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第二章「王国の五大騎士家」
第34話 北の森
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北の森へは丘陵地帯を超え、その先にある岩石地帯を超える必要があった。
馬が岩石地帯に差し掛かった辺りで、後ろに乗っているトウカが前方を走る馬に気付いた。
「オウカ、あそこ!」
「ドラセナ! フジ!」
呼びかけると、後ろのドラセナが振り向き、二人の姿を認めて手を振る。
フジが馬を減速させ、二組は並んで走り始めた。
「すまん、解放早々呼んでしまって」
「気にしないでオウカ。むしろ、あなたのお陰で晴れて無罪放免よ」
ドラセナは朗らかに笑う。
「借りは返すわ。必ずマリーちゃんたちは助け出すから」
「ああ、期待している」
「フジもありがとう。来てくれたんだ」
トウカの呼びかけにフジも応える。
「もちろんだよ。それに、ドラセナ一人じゃここへ来れないからね」
「ドラセナ……まだ乗馬苦手だったんだ」
トウカが目を向ける。
気まずそうにドラセナは目を逸らした。
「……いいじゃない。弓兵が馬を使う機会なんて、そうないんだから」
「……戦場にどうやって行ってるのよ」
無言のドラセナの代わりにオウカが答えた。
「……輸送部隊の馬車に乗せてもらってだ」
「ドラセナ……立場もあるんだから乗馬くらいマスターしようよ」
「そう言うならフジだって戦えるようになりなさいよー」
ドラセナが目の前のフジの頭を叩く。
「いやいや、それとこれとは別だろ!?」
「……喧嘩ならよそでやってくれ」
緊張感のなさにオウカは溜息を漏らす。
「まったく……僕はマリーちゃんの主治医と言うことで呼ばれたんだから」
「……あらフジ。いつの間にマリーちゃんの主治医になってたの?」
「えーっと……それには色々と事情があって」
ドラセナが首をかしげる。
マリーの事情に関してはドラセナにも話していない。
「細かい話は後だ。急ぐぞ」
オウカが話を強引に打ち切り、馬の速度を上げる。
日が傾き始めていた。この分だと森に着くのは夜になりそうだ。
「僕たちも急ごう」
「そうね」
「……ドラセナ。もうちょっとちゃんとしがみ付いてくれないと困るんだけど」
速度を上げようにも、このままではドラセナが振り落とされかねない。
「そ、そうよね。ちゃんと捕まってないと」
「うん」
「……えっと」
ドラセナの手が泳ぐ。肩を掴むべきか、腰か、それとも両手を回して後ろから抱き着くようにして――。
「……ドラセナ?」
「な、なに!?」
様子のおかしいドラセナにフジは首をかしげる。
「今日に限って何で遠慮してるのさ」
「……何でもないわよ」
「ああそうか」
フジは納得したように頷く。
ドラセナは何か気づかれたのかと心臓が高鳴る。
「立場上、男性にしがみ付くのはまずいのはわかるけど、今は緊急時だよ?」
「……そうじゃないわよ」
「え、何?」
溜息をつく。
そもそもフジはこういう性格だとドラセナも思い出す。
気遣いに気を回しすぎなのだろうか。
いつも分け隔てなく人に優しく、それでいて人の好意に疎い。
「この唐変木」
小声で恨み言を呟きながら、観念して強く抱き着く。
「よし、行こう」
フジも馬の速度を上げてオウカたちを追いかける。
彼の背中はこんなに大きかったのかと、ドラセナは思っていた。
「こほっ……こほっ……」
「だ、大丈夫ですかレンカさん?」
咳き込むレンカの背をエリカがさする。
「ええ……ちょっと体調が悪いだけですから」
レンカは笑顔で答えるがその顔色は良くない。
そんな様子を見てキッカは焦りを見せていた。
レンカは元々あまり体が丈夫な方ではない。
冬になって体調を崩しやすくはあったが、最近はいい薬が手に入っていたので体調は安定していた。
だが、ここへ連れてこられてからはその薬を飲んでいない。
徐々に彼女の体調が悪くなっているのをキッカは感じ取っていた。
「マリーも具合悪いみたいだし、早く医者に診せないと」
レンカの体調が悪くなり始めた頃からマリーの様子もおかしい。
