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ロッテ吊るしあげにあう
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セディは僅かでも婚約者と二人っきりの時間を過ごせたことで、すっかり満足したらしくロッテが乗ってきた馬車までエスコートして直ぐに仕事に戻ってしまいました。
なにしろお兄さまである宰相閣下にこき使われているので、抜け出すのも一苦労なのです。
馬車が公爵邸に到着するとすぐに、ベッキーとジャンヌが飛んできました。
心配でいてもたってもいられなかったのでしょう。
2人とも本とペンの銀バッジを見ると、歓声をあげました。
「良かったですねお嬢様」
「合格おめでとうございます」
「ありがとう二人とも。早くお父さまやお母さまにも報告したいわ」
「お二方ともお留守ですから、ご報告は明日の朝になるでしょうね。けれどミリーさまがお待ちですよ」
ジャンヌ達は貴族の養女になっても、シンクレア男爵夫人であるミリーを様付けで呼ぶことをやめません。確かに男爵夫人はレディと呼ばれますが、男爵令嬢や準男爵令嬢はミスと呼ばれます。この2人が本当の意味で貴族社会の一員になるためには爵位のある人と結婚するしかないのです。
ミリーはロッテの胸に誇らしげに輝く銀バッジをみると、たちまち家族からは出来損ないと思われていた娘のサクセスストーリーを語り始めましたから、ロッテは複雑な気分になりました。
ミリーの中で、私は出来損ない認定されているのでしょうか?
この問題は、深く考えると落ち込みそうなので、私はミリーに抱きつきました。
「ミリー。ありがとう。何度も淑女レッスンに付き合ってくれて。合格できたのはミリーのおかげよ」
「お嬢様。そのようにいきなり人に抱き着くのは、はしたのうございますよ」
ミリーはそういいましたが、顔はにこにこと笑っていました。
翌日の朝食の席でも、お父さま、お母さまに褒めてもらったので、私はますます上機嫌になっていたのです。
スキップするような勢いでリリーのサロンに向かったとき、私は何人かの令嬢にとりかこまれてしまいました。
「シャルロット嬢。すこしよろしいかしら?」
よろしいかしら? なんて言いながらも、私の前後左右はしっかり塞がれていますから、逃げ出すことなんてできませんでした。
「どうかされましたか?ジェシカ嬢」
リリーのサロンでは家名は使わずファーストネームを使うことになっています。
レディ・ジェシカ。レディ・シャルロット。あるいは、ミス・エイミーというようにです。
それでも貴族年鑑は毎日見て頭に叩き込んでいますから、ジェシカ嬢がヒル伯爵家の令嬢であることは知っていました。
「ジェシカさまは伝統あるソサエティーが、裏口入学で汚されたことを憂えていらっしゃるのですわ」
そう言ったのはヒル伯爵家の傍系にあたるグールド子爵家のアグネス嬢です。
「さすがに未開の地から来られた方は下品ですね。権力を利用してソサエティーに入会するなんて」
今の発言はサラ男爵家マリ嬢ですね。
黙って出口を塞いでいるのはエヴィアン準男爵家のモリ―嬢。
私はこうしてつるし上げをする時でさえ、貴族の序列を律儀に守っているのを見ておかしくなりました。
うっかり微笑んでしまったらしく、ジェシカ嬢が切れました。
「なにをニヤニヤしているのです。下賤な生まれはこれだから嫌だわ。すぐに『お話の学び舎』ソサエティーの入会を辞退なさい。これ以上ソサエティーの権威を傷つけないで」
「お断りします。私はきちんと面接試験を受けましたし、『お話の学び舎』ソサエティーの会長であるマクギネス公爵夫人は、裏口入学を許すような方ではありません。ソサエティーの権威を傷つけているのはあなた方のほうです」
私が言い返したのが気にくわなかったらしくジェシカ嬢は、真っ赤になりました。
そうとうお怒りモードのようですね。
「ではあなたは、この私よりもあなたの方が、『お話の学び舎』ソサエティーに相応しいとでも言いたいのかしら」
なるほど。
ジェシカ嬢の入会申請をマクギネス公爵夫人は断ったようですね。
