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冒険者になりました
逸らしていた意識
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うまい。
やばい、めっちゃいい店見つけた。
俺は飯を口いっぱいに頬張りながらこんないい店を見つけた自分を褒める。
とにかく美味しいのだ。語彙力が無くなり、美味しいとしか言えなくなるほど美味しいのだ。
「ふぅー…ご馳走さま、と」
わずか十分足らずで食べあげる。
何度かお代りをしたり、とかなりのお皿が俺の目の前に積み重なっている。
それにメニュー表を見た時驚いたのがとてつもなく安いということ。
もうこの美味さなら金貨1枚払うよ…うん。
「やー兄ちゃんよく食ったなぁ」
「ここの飯が美味すぎてな」
「お!そう言ってもらえると嬉しいねぇー」
会計の時、店のおじさんと仲良くなった。
「まじで、もう金貨1枚払っても足りねぇよ」
「はっはっ、そんな価値ねぇさ」
笑いながらも仕事をするおじさんはさすがと言うべきか。
「んじゃ、また来るな」
「おう!待ってるよー今度は誰か連れてきてくれや」
「あ、あぁ」
そうだ。俺は1人だった。
確かに自分からクラスから出た。けど、やっぱ寂しい。
そしてわざと気にしないようにして避けていた事が頭の中に浮かんでしまった。
店を出て夜の街中を歩く。
宿はこの店に来る前に見つけて予約しておいたから問題は無い。
問題は今頭の中にある一つの気がかりだ。
「…チッ」
軽く舌打ちをするがもう考え始めてしまった。
今回召喚された俺達の中でチートを持っているのは俺のみだろう。そもそもこのチートは前回の続き。ほかの奴らは勇者として召喚されたから元々のこの世界の人間よりもステータスは高いだろう。スキルも何かしら持ってるだろう。
だがそれだけだ。
実際前世もそうだった。ステータスはほかの人間よりも高く全員それぞれ特殊なスキルを持っていた。
それで4人だ。
現クラスメイトはどうか。今城で戦い方を学んでる頃だろう。魔法などを教えてもらってる頃だろう。
そして戦いに出されるだろう。
死傷者はでるのか。俺がいないせいで死ぬ奴らがでるのか。
考えたら限りがないかとは分かってた。
だからこそ避けていたのに。
だが勇者になるのも嫌だった。
心が、身体が拒否しているのだ。勇者に、世界のために命をかけることに。
「あー…ったく…」
頭を左右に振って無理矢理思考を変えようとする。
それでも中々変わらないことに多少の苛立ちを覚える。
俺は宿に入り、すぐさま布団に沈み無理矢理意識を閉ざした。
やばい、めっちゃいい店見つけた。
俺は飯を口いっぱいに頬張りながらこんないい店を見つけた自分を褒める。
とにかく美味しいのだ。語彙力が無くなり、美味しいとしか言えなくなるほど美味しいのだ。
「ふぅー…ご馳走さま、と」
わずか十分足らずで食べあげる。
何度かお代りをしたり、とかなりのお皿が俺の目の前に積み重なっている。
それにメニュー表を見た時驚いたのがとてつもなく安いということ。
もうこの美味さなら金貨1枚払うよ…うん。
「やー兄ちゃんよく食ったなぁ」
「ここの飯が美味すぎてな」
「お!そう言ってもらえると嬉しいねぇー」
会計の時、店のおじさんと仲良くなった。
「まじで、もう金貨1枚払っても足りねぇよ」
「はっはっ、そんな価値ねぇさ」
笑いながらも仕事をするおじさんはさすがと言うべきか。
「んじゃ、また来るな」
「おう!待ってるよー今度は誰か連れてきてくれや」
「あ、あぁ」
そうだ。俺は1人だった。
確かに自分からクラスから出た。けど、やっぱ寂しい。
そしてわざと気にしないようにして避けていた事が頭の中に浮かんでしまった。
店を出て夜の街中を歩く。
宿はこの店に来る前に見つけて予約しておいたから問題は無い。
問題は今頭の中にある一つの気がかりだ。
「…チッ」
軽く舌打ちをするがもう考え始めてしまった。
今回召喚された俺達の中でチートを持っているのは俺のみだろう。そもそもこのチートは前回の続き。ほかの奴らは勇者として召喚されたから元々のこの世界の人間よりもステータスは高いだろう。スキルも何かしら持ってるだろう。
だがそれだけだ。
実際前世もそうだった。ステータスはほかの人間よりも高く全員それぞれ特殊なスキルを持っていた。
それで4人だ。
現クラスメイトはどうか。今城で戦い方を学んでる頃だろう。魔法などを教えてもらってる頃だろう。
そして戦いに出されるだろう。
死傷者はでるのか。俺がいないせいで死ぬ奴らがでるのか。
考えたら限りがないかとは分かってた。
だからこそ避けていたのに。
だが勇者になるのも嫌だった。
心が、身体が拒否しているのだ。勇者に、世界のために命をかけることに。
「あー…ったく…」
頭を左右に振って無理矢理思考を変えようとする。
それでも中々変わらないことに多少の苛立ちを覚える。
俺は宿に入り、すぐさま布団に沈み無理矢理意識を閉ざした。
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