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第4章 烽霊会編
第270話 絶望を断つ光
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「さぁ、祓い師全員、ここでおしまいだァァァッ」
剣を持った飛山が構えた。その時だった。
「封印術・奥義・終印命封ッ」
真白目家は代々、封印術の使い手である。そんな真白目家の中でも禁忌の奥義とされている終印命封。その能力は、相手の能力をすべて封印するというもの。この能力で、真白目家はかつて四神の力を封印することに成功した。しかし、その使用者は、使用後に死んでしまったのだ。
「そ、その奥義はッ」
麒麟の力によって肉体を支配されかけている飛山の脳内に流れたのは、麒麟の記憶であり、かつて自分たちの下僕である四神に対して、終印命封を使う者の姿だった。その記憶はすぐさまに飛山の体に流れ込んだ。その記憶を元に飛山は終印命封を防ごうとした。
「ッ!!」
しかし、もう遅かった。すでに、麒麟の力は失われていた。そして、大解冷帝心躁界も解けた。それと同時に、真白目は息を引き取った。
祓い師達に訪れた今後来ることはないだろう真白目が作った大チャンス。足元を捕らえていた氷塊が消えると同時に、全員が飛山へと術を使用する。
「百華術・荊棘ッ」
「赤水術・切ッ」
「治癒術・結々止害ッ」
「雷術・雷鳴ッ」
「鬼術・鬼々來燈ッ」
「がはっ!!」
怯む飛山。そこに青山が攻め込む。
「蒼天術・拳ッ」
「クッ!!」
さらに怯む飛山。
「いけぇぇぇッ、優牙ァァァッ」
「終わりだ、飛山ッ!!蒼天術・奥義・蒼天ッ」
蒼天は怯んだ飛山にトドメをさした。そして、その場に飛山が倒れた。
剣を持った飛山が構えた。その時だった。
「封印術・奥義・終印命封ッ」
真白目家は代々、封印術の使い手である。そんな真白目家の中でも禁忌の奥義とされている終印命封。その能力は、相手の能力をすべて封印するというもの。この能力で、真白目家はかつて四神の力を封印することに成功した。しかし、その使用者は、使用後に死んでしまったのだ。
「そ、その奥義はッ」
麒麟の力によって肉体を支配されかけている飛山の脳内に流れたのは、麒麟の記憶であり、かつて自分たちの下僕である四神に対して、終印命封を使う者の姿だった。その記憶はすぐさまに飛山の体に流れ込んだ。その記憶を元に飛山は終印命封を防ごうとした。
「ッ!!」
しかし、もう遅かった。すでに、麒麟の力は失われていた。そして、大解冷帝心躁界も解けた。それと同時に、真白目は息を引き取った。
祓い師達に訪れた今後来ることはないだろう真白目が作った大チャンス。足元を捕らえていた氷塊が消えると同時に、全員が飛山へと術を使用する。
「百華術・荊棘ッ」
「赤水術・切ッ」
「治癒術・結々止害ッ」
「雷術・雷鳴ッ」
「鬼術・鬼々來燈ッ」
「がはっ!!」
怯む飛山。そこに青山が攻め込む。
「蒼天術・拳ッ」
「クッ!!」
さらに怯む飛山。
「いけぇぇぇッ、優牙ァァァッ」
「終わりだ、飛山ッ!!蒼天術・奥義・蒼天ッ」
蒼天は怯んだ飛山にトドメをさした。そして、その場に飛山が倒れた。
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