しかし上位貴族の令嬢にしてはジェシカ嬢は、あからさますぎます。
「いいえ、ジェシカ嬢。『お話の学び舎』に向いているかどうかという適正の問題と、人の優劣とは全く違う筈です。例えば『お話の学び舎』に向いていなくても『癒しの手』ソサエティーに向いていることもあるでしょうし、またその逆だってありますわよね』
ジェシカ嬢は黙って考え込んでしまいました。
ソサエティーに入会申請を出す時に、大手ソサエティーの会員名簿も見ておいてよかった。
確かジェシカ嬢は『癒しの手』ソサエティーの会員だった筈です。
「なんて失礼なの。ジェシカ嬢にむかって上から目線でものを言うなんて許せないわ」
そう言うなりマリ嬢が、近くにあったテーブルからレッドチェリーパイを取り出すと思いっきり私めがけて投げつけました。
困ったことに私は防御術式と反射術式を組み込んだアンクレットを身に着けています。
と、いうわけで飛んできたレッドチェリーパイはものの見事に、マリ嬢の顔にぶつかりました。
「キャー」という悲鳴が上がります。
やっぱりレッドチェリーパイは選ばなかった方がいいと思いますよ。
マリ嬢は、顔から髪。ドレスに至るまで真っ赤に染まってしまいましたもの。
そのマリ嬢の惨事にみんなあっけにとられて黙って突っ立っています。
マリ嬢の顔はいまにも泣き出しそうにゆがんでいます。
それもどうかと思いますけれどもね。
相手を同じ目にあわせるつもりだったんですもの。
私はため息をついて浄化の魔法を使いました。
マリ嬢の姿は、瞬く間にもとの綺麗な状態に戻りました。
そこに悲鳴を聞きつけたらしく警備の騎士がやってきました。
「何事ですか」
アグネス嬢が口を開こうとしたので、その機先を制して私がいいました。
「なんでもありませんわ。マリ嬢がすこし貧血をおこしただけです。もう大丈夫ですわ。ねえ、ジェシカ嬢」
「何ですって!」
マリ嬢が騒ごうとするので、私は付け加えました。
「その時の様子なら、保存の術式をかけておりましたので、御覧いただくことができます。御覧になりますか?」
私の言葉で、マリ嬢が蒼白になってしまいました。
そりゃそうでしょうとも。
あんな恥ずかしい姿を、騎士様に見せられませんよね。
「いいえ。その必要はありません。お役目ご苦労様です。こちらに問題はございません。どうぞお引き取りください」
ジェシカ嬢にそう言われて、何だか色々お察ししたらしい騎士が帰っていきました。
「あなた、随分魔法がお得意のようね」
ジェシカ嬢が愉快そうな表情になってそう言いました。
「ええ、私の婚約者は魔術師のセドリックですもの。色々教わることもあるんですの」
「そう言えばそうね。私はヒル家のジェシカよ。失礼いたしました。マリをかばって下さったことには感謝するわ。でも私、なれ合いは嫌いですの。ごきげんよう。シャルロット嬢」
そう言い捨てるとジェシカ嬢はしずしずと退出してしまいました。
後の3人も黙ってそれに従います。
ふぅー。
私は近くのソファにへたり込んでしまいました。
いやぁ。怖かったですねぇ。
つるし上げ。
この世界に来て初めてです。
ジェシカ嬢が黙って引いて下さって助かりました
下手をすればヒル家を敵に回すところでした。
ヒル家と言えば、豊かな草原地帯に領地を持っていましたっけ。
放牧がさかんで、牛乳やチーズそれにバターなどの乳製品や、美味しいラム肉、それに羊毛などの特産品が有名な、かなりに裕福な家でしたよね。
取り巻きの令嬢がかなり血の気が多いのも、草原の騎馬民族の血筋をひいているからでしょうね。
確かヒル家の騎士団は勇猛なことで知られています。
敵対して良い家ではありません。
なんだかすっかり気落ちしてしまった私は、体調不良を理由にリリーのサロンには顔を出さずに帰宅することにしました。
リリアナには伝言を残して、退出しようとするといきなりリリアナが控室に乱入してきました。
「ジェシカから聞いたわよ。貴女ったらジェシカと対等にやり合ったんですって! ジェシカがとっても楽しそうだったわよ。とうとう私のライバルが現れたって!」
リリーが目をキラキラさせて興奮しています。
ちょっと待ってください。リリーさん。
今なんとおっしゃいましたか?
