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動き出した影と光

戦闘I

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 招待された場所はフラリートとアヴァイルの国境付近の荒地だった。周辺には人家一軒すらない。

 いや、遠いんだけどまじ。なんなところにご招待してくれんのさ。いじめ?普通にいじめ。疲れちゃったんだけど近くまで転移してきたけどさ。えへ。

「来たぞー」

 誰もいない荒地にて俺は声を上げる。
 その瞬間、誰もいなかった場所に魔力が集まる。そして2人の男が現れた。
 否ー1人の男と1人の魔人が現れた。

「呼び出しといて社長出勤かよ」
「5日も待ったんだ。少しぐらい構わんだろ」
「ちぇっ、……………で、そっちが魔獣の契約者か」 
「ん?あぁ、よく分かったな魔獣と契約してることが」
「隠したきゃ魔力隠蔽させてからこい探知せずともわかるぐれぇ魔力垂れ流してるぞ」

 流石に魔族達とは違い探知魔法抜きに魔力を図ることはできない。
 しかし長年の直感というものだろうか。かなり魔力を垂れ流している状態ならば何となくわかる。
 
 てかこいつ隠す気ねぇだろ。

「そうか?こいつは常時こんな感じでな」
「ふーん、で。なんでそいつがいるんだ?」

 まあ来るとは思ってたけどな。

「こいつが連れていけって煩くてな。貴様こそ2匹鼠を連れているではないか」

 どうどうお待ちなさいお待ちなさい落ち着きなさい後ろのおふたりさんや。無視しておきなさい。怒るでない怒るでない。

「そっちの相手をしてもらおうと思ってな」
「なるほど」

 会話が途切れる。

「セトルイス、アナラス」

「あっちは頼んだぞ」

「「おう(はい)」」

 5人は同時に地を蹴った。
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