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第三章「魔王の血族編」
第48話 託された思い
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大気が震えていた。二人の覚醒した魔王の力が入り交じり、膨大な魔力が空間を満たしていた。自らの力の高まりを自覚するマリーはアザミに向けて言い放つ。
「もう、あなたの好きにはさせない」
大切な人たちを、愛する国を傷つけたその存在をマリーはにらみつける。そして、その言を確かめるべくアザミは天空の魔力の塊から再び刃の群れを出現させる。
「刃よ、刺し貫け!」
「魔力よ、みんなを包み込め!」
光の花畑が姿を変えていく。マリーのイメージするままに、花たちが皆を包み込んでいく。
「言ったわ、みんなを守るって!」
足下に咲いた花々は集い、壁を作る。謁見の間全てを埋め尽くすように立ち並ぶそれは緑の迷路となってマリーたちを覆い隠す。
「花園の迷路!」
視界が大幅に制限され、アザミはマリーたちを見失う。いかに強力な力を凝縮して放つことができてもどこにいるかも正確に把握できない以上、当てることはあまりにも難しい。
「ちいっ、これほどとは! だがどれだけお前の力が高まっていようが、守っているばかりでは勝てんぞ!」
「……わかってる。でも私はこの力を傷つけるために使うつもりはないわ」
あまりにも強大な魔王の力。その力は世界中の人々に恐怖を抱かせるものだ。使い方を誤れば簡単に命を奪い、営みを破壊してしまう。それは自分を育てると決意したトウカたちの意思にも背くことだ。
「ならばどうする。どう私を倒すというのだ!」
「――私たちがいるさ」
突如花園の中からオウカが飛び出す。とっさにアザミはその手に刃を生み出し、オウカを迎え撃つ。
「術式展開――――『集束』!」
「死に損ないが今さら!」
「食らうか!」
一撃を放ったオウカが再び花園の迷路へと飛び込んでいく。その後を追ってアザミは駆ける。
「させないわ!」
そこへ物陰から短剣が飛ぶ。弾くアザミの下へ今度は蔓が伸びてくる。その出所へ魔法を放つが既に二人はそこから離脱している。
「ちいっ、これだけ見通しの悪い中で私の位置を正確に!」
気配が縦横無尽に動く。しかしそれは闇雲なものでなく、アザミを中心に取り囲むように動き続けている。
「当ったり前よ! この花園のモデルはフロスファミリア家の屋敷のものなのよ!」
「幼少よりそこで過ごした私たちは何度もここを走り回ったものです。マリーと共に!」
キッカから再び短剣が飛んだ。弾いたそれをレンカの蔓が跳ね返し、軌道を変えて再びアザミへと飛ばす。飛び退くアザミ目掛けて再びオウカが姿を現す。
「無論、ここにいるフロスファミリアの者ならばその構造は把握している!」
「ぬ……うっ!」
先ほどまで力尽きかけていた者たちの放つ力ではなかった。光の花々にはマリーの魔力が通されており、治療の術式が編まれている。マリーが時間を稼ぐ間に花園の中にいたオウカたちのダメージは癒えていた。
「これならどうだ!」
術式を解除し、アザミが上に展開していた魔力をその手に戻していく。大量の魔力が凝縮され、両腕で刃となる。
「かあっ!」
そして迷宮の壁にそれを突き立てる。マリーの魔力を切り裂き、迷宮の一角が消滅する。
「まずい!」
すぐにマリーが魔力を操作し、アザミの刃を防げるだけの魔力を集束させた壁を生成する。だがその時点でアザミは再び魔力を解き放ち、自身を中心に放射状に射出する。
「ぐうっ!」
「うああっ!」
「きゃあっ!」
マリーの防壁の力が弱まったところへ一気に刃が飛び、突き立てられた壁が一斉に粉砕される。オウカも、キッカも、レンカもその力の炸裂に巻き込まれてしまう。
「やはり子供だな。力の使い方が正直すぎる」
「くっ!」
マリーには相手の先を読んで手を変えて行くアザミのような戦い方はできない。戦いの駆け引きや裏を読む力がまだ培われていないからだ。
「構わん! 自分のできることを続けろマリー!」
