238 / 289
第3章 白と鬼編
第238話 白と鬼②
しおりを挟む
「懐かしいんだな」
「そりゃそうさ。その術はもともと、私のものだ。あの日、君の中にその術を渡した。だから、君はその術が使えるんだよ」
「じゃあ、この鎌は?」
「副産物と言ったところかな。君の体内に死神術を渡した時、同時にその鎌が生まれたんだよ。だから、おまけとして君に預けておいたのさ」
「そうか。なら、それを後悔するといいッ!!死神術・龍朧の祭ッ」
死神鎌の刃が赤色に変化した。その鎌を振ると、赤色の斬撃が鬼魅宮に向かって飛んでいった。
「呪術・砕花の裂」
鬼魅宮は術で斬撃を吹き消した。そして、鬼魅宮が俺との距離を詰めようとした。
「蜘蛛術・奥義・眼体固紗の蜘蛛糸ッ」
「そういえば、そんな術も持っていたな」
鬼魅宮の動きがピタリと止まった。今だッ!!
「死神術・奥義・死王最朽喪霊ッ!!」
鬼魅宮を襲う無数の斬撃。しかし、鬼魅宮はそれらを受けているにも関わらず、無傷だった。
「ッ!?」
「気になるよね、なぜ、私に斬撃が効かないのか。知りたいよねぇ」
ニヤニヤしながらそう言う鬼魅宮。
「鬱陶しいんだよッ、ウリャァァァァァッ」
俺は、鬼魅宮の首目掛けて死神鎌を振った。
「妖怪術・ぬりかべ」
目の前に顕現する巨大な壁の妖怪。死神鎌の刃はソイツに当たった。
「おっと、もうこんな時間か。すまないが帰らせてもらうよ」
「逃げるのか?」
「まぁ、そう言われても仕方がないね。でもね、もうすぐ始まるから準備のために行かないといけないんだ。戦いは次回にお預けだよ」
「何が始まるんだよ」
「西国戦だよ」
そう言い残して、鬼魅宮は姿を消した。
「そりゃそうさ。その術はもともと、私のものだ。あの日、君の中にその術を渡した。だから、君はその術が使えるんだよ」
「じゃあ、この鎌は?」
「副産物と言ったところかな。君の体内に死神術を渡した時、同時にその鎌が生まれたんだよ。だから、おまけとして君に預けておいたのさ」
「そうか。なら、それを後悔するといいッ!!死神術・龍朧の祭ッ」
死神鎌の刃が赤色に変化した。その鎌を振ると、赤色の斬撃が鬼魅宮に向かって飛んでいった。
「呪術・砕花の裂」
鬼魅宮は術で斬撃を吹き消した。そして、鬼魅宮が俺との距離を詰めようとした。
「蜘蛛術・奥義・眼体固紗の蜘蛛糸ッ」
「そういえば、そんな術も持っていたな」
鬼魅宮の動きがピタリと止まった。今だッ!!
「死神術・奥義・死王最朽喪霊ッ!!」
鬼魅宮を襲う無数の斬撃。しかし、鬼魅宮はそれらを受けているにも関わらず、無傷だった。
「ッ!?」
「気になるよね、なぜ、私に斬撃が効かないのか。知りたいよねぇ」
ニヤニヤしながらそう言う鬼魅宮。
「鬱陶しいんだよッ、ウリャァァァァァッ」
俺は、鬼魅宮の首目掛けて死神鎌を振った。
「妖怪術・ぬりかべ」
目の前に顕現する巨大な壁の妖怪。死神鎌の刃はソイツに当たった。
「おっと、もうこんな時間か。すまないが帰らせてもらうよ」
「逃げるのか?」
「まぁ、そう言われても仕方がないね。でもね、もうすぐ始まるから準備のために行かないといけないんだ。戦いは次回にお預けだよ」
「何が始まるんだよ」
「西国戦だよ」
そう言い残して、鬼魅宮は姿を消した。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる