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第三章「魔王の血族編」
第45話 破れた均衡
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「待って、ママ! お母さん!」
その瞬間、マリーが唐突に声をあげていた。しかしそれは激闘の音にかき消され、二人には届かなかった。
技は確実にアザミの胴を捉えていた。高速で駆けたトウカとオウカの剣は間違いなく彼を左右から薙いだ。
「……なっ」
「……そんな」
――だが、アザミの肉体が両断されることはなかった。三人が交錯し、硬い物にぶつかるような音が皆の耳に届いた次の瞬間、二人の剣が粉々に砕け散っていたのだ。
「ククク……ハハハハハハハハハ!!」
高らかに笑うアザミの肉体が服から覗く。細かな刃がその身を隙間なくおおっていた。アザミの「刃」の魔法が二人の剣を受け止め、魔力抵抗を持たない金属の刀身を無数の刃が切り裂いたのだ。
「魔力の鎖帷子だと!?」
「なるほど、確かにお前たちは母娘だよ」
「ママ! お母さん!」
「マリーとまったく同じ手にかかるとはな!」
二人が技を繰り出した直後の硬直をアザミが狙った。右手に魔力の刃が顕現する。それは禍々しい形状に姿を変え、各指から魔力の刃が伸びる爪ともいえるものだった。剣が砕け技の勢いでたたらを踏むトウカにその爪が向かう。
「まずい!」
「シオン!」
だがそこにシオンが割って入る。魔力を付与した剣で間一髪、トウカへの攻撃を防具ことに成功した。すぐさま体勢を立て直したトウカはその場から離脱する。シオンは魔術で強化した身体能力でアザミを必死に押し返す。
「良い反応だ。その技量、人間にしてはかなりの腕だが……」
「――っ!」
アザミが力の流れを変えた。必死に攻撃を踏ん張って耐えるシオンの剣の位置が逸らされ、がら空きになった懐にアザミの左手が添えられる。次の瞬間、アザミの魔力がシオンの胸元で炸裂した。
「どれだけ才があろうと、所詮は人間だ」
「シオン!」
「シオンーっ!」
甲冑が一撃で粉砕され、シオンは跳ね飛ばされたように魔法の威力で地面を転がっていく。そのままシオンは壁に叩きつけられた。
「くっ……うっ」
「とどめだ」
「シオンさん!」
魔法の威力をもろに受け、ダメージで動けないシオン目がけてアザミは魔法で追い打ちをかけた。しかしいち早く動いたマリーが魔法で障壁を展開し、光弾を受け止める。
「くっ……!」
「……マリーちゃん」
「やらせない。私の大切な人たちを誰一人死なせたりしない!」
再びマリーの力が高まっていくのを目の当たりにしてアザミは一つの確信を抱く。だが自分の魔力が押し返されていても、アザミは口角を上げていた。
「なるほど、やはり貴様は誰かを守ろうとすることで感情を高めていくのか」
受け継いだ魔王の力に飽かせて気ままに振る舞ってきた彼にとって、全力を出すことが可能となる存在は希有だ。それは彼に言いようのない喜悦をもたらす。
「そんな……まだ!」
「面白い! ならばその力の源、守れるものなら守ってみればいい!」
突如勢いの増したアザミの魔法。それはマリーの高まりつつある力を一気に抜き去り、力の均衡をあっさりと崩す。
「ぐ……押し…負ける!」
「マリー様!」
マリーの窮地に影からノアが現れる。アザミの魔法へと無数の魔法を放ち、その力を相殺させようとするがアザミはそれをあざ笑うかのように更に力を込めていく。
「くっ!」
「ノア!?」
均衡が破られる刹那、ノアはマリーを後ろへと突き飛ばす。マリーへとその余波が及ばないよう渾身の力で魔法を炸裂させる。
「ぐ……がはっ」
ノアの前で魔法が弾けた。力を減殺したとは言えその威力を全て受け止めたノアはその身を焼かれながら膝を突く。
「ノア、大丈夫!?」
「はい……なんとか」
だが彼が受けたダメージはかなり大きく、すぐには動けそうにない。アザミはすぐに手を挙げて次なる魔法を紡ぎ始める。
