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第3章 ゴースト・キング編
第192話 消えた州はどこへ?
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俺と柊と雷翔の3人で、寮の自分の部屋で話をしていると、柳さんが急いだ様子で、部屋に飛び込んできた。
「ここにいたか。2人とも急用だ。会長室に来てくれ」
そう言われ、柳さんと会長室に向かった。部屋に入ると、
「これで全員揃いましたね。では、これを見てください」
と言って、岩山さんがモニターに衛星写真のようなものを映した。
「これは、先程、届いた物です。アメリカのモンタナ州のところに注目してください」
モンタナ州のところが黒くなっていた。
「アメリカGEAからの情報によると、現在、モンタナ州は荒地になっているそうです。恐らく、荒地に見えるように錯覚させる結界か何か特殊な術が使用されていると思われます」
「なるほど、で、ゴースト・キングはどこに?」
「モンタナ州消失と同時に、隣のアイダホ州の上空に移動を開始したそうです」
「分かりました。では、急ではありますが、5人はアメリカGEA本部に向かってもらえますか?モンタナ州が消失したということはアメリカ経済にも支障が出る。そうなると、世界恐慌へと陥る可能性がありますので」
斧戯田会長がそう言った後、瞬きをすると、場所が変わっていた。俺も習って、瞬間移動は使えるようにはなったが、相変わらず、慣れないものだな。原理もよく分からんし。辺りにはたくさんの外国人がいた。ここがアメリカGEAか。
「優牙さん、アメリカに来ちゃいましたね」
「来ちゃったな、柊」
「ほら、2人ともこれ付けて」
片山さんが寄ってきて、黒いワイヤレスイヤホンのようなものを渡してきた。
「これは?」
「自動翻訳機だよ。この前、ワグナー氏が話してた時は、あの人が日本語を話せたからお前らも理解出来たかもしれないが、ここはアメリカだ。これがないと、お前らも詰むだろ?もちろん、俺も英語は喋れないから付けてる」
「ありがとうございます」
俺と柊が耳にその機械を付けていると、壇上の上にいた、アメリカGEA会長のデリック・ワグナー氏が話し始めた。
「日本の方も来たようですし、これで全員、揃いましたね。それでは、これより、ゴースト・キング討伐について最終確認を行います」
いよいよ、ゴースト・キングとの戦いが始まる。
「ここにいたか。2人とも急用だ。会長室に来てくれ」
そう言われ、柳さんと会長室に向かった。部屋に入ると、
「これで全員揃いましたね。では、これを見てください」
と言って、岩山さんがモニターに衛星写真のようなものを映した。
「これは、先程、届いた物です。アメリカのモンタナ州のところに注目してください」
モンタナ州のところが黒くなっていた。
「アメリカGEAからの情報によると、現在、モンタナ州は荒地になっているそうです。恐らく、荒地に見えるように錯覚させる結界か何か特殊な術が使用されていると思われます」
「なるほど、で、ゴースト・キングはどこに?」
「モンタナ州消失と同時に、隣のアイダホ州の上空に移動を開始したそうです」
「分かりました。では、急ではありますが、5人はアメリカGEA本部に向かってもらえますか?モンタナ州が消失したということはアメリカ経済にも支障が出る。そうなると、世界恐慌へと陥る可能性がありますので」
斧戯田会長がそう言った後、瞬きをすると、場所が変わっていた。俺も習って、瞬間移動は使えるようにはなったが、相変わらず、慣れないものだな。原理もよく分からんし。辺りにはたくさんの外国人がいた。ここがアメリカGEAか。
「優牙さん、アメリカに来ちゃいましたね」
「来ちゃったな、柊」
「ほら、2人ともこれ付けて」
片山さんが寄ってきて、黒いワイヤレスイヤホンのようなものを渡してきた。
「これは?」
「自動翻訳機だよ。この前、ワグナー氏が話してた時は、あの人が日本語を話せたからお前らも理解出来たかもしれないが、ここはアメリカだ。これがないと、お前らも詰むだろ?もちろん、俺も英語は喋れないから付けてる」
「ありがとうございます」
俺と柊が耳にその機械を付けていると、壇上の上にいた、アメリカGEA会長のデリック・ワグナー氏が話し始めた。
「日本の方も来たようですし、これで全員、揃いましたね。それでは、これより、ゴースト・キング討伐について最終確認を行います」
いよいよ、ゴースト・キングとの戦いが始まる。
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