全身のだるさに加えて少し熱も出てきている。
まるで雨季に寝込んでいた時のようだった。
「……ジョンの奴、遅いな」
子供たちの焦りを気にも留めず、バレンは愚痴をこぼした。
食料と活動資金の調達にジョンが出て行ってからずいぶんと時間が経っている。
冬の陽が傾くのは早い。
そろそろ食料を用意できなくては困る時間帯だった。
今日は満月だ。月明かりがあれば夜でも森の中は歩けるはずだ。
「仕方ない」
バレンは立ち上がる。
その所作にキッカたちは警戒を強めた。
「少し出るが、わかっているな?」
キッカが三人を後ろにかばう様に手を広げ、敵意の込もった眼差しを向ける。
いちいち手を挙げるのも面倒だった。
バレンは溜息をついて背を向ける。
「……まあ、ここから逃げ出した所で、森で野垂れ死にするだけか」
扉を開けてバレンが出ていく。
そして、外側から鍵がかけられる。
閂で扉を開かないようにした簡単なものだったが、子供たちを閉じ込めるだけなら十分な措置だった。
「ごほっごほっ……っ!」
一際強くレンカが咳き込む。
このままこの場に留まっていても容体が悪くなる一方だ。
「……みんな、ここから出るって言ったらどうする?」
自信がなかった。
だからつい、キッカは皆の判断に委ねるような言葉を選んでしまった。
マリーもエリカも不安な顔を見合わせる。
まだ六歳の二人が決めるには重い決断だ。
「……私は賛成します」
そんな中で、レンカはキッカの提案を肯定した。
少しでも動ける内に遠くへ行けば状況は変わるかもしれない。
もしかしたら助けがすぐそこまで来ているのかもしれない。
楽観的な考えなのはキッカも自覚している。だからこそ自信が持てなかった。
だが、レンカはそれを支持する。
キッカは気丈にしているが、祖父の死を告げられ、不安で押し潰されそうになっているのをレンカは気づいていた。
しかし、レンカは皆を率いて行くことはできない。
だからこそ、キッカはリーダーとして皆を導く立場でなくてはいけない。
年上二人が迷っていてはマリーとエリカにも不安が伝わるからだ。
「ごめん。あんたとマリーには無理させちゃうけど」
「……そんなことを言っている場合じゃないですから」
「……うん、マリーも頑張る」
「私も賛成です。行きましょう、キッカさん」
皆、決意は固まった。
キッカも、もう迷いはない。
「よし、行こう皆」
「……よし、何とか捕まえられたか」
バレンの狩りは上手く行った。
幸い暗くなる前に小さい獣が見つかり、ナイフを投げて仕留めた。
あとは小屋へ持ち帰って捌くだけだ。
「しかしジョンの奴、どこで道草を食ってるんだ……」
既にジョンは治安維持部隊に捕縛されている。
王都の様子を把握できないバレンには、そのことを知る由もない。
「……ん?」
耳を澄ませる。
雪を踏みしめて歩く音が聞こえた。
それは徐々に近づいてくる。
この森は王国から立ち入り禁止のお触れが出ていた。
よっぽどのことがない限り、この地域にいるのはバレンを除けば人質の少女たちだけだ。
「……抜け出してきたか」
どうやって扉を塞ぐ閂を外したのかはわからない。
だが、バレンのいる方角へ向かってきたのは運が悪いとしか言いようがない。
「警告はしたはずだ。逃げようとしたお前らが悪い」
短剣を抜いてバレンは、少女たちが姿を現すのを待つ。
目の前の茂みが揺れる。
強引にかき分けてこちらへと向かって来ている。
「さあ、出てこい」
エリカ=グラキリスさえ無事なら良かった。
見せしめに一人くらい殺して逃げることが無駄であることを知らしめるつもりだ。
「……?」
茂みの動きが止まる。
バレンの存在に気付いたのだろうか。
「いつまでそこにいる気だ、出てこい」
返答がない。
苛立ちを覚えたバレンは茂みに近づこうとした――。
「何っ!?」
茂みから何かが猛烈な勢いで飛び出す。
その速度、大きさは少女たちのそれではない。
「ガアアアア!」
「魔物だと!?」
バレンは知らなかった。
何故この森の立ち入りが規制されたのか。
国境を破った魔物が森に潜伏していることを。
大型の獣が牙を剥いて突撃してくる。
