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第3章 ゴースト・キング編
第227話 異変②
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「お前らッ、住民の避難はすべて完了しているかッ?」
エルバスさんが叫んだ。辺りにいた祓い師たちの中から
「はい、全員、この辺りからの避難は完了しておりますッ」
という声が聞こえた。それを聞いて、エルバスさんは構えた。
「エルバスさん、何をする気ですか?あいつに打ち勝つ方法があるんですか?」
俺が聞くと、エルバスさんは
「まだ研究段階だから成功するかは分からないけど、『極奥』を撃つんだよ」
と答えた。
「極奥?」
「奥義を超える術の最終形態。言わば、術の完成形。歴史上で使えた人物は2人しかおらず、極奥について書かれた書物も数冊しかない。しかも、その数冊も読めるほどの物では無く、ボロボロの状態の物が大半だ。でも、極奥なら、ゴースト・キングも祓えるはずだ」
「なら、俺達も援護します」
俺や話を聞いていた辺りの祓い師達はエルバスさんに霊気を送り始めた。
「ありがとう、皆」
ゴースト・キングが両手を前に突き出した。すると、辺りを爆風が襲った。建物は倒壊し、既に壊滅状態にあった辺りは、完全なる更地化とした。でも、これほどの爆風が吹いているのに、
「どうして俺たち祓い師たちは吹っ飛んでいないんだ?」
そんな言葉が口から出てしまった。すると、近くにいた祓い師が、
「私の術のおかげよ」
と答えた。全員が力を合わせてゴースト・キングを倒そうとしている。俺ももっともっと頑張らないと。俺は体内に残っているすべての霊気をエルバスさんに送った。この時、ゴースト・キングの目には、1000年前の祓い師たちの姿と重なるエルバスたちが映っていた。自分たちを封印したかつての祓い師たち。彼らのように全員で自分に打ち勝とうとしてくる祓い師たちに怒りを覚えたゴースト・キングは黒い球体を手元で生成し始めた。
エルバスさんが叫んだ。辺りにいた祓い師たちの中から
「はい、全員、この辺りからの避難は完了しておりますッ」
という声が聞こえた。それを聞いて、エルバスさんは構えた。
「エルバスさん、何をする気ですか?あいつに打ち勝つ方法があるんですか?」
俺が聞くと、エルバスさんは
「まだ研究段階だから成功するかは分からないけど、『極奥』を撃つんだよ」
と答えた。
「極奥?」
「奥義を超える術の最終形態。言わば、術の完成形。歴史上で使えた人物は2人しかおらず、極奥について書かれた書物も数冊しかない。しかも、その数冊も読めるほどの物では無く、ボロボロの状態の物が大半だ。でも、極奥なら、ゴースト・キングも祓えるはずだ」
「なら、俺達も援護します」
俺や話を聞いていた辺りの祓い師達はエルバスさんに霊気を送り始めた。
「ありがとう、皆」
ゴースト・キングが両手を前に突き出した。すると、辺りを爆風が襲った。建物は倒壊し、既に壊滅状態にあった辺りは、完全なる更地化とした。でも、これほどの爆風が吹いているのに、
「どうして俺たち祓い師たちは吹っ飛んでいないんだ?」
そんな言葉が口から出てしまった。すると、近くにいた祓い師が、
「私の術のおかげよ」
と答えた。全員が力を合わせてゴースト・キングを倒そうとしている。俺ももっともっと頑張らないと。俺は体内に残っているすべての霊気をエルバスさんに送った。この時、ゴースト・キングの目には、1000年前の祓い師たちの姿と重なるエルバスたちが映っていた。自分たちを封印したかつての祓い師たち。彼らのように全員で自分に打ち勝とうとしてくる祓い師たちに怒りを覚えたゴースト・キングは黒い球体を手元で生成し始めた。
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