。海斗、おばあちゃんからもらったものを無駄にしちゃいけないよ」
「……わかってる」
大切なものが失われる。それは自分だけではない。深雪や御琴はそれを失ったから、失う危機感からあんなことになったのだ。それを放っておけなかったのは、海斗の性分だ。だけど、そのルーツが誰かの死というのもまた皮肉な気がした。
「これからも美波ちゃんの力になってあげるんだよ。海斗」
「ああ」
「まあ、一番手っ取り早いのは嫁に貰うことだが」
「その言葉で台無しじゃねえか!」
いい話だったのに台無しだと、近くに立っていたミサキも苦笑いを浮かべていた。
「――およ、カイくんと咲耶さん?」
そんなやり取りを咲耶と続けていたら、唐突に美波の声がした。
「あれ、美波?」
「珍しいねー、病院で。風邪?」
「ちょっと体調崩しちまってな」
「夏風邪は気を付けた方がいいよー。良かったらネギあげようか?」
「……まさか持ってるのか?」
思わず海斗は美波のカバンに目をやった。粗塩が飛び出してきただけにネギが出て来ることは十分に考えられる。
「あるよ?」
やはり当然のごとく、美波はカバンから先住ネギを引っ張り出した。
「何であるんだよ!?」
「お父さんが職場でもらって来たから、後でお裾分けに行こうかなって思ってたんだ」
「お、そいつはありがたい。ありがたく貰うとするよ」
「母さんも平然と受け入れるなよ!?」
「女の子のカバンなら当然だろ?」
「当然なのです」
思わず海斗はミサキの方も見る。彼女も腕組みして頷いていた。味方がいない。
「むかーしむかし、偉い学者さんは言いました。死んだ人の鼻と耳にネギを差すと、鼻血を出して蘇ると」
「どこの学者だよ!?」
「よく知ってるね。貝原益軒か」
「本当にいたのかよ!? というか誰!?」
『江戸時代の学者ね。海斗、知らないの?』
ミサキまで当たり前のようにそれを言う。海斗は何だか自分の方が非常識なのではという気がしてきた。
「ただの言い伝えだけどねー。でも、ネギが体にいいのは本当だよ。身体を温めて汗をかかせてくれるし、痛みと痰を取って、胃腸も整えて、よく眠れるんだ。風邪を引いた時にはお勧めなのです」
「ネギの成分の硫化アリルは体内の解毒作用に役立つとも言われてる。だから便秘や利尿にも薬効があるって話だ。悪い物を取ってくれるからネギには魔除けや厄除けの効果があるなんて話もある」
「おおー、さすが咲耶さん!」
「ふっ、できる女の常識だ」
決め顔で咲耶が胸を張る。できる女は日ごろからジャージで生活しないと思うと海斗は言いたかったが、これ以上ツッコミを続けると熱がさらに上がりそうな気がしたので海斗は言うのをやめた。
「……そういや、何でここに美波がいるんだ?」
「ん? 御琴ちんの付き添いだよ」
「御琴が?」
「うん、私たちまどかちゃんのお見舞いに来てるんだ」
美波によると、既に御琴はまどかの病室に行っているらしい。美波だけ飲み物を買いに自販機のある階に降りて来たのだという。
「カイくんも来る? まどかちゃん喜ぶと思うよ」
「……そうだな。俺も久しぶりに会いたいし」
昨日の怪異にさらされ、倒れたという話は海斗も聞いているし、その後も気にかかっていた。深雪の時は同様に巻き込まれた美波は翌日には退院していたが、まどかは御琴が狙った相手そのものだ。事件の翌日にまだ病院にいることから、何かまだ影響が残っているのではないかと海斗は思った。
「行きたいなら構わないよ。私も三木の容体は気になっていたから」
『そうね。行きましょう』
「それじゃ、ジュース買って行こっか」
咲耶もミサキも同意してくれる。美波に続いて皆は歩き出した。
『私もまどかちゃんって女の子が気になるから』
だけど、なぜかミサキは海斗をジト目で睨んでいた。
お昼ご飯を食べた後、海斗は咲耶に連れられて病院に来ていた。学校祭も目前に迫っているので、風邪をひいているのなら症状によっては翌日、学校を休ませようという判断からだ。
「先生。異常がないというのは?」
海斗を診た若い医師の言葉に咲耶は質問を返した。午前中は部活指導があったため、帰って来た午後に彼を病院に連れて来ていた。
「検査をしてみましたが、特にどこか悪いところがあるというわけではないようです。炎症も見られませんし、風邪でもありません」
「では、うちの子はどうして熱を? もしかして最近多発している例の症状と……」
「いえ、それとは違いますね。念のため検査してみましたが、嘔吐なども見られませんし、熱も微熱です。たぶん、ストレスが原因となった発熱ではないかと」
「ストレス?」
「いくつかのストレスが重なったり、慢性的なストレスが続いている状況だと、三十七度台の熱が出る場合があるんです。海斗君は体がだるい感じもあるって言ってたよね?」
