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忍び寄る影
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「す…………………………げぇ………………」
あっという間に自分が適わなかった敵を4体も倒してしまった、目の前の信じられない光景にただ目を見開くことしか出来ない。
「あんなの…………………………無理よ…………………」
あれが勇者でないものの姿。
国を守る仕事をする者の姿。
ならば世界を守るべき勇者の姿とはどうあるべきか。
それぞれがそれぞれの思いを抱きながら最後の敵と対峙するソウイを見る。
「お待たせ致しましたー」
「軽々、か」
「いや、軽々じゃないよー苦戦した」
「どこかだ」
味方がやられているというのにより楽しそうに笑う魔人にため息が出る。
まあこいつらはこういうヤツらと知っていた。
魔人と魔族。上司と部下、先輩と後輩、主人と奴隷のように上下関係がハッキリしているのが魔人と魔族。親密度で関係が少し変わる程度。だがこいつのように基本はまあ程々に使えるやつが魔族。という認識をしている魔人が多いだろう。
だからこそやられても悲しいなどといった人間味のある感情は全くわかない。それどころか程々に使える駒を倒したやつに興味を持ち、より感情が高ぶる。
あーあ、楽しそうに笑っちゃって……………
なんでこいつらってそんな戦闘好きなんだろ。全く…飯食ってる方がいいじゃんそんな時間あるならさぁ………
ここ数日溜息しかはいてないなと若干悲しくなる。
なんと苦労人なんだろう俺。
魔力はほぼ満タンで残っている。
魔族との戦闘で使った魔力は殆どわずか。それも現在進行形で回復中だ。数分後には満タンになるだろう。
これなら魔力も余裕でいけるな
「■■■■■■■■」
「ちっ、……………………相変わらず早ぇ詠唱だなぁ」
「…あぁ、そうか。戦闘経験があるんだったな」
「お陰様で少しは聞き慣れましたよあなた達の詠唱」
「それにしても回避するか。流石だな」
「お褒めいただき光栄だね」
大体の魔法ならば詠唱は必要不可欠。それを見極めるのは最低限すべきこと。
「お前の詠唱は聞いたことがないな」
「オリジナルだもんでね」
「なるほど」
会話しながらも俺の放つ攻撃を避けるとは。
これだから魔人ってやつは…
しかし生まれて初めて魔人と戦った時ほどの絶望感はない。だんだん戦ってるうちに慣れるものだ。それにこの世界に再び来てからもう3、4回目の魔人魔族との戦闘。
慣れない方がおかしい。
しかし慣れたといっても身体は絶賛大ブーイング中だ。身体は素直。できることならこんな馬鹿みたいに魔力も持ち、魔法も強力、人間よりも遥かに高い身体能力を持ったこいつらと戦いたくなんかないと。
仕方ないので戦うが…
日本がどれだけ平和で有り難い国なのか身に染みて実感する。
剣を振りながらどうしようかな、と考える。
聖属性出なければ倒すことは出来ない。しかし聖属性の魔法と言ってしまえばバリエーションが少ない。それに前回、前々回戦った時の情報は恐らくこいつにもいってるだろう。つまり俺の戦い方を知ってるのだ。
…………………いつも思うけどなんでだろ…凄すぎやしませんか?君たちの情報力。
あ、そう言えば前回は片手剣だけでやったな…………今回は双剣でやろかな…
一旦距離を置き手を空間魔法の中に突っ込む。
純度の高い魔石を探し取り出してると直ぐに距離を縮めてくる魔人。
隙は見せられない。
ならば一瞬でもう一本作るしかない。
打ち合ってる最中、片手に魔石を握りしめ一瞬で魔力を注ぐ。そして空中に弾き飛ばす。
「『風を穿て』」
「クッ、」
「『果てない空』」
「小癪な…………」
ぶっ飛ばされて少しでも時間が稼げればいい。
上にはじき飛ばした魔石に向け魔法を飛ばす。
そうしてやれば空中で魔石が、魔剣に変化する。
「よし、」
落ちてきた、出来たばかりの魔剣を左手に持つ。
久々の双剣だな。なんかウキウキしてきた。
「あぁ、そう言えばフォルティスの時それで戦ってたな」
「たまには、な」
「成程、では俺もそうするとしよう」
そう言って魔人の空いていた掌に現れたもう一本の剣。
「へぇ、お前も2本でやるんだ」
「こちらの方が好きだな」
魔人の中で双剣で戦うやつなんているんだなぁ…
少なくとも今の今までは見たことがなかった。基本皆片手剣で戦っていた。一部槍などもいたが…まぁ数少なかった。
「人間ごときに見せるのは、と思っていたが…お前ならば本気でやれそうだからな」
「3割くらいの力で戦って俺に倒されてくれればそれでいいんだけど……」
「それはつまらないだろう」
どうやらこいつ、相手の力量に合わせて戦い方を変えるらしい。どれほどギリギリの戦いが好きなやつなんだと若干引く。
全力で引く。
ドン引きする。
「ったく……………アナラスに怒られる前に戻りたいから早く倒れてくれや」
