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第1章 辺境の街スペルビア
やっと用件へ
しおりを挟む 前の話で魔の森のある門の位置が間違っていたので修正しました。
西門→東門
─────────────────
「「『『ご馳走様でした!』』」」
食後の挨拶をしてリヒトと手分けして片付けをして一息ついていると遠くの方で様子見をしていたレイラさんとルークさんが近づいてきた。
「待たせて済みませんでした。
それで用件とはなんですか?」
私は早速、改めて用件を聞いてみた。
「そうね。
まず、確かめたいんだけどその魔獣はフェンリルで間違いない?」
とレイラさんが聞いてきたので
「「見たいですね」」
不思議に思いながらも2人で頷いた。
「そう、やっぱりフェンリルなのね。
ここからはルークさんが質問するからそれに答えてくれる?」
レイラさんは少し驚いた後に頷き、ルークさんにバトンタッチした。
「そうですね。
まず、お二方は何故、ここに居るのですか?親御さんはいないのですか?」
とバトンタッチされたルークさんから聞いてきたので
「何故ここに居るかと親ですか。んー、そうですね...。
まず、私達に親は居ませんよ。親代わりもいません。(神界にならいるけどね)
あと、ここに居るのは理由はこの森の中で目が覚めたんですが何故ここに居るのか分からず、途方に暮れていたら偶然、この2匹のフェンリル、ギンガとリベルタに会って話を聞いたらこの先にスペルビアと言う街があると聞いたので向かっていた途中です」
私がそう言うとレイラさんとルークさん、後ろに居る何人かが大なり小なりの反応をしたがレイラさんとルークさんはすぐに元に戻した。
「そうなんですか...。辛いことを思い出させてしまってすみません。
では、次です。
スペルビアには何をしに行くのですか?」
気を取り直したルークさんに次の質問を聞かれた。
「冒険者ギルドに入るためです」
と言うとまた驚いた顔をした後、慌てて元に戻し、
「何故、冒険者ギルドに?」
と聞いてきた。
「それはお金を稼ぐためですが?
幸いと言ったら良いのか分かりませんが当分のお金などはあるみたいですがお金が永遠にあるわけがありません。使えば無くなります。
私達の歳では手伝い程度の仕事しかないですよね?
それに雇ってくれるとも限らないし仕事と報酬があってなかったりその他諸々、気になる点があり却下です。
なら、年齢制限のない冒険者ギルドに入って依頼を受けた方が人助けにもなるのでやりがいがあると思ったからです」
そう言うと今度こそルークさんは驚きで固まってしまった。
(どうしよう。固まっちゃった。
なにか変なこと言ったかなぁ?)
私が不思議に思って首をかしげているとルークさんを放置してレイラさんが聞いてきた。
「ルナちゃん、なんで孤児院とかじゃなくて危険度が高い冒険者ギルドに入りたいの?勿論、私的には大歓迎だけど」
「?そんなの決まってるじゃないですか。孤児院だとギンガとリベルタは受け入れて貰えない可能性が高い。
それに悪く言うつもりはないですが私達が孤児院に入って生きていけるか分からないじゃないですか。入った孤児院の人が悪い人だったら?もし、ギンガたちが受け入れられてもその力を利用しようとしていたら?リヒトと離れ離れにされたら?人間、悪い人ばかりじゃないのは分かってるつもりです。
ですが、私はそう言う疑念がある限り、入ろうと思いません。
私は、大切な家族を危険にさらしたくないです。また……………
(また月光が傷つくのは堪えられない。私の唯一の弟。大切な家族。今度こそは絶対に守る!)