海斗は頷き返す。
「いずれもストレスによる発熱では見られる症状ですね。これは風邪とは発熱のメカニズムが違うので解熱剤も効かないんですよ」
「では、ストレスの原因を解決しろと?」
「原因が解決した後もしばらく続くことがあります。なので、少しゆっくりしてストレスを溜めないようにするのがいいと思いますよ」
「なるほど。それじゃあ帰ったら寝かせて様子を見ることにします」
海斗と咲耶は二人で深々と頭を下げ、診察室から出る。
「海斗、あんたそんなにストレス溜めてたの?」
「……自分じゃわからなかったけど、そうなんだろうな」
「まあ、先週雷が落ちたあたりから色々あったからね」
その日から憑依したミサキ、始まった怪異。そして深雪、御琴と続けて襲われたのだ。ストレスが無かったわけがない。むしろ立て続けに対処した上、怪異の元凶となった彼女らの心の叫びも聞かされた海斗は、知らない間に限界を超えていたのかもしれない。
「まあテストも終わってるし、あんたは出席日数も問題ないし、明日は休んでもいいから」
「教師が欠席を勧めるなよ」
「学校祭直前に倒れられても困るだけだからね。料理部の手伝いをやるんだろ?」
「うん。美波にハメられて」
「あはは。あの子、昔から抜け目ないからね」
苦笑する咲耶。だが、そんな顔がふと一瞬だけ悲しげに見えたのを海斗も気づいた。
「あの後どうなるか心配だったけど、まっすぐ育ってよかったよ。海斗も御琴ちゃんもよくやったよ」
その言葉が、美波の母親の死のことだと言うことはすぐにわかった。あまり咲耶もこの件について語ることはないので、海斗は少し驚いた。
「……俺、何もしてないけど?」
「普通に過ごしていたのがよかったのさ。あの頃のお前たちは『死』が何なのかわかってなかったからね。だからこそ、そんなお前らと毎日関わっていたことであの子の悲しみも少しは緩和されたんだろうさ」
「……婆ちゃんが死んだ時だもんな。俺が誰かが死んだことで大泣きしたのって」
「小四だったかな。あれで参列者がみんな釣られて号泣したもんだから凄い見送りになってたよ」
その頃まで、海斗にとって死というものは身近ではなかった。だが、祖母の葬式が終り、出棺の時になって唐突に涙が出て来たのを思い出した。
「なんか恥ずかしいな」
「いいのさ。お義父さんはむしろ感謝していたよ。あれだけたくさんの人がおばあちゃんを慕っていたことを目の当たりにできたんだからってね」
思えばその頃からだった。武志が海斗に剣を教え始めたのは。強くなって欲しい、つらいことに立ち向かえるように心を、体を。本人がそこまで自覚しているかはわからないが、祖母の死が一つのきっかけになったのは確かだ。
「死んでから人は何かを残してくれる。たぶん、あんたには大切なものが失われる辛さや悲しさを教えてくれたのかもね。海斗、おばあちゃんからもらったものを無駄にしちゃいけないよ」
「……わかってる」
大切なものが失われる。それは自分だけではない。深雪や御琴はそれを失ったから、失う危機感からあんなことになったのだ。それを放っておけなかったのは、海斗の性分だ。だけど、そのルーツが誰かの死というのもまた皮肉な気がした。
「これからも美波ちゃんの力になってあげるんだよ。海斗」
「ああ」
「まあ、一番手っ取り早いのは嫁に貰うことだが」
「その言葉で台無しじゃねえか!」
いい話だったのに台無しだと、近くに立っていたミサキも苦笑いを浮かべていた。
「――およ、カイくんと咲耶さん?」
そんなやり取りを咲耶と続けていたら、唐突に美波の声がした。
「あれ、美波?」
「珍しいねー、病院で。風邪?」
「ちょっと体調崩しちまってな」
「夏風邪は気を付けた方がいいよー。良かったらネギあげようか?」
「……まさか持ってるのか?」
思わず海斗は美波のカバンに目をやった。粗塩が飛び出してきただけにネギが出て来ることは十分に考えられる。
「あるよ?」
やはり当然のごとく、美波はカバンから先住ネギを引っ張り出した。
「何であるんだよ!?」
「お父さんが職場でもらって来たから、後でお裾分けに行こうかなって思ってたんだ」
「お、そいつはありがたい。ありがたく貰うとするよ」
「母さんも平然と受け入れるなよ!?」
「女の子のカバンなら当然だろ?」
「当然なのです」
思わず海斗はミサキの方も見る。彼女も腕組みして頷いていた。味方がいない。
「むかーしむかし、偉い学者さんは言いました。死んだ人の鼻と耳にネギを差すと、鼻血を出して蘇ると」
「どこの学者だよ!?」
「よく知ってるね。貝原益軒か」
「本当にいたのかよ!? というか誰!?」
『江戸時代の学者ね。海斗、知らないの?』
