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アンバー公子
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「ねぇリリー。リリーのお兄さまって……」
私は次の言葉を探して黙り込みました。
「兄のアンバーは少しばかり変わり者なのよ。それでどの貴族令嬢とも上手く行かなくってね」
リリーはさらりと変わり者という言葉を口にしてしまいました。
確かに公子さまが、すぐに平民と仲良くなるなんて思ってもみませんでした。
「でもリリー。リリーみたいな公爵家だと幼いうちに婚約が決まっているものではないの?」
私の質問にリリーはちょっと小首をかしげました。
「幼いころに婚約するほうが珍しいかなぁ。よほど政策的に必要な場合でもなければね。私が王太子と婚約したのだって6歳で、既にお互いの資質なんかも見極められる年齢だしね」
「それに、お兄さまの変人ぶりはうんと子供のころからなのよ。教科書に書いてあることでも実際に触れたり見たりしないと納得しなくてね。人の言葉の上げ足をとると言うのかな? 正確でないとすぐにそこを突っ込むからまず大抵の人は引いてしまうわね」
実の兄のことなのに、メリーはとても辛辣でした。
「さすがにそれを知っているから、お兄さまと結婚したいってご令嬢がいないの。あぁもちろん公爵夫人として十分にその資格がある令嬢の中ではってことだけど」
つまり身分とか資質とか関係なく、もう公爵夫人になれるなら相手なんか気にしないって人ならいるのですね。
「それで異界渡りの姫がもう1人現れたっていうじゃないの。お兄さまの好奇心がうずいたのよねぇ。異界なんて実際に見ることなんてできないでしょうからね。 そりゃぁ聞きたいことも多いでしょうねぇ。公爵家としては異界渡りの姫ならば十分公爵夫人として認められますからね。連れて来たのだけれど」
けれど、っていうのはナオを見て考えを変えたってことでしょうか?
「ナオは平民としてカフェを経営したいと思っているみたいですよ。ナオを見る限りその方が幸せだと私もおもいます。幸いにもロビン先生がナオを猶子にしてくれましたしね。リリーは何が心配なの?」
「さっきのお兄さまは、まるでナオに一目ぼれでもしたみたいに見えたけれど、私の思い過ごしだと思う? ロッテ」
「いいえ、私にもそう見えたわ。それは公爵家にとって悪い話ではないのでしょう?」
リリーは何かを思案しているような顔になりました。
「ねぇ、ロッテ。私はお兄さまって人を良く知っているの。もしかしたらナオが望むなら公爵家ぐらい捨ててしまいかねないわよ」
「まぁ、リリー。あの2人が恋人同士になるかどうかすらわからないというのに、今からそんな心配をすることはないわよ」
私がそう言えばリリーも素直に納得しましたが、確かにアンバー公子ならば平民に混じっても違和感を感じさせそうにありません。
そんな人が公爵になるってある意味とても凄いことができそうに思えますけどね。
普段は平民として暮らしていながら、実は公爵さまだったなんて。
かなりかっこよさそうな気がします。
「ねぇ、リリー。それよりリリーはロビン先生が辺境伯当主だったことなんて当然気づいていたんでしょう。あの方っていったい何者なの。なにをしているのかしら」
「それは難しい質問だわね。だって私もロビン先生が何を考えてロッテの家庭教師をしているかは知らないもの。でも授業を見る限り、ロッテの思考や常識、考え方の根本にあるものを探っているのかなぁとは思ったわ。ロッテを通して異世界を知ろうとしているんじゃないかしら?」
それは良くわかります。
自分で常識って思っていることが、世界が変われば全然違っているってことがありますから、私の思考や常識を知っておこうとするというのはありそうです。
