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第1章 辺境の街スペルビア
2匹のフェンリル
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リヒトを存分に撫でていると近くの茂みから「ガサッ」と音がした。
「「??」」
音がした方を2人で首をかしげながら見た。
(敵意はなさそう?)
一応、リヒトの前に立っていつでも魔法を放てるようにして様子を見る。
すると茂みの中から金と銀の狼が出てきた。
『む?我らに敵意はない。そう、警戒しなくても攻撃はせん』
『そうそう、オレらは気になる魔力を見つけたから来ただけだから~』
と最初に銀色の狼が言い、そのあとに金色の狼が言った。
私は一応、警戒はしたまま魔法を放つように練っていた魔力を分散させ、2匹の狼を見た。
「気になる魔力?…それって...」
『あぁ、おぬしらのことだ』
銀狼が言った。
(やっぱりでもなんで?)
「やっぱり、それでなんで俺たちの所に来たの?」
私が不思議に思って疑問を言う前に同じことを思ったリヒトが2匹の狼に聞いた。
『それはーなんとなくそこに行ったら面白そうだったから!!』
と金狼がドヤ顔?をしながら言った。
『我は神に近しい魔力が気になったからだ』
と銀狼が言った。
((銀色の狼の言ったことは理解が出来るけど金色の狼が言ったなんとなくと面白そうってのはどうなんだろう??))
私たちが呆れたように金狼を見ていると
『おい、金。お主、そんな理由で我に着いてきたのか?』
銀狼が金狼をジトーッと見ながら言った。
『そうだよー?それ以外になんかある?』
と金狼は悪びれる様子もなく笑いながら言った。
それを聞いた銀狼は目をつり上げ
『お主、いつも思っていたがその態度、どうにかならないのか?』
とイライラしたように言い、金狼に言った。
それを聞いた金狼が
『えぇー?これがオレだからどうもこうにもならないよ~。銀が硬すぎるんだよ』
と言った。
『なんだと!!大体、お主がそういう態度を取っているから我がいつも迷惑をかけられてるんだぞ!』
『えー?オレ、銀に迷惑なんてかけてないでしょー?』
と金狼の言葉を聞いた銀狼が怒り金狼に言い、それを聞いた金狼が銀狼に言い返しと私たちの存在を忘れたように言い合いをし始めてしまった。
「ルナねぇ、どうするこれ?」
とリヒトが私に困り顔で聞いていた。
(どうするって言われてもなぁ)
私もどうすることも出来なくて
「いや、どうするって言われても…」
と私が言い淀むと
「てか、ルナねぇ。なんかこの感じ、デジャブ感があるんだけど...」
とリヒトが言った。
(確かに今回は言い合いだけど...)
「うん、あるね。しょうがない前みたいに様子見しようか...」
と私はリヒトに答えた。
「そうだね」
私はひとまず、警戒はしたまま2匹の狼を見た。
「「??」」
音がした方を2人で首をかしげながら見た。
(敵意はなさそう?)
一応、リヒトの前に立っていつでも魔法を放てるようにして様子を見る。
すると茂みの中から金と銀の狼が出てきた。
『む?我らに敵意はない。そう、警戒しなくても攻撃はせん』
『そうそう、オレらは気になる魔力を見つけたから来ただけだから~』
と最初に銀色の狼が言い、そのあとに金色の狼が言った。
私は一応、警戒はしたまま魔法を放つように練っていた魔力を分散させ、2匹の狼を見た。
「気になる魔力?…それって...」
『あぁ、おぬしらのことだ』
銀狼が言った。
(やっぱりでもなんで?)
「やっぱり、それでなんで俺たちの所に来たの?」
私が不思議に思って疑問を言う前に同じことを思ったリヒトが2匹の狼に聞いた。
『それはーなんとなくそこに行ったら面白そうだったから!!』
と金狼がドヤ顔?をしながら言った。
『我は神に近しい魔力が気になったからだ』
と銀狼が言った。
((銀色の狼の言ったことは理解が出来るけど金色の狼が言ったなんとなくと面白そうってのはどうなんだろう??))
私たちが呆れたように金狼を見ていると
『おい、金。お主、そんな理由で我に着いてきたのか?』
銀狼が金狼をジトーッと見ながら言った。
『そうだよー?それ以外になんかある?』
と金狼は悪びれる様子もなく笑いながら言った。
それを聞いた銀狼は目をつり上げ
『お主、いつも思っていたがその態度、どうにかならないのか?』
とイライラしたように言い、金狼に言った。
それを聞いた金狼が
『えぇー?これがオレだからどうもこうにもならないよ~。銀が硬すぎるんだよ』
と言った。
『なんだと!!大体、お主がそういう態度を取っているから我がいつも迷惑をかけられてるんだぞ!』
『えー?オレ、銀に迷惑なんてかけてないでしょー?』
と金狼の言葉を聞いた銀狼が怒り金狼に言い、それを聞いた金狼が銀狼に言い返しと私たちの存在を忘れたように言い合いをし始めてしまった。
「ルナねぇ、どうするこれ?」
とリヒトが私に困り顔で聞いていた。
(どうするって言われてもなぁ)
私もどうすることも出来なくて
「いや、どうするって言われても…」
と私が言い淀むと
「てか、ルナねぇ。なんかこの感じ、デジャブ感があるんだけど...」
とリヒトが言った。
(確かに今回は言い合いだけど...)
「うん、あるね。しょうがない前みたいに様子見しようか...」
と私はリヒトに答えた。
「そうだね」
私はひとまず、警戒はしたまま2匹の狼を見た。
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