「休んでいる暇などないぞ、マリー」
「く……まずい!」
「させないわ!」
強力な力を放ったばかりでマリーも消耗が激しい。今のままでは次は押し切られると判断したドラセナが注意を逸らすべく矢を放った。だがアザミはその矢をあっさり空中でつかみ取る。
「なっ!?」
「そら」
そしてそれをドラセナ目がけて投げ放った。矢に魔力が付与され、彼女が放った以上の速度で返ってくる。間一髪、身をよじって矢をかわすも壁に突き刺さった矢に込められた魔力が炸裂し、壁の破片が飛散する。
「うくっ!」
「ドラセナさん、危ない!」
ドラセナにとって礫が視界を塞いだその瞬間こそが致命的と言えた。矢を放った後にアザミは動き出し、彼女の眼前に迫っていた。その手には魔力の刃を顕現させている。
「次はお前が自殺志願者か」
「くっ!」
アザミが右手の刃を一閃する。マリーの声で一瞬だけ反応を早めることのできたドラセナはなんとか体勢を崩しながらもそれを回避する。攻撃の余波で切断された金色の髪が宙に舞う。
「むっ!?」
「食らいなさい!」
ドラセナが身を翻しながら矢を引き抜く。弓を手放し、倒れた後のことは考えずにただ魔力を矢に注ぎ込んで構える。
「術式展開――――『天翔』!」
ナイトを討ち取った時のように、ドラセナが矢に魔力を込めて放つ――だがその刹那、刃を振り抜いたアザミの体が宙に浮いて駒のように回転する。予想外の動きに矢が外れる。そして無防備な彼女の腹部にアザミの回し蹴りが突き刺さった。
「かはっ!?」
「ドラセナさん!」
マリーの悲鳴の中、ドラセナの体が浮いた。背後の柱に背中から叩きつけられ、力なく床にその身が落ちる。
「今のはなかなか面白かったぞ。未熟なナイトあたりなら食らっていたか?」
倒れ伏すドラセナからの返答はない。致命傷ではなかったものの今の一撃で完全に意識を刈り取られていた。アザミは再び魔力の刃を手に帯びさせる。
「そして今ので魔力も使い果たしたようだな。これ以上は望めないだろう」
「させるか!」
「ドラセナ!」
ドラセナを守るべく、二人の姉妹は既に走り出していた。刃を失った剣を握り、オウカがアザミに躍りかかる。
「術式展開――――『集束』!」
オウカの魔力が剣から迸る。炎の如く噴出する魔力が刃の代わりになって振り下ろされ、アザミは魔力の爪でそれを受け止める。
「ほう。魔力を集めて失った刃の代わりにしたか」
「トウカ、今の内に!」
「させるか!」
だがアザミは右手を横へ薙いでオウカの攻撃を受け流すと、脇を駆け抜けようとしていたトウカ目がけて左手から魔法を放つ。
「くうっ!」
すんでの所でトウカの回避が間に合う。だがアザミの興味は今の攻防によってドラセナから二人へと向いていた。特に彼の興味はオウカの手元に注がれていた。
「私の『刃』とよく似ている。確かにこれなら刃の鎧を切り裂き、肉体に届くだろう……だが」
アザミは左手に魔力を集めていく。異なる魔法を紡ぎ、間合いを取った二人に向けて放つ。
「懐に飛び込めなければ無意味な技でしかないわ!」
「ちいっ、術式解除――!」
オウカの手元から刃が消える。乱射される魔法の刃を回避すべくトウカと共に二つの術式を組み立て、『投影』で作った分身の中に二人はその身を隠す。
「またそれか。だが!」
アザミもまた、右手の爪を消して別の魔法を構築する。放たれた魔力は火球となり、着弾と共に爆風を巻き起こす。
「ちっ!」
「そこか!」
爆風に煽られた本体目がけ、アザミは刃を飛ばす。しかしそれは横から飛び込んできた無数の光弾に弾かれる。
「マリー!」
「ママ、私も援護するわ!」
「面白い、母子」まとめて相手をしてやろう。だがいつまで耐えられるかな!」
すぐさま術式を発動して二人は再び分身と入れ替わり、姿をくらませる。アザミから放たれる異なる術式の魔法の回転はどんどん上がっていく。それに合わせてマリーの援護射撃も加速する。