バレンたち兄弟の持つ技はあくまで対人に特化した暗殺技術。
魔物との対決は想定されていない。
「うわああああっ!」
雪原に鮮血が飛び散った。
馬が岩石地帯に差し掛かった辺りで、後ろに乗っているトウカが前方を走る馬に気付いた。
「オウカ、あそこ!」
「ドラセナ! フジ!」
呼びかけると、後ろのドラセナが振り向き、二人の姿を認めて手を振る。
フジが馬を減速させ、二組は並んで走り始めた。
「すまん、解放早々呼んでしまって」
「気にしないでオウカ。むしろ、あなたのお陰で晴れて無罪放免よ」
ドラセナは朗らかに笑う。
「借りは返すわ。必ずマリーちゃんたちは助け出すから」
「ああ、期待している」
「フジもありがとう。来てくれたんだ」
トウカの呼びかけにフジも応える。
「もちろんだよ。それに、ドラセナ一人じゃここへ来れないからね」
「ドラセナ……まだ乗馬苦手だったんだ」
トウカが目を向ける。
気まずそうにドラセナは目を逸らした。
「……いいじゃない。弓兵が馬を使う機会なんて、そうないんだから」
「……戦場にどうやって行ってるのよ」
無言のドラセナの代わりにオウカが答えた。
「……輸送部隊の馬車に乗せてもらってだ」
「ドラセナ……立場もあるんだから乗馬くらいマスターしようよ」
「そう言うならフジだって戦えるようになりなさいよー」
ドラセナが目の前のフジの頭を叩く。
「いやいや、それとこれとは別だろ!?」
「……喧嘩ならよそでやってくれ」
緊張感のなさにオウカは溜息を漏らす。
「まったく……僕はマリーちゃんの主治医と言うことで呼ばれたんだから」
「……あらフジ。いつの間にマリーちゃんの主治医になってたの?」
「えーっと……それには色々と事情があって」
ドラセナが首をかしげる。
マリーの事情に関してはドラセナにも話していない。
「細かい話は後だ。急ぐぞ」
オウカが話を強引に打ち切り、馬の速度を上げる。
日が傾き始めていた。この分だと森に着くのは夜になりそうだ。
「僕たちも急ごう」
「そうね」
「……ドラセナ。もうちょっとちゃんとしがみ付いてくれないと困るんだけど」
速度を上げようにも、このままではドラセナが振り落とされかねない。
「そ、そうよね。ちゃんと捕まってないと」
「うん」
「……えっと」
ドラセナの手が泳ぐ。肩を掴むべきか、腰か、それとも両手を回して後ろから抱き着くようにして――。
「……ドラセナ?」
「な、なに!?」
様子のおかしいドラセナにフジは首をかしげる。
「今日に限って何で遠慮してるのさ」
「……何でもないわよ」
「ああそうか」
フジは納得したように頷く。
ドラセナは何か気づかれたのかと心臓が高鳴る。
「立場上、男性にしがみ付くのはまずいのはわかるけど、今は緊急時だよ?」
「……そうじゃないわよ」
「え、何?」
溜息をつく。
そもそもフジはこういう性格だとドラセナも思い出す。
気遣いに気を回しすぎなのだろうか。
いつも分け隔てなく人に優しく、それでいて人の好意に疎い。
「この唐変木」
小声で恨み言を呟きながら、観念して強く抱き着く。
「よし、行こう」
フジも馬の速度を上げてオウカたちを追いかける。
彼の背中はこんなに大きかったのかと、ドラセナは思っていた。
「こほっ……こほっ……」
「だ、大丈夫ですかレンカさん?」
咳き込むレンカの背をエリカがさする。
「ええ……ちょっと体調が悪いだけですから」
レンカは笑顔で答えるがその顔色は良くない。
そんな様子を見てキッカは焦りを見せていた。
レンカは元々あまり体が丈夫な方ではない。
冬になって体調を崩しやすくはあったが、最近はいい薬が手に入っていたので体調は安定していた。
だが、ここへ連れてこられてからはその薬を飲んでいない。
徐々に彼女の体調が悪くなっているのをキッカは感じ取っていた。
「マリーも具合悪いみたいだし、早く医者に診せないと」
レンカの体調が悪くなり始めた頃からマリーの様子もおかしい。
全身のだるさに加えて少し熱も出てきている。
まるで雨季に寝込んでいた時のようだった。
「……ジョンの奴、遅いな」
子供たちの焦りを気にも留めず、バレンは愚痴をこぼした。
食料と活動資金の調達にジョンが出て行ってからずいぶんと時間が経っている。
