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第二章「王国の五大騎士家」
第20話 容疑者とウルガリス家
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「容体はどうだ?」
「……正直芳しくない。今夜が山だよ」
フジの元へ担ぎ込まれたシオンは緊急の外科治療が施された。
矢に塗られていたのは神経毒の類だった。
仮に一命をとりとめたとしても、後遺症が残るかもしれないとフジは告げた。
「魔術はどうだ、解毒かそれに類するものがあったと思うが」
「……できることならもう使っているよ」
フジは左腕をオウカに見せる。
右腕同様に刻まれている懲罰術式を見てオウカは表情を曇らせた。
「左腕にもだと……?」
「実家はどうしても僕に魔術を使わせたくないみたいだ。ここまでされるとは思わなかったよ」
拳を握り締める。
爪が食い込むほどに悔しさが滲み出ていた。
「タイミングが悪いよ。まさか魔術が使えなくなった後にこんなことになるなんて」
目の前で救いを求めている相手に適切な処置を施せない。
フジにとってそれがどれだけ残酷なことか。
しかもそれが長年付き合ってきた親友なら尚更だ。
「それに、この毒は通常の毒じゃない。ウィステリアの魔術でも解毒ができないものみたいだ」
「どういう事だ?」
「人工的に調合された特殊な毒だよ。何が使われているかわからない以上治療のしようがない」
それは、シオンの治療が不可能だということを意味している。
重い雰囲気が二人を包む。
そんな空気の中、病院にドラセナが飛び込んできた。
「フジ、シオンが倒れたって本当!?」
入ってくるなりフジに詰め寄る。
「本当だよ。矢に毒が塗られていたみたいで、まだ昏睡状態だ」
「そんな……」
力なく崩れ落ちるドラセナの肩をオウカは支える。
「ドラセナ、まだ諦める時じゃない」
「お願いフジ……シオンを助けてあげて」
「うん。僕も手持ちの薬をいくつか試してみるよ」
まだ全ての手が尽くされた訳ではない。
マリーの時のように何か手があるはずだ。
そう思ったフジは治療に戻ろうとした。
「邪魔するぜ」
そんな彼らの所に一人の人物が訪れる。
長槍を携えた大柄な男だった。
「カルーナ=ウルガリス……っ!」
その場にいた者全てが彼の名を知っていた。
主要五家の一つ、ウルガリス家の現当主だ。
王国治安維持部隊隊長であり、騎士団の中でも特別な権限を有しており、王都の治安維持に多大な貢献をしているために国民からも頼りにされている人物であった。
「何の用だ」
「シオンの坊主がやられたって聞いてな。詳しく説明を聞きたい」
「……まだ死んでない。彼は今でも戦っている最中だ」
「そうか……へえ」
オウカとドラセナを見てカルーナはため息を漏らす。
「何だ」
「いやいや。今をときめくフロスファミリアの次期当主にゴッドセフィアの次期当主までいるとは、シオンも隅に置けないと思ってな」
「……それは侮辱と取っていいのか?」
オウカが剣に手をかける。
「おおっと、気を悪くしたなら謝る。口が悪いのは昔からでな」
手を挙げてオウカを制する。
激しやすいオウカと軽口屋のカルーナの相性はあまりよくない。
主要五家同士と言うこともあり顔を合わせる機会は多いが、とにかくこの性格をオウカは苦手としていた。
「そうそう、俺が用があるのはあんただ。ドラセナ=ゴッドセフィア」
「私……?」
突然名指しされたドラセナは訝しげにカルーナをにらむ。
「あんたはどこでシオンがやられたって知った。まだこの話は一部の人間以外知られていない」
「ゴッドセフィア家には独自の情報網があるのよ……詳細は言えないけど」
「情報網ねえ……『知った』んじゃなく、『知っていた』の間違いじゃないのか?」
「何が言いたいの……?」
ドラセナは不快な表情を浮かべる。
カルーナが指を鳴らす。
武装した騎士たちが次々と病院内に突入して周囲を取り囲む。
一斉に槍を突き付けられ、ドラセナは身動きが取れなくなった。
「ドラセナ=ゴッドセフィア。お前に騎士団長シオン殺害未遂の容疑がかかっている」
「なっ……!?」