「これで人材が揃ったわね。『お話の学び舎』のロッテ。『癒しの手』のジェシー。『音楽の調べ』のリー。私が王妃になったら上級侍女は、この3人できまりだわ。よろしくねロッテ」
聞いてない。
聞いてませんから。
そんな含みがあって、私に『お話の学び舎』を勧めたのでしょうか、お母さま。
「あの、リリー。リーっていうのはどなたのことですの?」
「あぁ。ロッテは知らなくて当然よ。『音楽の調べ』の活動でしばらく各国を巡っているもの。アイリーン・リー・シン侯爵令嬢。彼女は語学も堪能だし海外に有力な伝手もあるから、外交を担当してもらうつもりなのよ」
凄いですねぇ。
リリーは着々と王妃となる準備を進めています。
けれどもリリー、私にはそんな難しいお役目なんて担えそうにありませんけど……。
「大丈夫よロッテ。ロッテは私の癒し担当だから、いてくれるだけでいいのよ」
リリーはそう言ってくれましたが、そのあと小さな声で呟いたのを、私は聞き逃しませんでした。
「ここまで自覚がない子って、ある意味凄いわ。ロッテ、恐ろしい子」
それってどういう意味なんでしょうか?
ねぇ、ねぇリリー。
どーゆー意味?
なにしろお兄さまである宰相閣下にこき使われているので、抜け出すのも一苦労なのです。
馬車が公爵邸に到着するとすぐに、ベッキーとジャンヌが飛んできました。
心配でいてもたってもいられなかったのでしょう。
2人とも本とペンの銀バッジを見ると、歓声をあげました。
「良かったですねお嬢様」
「合格おめでとうございます」
「ありがとう二人とも。早くお父さまやお母さまにも報告したいわ」
「お二方ともお留守ですから、ご報告は明日の朝になるでしょうね。けれどミリーさまがお待ちですよ」
ジャンヌ達は貴族の養女になっても、シンクレア男爵夫人であるミリーを様付けで呼ぶことをやめません。確かに男爵夫人はレディと呼ばれますが、男爵令嬢や準男爵令嬢はミスと呼ばれます。この2人が本当の意味で貴族社会の一員になるためには爵位のある人と結婚するしかないのです。
ミリーはロッテの胸に誇らしげに輝く銀バッジをみると、たちまち家族からは出来損ないと思われていた娘のサクセスストーリーを語り始めましたから、ロッテは複雑な気分になりました。
ミリーの中で、私は出来損ない認定されているのでしょうか?
