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カナリアの運命とナナの決意
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「少し、話をしよう。」
ノリスは、そう言うと私の居間に向かった。
すっかり無礼講で盛り上がっているとはいえ、本日の主役のふたりが同時に消えるのは、問題だろう。
話というフレーズに、先ほどの紫の鷹の言葉がよみがえって、私はドキンとした。
やはりこの婚約は、間違いだと言われるのではないか?
だからこそ、婚約披露パーティを、抜け出しているのではないか?
そんな風に思う自分を感じて、私は驚いた。
冷徹で傲慢な男だと思っていたのに、いつの間にかその存在が大きなものになっていることに……。
居間には交代でお留守番をする、わずかな侍女しかいなかったが、2人の姿を見ると顔をほころばせて、いそいそとお茶の用意をしてくれる。
お茶の温かな香りで少しリラックスした時、ノリスは言う。
「ナナ、君は金の金糸雀が、代々どのような扱いを受けていたか知っているかい?」
「これは金糸雀の定めの話だ。レイやセンはすでに承知しているだろうし、この世界の住人なら、みんな知っていることだが、君には伏せられてきたのだろう。」
深刻な話になりそうなので私は、坐りなおすとその先を促した。
「金の金糸雀は、害意に敏感。これはナナも知っているね。実際に害意を受けただけで身動きが出来なくなったろう?」
こくりと頷いた。
確かにあの時、息をするのすら苦しくて、まともに話せなかったのだから。
「金糸雀のことは、オレも最近まではよく知らなかった。オレいや私も霊獣としては、まだ若いんだ。爺がお目付け役に付くぐらいだからね。」
「金糸雀は、人から憎まれたり、殺意を受けたりするだけで、身体が弱っていき、やがて死んでしまう。直接攻撃をする必要すらないんだ。この意味がわかるかい?」
それじゃぁ、金糸雀は生きられないじゃない。
私はどうすればいいの?
人間が全て善人という訳ではない。
いや、善人であっても悪意を持たない人はいない。
ナナのそんな様子を痛ましそうにみながらノリスは続けた。
「そうだ、金糸雀は庇護されなければ生きられない霊獣だ。君たちの世界でも野生では、生きられない動物がいるだろう?」
私は頷いた。
「金の金糸雀は、厳重な庇護下において歌う小鳥。だから金糸雀は多くの場合その時代の最も力のあるものに庇護されてきた、」
それでは、まるっきりペットではないか?自由も独立の気概もなく、ただ甘やかされて生きろというのか!
私はのろのろと顔をあげると
「私はただの、ペットなんですね。ただ守られるだけの……。それじゃあなたの伴侶になんかなれない。あなたの隣になんかたてない。」
私は、絶望していた。
ああ、だからレイは王城深く私を隠そうとしたんだ。
お父様は、だから私を娘としたんだ。
放っておけば死んでしまうから。
ナナは負けず嫌いで、誇りが高い。
憐憫などはまっぴらだった。
「それは違うよ、ナナ。ムラサキは大きな勘違いをしている。確かに金糸雀は自分ひとりでは生きられないかもしれないが、2人でなら生きられる。そして金糸雀の守護は癒しの力だ。」
「癒しの力は、全ての人々に希望を与える。金糸雀に会えれば、金糸雀の守りをもらえれば、この世の病や呪いなんて、なにも恐ろしくはないのだからね。」
「ナナ、王様が簡単に君を手放すと思うか?君の保護者を自認するレイやセンはどうだ?」
確かに王様もレイやセンも、ノリスのと婚約には異議を唱えなかった。
祝福すらした。
私は嬉しかったが、それが少し寂しくもあったのだ。
まるで見捨てられたかのように感じたのだ。
私が王城に残ることにこだわった理由もそこにある。
私は確かにここにいてもいいのだという確信が欲しかったし、見捨てられたくはなかったのだ。
「金糸雀は、その時代の覇者の伴侶となる。言い換えれば金糸雀を手にする者こそが、まことの王と言えるんだ。」
「それが、君がこの世界にいる理由。金糸雀の存在価値だ。例えどれほど強くとも、権力や財力があっても、金糸雀は得られない。なぜかわかるかい?」
私は首をブンブンと振った。
わからない、だって強い人が勝利の証として金糸雀を手にするのでしょう?