「ふざけるな、ドラセナがそんなことをする理由がどこにある!」
「理由はこれから判明するだろうよ。だが、物的証拠があるんだよ」
カルーナが部下に合図を送ると、一本の矢が手渡された。
矢羽が赤く塗られた、目立つデザインをしている。
「賊がいたと思われる場所に落ちていた物だ。シオンに使われたのと同じ毒が塗られていた」
「それが一体何だと……ドラセナ?」
見れば、ドラセナは青い顔をしていた。
「赤い矢羽は……毒が塗られている証よ」
「何だと!?」
「そうだ。そして、ゴッドセフィア家しかこいつの作り方は知らないんだよ。この毒の製法はな!」
「違う……私じゃない……私がシオンを殺そうとするなんてありえない!」
長い付き合いのオウカとフジはそれを十分に分かっている。
だが、聞けばドラセナは国民祭の中を一人で行動していたと言う。
特定の時間に何をしていたかを証明するのは非常に困難でもあった。
「詳しい話は取り調べで聞かせてもらう……だが、ゴッドセフィア家の面子もある。連行という形じゃなくて『捜査協力』という形での同行を求めよう」
「……わかったわ」
「ドラセナ……」
ドラセナは大人しく治安部隊の元へと歩みを進める。
ふと彼女は立ち止まり、カルーナに尋ねた。
「……一つだけ、聞いてもいいかしら?」
「何だ?」
「使われていた毒の種類って何だったの?」
「神経系の毒だって話だが……そうだよな、ウィステリアの坊主?」
フジは無言で頷く。
「そう……それなら」
「怪しい動きをするな」
「抵抗する気はないわよ」
ドラセナは懐から小瓶を取り出す。
「フジ……これを」
「これは?」
「シオンの毒の解毒剤よ」
周囲から動揺する声が漏れる。
「うちの作った神経系の毒だって言うなら効くはずよ」
「でも、ドラセナ……これが効いたら」
ドラセナは悲しそうに笑う。
「そうね。ゴッドセフィア家が関わっていたって証明することになっちゃうわね」
「ドラセナ……」
「でも、このままシオンを見殺しにするなんて絶対に嫌。だからこれを……」
「待ちな」
カルーナが二人の間に割り込み、ドラセナの腕を掴む。
その力の強さにドラセナは表情を歪める。
「あんたの容疑は晴れてないんだ。そんな怪しいものをシオンに投与させるわけにはいかねえな」
「これでシオンを殺すつもりだと?」
「その可能性は否定できねえからな」
「いい加減にしろ、カルーナ=ウルガリス!」
再びオウカが剣に手をかける。
対するカルーナも槍を構えた。
「私の友をそれ以上侮辱すると――」
「――それ以上はだめだよ。オウカ」
一触即発の空気の中、フジの冷静な言葉が響いた。
「ここは病院だ。お互いに物騒なものはしまってくれないか」
互いに刃を収める。
頭に血が上っていたことを素直に謝罪する。
「……すまない」
「……俺も言葉が過ぎたことは謝罪する。だがシオンが殺されるかもしれねえってのに見逃すわけにはいかねえんだよ」
「それなら、僕に提案がある」
フジはドラセナに向き合う。
「ドラセナ、その薬は解毒剤なんだね?」
「え、ええ……でも、やっぱり疑わしいわよね……それなら」
フジは無言でドラセナの手から小瓶を受け取る。
「フジ!?」
「僕は君を疑ったことなんて一度もないよ。ドラセナ」
微笑んでフジは感謝を告げる。これでシオンが助かると。
「おい、俺の話を聞いてなかったのか。こいつの容疑は……」
「連行ではなく、捜査協力なんでしょう? それなら強制力はないはずだ」
「屁理屈を……」
「もしシオンが死んだら、僕も捕まえてもらって構わない」
「なっ……」
オウカもドラセナも、そしてカルーナも絶句する。
「ドラセナを信じなかったせいでシオンを失うくらいならその方が良い」
「……ちっ、勝手にしろ」
カルーナは部下に指示を出す。
ドラセナを連れて行けという意味だ。
「ドラセナ、必ずお前の汚名は晴らしてやるからな」
「ええ、期待してるわオウカ」
ドラセナは治安部隊とともに病院を後にする。
カルーナはそれを見送った後、待合の椅子にどっかりと座りこむ。
「俺は最後まで見届けさせてもらうぜ。シオンが死んだらお前さんを連れて行かなくちゃいけねえからな」
「構わないさ。どうせシオンは助かる」
