異世界転生双子旅

彼岸花

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第0章 始まり

転生

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 その後、女性の神さま?の男性の神さま?に対するお説教は数時間経っても終わらず仕方なく声をかけることにした。

 「本当に何度やれば気が済むんです?だいt「あ、あのっ!」ん?あっ!ごめんなさい。」
 声をかえると女性が気付いて謝ったが神と名乗った男性は微動だにせず座っていた。
 (あれ、魂抜けてそうだな)
 私は男性を見て面倒くさそうなので放置することにして改めて女性にずっと気になっていたことを改めて聞いてみた。

 「あ、あのここはどこですか?それに私たちが死んだとは?私たちは確か学校から帰ってる途中だったはずなんですが...。」
 不安になりながらそう質問すると
 「ごめんなさいね、不安なのにほったらかしにして。
 そうね、どこから話そうかしら...。
 まず、申し訳ないけどあなたたち2人はすでに亡くなっていて生き返ることは不可能です。このダメ神があなたたち2人をうっかりミスで殺めてしまったのです。私からも謝罪します。本当に申し訳ありませんでした。」
 と言って頭を下げて謝ってきた。

 「「・・・」」
 私たちは死んだと言われ、現実味が沸かないながらもこれは本当のことなのだと何故か納得し頭が真っ白になって何も言えなくなった。

 そんな私たちを見て女性は心配そうに見ながら話し始めた。
 「ひとまず、自己紹介しちゃいましょうか。私は名をリーベといい愛の女神よ。そして、このダメ神はディオス。こんなのでも一応、私たち神の中で1番偉い神よ。」
 その言葉を聞き、私たちも急いで自己紹介をした。
 「私は双子の姉の光月です。そして隣にいるのが」
 「双子の弟で月光です。」
 「えぇ、知ってるわ。」
 「それで私たちはこれからどうなるんですか?」
 ひとまず、私たちは死んだことを横に置いてこれからのことを訪ねてみた。

 「そうね、あなたたちには悪いけどさっき言ったように生き返ることは出来ないわ。」
 と申し訳なさそうな顔で言われた。
 「なので!あなたたち2人を私達の世界、つまり異世界に転生させます!」
 「「えっ!異世界に転生?!」」
 私たちは黙って話を聞いていたが次に出てきた異世界に転生と言う言葉にびっくりして驚きの声と共に固まった。
 ((異世界に転生ってどこの小説だ!よ!))
 と私たちがビックリして固まってるのも構わず女神リーベの話は続いていた。


 「元の世界に生き返ることは出来ないから私たちの世界で転生して第二の人生を生きて欲しいと思ったの。私、あなたたち2人のことを気に入っちゃった⭐因みに私達の世界は剣と魔法の世界よ!」
 とニコニコしながら女神リーベは言った。

 「異世界に転生って本当に出来るんですか?出来たとしても私達は剣とかと無塩の生活をしてたので生きていけないと思うんですが」
 と私がびっくりしながら聞くと
 「えぇ!もちろん出来るわよ!安心してちゃんと異世界で生きられるように能力と知識を渡すわ!」
 と言われた。私達はどうすれば良いか分からず2人で顔を見合わせた。

 すると今まで魂が出たように微動だにしなかったディオス様が声を出した。
 「お願いです!我が世界に転生してくれませんか?私が言うのもおこがましいのは、承知してます。ですが、あなたたち2人はもっと長く生きられたのです。なのに私のミスのせいで亡くなってしまった...。この異世界転生はお詫びでもあるんです。それに私はあなたたち2人には幸せであって欲しいのです。おこがましいのは分かっています。ですが!どうか!我が世界に転生してきてくれませんか?」
 とまた土下座をしながら言われた。
 「「・・・」」


 私達は顔を見合わせ
 (どうする?)
 (どうしようね?殺されたことには色々と言いたいことはあるけど...。でも、異世界には興味ある)
 (だよね、私も色々と言いたいことはあるけど異世界には興味ある。それに私達に未練なんて無いしね)
 ((なら、行ってみよ!っか!))
 私達は声は出さずに会話をし結論を出した。

 「分かりました。殺されたことには色々と言いたいことはありますが...その異世界転生に応じます。」
 と私が言うと神たちは嬉しそうな顔をした。

 そして女神リーベ様が
 「よかった!なら!私のことは母親だと思ってママって呼んでね!」
 と言った。
 私達は戸惑いながらも
 「「はい、リーベ母さん!」」
 と言った。

 私達は産まれてからずっと母親という者を知らず生きてきたし高校生だったのでママと言うのには抵抗があり、嬉しく思いながらリーベ母さんと呼んだが
 「駄目よ!母さんじゃなくてママって言わないと!はい!もう一回!」
 とリーベ母さんが言ってきた。私たちは恥ずかしく思いながらも勢いに負け要望に答えた。
 「「はい、リーベママ!」」
 私達が元気にそう呼ぶとリーベママは嬉しそうに微笑んでいた。すると、割って入るように主神ディオスが
 「はいはーい!私のことはパパって言って!」
 とさっきまで私が言ったことに落ち込んでいたのが嘘かのように手を上げながら言ってきた。

 しかし、私たちが何か言う前に
 「駄目よ!このダメ神がパパとかあり得ない!2人ともこのダメ神は呼び捨てで大丈夫よ。」
 とリーベママが一刀両断した。
「「はい!リーベママ!よろしく、ディオス!」」
 それを聞いた私たちが声をそろえて言うとディオスは
 「えっ!そんなぁ~、私もパパって言われたい~」
 と情けない声を出してリーベママに抗議していた。

 その情けない声を聞き私たちはやっぱりパパじゃなくて呼び捨てて良いなと顔を見合わせて思ったのだった。



















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