この問題は、深く考えると落ち込みそうなので、私はミリーに抱きつきました。
「ミリー。ありがとう。何度も淑女レッスンに付き合ってくれて。合格できたのはミリーのおかげよ」
「お嬢様。そのようにいきなり人に抱き着くのは、はしたのうございますよ」
ミリーはそういいましたが、顔はにこにこと笑っていました。
翌日の朝食の席でも、お父さま、お母さまに褒めてもらったので、私はますます上機嫌になっていたのです。
スキップするような勢いでリリーのサロンに向かったとき、私は何人かの令嬢にとりかこまれてしまいました。
「シャルロット嬢。すこしよろしいかしら?」
よろしいかしら? なんて言いながらも、私の前後左右はしっかり塞がれていますから、逃げ出すことなんてできませんでした。
「どうかされましたか?ジェシカ嬢」
リリーのサロンでは家名は使わずファーストネームを使うことになっています。
レディ・ジェシカ。レディ・シャルロット。あるいは、ミス・エイミーというようにです。
それでも貴族年鑑は毎日見て頭に叩き込んでいますから、ジェシカ嬢がヒル伯爵家の令嬢であることは知っていました。
「ジェシカさまは伝統あるソサエティーが、裏口入学で汚されたことを憂えていらっしゃるのですわ」
そう言ったのはヒル伯爵家の傍系にあたるグールド子爵家のアグネス嬢です。
「さすがに未開の地から来られた方は下品ですね。権力を利用してソサエティーに入会するなんて」
今の発言はサラ男爵家マリ嬢ですね。
黙って出口を塞いでいるのはエヴィアン準男爵家のモリ―嬢。
私はこうしてつるし上げをする時でさえ、貴族の序列を律儀に守っているのを見ておかしくなりました。
うっかり微笑んでしまったらしく、ジェシカ嬢が切れました。
「なにをニヤニヤしているのです。下賤な生まれはこれだから嫌だわ。すぐに『お話の学び舎』ソサエティーの入会を辞退なさい。これ以上ソサエティーの権威を傷つけないで」
「お断りします。私はきちんと面接試験を受けましたし、『お話の学び舎』ソサエティーの会長であるマクギネス公爵夫人は、裏口入学を許すような方ではありません。ソサエティーの権威を傷つけているのはあなた方のほうです」
私が言い返したのが気にくわなかったらしくジェシカ嬢は、真っ赤になりました。
そうとうお怒りモードのようですね。
「ではあなたは、この私よりもあなたの方が、『お話の学び舎』ソサエティーに相応しいとでも言いたいのかしら」
なるほど。
ジェシカ嬢の入会申請をマクギネス公爵夫人は断ったようですね。
しかし上位貴族の令嬢にしてはジェシカ嬢は、あからさますぎます。
「いいえ、ジェシカ嬢。『お話の学び舎』に向いているかどうかという適正の問題と、人の優劣とは全く違う筈です。例えば『お話の学び舎』に向いていなくても『癒しの手』ソサエティーに向いていることもあるでしょうし、またその逆だってありますわよね』
ジェシカ嬢は黙って考え込んでしまいました。
ソサエティーに入会申請を出す時に、大手ソサエティーの会員名簿も見ておいてよかった。
確かジェシカ嬢は『癒しの手』ソサエティーの会員だった筈です。
「なんて失礼なの。ジェシカ嬢にむかって上から目線でものを言うなんて許せないわ」
そう言うなりマリ嬢が、近くにあったテーブルからレッドチェリーパイを取り出すと思いっきり私めがけて投げつけました。
困ったことに私は防御術式と反射術式を組み込んだアンクレットを身に着けています。
と、いうわけで飛んできたレッドチェリーパイはものの見事に、マリ嬢の顔にぶつかりました。
「キャー」という悲鳴が上がります。
やっぱりレッドチェリーパイは選ばなかった方がいいと思いますよ。
マリ嬢は、顔から髪。ドレスに至るまで真っ赤に染まってしまいましたもの。
そのマリ嬢の惨事にみんなあっけにとられて黙って突っ立っています。
マリ嬢の顔はいまにも泣き出しそうにゆがんでいます。
それもどうかと思いますけれどもね。
相手を同じ目にあわせるつもりだったんですもの。
私はため息をついて浄化の魔法を使いました。