魔法と魔術が飛び交う中で、母が、娘が、姉が、妹が決して諦めない。だが彼女らも、体力か魔力か、迫りつつある限界に焦りを抱かずにはいられなかった。
その瞬間、マリーが唐突に声をあげていた。しかしそれは激闘の音にかき消され、二人には届かなかった。
技は確実にアザミの胴を捉えていた。高速で駆けたトウカとオウカの剣は間違いなく彼を左右から薙いだ。
「……なっ」
「……そんな」
――だが、アザミの肉体が両断されることはなかった。三人が交錯し、硬い物にぶつかるような音が皆の耳に届いた次の瞬間、二人の剣が粉々に砕け散っていたのだ。
「ククク……ハハハハハハハハハ!!」
高らかに笑うアザミの肉体が服から覗く。細かな刃がその身を隙間なくおおっていた。アザミの「刃」の魔法が二人の剣を受け止め、魔力抵抗を持たない金属の刀身を無数の刃が切り裂いたのだ。
「魔力の鎖帷子だと!?」
「なるほど、確かにお前たちは母娘だよ」
「ママ! お母さん!」
「マリーとまったく同じ手にかかるとはな!」
二人が技を繰り出した直後の硬直をアザミが狙った。右手に魔力の刃が顕現する。それは禍々しい形状に姿を変え、各指から魔力の刃が伸びる爪ともいえるものだった。剣が砕け技の勢いでたたらを踏むトウカにその爪が向かう。
「まずい!」
「シオン!」
だがそこにシオンが割って入る。魔力を付与した剣で間一髪、トウカへの攻撃を防具ことに成功した。すぐさま体勢を立て直したトウカはその場から離脱する。シオンは魔術で強化した身体能力でアザミを必死に押し返す。
「良い反応だ。その技量、人間にしてはかなりの腕だが……」
「――っ!」
アザミが力の流れを変えた。必死に攻撃を踏ん張って耐えるシオンの剣の位置が逸らされ、がら空きになった懐にアザミの左手が添えられる。次の瞬間、アザミの魔力がシオンの胸元で炸裂した。
「どれだけ才があろうと、所詮は人間だ」
「シオン!」
「シオンーっ!」
甲冑が一撃で粉砕され、シオンは跳ね飛ばされたように魔法の威力で地面を転がっていく。そのままシオンは壁に叩きつけられた。
「くっ……うっ」
「とどめだ」
「シオンさん!」
魔法の威力をもろに受け、ダメージで動けないシオン目がけてアザミは魔法で追い打ちをかけた。しかしいち早く動いたマリーが魔法で障壁を展開し、光弾を受け止める。
「くっ……!」
「……マリーちゃん」
「やらせない。私の大切な人たちを誰一人死なせたりしない!」
再びマリーの力が高まっていくのを目の当たりにしてアザミは一つの確信を抱く。だが自分の魔力が押し返されていても、アザミは口角を上げていた。
「なるほど、やはり貴様は誰かを守ろうとすることで感情を高めていくのか」
受け継いだ魔王の力に飽かせて気ままに振る舞ってきた彼にとって、全力を出すことが可能となる存在は希有だ。それは彼に言いようのない喜悦をもたらす。
「そんな……まだ!」
「面白い! ならばその力の源、守れるものなら守ってみればいい!」
突如勢いの増したアザミの魔法。それはマリーの高まりつつある力を一気に抜き去り、力の均衡をあっさりと崩す。
「ぐ……押し…負ける!」
「マリー様!」
マリーの窮地に影からノアが現れる。アザミの魔法へと無数の魔法を放ち、その力を相殺させようとするがアザミはそれをあざ笑うかのように更に力を込めていく。
「くっ!」
「ノア!?」
均衡が破られる刹那、ノアはマリーを後ろへと突き飛ばす。マリーへとその余波が及ばないよう渾身の力で魔法を炸裂させる。
「ぐ……がはっ」
ノアの前で魔法が弾けた。力を減殺したとは言えその威力を全て受け止めたノアはその身を焼かれながら膝を突く。
「ノア、大丈夫!?」
「はい……なんとか」
だが彼が受けたダメージはかなり大きく、すぐには動けそうにない。アザミはすぐに手を挙げて次なる魔法を紡ぎ始める。
「休んでいる暇などないぞ、マリー」
「く……まずい!」
「させないわ!」
強力な力を放ったばかりでマリーも消耗が激しい。今のままでは次は押し切られると判断したドラセナが注意を逸らすべく矢を放った。だがアザミはその矢をあっさり空中でつかみ取る。