ミサキまで当たり前のようにそれを言う。海斗は何だか自分の方が非常識なのではという気がしてきた。
「ただの言い伝えだけどねー。でも、ネギが体にいいのは本当だよ。身体を温めて汗をかかせてくれるし、痛みと痰を取って、胃腸も整えて、よく眠れるんだ。風邪を引いた時にはお勧めなのです」
「ネギの成分の硫化アリルは体内の解毒作用に役立つとも言われてる。だから便秘や利尿にも薬効があるって話だ。悪い物を取ってくれるからネギには魔除けや厄除けの効果があるなんて話もある」
「おおー、さすが咲耶さん!」
「ふっ、できる女の常識だ」
決め顔で咲耶が胸を張る。できる女は日ごろからジャージで生活しないと思うと海斗は言いたかったが、これ以上ツッコミを続けると熱がさらに上がりそうな気がしたので海斗は言うのをやめた。
「……そういや、何でここに美波がいるんだ?」
「ん? 御琴ちんの付き添いだよ」
「御琴が?」
「うん、私たちまどかちゃんのお見舞いに来てるんだ」
美波によると、既に御琴はまどかの病室に行っているらしい。美波だけ飲み物を買いに自販機のある階に降りて来たのだという。
「カイくんも来る? まどかちゃん喜ぶと思うよ」
「……そうだな。俺も久しぶりに会いたいし」
昨日の怪異にさらされ、倒れたという話は海斗も聞いているし、その後も気にかかっていた。深雪の時は同様に巻き込まれた美波は翌日には退院していたが、まどかは御琴が狙った相手そのものだ。事件の翌日にまだ病院にいることから、何かまだ影響が残っているのではないかと海斗は思った。
「行きたいなら構わないよ。私も三木の容体は気になっていたから」
『そうね。行きましょう』
「それじゃ、ジュース買って行こっか」
咲耶もミサキも同意してくれる。美波に続いて皆は歩き出した。
『私もまどかちゃんって女の子が気になるから』
だけど、なぜかミサキは海斗をジト目で睨んでいた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
魔法少女の異世界刀匠生活
ミュート
ファンタジー
私はクアンタ。魔法少女だ。
……終わりか、だと? 自己紹介をこれ以上続けろと言われても話す事は無い。
そうだな……私は太陽系第三惑星地球の日本秋音市に居た筈が、異世界ともいうべき別の場所に飛ばされていた。
そこでリンナという少女の打つ刀に見惚れ、彼女の弟子としてこの世界で暮らす事となるのだが、色々と諸問題に巻き込まれる事になっていく。
王族の後継問題とか、突如現れる謎の魔物と呼ばれる存在と戦う為の皇国軍へ加入しろとスカウトされたり……
色々あるが、私はただ、刀を打つ為にやらねばならぬ事に従事するだけだ。
詳しくは、読めばわかる事だろう。――では。
※この作品は「小説家になろう!」様、「ノベルアップ+」様でも同様の内容で公開していきます。
※コメント等大歓迎です。何時もありがとうございます!
ジャック&ミーナ ―魔法科学部研究科―
浅山いちる
ファンタジー
この作品は改稿版があります。こちらはサクサク進みますがそちらも見てもらえると嬉しいです!
大事なモノは、いつだって手の届くところにある。――人も、魔法も。
幼い頃憧れた、兵士を目指す少年ジャック。数年の時を経て、念願の兵士となるのだが、その初日「行ってほしい部署がある」と上官から告げられる。
なくなくその部署へと向かう彼だったが、そこで待っていたのは、昔、隣の家に住んでいた幼馴染だった。
――モンスターから魔法を作るの。
悠久の時を経て再会した二人が、新たな魔法を生み出す冒険ファンタジーが今、幕を開ける!!
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「マグネット!」にも掲載しています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた
羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件
借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ちょいダン? ~仕事帰り、ちょいとダンジョンに寄っていかない?~
テツみン
SF
東京、大手町の地下に突如現れたダンジョン。通称、『ちょいダン』。そこは、仕事帰りに『ちょい』と冒険を楽しむ場所。
大手町周辺の企業で働く若手サラリーマンたちが『ダンジョン』という娯楽を手に入れ、新たなライフスタイルを生み出していく――
これは、そんな日々を綴った物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる