2回目チート人生、まじですか

ゆめ

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拡大する魔の手

戦闘もそろそろ終わり?

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 これはあんま使いたくなかったけどしゃーない。

「『現の影』」
「空気が……へぇー幻影系の魔法かぁ~」

 空気が僅かに変わったのを敏感に察知したブァーザンはにやり、と笑う。

「人間がそんな高度な魔法を使えるとは驚きだよ」
「あんま人間馬鹿にすんなよ?お前らより頭いいぞ」 

 一部はな、と付け足そうとしたがやめておく。

「あぁ?」
「はっ、今のでキレるとか、餓鬼かお前は」
「よえーくせに偉そうに喋ってんじゃねぇぞ」

 確実にキレたな、これ。うん。
 顔怖っ!てか絶対これ魔力放出してる!
 周りの木々枯れかけてるから!

 とはいっても予想通り。好都合。

 怒りは思考判断を鈍らせる。人間も、魔族も。
 そして認識を誤ってしまう・・・・・・・・・・・

 俺は懐から買ったばかりの短剣を二本出して構える。
 ブァーザンは数回跳ねるとその場から消えた。

 否、消えてはいない。高速で移動したのだ。

「ぐっ、」

 咄嗟に腕を顔の横まで上げる。
 瞬間、腕に強い衝撃が走る。

「へぇ、」

 瞬時に移動したブァーザンは俺の顔面狙って蹴りを放っていたのだ。
 食らってたら流石にやばかった。

 あ、冷や汗。

「このっ!」

 俺は短剣を握り直し足を狙って振るう。

 その時にはブァーザンはもう既に元の位置まで戻っていた。

「あー…だる」

 そして戦闘は続いた。







 30分もしただろうか。
 ブァーザンの動きが鈍ってきた。
 俺は待ってた、とばかりに集中攻撃を始める。

「ちっ、」

 ブァーザンは身の危険を察知し、俺から距離を取る。 会えて追わない。

「ハァ……ハァ…………………………てめぇ、何しやがった」
「これくらい自分で気が付かない?」
「あぁ?」

 ブァーザンの息は上がっていた。
 何故か?
 それはさっき俺がブァーザンの周りの空気の濃度を変えたからだ。
 ブァーザンは今富士山の頂上で30分全力疾走しているような状態だろう。

 え?例えがわかりにくいって?
 そこは、想像力で頑張ってくれ。俺の語彙力に期待するな。

 まぁそれは置いといて、だ。

 いつ発動させたか。それはブァーザンが幻影系の魔法と認識したあの時だ。
 あれは幻影系の魔法ではない。
 気体に直接影響を及ぼす魔法だ。
 それに気づけなかったブァーザンはその時点で敗北が決定した。

 でもこれブァーザンが近づくと俺まで地味に被害受けるからヤダだったんだよね、ほんと。まじで。

 でーも…

「ハァ……ハァ…………チッ」
「さーて、そろそろ終わりにしよっか」

 俺は手のひらをブァーザンの方に向けて突き出した。

「なにを…」
「『荒れ果てろ』」
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