「お母さん……!」
オウカが立ち上がる。マリーとアザミとの実力差をそれでいいと肯定する。
「あんたに守られてるばかりじゃあたしたちの立場がないわよ!」
「あなたができないことは私たちが補います。だからマリーは私たちを補って!」
キッカも、レンカもダメージを堪えて再び走り出す。一人で戦っているのではないと。仲間が、同じフロスファミリアの名を持つ家族がいる。どんな時でも支え合って戦って来た。それが自分たちの戦い方であるとマリーに伝える。
「忘れるな、お前はマリー=フロスファミリアだ!」
「その名前を名乗るなら絶対に諦めたらダメなのよ!」
「どんな状況でも最後まで意思を貫く。それがフロスファミリアの戦いです!」
「うん、わかった!」
心を奮い立たせてマリーは再び花園を再構築する。諦めない限り突破口はある。かつてマリーの暴走を食い止めた時も一人一人が最後まで諦めずにいた。だから今があった。
「ならば私も教えてやる」
アザミが再び魔力を右手に集めて行く。巨大な刃を生成し、マリーの生み出した花の迷宮を見据える。
「世界にはどうあがいても覆せない力の差があるのだと!」
光の大剣が天から落ちる。高密度に凝縮された力がマリーの魔法を割り開き、蹴散らしていく。そして床に叩きつけられた力は大きく炸裂した。術式を断ち切られた魔力が統制を失い、暴風となってオウカたちを吹き飛ばす。
「みんな!」
柱に、壁に、床に叩きつけられた三人は遂に動きを止めた。魔法の直撃こそないものの、蓄積した疲労とダメージはもはや立ち上がれないほどにまで達していた。
「フハハハ! 遂に限界のようだな!」
「あ、ああ……」
最後に振り絞った力が尽きた。それでもアザミには届かなかった。誰も傷つけさせないという誓いも果たせず、マリーは自分の力の至らなさを悔いる。
「……マリー、泣くな」
だがオウカは穏やかな表情でマリーに笑いかけた。何一つ心配する必要などないと、まだその眼は諦めてはいない。
「……これで…いいのよ、マリー」
「私たちは……あくまで従者。主…人の…望むことを成すの……が、使命」
「なんだと……?」
倒れているキッカとレンカも笑っていた。戦いどころか武器を握る力すら残っていなくても、その勝利を確信しているように。
「お前たち、何を言っている」
「貴様はマリーの心を折ることにしか目が向いていなかった。そこに付け込ませてもらったぞ」
その眼差しはマリーを、いやその後ろを見つめていた。ゆっくりとその人物は剣を取って立ち上がる。尽きた魔力が回復し、立ち上がれるようになるまでは時間が必要だった。その彼女から伝わって来た心の声。
「時間は稼げた……後は頼むぞ」
誰よりも信頼する妹。唯一自分に実力で勝った最高の好敵手。その彼女が『伝心』で伝えた「私が倒す」という思い。
「トウカ」
その意思を尊重すると決めた。この身が傷つくことで未来が繋がるのならば己の犠牲をも厭うつもりはない。キッカも、レンカも必ずその思いに応えてくれると信じていたから。
「ありがとう、みんな」
トウカはゆっくりと立ち上がった。傷つく家族と仲間たちに心を痛めながら。そして伝わってくる皆の想いに感謝を抱きながら。
「……ママ」
「今更お前に何ができる」
立ち上がれるほどに魔力も回復したとはいえ、トウカは強力な魔術を使えない。桃華繚乱も使えない。アザミを倒すだけの切り札があるようには到底考えられなかった。
トウカは剣を構えた。『加速』も使わずただ駆けだしたその姿にアザミは冷めた目で手元に魔力で多数の刃を生成する。
「果てろ」
「マリー、援護お願い!」
「う、うん!」
再びマリーが光の花々を咲かせる。アザミからの攻撃を防ぎ、トウカの進路を確保する。
「大丈夫、これだけあれば……!」
見据えるは前のみ。五年前とは違い、迷いもなく、ただ大切な人を守るために、脅威を倒すためにその力を振るう覚悟がある。
「……行け」
トウカの言葉の根拠を唯一知るオウカが呟く。王国最強の騎士と謳われた彼女が瞠目するトウカの才。剣の才に匹敵する彼女のもう一つの力。
「行け、トウカ!」
「術式展開――――」