「でも、なんでそれを辺境伯というような重要人物が担当するのかしら。それこそ部下で十分でしょう。それに辺境伯と聞くと、みんなとても緊張しているの。どうしてかしら?」
「辺境伯って前の王家なのよ。200年前に今のフリーマン家が王を継いだけど、血統で言えばプレシュス家の方が正統だという人がいるくらいですもの。フリーマン家はプレシュス家から出ているの」
「それに当代の辺境伯は、ここ数年続いた隣国との小競り合いを鎮圧してしまいましたからね。英雄として知られているの。殲滅とか血まみれとか怖ろし気あだ名がたくさんあるのよ」
リリーの説明でようやく私にもロビン先生の立ち位置がわかりました。
「それじゃぁ、王家も何も言えないわねぇ。今回王太子の評判が持ち直したから良かったものの、下手をしたらフリーマン家からプレシュス家に王家が変わったかもしれないのね」
私がそう言うとリリーは苦笑しました。
「ロッテって時々直球すぎる発言をするわねぇ。まるでお兄さまみたいだわ」
「多分それは、私が平民育ちだからよ。きっと。失礼いたしましたわ。リリアナ嬢」
私がそう言っておどけると、リリーも仕方ない人ねって笑ってくれました。
けれど注意しないといけません。
私はどうやら本音で喋るクセが抜けないようです。
本当は私も、ナオみたいに闊達に自由に生きれればよかったのに。
隣の芝はとても青くみえますねぇ。
「それでね。ここに来たのはお兄さまの案内だけではないのよ。ねぇロッテ。あなた私のサロンに来ない? 親友でしょ。手助けして頂戴」
私はリリーに、勿論よ! って言いましたし、そうやって誘われたことを嬉しがる振りをしました。
けれども本当はアンバー公子みたいに、隣の離宮でわいわいと騒ぎながらカフェの準備をしていたいと思っていました。
こうしてリリーと楽しくお話していながら、心は自由を求めてしまうなんて私ってとってもわがままですね。
私はセディの番で、セディと生きるって覚悟しているのにね。
あれぇ?
セディって貴族でいることになんか、こだわりがなさそうでしたよね。
さっさと隠居して、田舎暮らしをしたいって言ってましたよね。
そっか。
セディと結婚することと、社交界で生きることは違うんだ。
私はそう考えると、やっと健やかに息ができるような気持ちになりました。
結婚したら田舎で、本を作ってみましょう。
お話作りを考えると嬉しい気持ちになってきます。
「どうしたのロッテ。なんがか今日は少しおかしいわよ」
リリーは心配そうに私を覗き込んでいます。
私はリリーを誘いました。
「ねぇ、リリー。少し離宮を覗いてみない。アンバー公子の事が気になるでしょう?」
リリーはため息をつきました。
「そうね。お兄さまをしっかり監視しておいた方がよさそうですね。それにロッテもお隣が気になって仕方ないみたいだし。行きましょうか」
善は急げとばかりに私はリリーと一緒にいそいそと離宮に向かいました。
同じ館の中にあるというのに離宮までは5分かかりました。
広いものですね。
離宮はお母さまの趣味でしょうか。
可愛らしくて、壁も窓も全部が柔らかい曲線を描いています。
ドアノブをノックすると、執事が出てきて案内をしてくれます。
へぇー。離宮にも専用の執事や侍女それにメイドがいるんですねぇ。
料理人も選任の人が配置されたのだそうです
お母さまのやる事は、半端ないですね。
私たちが部屋に入ると、ナオが飛んできました。
「良かったぁ。今ちょっと煮詰まっていることがあってさぁー。こっち来て!」
挨拶もなしに、バタバタと奥に案内されて、リリーは目を白黒させています。
「どう考えても6階はないと思うぞ。人が多いのは1階だろう。せめて2階ぐらいじゃなきゃ客なんてこないさ!」
「そうは言っても、公爵家が買い取ったのは6階だけだろ。1階や2階なんかでカフェをするとなると、先ず借りられないし、借りられても家賃だけで儲けが吹っ飛ぶぞ!」
「だから6階に人を呼ぶ工夫をすればいいんだろ」
