異世界転生双子旅

彼岸花

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第1章 辺境の街スペルビア

異空間2

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 2匹を散々、撫で回した後しばらくみんなで縁側に座って桜を見ていた。

 『この桜?って花、凄く綺麗だな』
 ギンガが桜を見ながらポツリと零した。リベルタも頷き、ジッと桜を見ていた。
 「でしょ?
 そうそう、この異空間は気温は過ごしやすい温度にしてるんだけど時間とかは外と同じようにしてるんだ」


 私は桜を見てポツリと零した。
 「私達が桜を好きなのは桜は夜に見ると月明かりを浴びてる桜が幻想的で凄く綺麗だからなんだぁ。
 それにね!私達に武道とかを教えてくれた人たちと初めて出会った時の思い出の花でもあり、大好きだった花でもあるからなんだ。」
 「まぁ、でもあの人たちの場合は花より宴とかのどんちゃん騒ぎの方が大好きだったけどね」

 零した後、ちょっとしんみりとさせてしまったので慌ててそのあとに付け足すとリヒトがあの人たちと初めて会った時を思い出したのか苦笑しながらそう補足をしたのを聞いて私もその時の様子を思い出して苦笑してしまったがそう言えば、昼寝をする前にやっていた魔法を今やればもっと幻想的になるだろうと思いやってみることにした。

 火魔法〖光蓮華〗
 光魔法〖光蓮華〗

 火は燃えないようにし、光はほんのり発光するようにして夜空に漂わせる。

 「わぁ~。 綺麗...」
 『これは昼寝をする前にやってたヤツだな。確かにルナが言ったように暗い夜にやるとますます綺麗に見えるな...』
 『ほわぁー、すっげー綺麗...
 オレぇ、こんなに綺麗な景色はじめてみたかもぉ!』

 月明かりに照らさた桜とフヨフヨと漂う、火と光の睡蓮の花を見てリヒト、ギンガ、リベルタの順番で呆然としながらも感想を言ったのを聞きながら私もこの幻想的な景色に見入っていた。






 どのぐらい見入って居たがふと今は何時だろうと家の中にある時計を見ると夜9時を過ぎていたのをみて一時間は見入っていたのだと知った。

 私はいまだに見入っている1人と2匹に声を掛け、魔法を消した。
 みんな、まだ見ていたかったのか残念そうに私を見るので「もうそろそろ寝る用意をしないと明日の朝、寝不足になるよ?まだ、どこになにがあるのかも見てないからある程度は見ないと。また今度やってあげるから」というと渋々、納得してくれたので私達は家の中を軽く見た。

 家具や電気製品は全部、揃っていて電気製品に関しては魔道具になっているらしく魔力を流し込めば使えた。

 私たちは家の中をある程度みた後、寝室(勿論、和室)に行き、布団を敷いた後に寝る準備をそれぞれ済ませ、布団の中に入るとギンガ達が近くに来て不思議そうに布団や和室、畳や障子などの日本独特の物に興味を示し、聞いてきたので説明をしていると丁度良い時間になったので寝ることにした。

 今日はギンガがリヒトのところでリベルタが私のところで寝るらしくリベルタが近くに来たので布団の中に招き入れて抱き枕の要領で抱きつき、みんなに「おやすみ」と挨拶をしたあと眠りに就いた。



















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