「ふん……生意気を言いやがって」
カルーナは憮然として腕組みをする。
その口元は少し笑っていた。
「……正直芳しくない。今夜が山だよ」
フジの元へ担ぎ込まれたシオンは緊急の外科治療が施された。
矢に塗られていたのは神経毒の類だった。
仮に一命をとりとめたとしても、後遺症が残るかもしれないとフジは告げた。
「魔術はどうだ、解毒かそれに類するものがあったと思うが」
「……できることならもう使っているよ」
フジは左腕をオウカに見せる。
右腕同様に刻まれている懲罰術式を見てオウカは表情を曇らせた。
「左腕にもだと……?」
「実家はどうしても僕に魔術を使わせたくないみたいだ。ここまでされるとは思わなかったよ」
拳を握り締める。
爪が食い込むほどに悔しさが滲み出ていた。
「タイミングが悪いよ。まさか魔術が使えなくなった後にこんなことになるなんて」
目の前で救いを求めている相手に適切な処置を施せない。
フジにとってそれがどれだけ残酷なことか。
しかもそれが長年付き合ってきた親友なら尚更だ。
「それに、この毒は通常の毒じゃない。ウィステリアの魔術でも解毒ができないものみたいだ」
「どういう事だ?」
「人工的に調合された特殊な毒だよ。何が使われているかわからない以上治療のしようがない」
それは、シオンの治療が不可能だということを意味している。
重い雰囲気が二人を包む。
そんな空気の中、病院にドラセナが飛び込んできた。
「フジ、シオンが倒れたって本当!?」
入ってくるなりフジに詰め寄る。
「本当だよ。矢に毒が塗られていたみたいで、まだ昏睡状態だ」
「そんな……」
力なく崩れ落ちるドラセナの肩をオウカは支える。
「ドラセナ、まだ諦める時じゃない」
「お願いフジ……シオンを助けてあげて」
「うん。僕も手持ちの薬をいくつか試してみるよ」
まだ全ての手が尽くされた訳ではない。
マリーの時のように何か手があるはずだ。
そう思ったフジは治療に戻ろうとした。
「邪魔するぜ」
そんな彼らの所に一人の人物が訪れる。
長槍を携えた大柄な男だった。
「カルーナ=ウルガリス……っ!」
その場にいた者全てが彼の名を知っていた。
主要五家の一つ、ウルガリス家の現当主だ。
王国治安維持部隊隊長であり、騎士団の中でも特別な権限を有しており、王都の治安維持に多大な貢献をしているために国民からも頼りにされている人物であった。
「何の用だ」
「シオンの坊主がやられたって聞いてな。詳しく説明を聞きたい」
「……まだ死んでない。彼は今でも戦っている最中だ」
「そうか……へえ」
オウカとドラセナを見てカルーナはため息を漏らす。
「何だ」
「いやいや。今をときめくフロスファミリアの次期当主にゴッドセフィアの次期当主までいるとは、シオンも隅に置けないと思ってな」
「……それは侮辱と取っていいのか?」
オウカが剣に手をかける。
「おおっと、気を悪くしたなら謝る。口が悪いのは昔からでな」
手を挙げてオウカを制する。
激しやすいオウカと軽口屋のカルーナの相性はあまりよくない。
主要五家同士と言うこともあり顔を合わせる機会は多いが、とにかくこの性格をオウカは苦手としていた。
「そうそう、俺が用があるのはあんただ。ドラセナ=ゴッドセフィア」
「私……?」
突然名指しされたドラセナは訝しげにカルーナをにらむ。
「あんたはどこでシオンがやられたって知った。まだこの話は一部の人間以外知られていない」
「ゴッドセフィア家には独自の情報網があるのよ……詳細は言えないけど」
「情報網ねえ……『知った』んじゃなく、『知っていた』の間違いじゃないのか?」
「何が言いたいの……?」
ドラセナは不快な表情を浮かべる。
カルーナが指を鳴らす。
武装した騎士たちが次々と病院内に突入して周囲を取り囲む。
一斉に槍を突き付けられ、ドラセナは身動きが取れなくなった。
「ドラセナ=ゴッドセフィア。お前に騎士団長シオン殺害未遂の容疑がかかっている」
「なっ……!?」
「ふざけるな、ドラセナがそんなことをする理由がどこにある!」
「理由はこれから判明するだろうよ。だが、物的証拠があるんだよ」
カルーナが部下に合図を送ると、一本の矢が手渡された。
矢羽が赤く塗られた、目立つデザインをしている。