まるでトロフィーのように。
そう考えて私は苦笑いをした。
まるで景品みたい。
「金糸雀は害意に弱い。その意味がここにある。どれだけ力をもっても、その心が濁っていては、金糸雀を殺してしまうんだ。」
はっとして目を見開いた。
全てがつながった。
癒しという大きな力をもちながら、最弱の霊獣である意味。
それは真の王、汚れなき高潔な魂と、そしてたぐいまれなる力量を持った者を識別するためなのだ。
だったら、金糸雀は豪奢な鳥かごに入れられた哀れな戦利品ではない。
金糸雀こそが、選別者なのだから。
「わかったようだね。おこがましいかもしれないが、君の保護者達から私は金糸雀を託された。金糸雀の守護者として認められたことを、誇りに思うよ。」
ノリスはそう言うと、ナナの手をとって
「レティシア・ウィンディア姫、異世界のナナ、そして高貴な金の金糸雀よ。私を伴侶として認めていただけますか?」
「認めますノリス。愛してるわ。」
そう言って私はノリスに飛びついた。
私をしっかりと抱き上げると、黒い顔をしてノリスが笑う。
「愛してます、いいねぇー。これからは毎回言ってもらおうかな。ほらレティもう一度言って!」
そうだ、こいつはこういうやつだった。
私は激しく後悔したが遅かった。
ノリスがナナが羞恥にまみれながら、愛してますと言うまで許さなかったからだ。
恥ずかしさに身もだえするナナを、たっぷりと堪能したノリスは、ひそかに紫の鷹に感謝していたが、まさかそんなことになろうとは鷹には思いもよらないことである。
顔を真っ赤に染めて、うるんだ瞳で見上げるナナは、とても愛らしく、このままでは理性が持たないと判断したノリスが、パーティ会場に戻ってお役目を果たそうといえば、勿論ナナが否という筈もなかった。
いかにも満足気なノリスと、疲れ果てたナナが会場にもどれば、保護者たちには何があったかは、すぐにピンときた。
ノリスが冷気を纏った王様とレイに散々いびられることとなったのは、自業自得と言えるだろう。
それを見て、ナナの知らないところで、ほくそ笑んだのは、砂漠の長だ。
この分では赤子も望めるかもしれんな。
霊獣は霊山からしか生まれないが、霊獣の遺伝子を受け継ぐこどもは、極まれに生まれることがある。
砂漠の民の強さの秘密は、霊獣の力を受け継いできた証でもあるのだ、
青い竜と金の金糸雀の子どもか、儲けものじゃのう。
砂漠の長の捕らぬ狸の皮算用は、膨らむばかりだ。
私は自分というものの生まれ来た理由を知って、だからこそ目の前の仕事を、一つ一つ大事にしていこうと決意した。
そこまで仕事にこだわってしまうのは、私の中にに流れる生真面目な日本人堅気なのかもしれない。
「ナナ、私たちはこれで失礼するよ。これでも砂漠の民にとっては大事な守護者なのだ。遊んでばかりじゃいられないのでね。」
実のところ、散々王やレイにいたぶられ、這う這うの体で逃げ出すのだが、私には、頼もしい守護者としか見えなかった。
化けの皮が剥がれる前に退散するノリスは、さすがといえるだろう。
ノリスは、そう言うと私の居間に向かった。
すっかり無礼講で盛り上がっているとはいえ、本日の主役のふたりが同時に消えるのは、問題だろう。
話というフレーズに、先ほどの紫の鷹の言葉がよみがえって、私はドキンとした。
やはりこの婚約は、間違いだと言われるのではないか?
だからこそ、婚約披露パーティを、抜け出しているのではないか?
そんな風に思う自分を感じて、私は驚いた。
冷徹で傲慢な男だと思っていたのに、いつの間にかその存在が大きなものになっていることに……。
居間には交代でお留守番をする、わずかな侍女しかいなかったが、2人の姿を見ると顔をほころばせて、いそいそとお茶の用意をしてくれる。
お茶の温かな香りで少しリラックスした時、ノリスは言う。
「ナナ、君は金の金糸雀が、代々どのような扱いを受けていたか知っているかい?」
「これは金糸雀の定めの話だ。レイやセンはすでに承知しているだろうし、この世界の住人なら、みんな知っていることだが、君には伏せられてきたのだろう。」
深刻な話になりそうなので私は、坐りなおすとその先を促した。
「金の金糸雀は、害意に敏感。これはナナも知っているね。実際に害意を受けただけで身動きが出来なくなったろう?」
こくりと頷いた。
確かにあの時、息をするのすら苦しくて、まともに話せなかったのだから。
「金糸雀のことは、オレも最近まではよく知らなかった。オレいや私も霊獣としては、まだ若いんだ。爺がお目付け役に付くぐらいだからね。」
「金糸雀は、人から憎まれたり、殺意を受けたりするだけで、身体が弱っていき、やがて死んでしまう。直接攻撃をする必要すらないんだ。この意味がわかるかい?」
それじゃぁ、金糸雀は生きられないじゃない。
私はどうすればいいの?
人間が全て善人という訳ではない。
いや、善人であっても悪意を持たない人はいない。
ナナのそんな様子を痛ましそうにみながらノリスは続けた。
「そうだ、金糸雀は庇護されなければ生きられない霊獣だ。君たちの世界でも野生では、生きられない動物がいるだろう?」
私は頷いた。
「金の金糸雀は、厳重な庇護下において歌う小鳥。だから金糸雀は多くの場合その時代の最も力のあるものに庇護されてきた、」
それでは、まるっきりペットではないか?自由も独立の気概もなく、ただ甘やかされて生きろというのか!
