2回目チート人生、まじですか

ゆめ

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忍び寄る影

謁見

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「勇者方よ。此度は我が国の海王祭、楽しんでるかの?」
「はい、この度はー…………」

 勇者と王様の謁見が始まった。
 最初は当たり障りのない挨拶から。
 
 俺は、王様の隣に立ってるなう。

 徹達が謁見の広間に入ってきて、俺を見つけた時の顔がやばかった。
 本田なんてなんでこいつここにいんだよ的な目で見てきた。

 えーん辛い。帰りたい。

 まあなんかすぐ終わりそうなのでよしとしよう。終わったら即街におりる。逃げる。なんか話しかけてこられそうなので。勘弁してください。

 そんなようなことを話してると王様たちの会話はだんだん盛り上がりを増してく。
 というか主に王様と徹が話してるんだけど…

 この国の王様って威厳はちゃんとあるけど普通に親しみやすいし国民を第1に思ってくれてすごいいい人なんだよなぁ…まあだからこそ前魔人とかに捕まったんだけど…あぁ、懐かしい………
 エリィ様も国民に人気だし…
 まぁあの容姿なら当たり前か。しかも普通に政治の仕事も出来るし性格も…あれ?この国の王族素晴らしくね?

 「そういえば昨日はこの国で魔物と遭遇したと聞いたが…………」
「えぇ、私達の力不足で結局騎士団の方々にお世話になってしまいました」
「いや、こちらこそ申し訳ない。本来なら魔物がこの国の…王都にいることはないのだが…………」

 話は昨日の話題へ飛ぶ。

「今日、この後はどうする予定なのだ?」
「本日はこの後再び街へ行き、海王祭を楽しみたいと思っております」
「なるほど……………………」

 何かを考えるような仕草をした後何かを思いついたかのように手を叩く王様。

「そうだ、勇者方はこの国に来てまだ日も浅い。まだ慣れて居らぬだろう」
「え、えぇ…そうですね」
「ならば今日は案内人を付けよう。ソウイ君、頼むぞ」
「はぃ………………………………………………ん????」

 やばい、反射的に返事をしてしまったが、なんと言った!?!?!?

 バッ、と国王様の方を見るとにっこり笑顔。

 わぁ素敵。

 じゃねぇよ!!ちょっと待って国王様!?徹達もポカーンとしとるやん!!ちょっと!?

「あ、あの………国王…様?本気で仰ってるのですか???」
「もちろん。なにか不都合でもあったかの?」

 耳打ちすると不思議そうに首を傾げる。

 ありますね!!!実は俺はこいつらと同じ勇者として転移させられてここに来て、こいつらを見捨てて1人城を出て、国を出て今ここにいるんですよ!気まづすぎやしませんか!?お互い。

 や、まて、大丈夫だ。徹達が拒否してくれればいい。

 一縷の望みをかけて徹達の方を向く。
 しかし一国の国王の純粋な親切を断れるはずもなく………………

「お気遣い、ありがとうございます」

 おいぃぃぃぃぃぃ!!徹君!ちょっと!後ろの人達見て!嫌そうな顔してるやつとか不満そうな顔してるやつとか戸惑いの顔してるやつとか居るで!!ちょっとお兄さん!ここにも嫌そうな顔してるヤツいるから!ってお前からはあ俺の顔見えんだろくそがぁぁ。

「ではそうと決まればこの場はこれくらいにして祭りを楽しんで来て欲しい」

 そう国王が言えば謁見もそれで終了。広間から追い出されたのは勇者たちと…………俺。

「…………………………」
「…………………………」

 あまりの気まずさに顔を合わせることができません。
 いやいやいや、でもこれは仕事だからちゃんとしなければ。切り替えしなければ。

 実は俺って真面目なのよ。

「で、では勇者様方、行きましょう」

 うぅぅ……………昨日今日とことんついてない…
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