「それがなかなか出ないんじゃないか!」
おー盛り上がってますねぇ。
私がなぜ離宮に来たかったかわかりました。
ここはまるで文化祭の前の学校のようです。
わくわくとドキドキと希望と夢が詰まっているんです。
「えっと、ナオ。今煮詰まっているのって6階へ動線をどうするかってことなのね。」
私が確認するとナオは勢いよく頷きました。
「デパートなどでは屋上に遊園地を作ったり、或いは物産展などの催しものを企画して、とりあえず客を上の階に誘導するわね」
「あぁ、イベントで客を呼ぶのか? それも毎日じゃ難しいだろ」
アンバー公子がしっかり話についてきました。
「動線を確保って考えるなら強制的に上にあげる仕組みが必要よ。ナオ、エレベーターやエスカレーターはどうかしら? エレベータ―の仕組みってわりと簡単だったんじゃない?」
「やっぱり年取ってると頭いいね。エレベーターがあれば、客を呼べるかも」
ナオが手を打って喜ぶとアンバー公子が、エレベーターの仕組みについて聞いてきました。
そうですね。
私は簡単な図を書いてみました。
「こうやって駕籠のロープを巻き取っていく巻き上げ式と、ロープの端に重りをつけて滑車を使う方法があるの。動力とかは魔術でなんとかならないかな?」
アンバー公子は絵を睨みつけていますが、人力で巻き上げる方式なら使っている国もありそうですよね。
「もうひとつのエスカレータと言うのは何だ?」
アンバー公子はとても好奇心が旺盛なようです。
「仕組みとしては同じようなものです。階段をループ状のチェーンで巻きあげていくんです。こうくるくると。でも今回は6階に来て欲しいだけなので、1階から6階までの直通のエレベーターの方が経費も安くついていいと思います。」
エレベーターについてはアンバー公子とセディとで何とかしてくれることになりました。
これで6階までの足が確保できましたね。
けれどもオープン記念のイベントは必要だろうと言う事で、そのイベント担当になぜかリリーとシリルとソルが選ばれました。
ナオは人を取り込むのがとても上手です。
アリスとカムイはメニュー担当です。
そして私とナオは宣伝広告を担当します。
ふふふ、何だかとっても楽しいですね。
私は次の言葉を探して黙り込みました。
「兄のアンバーは少しばかり変わり者なのよ。それでどの貴族令嬢とも上手く行かなくってね」
リリーはさらりと変わり者という言葉を口にしてしまいました。
確かに公子さまが、すぐに平民と仲良くなるなんて思ってもみませんでした。
「でもリリー。リリーみたいな公爵家だと幼いうちに婚約が決まっているものではないの?」
私の質問にリリーはちょっと小首をかしげました。
「幼いころに婚約するほうが珍しいかなぁ。よほど政策的に必要な場合でもなければね。私が王太子と婚約したのだって6歳で、既にお互いの資質なんかも見極められる年齢だしね」
「それに、お兄さまの変人ぶりはうんと子供のころからなのよ。教科書に書いてあることでも実際に触れたり見たりしないと納得しなくてね。人の言葉の上げ足をとると言うのかな? 正確でないとすぐにそこを突っ込むからまず大抵の人は引いてしまうわね」
実の兄のことなのに、メリーはとても辛辣でした。
「さすがにそれを知っているから、お兄さまと結婚したいってご令嬢がいないの。あぁもちろん公爵夫人として十分にその資格がある令嬢の中ではってことだけど」
つまり身分とか資質とか関係なく、もう公爵夫人になれるなら相手なんか気にしないって人ならいるのですね。
「それで異界渡りの姫がもう1人現れたっていうじゃないの。お兄さまの好奇心がうずいたのよねぇ。異界なんて実際に見ることなんてできないでしょうからね。 そりゃぁ聞きたいことも多いでしょうねぇ。公爵家としては異界渡りの姫ならば十分公爵夫人として認められますからね。連れて来たのだけれど」
けれど、っていうのはナオを見て考えを変えたってことでしょうか?