マリ嬢の姿は、瞬く間にもとの綺麗な状態に戻りました。
そこに悲鳴を聞きつけたらしく警備の騎士がやってきました。
「何事ですか」
アグネス嬢が口を開こうとしたので、その機先を制して私がいいました。
「なんでもありませんわ。マリ嬢がすこし貧血をおこしただけです。もう大丈夫ですわ。ねえ、ジェシカ嬢」
「何ですって!」
マリ嬢が騒ごうとするので、私は付け加えました。
「その時の様子なら、保存の術式をかけておりましたので、御覧いただくことができます。御覧になりますか?」
私の言葉で、マリ嬢が蒼白になってしまいました。
そりゃそうでしょうとも。
あんな恥ずかしい姿を、騎士様に見せられませんよね。
「いいえ。その必要はありません。お役目ご苦労様です。こちらに問題はございません。どうぞお引き取りください」
ジェシカ嬢にそう言われて、何だか色々お察ししたらしい騎士が帰っていきました。
「あなた、随分魔法がお得意のようね」
ジェシカ嬢が愉快そうな表情になってそう言いました。
「ええ、私の婚約者は魔術師のセドリックですもの。色々教わることもあるんですの」
「そう言えばそうね。私はヒル家のジェシカよ。失礼いたしました。マリをかばって下さったことには感謝するわ。でも私、なれ合いは嫌いですの。ごきげんよう。シャルロット嬢」
そう言い捨てるとジェシカ嬢はしずしずと退出してしまいました。
後の3人も黙ってそれに従います。
ふぅー。
私は近くのソファにへたり込んでしまいました。
いやぁ。怖かったですねぇ。
つるし上げ。
この世界に来て初めてです。
ジェシカ嬢が黙って引いて下さって助かりました
下手をすればヒル家を敵に回すところでした。
ヒル家と言えば、豊かな草原地帯に領地を持っていましたっけ。
放牧がさかんで、牛乳やチーズそれにバターなどの乳製品や、美味しいラム肉、それに羊毛などの特産品が有名な、かなりに裕福な家でしたよね。
取り巻きの令嬢がかなり血の気が多いのも、草原の騎馬民族の血筋をひいているからでしょうね。
確かヒル家の騎士団は勇猛なことで知られています。
敵対して良い家ではありません。
なんだかすっかり気落ちしてしまった私は、体調不良を理由にリリーのサロンには顔を出さずに帰宅することにしました。
リリアナには伝言を残して、退出しようとするといきなりリリアナが控室に乱入してきました。
「ジェシカから聞いたわよ。貴女ったらジェシカと対等にやり合ったんですって! ジェシカがとっても楽しそうだったわよ。とうとう私のライバルが現れたって!」
リリーが目をキラキラさせて興奮しています。
ちょっと待ってください。リリーさん。
今なんとおっしゃいましたか?
「これで人材が揃ったわね。『お話の学び舎』のロッテ。『癒しの手』のジェシー。『音楽の調べ』のリー。私が王妃になったら上級侍女は、この3人できまりだわ。よろしくねロッテ」
聞いてない。
聞いてませんから。
そんな含みがあって、私に『お話の学び舎』を勧めたのでしょうか、お母さま。
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「あぁ。ロッテは知らなくて当然よ。『音楽の調べ』の活動でしばらく各国を巡っているもの。アイリーン・リー・シン侯爵令嬢。彼女は語学も堪能だし海外に有力な伝手もあるから、外交を担当してもらうつもりなのよ」
凄いですねぇ。
リリーは着々と王妃となる準備を進めています。
けれどもリリー、私にはそんな難しいお役目なんて担えそうにありませんけど……。
「大丈夫よロッテ。ロッテは私の癒し担当だから、いてくれるだけでいいのよ」
リリーはそう言ってくれましたが、そのあと小さな声で呟いたのを、私は聞き逃しませんでした。
「ここまで自覚がない子って、ある意味凄いわ。ロッテ、恐ろしい子」
それってどういう意味なんでしょうか?
ねぇ、ねぇリリー。
どーゆー意味?
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