129 / 147
忍び寄る影
戦う
しおりを挟む
目を閉じ、息を深く吸い、吐く。
集中力を高めて一気に地を踏み抜く。
ドォォン
音があとからついてくる。そんな表現がまさに合っていた。
俺はまずもの試しに背後に回って剣を振り下ろす。
「ーーーーーーーー!!」
ガキンッ、と跳ね返る刃に軽く驚きながらロキシアの攻撃を避け、距離をとる。
「かってぇ……………」
ロキシアと言っても個体で差があるのか?作り方みんな一緒…って訳でもないのか?注ぎ込む魔力によって変わる…………?うーーーん…………
若干前回の奴より遅い気がする。その代わりに異様なまでの強度。
「ったく………強度に全振りかよ」
普通には傷を付けられないことがわかったため俺は魔法の行使をする。
「『纏え』『越せ彼方』」
剣が炎を帯びる。
今回は炎にしてみました☆どう?
正直前回の奴よりも遅いので身体強化しなくても速度の点でいえば全く問題はない。だから今回の身体強化の魔法で重視したいのは俺自身のパワーの底上げだ。恐らく魔法の付与だけでいけそうだが一応、ということで身体強化もしておく。
別にして損は無いしね。
そして再び距離を縮め魔法を付与した剣を振り下ろす。
「グギャァァァァ」
悲鳴のような叫び声が辺りにこだまする。
そして同時に血が待ったことで攻撃が有効になったと判断、舌を巻く。
まだ致命傷ではない。
が、浅くもない。
ロキシアの胸付近からは血が溢れている。
「いけるな……………ーーーーー!?」
次の瞬間、反射的に身体が動いていた。
来た攻撃を回避するように。
「…………………まじかよ」
今のは物理攻撃ではない。
魔法による攻撃だ。そして行使したと考えられるのはロキシアしかいない。
「こいつ魔法も使うんかよ」
てか使えるのね?びっくりよマジで。しかも今の魔法攻撃地味に速度あるし。威力高いし。
ダル、と思いさっさと終わらせることを決意する。
「『荒れ狂え』」
爆風を生み出すとロキシアは軽々と上に吹っ飛ぶ。
俺はさらに魔法を行使する。
「『果てない空』」
落ちてくるタイミングで重力のベクトルを変えてやればとてつもないスピードで落ちてきて、そして地面に叩きつけられる。
あまりの衝撃に地が揺れ、小さなクレーターが出来た。
わぁおすっげ
しかし余程頑丈なのかまだ死んではいない。
ゆっくりと動いてるロキシアを見ながら跳躍する。
「さっさと終わろうぜ」
俺が振るった剣はロキシアの心臓を一突きする。
しかしそれでもまだ動く。
あぁ、やはりこいつも急所は一つでは無いのか。
半ばわかっていた事なので特に取り乱すことも無く再び首元で剣を振るう。
「まーーーだ動くかお前」
さて、次はどこ攻撃しようかな?
少し考えてロキシアの頭上から真っ直ぐに剣を突き刺す。
気持ちが悪い感触の後、ロキシアは動かなくなった。
「ったく……………今度は3個かよ…………どんだけ魔力注いでんだよ………馬鹿だろ」
溜息をつき剣を水魔法風魔法で綺麗にしてから鞘に収める。
よし。ソラ達の方はどうなったかな?
集中力を高めて一気に地を踏み抜く。
ドォォン
音があとからついてくる。そんな表現がまさに合っていた。
俺はまずもの試しに背後に回って剣を振り下ろす。
「ーーーーーーーー!!」
ガキンッ、と跳ね返る刃に軽く驚きながらロキシアの攻撃を避け、距離をとる。
「かってぇ……………」
ロキシアと言っても個体で差があるのか?作り方みんな一緒…って訳でもないのか?注ぎ込む魔力によって変わる…………?うーーーん…………
若干前回の奴より遅い気がする。その代わりに異様なまでの強度。
「ったく………強度に全振りかよ」
普通には傷を付けられないことがわかったため俺は魔法の行使をする。
「『纏え』『越せ彼方』」
剣が炎を帯びる。
今回は炎にしてみました☆どう?
正直前回の奴よりも遅いので身体強化しなくても速度の点でいえば全く問題はない。だから今回の身体強化の魔法で重視したいのは俺自身のパワーの底上げだ。恐らく魔法の付与だけでいけそうだが一応、ということで身体強化もしておく。
別にして損は無いしね。
そして再び距離を縮め魔法を付与した剣を振り下ろす。
「グギャァァァァ」
悲鳴のような叫び声が辺りにこだまする。
そして同時に血が待ったことで攻撃が有効になったと判断、舌を巻く。
まだ致命傷ではない。
が、浅くもない。
ロキシアの胸付近からは血が溢れている。
「いけるな……………ーーーーー!?」
次の瞬間、反射的に身体が動いていた。
来た攻撃を回避するように。
「…………………まじかよ」
今のは物理攻撃ではない。
魔法による攻撃だ。そして行使したと考えられるのはロキシアしかいない。
「こいつ魔法も使うんかよ」
てか使えるのね?びっくりよマジで。しかも今の魔法攻撃地味に速度あるし。威力高いし。
ダル、と思いさっさと終わらせることを決意する。
「『荒れ狂え』」
爆風を生み出すとロキシアは軽々と上に吹っ飛ぶ。
俺はさらに魔法を行使する。
「『果てない空』」
落ちてくるタイミングで重力のベクトルを変えてやればとてつもないスピードで落ちてきて、そして地面に叩きつけられる。
あまりの衝撃に地が揺れ、小さなクレーターが出来た。
わぁおすっげ
しかし余程頑丈なのかまだ死んではいない。
ゆっくりと動いてるロキシアを見ながら跳躍する。
「さっさと終わろうぜ」
俺が振るった剣はロキシアの心臓を一突きする。
しかしそれでもまだ動く。
あぁ、やはりこいつも急所は一つでは無いのか。
半ばわかっていた事なので特に取り乱すことも無く再び首元で剣を振るう。
「まーーーだ動くかお前」
さて、次はどこ攻撃しようかな?
少し考えてロキシアの頭上から真っ直ぐに剣を突き刺す。
気持ちが悪い感触の後、ロキシアは動かなくなった。
「ったく……………今度は3個かよ…………どんだけ魔力注いでんだよ………馬鹿だろ」
溜息をつき剣を水魔法風魔法で綺麗にしてから鞘に収める。
よし。ソラ達の方はどうなったかな?
15
お気に入りに追加
611
あなたにおすすめの小説

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
転生したらチートでした
ユナネコ
ファンタジー
通り魔に刺されそうになっていた親友を助けたら死んじゃってまさかの転生!?物語だけの話だと思ってたけど、まさかほんとにあるなんて!よし、第二の人生楽しむぞー!!

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

異世界転移~治癒師の日常
コリモ
ファンタジー
ある日看護師の真琴は仕事場からの帰り道、地面が陥没する事故に巻き込まれた。しかし、いつまでたっても衝撃が来ない。それどころか自分の下に草の感触が…
こちらでは初投稿です。誤字脱字のご指摘ご感想お願いします
なるだけ1日1話UP以上を目指していますが、用事がある時は間に合わないこともありますご了承ください(2017/12/18)
すいません少し並びを変えております。(2017/12/25)
カリエの過去編を削除して別なお話にしました(2018/01/15)
エドとの話は「気が付いたら異世界領主〜ドラゴンが降り立つ平原を管理なんてムリだよ」にて掲載させてもらっています。(2018/08/19)

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる