2回目チート人生、まじですか

ゆめ

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拡大する魔の手

なかなか始まらない戦闘

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 うっわ……早くない?来るの…
 や、来ると思ってたけどさ、まじもうちょっと遅くても良くない?せめて俺のランク上がるの待ってくれてもよくない?

 あぁ、でも魔族1人っていうのが唯一の救いだぁあ…複数いたり魔人だったりしたら俺もう泣いてたわ。うん。

「ほんっとお前達の戦闘狂なんとかなんないの?勘弁してよーもー」
「セントウキョウ?んだそりゃ」
「うっわ、これが種族の違いというやつか…」

 まさか戦闘狂の意味すらわからないなんて…

「もしかしなくても俺の瞬間移動に割り込んできたのってお前だよな」
「あぁ、当たり前じゃねえか。人多いと1体1タイマンできないからな」
「ほんとそれにこだわるな…たか魔法に割り込むのやめろよ、まじビビったわ」
「しるか、んなことぁ」

 つまらそういう事だ。
 魔族こいつは俺の瞬間移動の魔法に強制的に干渉、割り込み移動先の座標の変換をしたわけだ。
 
 ばっか迷惑。

 だがやはり魔族というのは伊達ではない。
 基本、魔法の割り込みは相当な魔力量と魔法に関する知識、才能が求められてくる。
 そして妨害などだけではない今回の件はさらにそれらを必要とするだろう。

 つ、ま、り

 こいつのあいてちょーめんどくせぇということだ。

 あー…今すぐ回れ右して帰りてぇ…


「さて、と………殺るか…」

 ちょっとその字やめて。

 そう言いながら魔族は戦闘態勢に入る。
 瞬間、俺に向かって抑えていた殺気、闘気その他もろもろ膨大な塊としてぶつかってくる。

「やるしかねぇ、か…」 

 俺も戦闘態勢に入る。

「俺の名前はブァーザン・リスクレート」
「俺の名前はソウイ。ただの冒険……者……え?」

 リスクレートって言った?今。

 ちょいまてまてまてまてまてまてまて…その名字聞き覚えあるぞ。

 たしか500年前にも聞いた覚えが…










 あぁぁ!!!!思い出した!
 その苗字、俺が昔1人で頑張って討伐した魔王の側近じゃん!!えぇぇ……もしかしてこいつ其奴の子孫んんんんんんんんん????
 となるとこいつ相当強いやん。

 泣いていい?

「おい、なにしてる」

 魂が抜けたようにポカン、とした俺を呆れたように見つめるブァーザン。
 勘弁してくれ。でも殺らなきゃ俺死ぬしさ、


 なにこれ、神さま。イジメ?
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