固定概念にとらわれずに新たな道を見つけようとするその発想。それ故に至った領域。本来なら魔力消費が激しく彼女には使えないと見なされていたその術式。
「『集束』!!」
「もう、あなたの好きにはさせない」
大切な人たちを、愛する国を傷つけたその存在をマリーはにらみつける。そして、その言を確かめるべくアザミは天空の魔力の塊から再び刃の群れを出現させる。
「刃よ、刺し貫け!」
「魔力よ、みんなを包み込め!」
光の花畑が姿を変えていく。マリーのイメージするままに、花たちが皆を包み込んでいく。
「言ったわ、みんなを守るって!」
足下に咲いた花々は集い、壁を作る。謁見の間全てを埋め尽くすように立ち並ぶそれは緑の迷路となってマリーたちを覆い隠す。
「花園の迷路!」
視界が大幅に制限され、アザミはマリーたちを見失う。いかに強力な力を凝縮して放つことができてもどこにいるかも正確に把握できない以上、当てることはあまりにも難しい。
「ちいっ、これほどとは! だがどれだけお前の力が高まっていようが、守っているばかりでは勝てんぞ!」
「……わかってる。でも私はこの力を傷つけるために使うつもりはないわ」
あまりにも強大な魔王の力。その力は世界中の人々に恐怖を抱かせるものだ。使い方を誤れば簡単に命を奪い、営みを破壊してしまう。それは自分を育てると決意したトウカたちの意思にも背くことだ。
「ならばどうする。どう私を倒すというのだ!」
「――私たちがいるさ」
突如花園の中からオウカが飛び出す。とっさにアザミはその手に刃を生み出し、オウカを迎え撃つ。
「術式展開――――『集束』!」
「死に損ないが今さら!」
「食らうか!」
一撃を放ったオウカが再び花園の迷路へと飛び込んでいく。その後を追ってアザミは駆ける。
「させないわ!」
そこへ物陰から短剣が飛ぶ。弾くアザミの下へ今度は蔓が伸びてくる。その出所へ魔法を放つが既に二人はそこから離脱している。
「ちいっ、これだけ見通しの悪い中で私の位置を正確に!」
気配が縦横無尽に動く。しかしそれは闇雲なものでなく、アザミを中心に取り囲むように動き続けている。
「当ったり前よ! この花園のモデルはフロスファミリア家の屋敷のものなのよ!」
「幼少よりそこで過ごした私たちは何度もここを走り回ったものです。マリーと共に!」
キッカから再び短剣が飛んだ。弾いたそれをレンカの蔓が跳ね返し、軌道を変えて再びアザミへと飛ばす。飛び退くアザミ目掛けて再びオウカが姿を現す。
「無論、ここにいるフロスファミリアの者ならばその構造は把握している!」
「ぬ……うっ!」
先ほどまで力尽きかけていた者たちの放つ力ではなかった。光の花々にはマリーの魔力が通されており、治療の術式が編まれている。マリーが時間を稼ぐ間に花園の中にいたオウカたちのダメージは癒えていた。
「これならどうだ!」
術式を解除し、アザミが上に展開していた魔力をその手に戻していく。大量の魔力が凝縮され、両腕で刃となる。
「かあっ!」
そして迷宮の壁にそれを突き立てる。マリーの魔力を切り裂き、迷宮の一角が消滅する。
「まずい!」
すぐにマリーが魔力を操作し、アザミの刃を防げるだけの魔力を集束させた壁を生成する。だがその時点でアザミは再び魔力を解き放ち、自身を中心に放射状に射出する。
「ぐうっ!」
「うああっ!」
「きゃあっ!」
マリーの防壁の力が弱まったところへ一気に刃が飛び、突き立てられた壁が一斉に粉砕される。オウカも、キッカも、レンカもその力の炸裂に巻き込まれてしまう。
「やはり子供だな。力の使い方が正直すぎる」
「くっ!」
マリーには相手の先を読んで手を変えて行くアザミのような戦い方はできない。戦いの駆け引きや裏を読む力がまだ培われていないからだ。
「構わん! 自分のできることを続けろマリー!」
「お母さん……!」
オウカが立ち上がる。マリーとアザミとの実力差をそれでいいと肯定する。
「あんたに守られてるばかりじゃあたしたちの立場がないわよ!」
「あなたができないことは私たちが補います。だからマリーは私たちを補って!」
