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動き出した影と光
終わり………あっ。
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「うわ、しぶと…」
そこには地に伏せつつ、満身創痍になりながらも目だけは今までと変わらないフォルティスがいた。
多分あと少しで死ぬだろう。
「楽しかったな」
「俺は死ぬかと思った」
「ぬかせ」
「いやまじまじ」
ほんとほんと。ヴァーザンの時より比べ物にならないくらい。
俺は剣をしまいながら…といっても所詮魔法で作ったので解除して手から無くしただけだが。
「お前は、何者だ………いや、いいか。楽しませてもらったしな」
「あー…んー………」
知ってるかは知らないけど冥土の土産?
「『欺き移れ』」
「!!!!!」
あ、その顔は俺のこと知ってるか。将生だった俺のことを。
「お前は…………そうか、お前か」
「え、俺って有名?」
「あの方を倒したんだ。悪い意味で有名に決まってる。ま、直接見たことは無かったがな」
「だよね~」
あの方とはもちろん当時の魔王。
「いや、しかし人間の寿命をはるかに越して…」
「まぁ、気にすんなよ」
そう。気にするな。説明めんどい。
「まぁ貴様程のやつにやられたなら…悔いはないな…」
嘘つけ。倒したかったって顔に思いっきり書いてあんぞ。こら。
「そうだな、今日の礼に一つ教えてやる」
「ん?」
「お前、これから相当狙われることになるだろう。俺は最近…400年程前に生まれた。だからお前があの方を倒したことは聞いた範囲で何も思わない。だが500年前からいたやつはお前に対してかなりの殺意をいだいてる」
あ、やっぱ?
「まぁ、せいぜい気をつけることだな」
「うーむ…気をつけても結局向こうから来るんだよなぁ」
「否定はしない」
「あー、だよな」
今度こそしぬ。
「では、さらば」
「おう」
そして俺とフォルティスの戦いは終わりを告げた。
「おい爺さん、そろそろ死んでくれねーか?」
「抜かせ!!!」
あ、こっちのこと忘れてた。
そこには地に伏せつつ、満身創痍になりながらも目だけは今までと変わらないフォルティスがいた。
多分あと少しで死ぬだろう。
「楽しかったな」
「俺は死ぬかと思った」
「ぬかせ」
「いやまじまじ」
ほんとほんと。ヴァーザンの時より比べ物にならないくらい。
俺は剣をしまいながら…といっても所詮魔法で作ったので解除して手から無くしただけだが。
「お前は、何者だ………いや、いいか。楽しませてもらったしな」
「あー…んー………」
知ってるかは知らないけど冥土の土産?
「『欺き移れ』」
「!!!!!」
あ、その顔は俺のこと知ってるか。将生だった俺のことを。
「お前は…………そうか、お前か」
「え、俺って有名?」
「あの方を倒したんだ。悪い意味で有名に決まってる。ま、直接見たことは無かったがな」
「だよね~」
あの方とはもちろん当時の魔王。
「いや、しかし人間の寿命をはるかに越して…」
「まぁ、気にすんなよ」
そう。気にするな。説明めんどい。
「まぁ貴様程のやつにやられたなら…悔いはないな…」
嘘つけ。倒したかったって顔に思いっきり書いてあんぞ。こら。
「そうだな、今日の礼に一つ教えてやる」
「ん?」
「お前、これから相当狙われることになるだろう。俺は最近…400年程前に生まれた。だからお前があの方を倒したことは聞いた範囲で何も思わない。だが500年前からいたやつはお前に対してかなりの殺意をいだいてる」
あ、やっぱ?
「まぁ、せいぜい気をつけることだな」
「うーむ…気をつけても結局向こうから来るんだよなぁ」
「否定はしない」
「あー、だよな」
今度こそしぬ。
「では、さらば」
「おう」
そして俺とフォルティスの戦いは終わりを告げた。
「おい爺さん、そろそろ死んでくれねーか?」
「抜かせ!!!」
あ、こっちのこと忘れてた。
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