冬の陽が傾くのは早い。
そろそろ食料を用意できなくては困る時間帯だった。
今日は満月だ。月明かりがあれば夜でも森の中は歩けるはずだ。
「仕方ない」
バレンは立ち上がる。
その所作にキッカたちは警戒を強めた。
「少し出るが、わかっているな?」
キッカが三人を後ろにかばう様に手を広げ、敵意の込もった眼差しを向ける。
いちいち手を挙げるのも面倒だった。
バレンは溜息をついて背を向ける。
「……まあ、ここから逃げ出した所で、森で野垂れ死にするだけか」
扉を開けてバレンが出ていく。
そして、外側から鍵がかけられる。
閂で扉を開かないようにした簡単なものだったが、子供たちを閉じ込めるだけなら十分な措置だった。
「ごほっごほっ……っ!」
一際強くレンカが咳き込む。
このままこの場に留まっていても容体が悪くなる一方だ。
「……みんな、ここから出るって言ったらどうする?」
自信がなかった。
だからつい、キッカは皆の判断に委ねるような言葉を選んでしまった。
マリーもエリカも不安な顔を見合わせる。
まだ六歳の二人が決めるには重い決断だ。
「……私は賛成します」
そんな中で、レンカはキッカの提案を肯定した。
少しでも動ける内に遠くへ行けば状況は変わるかもしれない。
もしかしたら助けがすぐそこまで来ているのかもしれない。
楽観的な考えなのはキッカも自覚している。だからこそ自信が持てなかった。
だが、レンカはそれを支持する。
キッカは気丈にしているが、祖父の死を告げられ、不安で押し潰されそうになっているのをレンカは気づいていた。
しかし、レンカは皆を率いて行くことはできない。
だからこそ、キッカはリーダーとして皆を導く立場でなくてはいけない。
年上二人が迷っていてはマリーとエリカにも不安が伝わるからだ。
「ごめん。あんたとマリーには無理させちゃうけど」
「……そんなことを言っている場合じゃないですから」
「……うん、マリーも頑張る」
「私も賛成です。行きましょう、キッカさん」
皆、決意は固まった。
キッカも、もう迷いはない。
「よし、行こう皆」
「……よし、何とか捕まえられたか」
バレンの狩りは上手く行った。
幸い暗くなる前に小さい獣が見つかり、ナイフを投げて仕留めた。
あとは小屋へ持ち帰って捌くだけだ。
「しかしジョンの奴、どこで道草を食ってるんだ……」
既にジョンは治安維持部隊に捕縛されている。
王都の様子を把握できないバレンには、そのことを知る由もない。
「……ん?」
耳を澄ませる。
雪を踏みしめて歩く音が聞こえた。
それは徐々に近づいてくる。
この森は王国から立ち入り禁止のお触れが出ていた。
よっぽどのことがない限り、この地域にいるのはバレンを除けば人質の少女たちだけだ。
「……抜け出してきたか」
どうやって扉を塞ぐ閂を外したのかはわからない。
だが、バレンのいる方角へ向かってきたのは運が悪いとしか言いようがない。
「警告はしたはずだ。逃げようとしたお前らが悪い」
短剣を抜いてバレンは、少女たちが姿を現すのを待つ。
目の前の茂みが揺れる。
強引にかき分けてこちらへと向かって来ている。
「さあ、出てこい」
エリカ=グラキリスさえ無事なら良かった。
見せしめに一人くらい殺して逃げることが無駄であることを知らしめるつもりだ。
「……?」
茂みの動きが止まる。
バレンの存在に気付いたのだろうか。
「いつまでそこにいる気だ、出てこい」
返答がない。
苛立ちを覚えたバレンは茂みに近づこうとした――。
「何っ!?」
茂みから何かが猛烈な勢いで飛び出す。
その速度、大きさは少女たちのそれではない。
「ガアアアア!」
「魔物だと!?」
バレンは知らなかった。
何故この森の立ち入りが規制されたのか。
国境を破った魔物が森に潜伏していることを。
大型の獣が牙を剥いて突撃してくる。
バレンたち兄弟の持つ技はあくまで対人に特化した暗殺技術。
魔物との対決は想定されていない。
「うわああああっ!」
雪原に鮮血が飛び散った。
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