異世界転生双子旅

彼岸花

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第1章 辺境の街スペルビア

朝食と初めての魔物と戦闘

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 私たちはそのまま星を見ていたが明日は街がある方向へ行くことにしていたのでそのまま木に寄りかかりくっついて眠った。






 翌朝、私は日が昇り始めたくらいに目が覚めた。リヒトはまだ寝ていたので朝ごはんを何にするか考えることにした。

  十数分後

 リヒトが目を覚ました。
 「おはよう、リヒト。よく眠れた?」
 「おはよう、ルナねぇ...。うん、寝れたよ」
 私たちは朝の挨拶をしながら起き上がった。

 「ねぇ、リヒト。これからは朝起きたら準備運動しない?私、まだイマイチこの体に慣れなくて...」
 「うん、良いよ。おれもやろうと思ってたから」
 私が困り気味に言うとリヒトは快く了承してくれた。
 早速、準備運動をしてその後は無限収納から朝ごはんの材料を出し、2人で食べた。

「さて、準備運動もしたし朝ごはんも食べたし早速、街に向けて出発する?」
 「そうだね、出発しよう」
 私たちはマップを見ながら街のある方向へ歩いて行った。
 しばらく歩いていると探査に反応があり気になり、そこに向かうと豚の顔をした二足歩行の生き物、オークがいた。

 「リヒト、私が殺って良い?昨日できなかった攻撃魔法を試したいんだけど」
 私はこれ幸いと思い昨日、出来なかった攻撃魔法をやっていいかリヒトに聞いた。
 「うん、良いよ。でも、次に何か出たときは俺がやっていいよね?」
 「うん、確かめたいだけだから次からはリヒトに頼むね」
 私はリヒトにそう言うと早速、なんの魔法を使うか考えた。

 (ここは森の中だから火はやめといた方が良いな。なら、水か風が良いかな?風だと鎌鼬みたいな風の刃しか思い浮かばないなぁ。イメージしやすい水にしよう。)
 私は考えた末、水魔法を使うことにした。

 (うーん、水にするのは良いけどどうしよ...?……あっ!顔を水で覆って溺死させよう!)
 私は考えたことを実行するためにイメージし唱えた。

 〖水球〗

 唱えるとオークの顔を覆うように水が出た。
 オークは急に出来た水球にビックリしながらも水球から逃れようと暴れたが、抵抗むなしく死んだようで倒れた。
 「やった!成功した!」
 「やったね、ルナねぇ!」
 私が成功して安堵と喜びで声を上げるとリヒトも一緒になって喜んでくれた。


 その後、オークを無限収納に入れていると近くに反応があり行ってみるとオーガがいた。
 「ルナねぇ、俺がヤって良いよね?」
 とリヒトが私に確認してきたので私は了承し邪魔にならないように後ろに下がった。
 リヒトは私の了承を聞くと無限収納から剣を取り出してオーガに向かって行った。


 オーガは近づいてきたリヒトに気付き咆哮を上げるとリヒトに腕を振り上げながら向かってきたが リヒトはそれを難なくかわし、オーガの足の腱に剣を振り、腱を切った。オーガは立てなくなり崩れ落ち、そこにまたリヒトが今度は首めがけて剣を振るい、オーガを倒した。
 「ルナねぇ!やったっ!俺、倒せたよっ!!」
 リヒトは倒したオーガを無限収納に入れ、後ろで見ていた私の元に嬉しそうに駆け寄ってきた。


 「リヒト、おめでとう!凄かったよ」
 私は駆け寄ってきたリヒトの頭を撫でながら褒め、返り血を生活魔法〖クリーン〗で落とした。

 「ありがとう、ルナねぇ」
 リヒトは少し恥ずかしそうにしながらお礼を言った。



















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