「ナオは平民としてカフェを経営したいと思っているみたいですよ。ナオを見る限りその方が幸せだと私もおもいます。幸いにもロビン先生がナオを猶子にしてくれましたしね。リリーは何が心配なの?」
「さっきのお兄さまは、まるでナオに一目ぼれでもしたみたいに見えたけれど、私の思い過ごしだと思う? ロッテ」
「いいえ、私にもそう見えたわ。それは公爵家にとって悪い話ではないのでしょう?」
リリーは何かを思案しているような顔になりました。
「ねぇ、ロッテ。私はお兄さまって人を良く知っているの。もしかしたらナオが望むなら公爵家ぐらい捨ててしまいかねないわよ」
「まぁ、リリー。あの2人が恋人同士になるかどうかすらわからないというのに、今からそんな心配をすることはないわよ」
私がそう言えばリリーも素直に納得しましたが、確かにアンバー公子ならば平民に混じっても違和感を感じさせそうにありません。
そんな人が公爵になるってある意味とても凄いことができそうに思えますけどね。
普段は平民として暮らしていながら、実は公爵さまだったなんて。
かなりかっこよさそうな気がします。
「ねぇ、リリー。それよりリリーはロビン先生が辺境伯当主だったことなんて当然気づいていたんでしょう。あの方っていったい何者なの。なにをしているのかしら」
「それは難しい質問だわね。だって私もロビン先生が何を考えてロッテの家庭教師をしているかは知らないもの。でも授業を見る限り、ロッテの思考や常識、考え方の根本にあるものを探っているのかなぁとは思ったわ。ロッテを通して異世界を知ろうとしているんじゃないかしら?」
それは良くわかります。
自分で常識って思っていることが、世界が変われば全然違っているってことがありますから、私の思考や常識を知っておこうとするというのはありそうです。
「でも、なんでそれを辺境伯というような重要人物が担当するのかしら。それこそ部下で十分でしょう。それに辺境伯と聞くと、みんなとても緊張しているの。どうしてかしら?」
「辺境伯って前の王家なのよ。200年前に今のフリーマン家が王を継いだけど、血統で言えばプレシュス家の方が正統だという人がいるくらいですもの。フリーマン家はプレシュス家から出ているの」
「それに当代の辺境伯は、ここ数年続いた隣国との小競り合いを鎮圧してしまいましたからね。英雄として知られているの。殲滅とか血まみれとか怖ろし気あだ名がたくさんあるのよ」
リリーの説明でようやく私にもロビン先生の立ち位置がわかりました。
「それじゃぁ、王家も何も言えないわねぇ。今回王太子の評判が持ち直したから良かったものの、下手をしたらフリーマン家からプレシュス家に王家が変わったかもしれないのね」
私がそう言うとリリーは苦笑しました。
「ロッテって時々直球すぎる発言をするわねぇ。まるでお兄さまみたいだわ」
「多分それは、私が平民育ちだからよ。きっと。失礼いたしましたわ。リリアナ嬢」
私がそう言っておどけると、リリーも仕方ない人ねって笑ってくれました。
けれど注意しないといけません。
私はどうやら本音で喋るクセが抜けないようです。
本当は私も、ナオみたいに闊達に自由に生きれればよかったのに。
隣の芝はとても青くみえますねぇ。
「それでね。ここに来たのはお兄さまの案内だけではないのよ。ねぇロッテ。あなた私のサロンに来ない? 親友でしょ。手助けして頂戴」
私はリリーに、勿論よ! って言いましたし、そうやって誘われたことを嬉しがる振りをしました。
けれども本当はアンバー公子みたいに、隣の離宮でわいわいと騒ぎながらカフェの準備をしていたいと思っていました。
こうしてリリーと楽しくお話していながら、心は自由を求めてしまうなんて私ってとってもわがままですね。
私はセディの番で、セディと生きるって覚悟しているのにね。
あれぇ?
