髪を切った

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髪を切った

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よく晴れた春の日。首をくくろうと思ったのだけれど、やっぱり止めて髪を切った。腰まであった長い髪を、首元からばっさりと。時々街中で見かけるバスケットボールか何かをやっているスポーツ少女のような快活な髪型は、陰鬱で無気力なわたしには不釣り合いに思えたが、なかなか悪い気はしなかった。終わるはずだったわたしのいのちの代わりになった髪の毛は足元に黒い海を作った。こんなに髪を伸ばすのに、随分時間がかかったでしょうと美容師さんが言う。ええ、気が遠くなるほど長かったですと答えた。
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