私はのろのろと顔をあげると
「私はただの、ペットなんですね。ただ守られるだけの……。それじゃあなたの伴侶になんかなれない。あなたの隣になんかたてない。」
私は、絶望していた。
ああ、だからレイは王城深く私を隠そうとしたんだ。
お父様は、だから私を娘としたんだ。
放っておけば死んでしまうから。
ナナは負けず嫌いで、誇りが高い。
憐憫などはまっぴらだった。
「それは違うよ、ナナ。ムラサキは大きな勘違いをしている。確かに金糸雀は自分ひとりでは生きられないかもしれないが、2人でなら生きられる。そして金糸雀の守護は癒しの力だ。」
「癒しの力は、全ての人々に希望を与える。金糸雀に会えれば、金糸雀の守りをもらえれば、この世の病や呪いなんて、なにも恐ろしくはないのだからね。」
「ナナ、王様が簡単に君を手放すと思うか?君の保護者を自認するレイやセンはどうだ?」
確かに王様もレイやセンも、ノリスのと婚約には異議を唱えなかった。
祝福すらした。
私は嬉しかったが、それが少し寂しくもあったのだ。
まるで見捨てられたかのように感じたのだ。
私が王城に残ることにこだわった理由もそこにある。
私は確かにここにいてもいいのだという確信が欲しかったし、見捨てられたくはなかったのだ。
「金糸雀は、その時代の覇者の伴侶となる。言い換えれば金糸雀を手にする者こそが、まことの王と言えるんだ。」
「それが、君がこの世界にいる理由。金糸雀の存在価値だ。例えどれほど強くとも、権力や財力があっても、金糸雀は得られない。なぜかわかるかい?」
私は首をブンブンと振った。
わからない、だって強い人が勝利の証として金糸雀を手にするのでしょう?
まるでトロフィーのように。
そう考えて私は苦笑いをした。
まるで景品みたい。
「金糸雀は害意に弱い。その意味がここにある。どれだけ力をもっても、その心が濁っていては、金糸雀を殺してしまうんだ。」
はっとして目を見開いた。
全てがつながった。
癒しという大きな力をもちながら、最弱の霊獣である意味。
それは真の王、汚れなき高潔な魂と、そしてたぐいまれなる力量を持った者を識別するためなのだ。
だったら、金糸雀は豪奢な鳥かごに入れられた哀れな戦利品ではない。
金糸雀こそが、選別者なのだから。
「わかったようだね。おこがましいかもしれないが、君の保護者達から私は金糸雀を託された。金糸雀の守護者として認められたことを、誇りに思うよ。」
ノリスはそう言うと、ナナの手をとって
「レティシア・ウィンディア姫、異世界のナナ、そして高貴な金の金糸雀よ。私を伴侶として認めていただけますか?」
「認めますノリス。愛してるわ。」
そう言って私はノリスに飛びついた。
私をしっかりと抱き上げると、黒い顔をしてノリスが笑う。
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そうだ、こいつはこういうやつだった。
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ノリスがナナが羞恥にまみれながら、愛してますと言うまで許さなかったからだ。
恥ずかしさに身もだえするナナを、たっぷりと堪能したノリスは、ひそかに紫の鷹に感謝していたが、まさかそんなことになろうとは鷹には思いもよらないことである。
顔を真っ赤に染めて、うるんだ瞳で見上げるナナは、とても愛らしく、このままでは理性が持たないと判断したノリスが、パーティ会場に戻ってお役目を果たそうといえば、勿論ナナが否という筈もなかった。
いかにも満足気なノリスと、疲れ果てたナナが会場にもどれば、保護者たちには何があったかは、すぐにピンときた。
ノリスが冷気を纏った王様とレイに散々いびられることとなったのは、自業自得と言えるだろう。
それを見て、ナナの知らないところで、ほくそ笑んだのは、砂漠の長だ。
この分では赤子も望めるかもしれんな。
霊獣は霊山からしか生まれないが、霊獣の遺伝子を受け継ぐこどもは、極まれに生まれることがある。
砂漠の民の強さの秘密は、霊獣の力を受け継いできた証でもあるのだ、
青い竜と金の金糸雀の子どもか、儲けものじゃのう。
砂漠の長の捕らぬ狸の皮算用は、膨らむばかりだ。
私は自分というものの生まれ来た理由を知って、だからこそ目の前の仕事を、一つ一つ大事にしていこうと決意した。
そこまで仕事にこだわってしまうのは、私の中にに流れる生真面目な日本人堅気なのかもしれない。
「ナナ、私たちはこれで失礼するよ。これでも砂漠の民にとっては大事な守護者なのだ。遊んでばかりじゃいられないのでね。」
実のところ、散々王やレイにいたぶられ、這う這うの体で逃げ出すのだが、私には、頼もしい守護者としか見えなかった。
化けの皮が剥がれる前に退散するノリスは、さすがといえるだろう。
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