キッカも、レンカもダメージを堪えて再び走り出す。一人で戦っているのではないと。仲間が、同じフロスファミリアの名を持つ家族がいる。どんな時でも支え合って戦って来た。それが自分たちの戦い方であるとマリーに伝える。
「忘れるな、お前はマリー=フロスファミリアだ!」
「その名前を名乗るなら絶対に諦めたらダメなのよ!」
「どんな状況でも最後まで意思を貫く。それがフロスファミリアの戦いです!」
「うん、わかった!」
心を奮い立たせてマリーは再び花園を再構築する。諦めない限り突破口はある。かつてマリーの暴走を食い止めた時も一人一人が最後まで諦めずにいた。だから今があった。
「ならば私も教えてやる」
アザミが再び魔力を右手に集めて行く。巨大な刃を生成し、マリーの生み出した花の迷宮を見据える。
「世界にはどうあがいても覆せない力の差があるのだと!」
光の大剣が天から落ちる。高密度に凝縮された力がマリーの魔法を割り開き、蹴散らしていく。そして床に叩きつけられた力は大きく炸裂した。術式を断ち切られた魔力が統制を失い、暴風となってオウカたちを吹き飛ばす。
「みんな!」
柱に、壁に、床に叩きつけられた三人は遂に動きを止めた。魔法の直撃こそないものの、蓄積した疲労とダメージはもはや立ち上がれないほどにまで達していた。
「フハハハ! 遂に限界のようだな!」
「あ、ああ……」
最後に振り絞った力が尽きた。それでもアザミには届かなかった。誰も傷つけさせないという誓いも果たせず、マリーは自分の力の至らなさを悔いる。
「……マリー、泣くな」
だがオウカは穏やかな表情でマリーに笑いかけた。何一つ心配する必要などないと、まだその眼は諦めてはいない。
「……これで…いいのよ、マリー」
「私たちは……あくまで従者。主…人の…望むことを成すの……が、使命」
「なんだと……?」
倒れているキッカとレンカも笑っていた。戦いどころか武器を握る力すら残っていなくても、その勝利を確信しているように。
「お前たち、何を言っている」
「貴様はマリーの心を折ることにしか目が向いていなかった。そこに付け込ませてもらったぞ」
その眼差しはマリーを、いやその後ろを見つめていた。ゆっくりとその人物は剣を取って立ち上がる。尽きた魔力が回復し、立ち上がれるようになるまでは時間が必要だった。その彼女から伝わって来た心の声。
「時間は稼げた……後は頼むぞ」
誰よりも信頼する妹。唯一自分に実力で勝った最高の好敵手。その彼女が『伝心』で伝えた「私が倒す」という思い。
「トウカ」
その意思を尊重すると決めた。この身が傷つくことで未来が繋がるのならば己の犠牲をも厭うつもりはない。キッカも、レンカも必ずその思いに応えてくれると信じていたから。
「ありがとう、みんな」
トウカはゆっくりと立ち上がった。傷つく家族と仲間たちに心を痛めながら。そして伝わってくる皆の想いに感謝を抱きながら。
「……ママ」
「今更お前に何ができる」
立ち上がれるほどに魔力も回復したとはいえ、トウカは強力な魔術を使えない。桃華繚乱も使えない。アザミを倒すだけの切り札があるようには到底考えられなかった。
トウカは剣を構えた。『加速』も使わずただ駆けだしたその姿にアザミは冷めた目で手元に魔力で多数の刃を生成する。
「果てろ」
「マリー、援護お願い!」
「う、うん!」
再びマリーが光の花々を咲かせる。アザミからの攻撃を防ぎ、トウカの進路を確保する。
「大丈夫、これだけあれば……!」
見据えるは前のみ。五年前とは違い、迷いもなく、ただ大切な人を守るために、脅威を倒すためにその力を振るう覚悟がある。
「……行け」
トウカの言葉の根拠を唯一知るオウカが呟く。王国最強の騎士と謳われた彼女が瞠目するトウカの才。剣の才に匹敵する彼女のもう一つの力。
「行け、トウカ!」
「術式展開――――」
固定概念にとらわれずに新たな道を見つけようとするその発想。それ故に至った領域。本来なら魔力消費が激しく彼女には使えないと見なされていたその術式。
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