大丈夫です。私達は自分の身は自分で守れます!そんじょそこらの輩にはやられませんよ。
それに孤児院に入って私の唯一の家族を傷付けられたり力を利用しようとしたり、離れ離れにさせようとする輩がいたら…………………
ボソッ)自分を制御出来るか分からないしね」
少し、感情的になってしまったが思っていることを言うと周りはシーンとしていた。
「ルナねぇ...」『『ルナ...リヒト...』』
感情的になってしまったせいでリヒトたちに心配を掛けてしまったようでリヒトが泣きそうな顔で、ギンガとリベルタは心配そうに私とリヒトを見て慰めるようにすり寄ってきた。
私は大丈夫と言う意味を込め、微笑み、それぞれの頭を撫でた。
西門→東門
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「「『『ご馳走様でした!』』」」
食後の挨拶をしてリヒトと手分けして片付けをして一息ついていると遠くの方で様子見をしていたレイラさんとルークさんが近づいてきた。
「待たせて済みませんでした。
それで用件とはなんですか?」
私は早速、改めて用件を聞いてみた。
「そうね。
まず、確かめたいんだけどその魔獣はフェンリルで間違いない?」
とレイラさんが聞いてきたので
「「見たいですね」」
不思議に思いながらも2人で頷いた。
「そう、やっぱりフェンリルなのね。
ここからはルークさんが質問するからそれに答えてくれる?」
レイラさんは少し驚いた後に頷き、ルークさんにバトンタッチした。
「そうですね。
まず、お二方は何故、ここに居るのですか?親御さんはいないのですか?」
とバトンタッチされたルークさんから聞いてきたので
「何故ここに居るかと親ですか。んー、そうですね...。
まず、私達に親は居ませんよ。親代わりもいません。(神界にならいるけどね)
あと、ここに居るのは理由はこの森の中で目が覚めたんですが何故ここに居るのか分からず、途方に暮れていたら偶然、この2匹のフェンリル、ギンガとリベルタに会って話を聞いたらこの先にスペルビアと言う街があると聞いたので向かっていた途中です」
私がそう言うとレイラさんとルークさん、後ろに居る何人かが大なり小なりの反応をしたがレイラさんとルークさんはすぐに元に戻した。
「そうなんですか...。辛いことを思い出させてしまってすみません。
では、次です。
スペルビアには何をしに行くのですか?」
気を取り直したルークさんに次の質問を聞かれた。
「冒険者ギルドに入るためです」
と言うとまた驚いた顔をした後、慌てて元に戻し、
「何故、冒険者ギルドに?」
と聞いてきた。
「それはお金を稼ぐためですが?
幸いと言ったら良いのか分かりませんが当分のお金などはあるみたいですがお金が永遠にあるわけがありません。使えば無くなります。
私達の歳では手伝い程度の仕事しかないですよね?
それに雇ってくれるとも限らないし仕事と報酬があってなかったりその他諸々、気になる点があり却下です。
なら、年齢制限のない冒険者ギルドに入って依頼を受けた方が人助けにもなるのでやりがいがあると思ったからです」
そう言うと今度こそルークさんは驚きで固まってしまった。
(どうしよう。固まっちゃった。
なにか変なこと言ったかなぁ?)
私が不思議に思って首をかしげているとルークさんを放置してレイラさんが聞いてきた。
「ルナちゃん、なんで孤児院とかじゃなくて危険度が高い冒険者ギルドに入りたいの?勿論、私的には大歓迎だけど」
「?そんなの決まってるじゃないですか。孤児院だとギンガとリベルタは受け入れて貰えない可能性が高い。
それに悪く言うつもりはないですが私達が孤児院に入って生きていけるか分からないじゃないですか。入った孤児院の人が悪い人だったら?もし、ギンガたちが受け入れられてもその力を利用しようとしていたら?リヒトと離れ離れにされたら?人間、悪い人ばかりじゃないのは分かってるつもりです。
ですが、私はそう言う疑念がある限り、入ろうと思いません。
私は、大切な家族を危険にさらしたくないです。また……………
(また月光が傷つくのは堪えられない。私の唯一の弟。大切な家族。今度こそは絶対に守る!)
大丈夫です。私達は自分の身は自分で守れます!そんじょそこらの輩にはやられませんよ。
それに孤児院に入って私の唯一の家族を傷付けられたり力を利用しようとしたり、離れ離れにさせようとする輩がいたら…………………
ボソッ)自分を制御出来るか分からないしね」
少し、感情的になってしまったが思っていることを言うと周りはシーンとしていた。
「ルナねぇ...」『『ルナ...リヒト...』』
感情的になってしまったせいでリヒトたちに心配を掛けてしまったようでリヒトが泣きそうな顔で、ギンガとリベルタは心配そうに私とリヒトを見て慰めるようにすり寄ってきた。
私は大丈夫と言う意味を込め、微笑み、それぞれの頭を撫でた。
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