「賊がいたと思われる場所に落ちていた物だ。シオンに使われたのと同じ毒が塗られていた」
「それが一体何だと……ドラセナ?」
見れば、ドラセナは青い顔をしていた。
「赤い矢羽は……毒が塗られている証よ」
「何だと!?」
「そうだ。そして、ゴッドセフィア家しかこいつの作り方は知らないんだよ。この毒の製法はな!」
「違う……私じゃない……私がシオンを殺そうとするなんてありえない!」
長い付き合いのオウカとフジはそれを十分に分かっている。
だが、聞けばドラセナは国民祭の中を一人で行動していたと言う。
特定の時間に何をしていたかを証明するのは非常に困難でもあった。
「詳しい話は取り調べで聞かせてもらう……だが、ゴッドセフィア家の面子もある。連行という形じゃなくて『捜査協力』という形での同行を求めよう」
「……わかったわ」
「ドラセナ……」
ドラセナは大人しく治安部隊の元へと歩みを進める。
ふと彼女は立ち止まり、カルーナに尋ねた。
「……一つだけ、聞いてもいいかしら?」
「何だ?」
「使われていた毒の種類って何だったの?」
「神経系の毒だって話だが……そうだよな、ウィステリアの坊主?」
フジは無言で頷く。
「そう……それなら」
「怪しい動きをするな」
「抵抗する気はないわよ」
ドラセナは懐から小瓶を取り出す。
「フジ……これを」
「これは?」
「シオンの毒の解毒剤よ」
周囲から動揺する声が漏れる。
「うちの作った神経系の毒だって言うなら効くはずよ」
「でも、ドラセナ……これが効いたら」
ドラセナは悲しそうに笑う。
「そうね。ゴッドセフィア家が関わっていたって証明することになっちゃうわね」
「ドラセナ……」
「でも、このままシオンを見殺しにするなんて絶対に嫌。だからこれを……」
「待ちな」
カルーナが二人の間に割り込み、ドラセナの腕を掴む。
その力の強さにドラセナは表情を歪める。
「あんたの容疑は晴れてないんだ。そんな怪しいものをシオンに投与させるわけにはいかねえな」
「これでシオンを殺すつもりだと?」
「その可能性は否定できねえからな」
「いい加減にしろ、カルーナ=ウルガリス!」
再びオウカが剣に手をかける。
対するカルーナも槍を構えた。
「私の友をそれ以上侮辱すると――」
「――それ以上はだめだよ。オウカ」
一触即発の空気の中、フジの冷静な言葉が響いた。
「ここは病院だ。お互いに物騒なものはしまってくれないか」
互いに刃を収める。
頭に血が上っていたことを素直に謝罪する。
「……すまない」
「……俺も言葉が過ぎたことは謝罪する。だがシオンが殺されるかもしれねえってのに見逃すわけにはいかねえんだよ」
「それなら、僕に提案がある」
フジはドラセナに向き合う。
「ドラセナ、その薬は解毒剤なんだね?」
「え、ええ……でも、やっぱり疑わしいわよね……それなら」
フジは無言でドラセナの手から小瓶を受け取る。
「フジ!?」
「僕は君を疑ったことなんて一度もないよ。ドラセナ」
微笑んでフジは感謝を告げる。これでシオンが助かると。
「おい、俺の話を聞いてなかったのか。こいつの容疑は……」
「連行ではなく、捜査協力なんでしょう? それなら強制力はないはずだ」
「屁理屈を……」
「もしシオンが死んだら、僕も捕まえてもらって構わない」
「なっ……」
オウカもドラセナも、そしてカルーナも絶句する。
「ドラセナを信じなかったせいでシオンを失うくらいならその方が良い」
「……ちっ、勝手にしろ」
カルーナは部下に指示を出す。
ドラセナを連れて行けという意味だ。
「ドラセナ、必ずお前の汚名は晴らしてやるからな」
「ええ、期待してるわオウカ」
ドラセナは治安部隊とともに病院を後にする。
カルーナはそれを見送った後、待合の椅子にどっかりと座りこむ。
「俺は最後まで見届けさせてもらうぜ。シオンが死んだらお前さんを連れて行かなくちゃいけねえからな」
「構わないさ。どうせシオンは助かる」
「ふん……生意気を言いやがって」
カルーナは憮然として腕組みをする。
その口元は少し笑っていた。
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