セディって貴族でいることになんか、こだわりがなさそうでしたよね。
さっさと隠居して、田舎暮らしをしたいって言ってましたよね。
そっか。
セディと結婚することと、社交界で生きることは違うんだ。
私はそう考えると、やっと健やかに息ができるような気持ちになりました。
結婚したら田舎で、本を作ってみましょう。
お話作りを考えると嬉しい気持ちになってきます。
「どうしたのロッテ。なんがか今日は少しおかしいわよ」
リリーは心配そうに私を覗き込んでいます。
私はリリーを誘いました。
「ねぇ、リリー。少し離宮を覗いてみない。アンバー公子の事が気になるでしょう?」
リリーはため息をつきました。
「そうね。お兄さまをしっかり監視しておいた方がよさそうですね。それにロッテもお隣が気になって仕方ないみたいだし。行きましょうか」
善は急げとばかりに私はリリーと一緒にいそいそと離宮に向かいました。
同じ館の中にあるというのに離宮までは5分かかりました。
広いものですね。
離宮はお母さまの趣味でしょうか。
可愛らしくて、壁も窓も全部が柔らかい曲線を描いています。
ドアノブをノックすると、執事が出てきて案内をしてくれます。
へぇー。離宮にも専用の執事や侍女それにメイドがいるんですねぇ。
料理人も選任の人が配置されたのだそうです
お母さまのやる事は、半端ないですね。
私たちが部屋に入ると、ナオが飛んできました。
「良かったぁ。今ちょっと煮詰まっていることがあってさぁー。こっち来て!」
挨拶もなしに、バタバタと奥に案内されて、リリーは目を白黒させています。
「どう考えても6階はないと思うぞ。人が多いのは1階だろう。せめて2階ぐらいじゃなきゃ客なんてこないさ!」
「そうは言っても、公爵家が買い取ったのは6階だけだろ。1階や2階なんかでカフェをするとなると、先ず借りられないし、借りられても家賃だけで儲けが吹っ飛ぶぞ!」
「だから6階に人を呼ぶ工夫をすればいいんだろ」
「それがなかなか出ないんじゃないか!」
おー盛り上がってますねぇ。
私がなぜ離宮に来たかったかわかりました。
ここはまるで文化祭の前の学校のようです。
わくわくとドキドキと希望と夢が詰まっているんです。
「えっと、ナオ。今煮詰まっているのって6階へ動線をどうするかってことなのね。」
私が確認するとナオは勢いよく頷きました。
「デパートなどでは屋上に遊園地を作ったり、或いは物産展などの催しものを企画して、とりあえず客を上の階に誘導するわね」
「あぁ、イベントで客を呼ぶのか? それも毎日じゃ難しいだろ」
アンバー公子がしっかり話についてきました。
「動線を確保って考えるなら強制的に上にあげる仕組みが必要よ。ナオ、エレベーターやエスカレーターはどうかしら? エレベータ―の仕組みってわりと簡単だったんじゃない?」
「やっぱり年取ってると頭いいね。エレベーターがあれば、客を呼べるかも」
ナオが手を打って喜ぶとアンバー公子が、エレベーターの仕組みについて聞いてきました。
そうですね。
私は簡単な図を書いてみました。
「こうやって駕籠のロープを巻き取っていく巻き上げ式と、ロープの端に重りをつけて滑車を使う方法があるの。動力とかは魔術でなんとかならないかな?」
アンバー公子は絵を睨みつけていますが、人力で巻き上げる方式なら使っている国もありそうですよね。
「もうひとつのエスカレータと言うのは何だ?」
アンバー公子はとても好奇心が旺盛なようです。
「仕組みとしては同じようなものです。階段をループ状のチェーンで巻きあげていくんです。こうくるくると。でも今回は6階に来て欲しいだけなので、1階から6階までの直通のエレベーターの方が経費も安くついていいと思います。」
エレベーターについてはアンバー公子とセディとで何とかしてくれることになりました。
これで6階までの足が確保できましたね。
けれどもオープン記念のイベントは必要だろうと言う事で、そのイベント担当になぜかリリーとシリルとソルが選ばれました。
ナオは人を取り込むのがとても上手です。
アリスとカムイはメニュー担当です。
そして私とナオは宣伝広告を担当します。
ふふふ、何だかとっても楽しいですね。
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