異世界転生双子旅

彼岸花

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第1章 辺境の街スペルビア

夕飯

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 ふと目が覚め、窓の外を見ると暗くなっていて夕飯を食べに来ているのか下から賑やかな声が聞こえた。

 リヒトたちはどうしてるか様子を見るとギンガとリベルタは私が起きたのに気付いたらしく顔を上げて『おはよう』と言ったので私も「おはよう」と挨拶をしてリヒトを見ると相当、疲れてたのか未だに気持ちよさそうに寝ていた。
 そろそろ、夕飯の時間なのでリヒトを起こすことにした。

 「リヒト、リヒト。起きて!
 そろそろ、夕飯の時間だからご飯食べに行こ!」
 「んー? ふわぁ、ルナねぇ?
 もうそんな時間なの?」

 リヒトは最初はボーッとしていたが夕飯の時間だと聞くと目をこすりながら起きてきたので頷き、目をこすっている手を止めさせる。

 リヒトが覚醒するのを待ち、みんなで下の食堂に向かうと配膳をしていたアンナさんが私達に気づいて席に案内してくれた。
 アンナさんが「夕飯、すぐに持ってくるからね」と言って厨房に向かっていったのを見送った後、私達は周りが気になり見てみるとさっきまでは騒がしかったのが嘘かのように静かになり、私達を見ていたのでリヒトと一緒に首を傾げて、少し考えた後「あ-、そゆことね!」っと2人で声を上げて納得した。

 (そういえば、ギンガとリベルタは恐怖?の対象なんだっけ?んー、でも1人?2人?は好意と崇拝?的な視線があるんだよね。 なんでだろう?)
 私がそう首を傾げながら考えているとアンナさんと1人の女性がご飯を持って来た。

 「はいよ!今日の夕飯はボアのステーキとサラダ、スープ、ポムの実のジュースだよ! パンとスープ、ジュースはおかわりできるからおかわりしたかったら呼んでくれれば持っていくよ!」
 アンナさんは持って来た夕飯を私達の目の前に説明しながら置いていくのを私達はお礼を言うが一品がそれぞれ結構な量があり、顔が引きつってしまった。
 (ギンガとリベルタは軽く食べられるから良い。リヒトも義理食べきれると思うけど私は半分しか食べられなそう)

 私たちがご飯からギンガたちを凝視している女性を見ていると視線に気がついたアンナさんが紹介してくれた。
 「そういえば、紹介してなかったね。私の娘でリサだよ」
 「リサよ。母さんから聞いてるわ。ルナちゃん、リヒトくん。よろしくね!勿論、そこのフェンリルちゃん達もね。」
 「えっと、私はルナで弟の「リヒトです!」それと銀狼がギンガで金狼がリベルタです。これから「よろしくお願いします!」」
 「それでお願いなんだけど!フェンリルちゃん達を触ってもいい?!」

 好意の視線はアンナさんの娘のリサさんだったらしい。
 リサさんは私達が頭を下げて言うと頷いた後、早速と言うように私達にギンガとリベルタを触って良いかと聞いてきたのでギンガ達を見ると頷いたのでリサさんに頷くと嬉しそうにギンガ達を撫で始めたのを見てアンナさんの時と同様にビックリしてしまった。

 数分後、未だにギンガ達を撫でているリサさんにアンナさんが呆れたように叱り、アンナさんがリサさんをギンガ達から引き離し、私達に謝罪した後リサさんを引きずって言ったのを見たあとに私達はやっと夕飯に手を付けた。
 食べ終わり、挨拶をして席を立つと気づいたアンナさんが近づいてきたのでお礼を言った後に部屋に戻った。



 案の定、私は半分でギブアップしてしまったので残りはまだ余裕のあるギンガ達に食べて貰った。

 因みにポムの実はリンゴのことでサッパリとした味でステーキとかのガッツリしたご飯の時にオススメだよ!

















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