「お前が死ねばすぐ終わるぞ」
「それは嫌すぎるだろ…」
あっという間に自分が適わなかった敵を4体も倒してしまった、目の前の信じられない光景にただ目を見開くことしか出来ない。
「あんなの…………………………無理よ…………………」
あれが勇者でないものの姿。
国を守る仕事をする者の姿。
ならば世界を守るべき勇者の姿とはどうあるべきか。
それぞれがそれぞれの思いを抱きながら最後の敵と対峙するソウイを見る。
「お待たせ致しましたー」
「軽々、か」
「いや、軽々じゃないよー苦戦した」
「どこかだ」
味方がやられているというのにより楽しそうに笑う魔人にため息が出る。
まあこいつらはこういうヤツらと知っていた。
魔人と魔族。上司と部下、先輩と後輩、主人と奴隷のように上下関係がハッキリしているのが魔人と魔族。親密度で関係が少し変わる程度。だがこいつのように基本はまあ程々に使えるやつが魔族。という認識をしている魔人が多いだろう。
だからこそやられても悲しいなどといった人間味のある感情は全くわかない。それどころか程々に使える駒を倒したやつに興味を持ち、より感情が高ぶる。
あーあ、楽しそうに笑っちゃって……………
なんでこいつらってそんな戦闘好きなんだろ。全く…飯食ってる方がいいじゃんそんな時間あるならさぁ………
ここ数日溜息しかはいてないなと若干悲しくなる。
なんと苦労人なんだろう俺。
魔力はほぼ満タンで残っている。
魔族との戦闘で使った魔力は殆どわずか。それも現在進行形で回復中だ。数分後には満タンになるだろう。
これなら魔力も余裕でいけるな
「■■■■■■■■」
「ちっ、……………………相変わらず早ぇ詠唱だなぁ」
「…あぁ、そうか。戦闘経験があるんだったな」
「お陰様で少しは聞き慣れましたよあなた達の詠唱」
「それにしても回避するか。流石だな」
「お褒めいただき光栄だね」
大体の魔法ならば詠唱は必要不可欠。それを見極めるのは最低限すべきこと。
「お前の詠唱は聞いたことがないな」
「オリジナルだもんでね」
「なるほど」
会話しながらも俺の放つ攻撃を避けるとは。
これだから魔人ってやつは…
しかし生まれて初めて魔人と戦った時ほどの絶望感はない。だんだん戦ってるうちに慣れるものだ。それにこの世界に再び来てからもう3、4回目の魔人魔族との戦闘。
慣れない方がおかしい。
しかし慣れたといっても身体は絶賛大ブーイング中だ。身体は素直。できることならこんな馬鹿みたいに魔力も持ち、魔法も強力、人間よりも遥かに高い身体能力を持ったこいつらと戦いたくなんかないと。
仕方ないので戦うが…
日本がどれだけ平和で有り難い国なのか身に染みて実感する。
剣を振りながらどうしようかな、と考える。
聖属性出なければ倒すことは出来ない。しかし聖属性の魔法と言ってしまえばバリエーションが少ない。それに前回、前々回戦った時の情報は恐らくこいつにもいってるだろう。つまり俺の戦い方を知ってるのだ。
…………………いつも思うけどなんでだろ…凄すぎやしませんか?君たちの情報力。
あ、そう言えば前回は片手剣だけでやったな…………今回は双剣でやろかな…
一旦距離を置き手を空間魔法の中に突っ込む。
純度の高い魔石を探し取り出してると直ぐに距離を縮めてくる魔人。
隙は見せられない。
ならば一瞬でもう一本作るしかない。
打ち合ってる最中、片手に魔石を握りしめ一瞬で魔力を注ぐ。そして空中に弾き飛ばす。
「『風を穿て』」
「クッ、」
「『果てない空』」
「小癪な…………」
ぶっ飛ばされて少しでも時間が稼げればいい。
上にはじき飛ばした魔石に向け魔法を飛ばす。
そうしてやれば空中で魔石が、魔剣に変化する。
「よし、」
落ちてきた、出来たばかりの魔剣を左手に持つ。
久々の双剣だな。なんかウキウキしてきた。
「あぁ、そう言えばフォルティスの時それで戦ってたな」
「たまには、な」
「成程、では俺もそうするとしよう」
そう言って魔人の空いていた掌に現れたもう一本の剣。
「へぇ、お前も2本でやるんだ」
「こちらの方が好きだな」
魔人の中で双剣で戦うやつなんているんだなぁ…
少なくとも今の今までは見たことがなかった。基本皆片手剣で戦っていた。一部槍などもいたが…まぁ数少なかった。
「人間ごときに見せるのは、と思っていたが…お前ならば本気でやれそうだからな」
「3割くらいの力で戦って俺に倒されてくれればそれでいいんだけど……」
「それはつまらないだろう」
どうやらこいつ、相手の力量に合わせて戦い方を変えるらしい。どれほどギリギリの戦いが好きなやつなんだと若干引く。
全力で引く。
ドン引きする。
「ったく……………アナラスに怒られる前に戻りたいから早く倒れてくれや」
「お前が死ねばすぐ終わるぞ」
「それは嫌すぎるだろ…」
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