幽霊祓い

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第2章 再臨編

第166話 処理

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下に降りると、既に城内から退散してきた柊の姿があった。

「優牙さん、無事でしたか」

「まぁ、何とかな。そういえば、斧戯田さん、一般人は大阪城ここに近づいていないんですか?」

「それが、どうやら凪澤によって、ここを中心とする半径100mの結界が貼られていました。恐らく、私たちが逃げられないようにするためだと思います。ですが、もう少しで結界が解けるはずです。なので、早くここから撤退するために今は中から祓い師を連れ出しています」

俺が斧戯田さんと話を進めていると、私和さんがタンカーに乗せられて、運ばれてきた。

「私和さん!?」

俺が近づくと、治療班の人が

「私和  兜殿は亡くなっておられます」

と言った。

「そ、そんな・・・、恐山決戦あのとき、凪澤を倒しきれていれば・・・」

「優牙さん、考えすぎです」

俺が膝まづいていると、隣に柊がやってきた。

「柊、俺、どうしたらいいのかな・・・?」

「え?」

「今回だって、凪澤を倒せなかった。それに鬼魅宮とかいう化け物まで出てくるし、影山だって敵になるし・・・、俺のせいでたくさんの人が死んでいる。俺が強ければ、もっと強かったら・・・」

「優牙さんッ、目先の問題は1つずつ片付けるんです。凪澤を倒したら、鬼魅宮、鬼魅宮を倒したら影山を倒す。このように1つずつ片付ければ、必ず問題は解決出来ます。今、俺たちがしないといけないのは、今回の件の情報交換や、霊帝会についてまとめることです」

「そ、そうだよな・・・。ありがとう、柊」

「優牙って、意外と抱え込むタイプだったんだな」

「雷翔、無事だったのか」

「応急処置だけはしてもらった。大したことはねぇよ、イテテテ」

「そうだな、抱え込みすぎてるのかもな、俺」

「1人で抱え込むなッ、皆に分けろッ」

雷翔が叫んだ。

「そうですよ、悩みは皆で分けるんですよ。優牙さんだけが弱いんじゃない。皆、まだまだ凪澤には及びませんよ。でも、これから皆で強くなって、問題解決しましょう」

「2人ともありがとう。何だか、元気でたよ」

柊と雷翔の言葉に、元気を貰ったら俺は、撤退のために、治療班の手伝いをした。
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