異世界転生双子旅

第１章 辺境の街スペルビア

依頼５

　そこで一旦、ルナねぇをﾁﾗｯと見たら俺たちに聞くのを諦めたのか未だに拗ねてるみたいだけどこれからのことを考えてるみたいだったからそのまま2匹と会話することにした。

　『うーん、本当に巣とかあるなら攫われてる人とか居そうだよね？だったら早く助けてあげないと可哀想じゃない？』
　『確かにぃ、そうだねぇ』
　『だが、どう説明するんだ？攫われてる人がいるかもしれぬと言ったらルナのことだから助けに行くとは思うがもし運悪くその場面を見たらどうするんだ？』
　『うーん、そうなんだよね。それに今思ったんだけど俺たちだけで言っても攫われた人が居た場合俺達だけじゃどうしようも出来ないよね…』
　俺がそのまま考えてたらルナねぇが予定が決まったのか俺達の名前を呼んだのを聞いてルナねぇを見る。

　「リヒト、ギンガ、リベルタ
　このあとだけどもし本当に巣があって人が攫われてるなら私たちじゃ助けられてもそのあとが対処できない。
　だからこのあとは本当に巣があるのかの確認ともしあったら攫われてる人がいるかの確認。
　もし、あって攫われてる人がいたらギンガ達に乗って急いで街に帰ってレイラさんに報告。
　リヒトとリベルタは戦いたいだろうけどそこはレイラさんに頼み込んで連れて行って貰おう。案内役とか言えば連れて行ってくれるでしょ」

　確かにそういう言えば連れて行ってくれるかもと思ったけど俺はさっきリベルタが説明してくれた女の人の末路を聞いて不安になってついルナねぇにいってしまった。

　「でも、もし攫われた人がいたらなんかあったら遅いよ？！」
　言ってから（しまった！）と思ってルナねぇを見たらニッコリ笑って俺を見ていった。

　「ねぇ？リヒト？何かって何？」
　「あー、えーっと………」
　俺は助けを求めてギンガ達を見たけど目をそらされたのを見てがっくりした後、ルナねぇを見た。

　「えっと…。ルナねぇ？言わないと駄目？」
　「ん？」ﾆｯｺﾘ
　（あー、これは正直に言わないと引かなそう…。さっさと正直に話せって顔してる）

　俺は観念してルナねぇにさっきリベルタに聞いたことを言うとルナねぇが下を向いて震えてた。

　（やっぱり言わなければ良かった）
　俺はルナねぇの様子を見て後悔した。

　(ﾎﾞｿｯ「ふっざけんじゃないわよ!」
　「ルナねぇ？」

　ルナねぇが何か言ったような気がして呼んだら下を向いて震えてたルナねぇが急に顔を上げてびっくりした。
　びっくりしたのは俺だけじゃなくてルナねぇの様子を見て心配してたギンガ達もびっくりしてた。