「なっ!?」
「そら」
そしてそれをドラセナ目がけて投げ放った。矢に魔力が付与され、彼女が放った以上の速度で返ってくる。間一髪、身をよじって矢をかわすも壁に突き刺さった矢に込められた魔力が炸裂し、壁の破片が飛散する。
「うくっ!」
「ドラセナさん、危ない!」
ドラセナにとって礫が視界を塞いだその瞬間こそが致命的と言えた。矢を放った後にアザミは動き出し、彼女の眼前に迫っていた。その手には魔力の刃を顕現させている。
「次はお前が自殺志願者か」
「くっ!」
アザミが右手の刃を一閃する。マリーの声で一瞬だけ反応を早めることのできたドラセナはなんとか体勢を崩しながらもそれを回避する。攻撃の余波で切断された金色の髪が宙に舞う。
「むっ!?」
「食らいなさい!」
ドラセナが身を翻しながら矢を引き抜く。弓を手放し、倒れた後のことは考えずにただ魔力を矢に注ぎ込んで構える。
「術式展開――――『天翔』!」
ナイトを討ち取った時のように、ドラセナが矢に魔力を込めて放つ――だがその刹那、刃を振り抜いたアザミの体が宙に浮いて駒のように回転する。予想外の動きに矢が外れる。そして無防備な彼女の腹部にアザミの回し蹴りが突き刺さった。
「かはっ!?」
「ドラセナさん!」
マリーの悲鳴の中、ドラセナの体が浮いた。背後の柱に背中から叩きつけられ、力なく床にその身が落ちる。
「今のはなかなか面白かったぞ。未熟なナイトあたりなら食らっていたか?」
倒れ伏すドラセナからの返答はない。致命傷ではなかったものの今の一撃で完全に意識を刈り取られていた。アザミは再び魔力の刃を手に帯びさせる。
「そして今ので魔力も使い果たしたようだな。これ以上は望めないだろう」
「させるか!」
「ドラセナ!」
ドラセナを守るべく、二人の姉妹は既に走り出していた。刃を失った剣を握り、オウカがアザミに躍りかかる。
「術式展開――――『集束』!」
オウカの魔力が剣から迸る。炎の如く噴出する魔力が刃の代わりになって振り下ろされ、アザミは魔力の爪でそれを受け止める。
「ほう。魔力を集めて失った刃の代わりにしたか」
「トウカ、今の内に!」
「させるか!」
だがアザミは右手を横へ薙いでオウカの攻撃を受け流すと、脇を駆け抜けようとしていたトウカ目がけて左手から魔法を放つ。
「くうっ!」
すんでの所でトウカの回避が間に合う。だがアザミの興味は今の攻防によってドラセナから二人へと向いていた。特に彼の興味はオウカの手元に注がれていた。
「私の『刃』とよく似ている。確かにこれなら刃の鎧を切り裂き、肉体に届くだろう……だが」
アザミは左手に魔力を集めていく。異なる魔法を紡ぎ、間合いを取った二人に向けて放つ。
「懐に飛び込めなければ無意味な技でしかないわ!」
「ちいっ、術式解除――!」
オウカの手元から刃が消える。乱射される魔法の刃を回避すべくトウカと共に二つの術式を組み立て、『投影』で作った分身の中に二人はその身を隠す。
「またそれか。だが!」
アザミもまた、右手の爪を消して別の魔法を構築する。放たれた魔力は火球となり、着弾と共に爆風を巻き起こす。
「ちっ!」
「そこか!」
爆風に煽られた本体目がけ、アザミは刃を飛ばす。しかしそれは横から飛び込んできた無数の光弾に弾かれる。
「マリー!」
「ママ、私も援護するわ!」
「面白い、母子」まとめて相手をしてやろう。だがいつまで耐えられるかな!」
すぐさま術式を発動して二人は再び分身と入れ替わり、姿をくらませる。アザミから放たれる異なる術式の魔法の回転はどんどん上がっていく。それに合わせてマリーの援護射撃も加速する。
魔法と魔術が飛び交う中で、母が、娘が、姉が、妹が決して諦めない。だが彼女らも、体力か魔力か、迫りつつある限界に焦りを抱かずにはいられなかった。
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