幽霊祓い

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第2章 再臨編

第141話 惰酷

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 私和達と別れてから、俺らは数人でバラバラに散った。俺は同じ師帝で、二帝の李推天さんと共に行動している。

「おっ、きたきた。君たちは強そうだね~」

「文也、気をつけろ。やつは怠けているように見せかけて、中身はかなり強いってパターンの敵だ」

「分かりました」

「なんだ、いきなり飛びかかってくるような戦闘狂かと思ったんだけど、そうでもないんだ。頭を使うやつは嫌いだよ。霊帝会NO.5  黒状  詞由こくじょう  しゆが君たちの相手をしてあげよう。どっからでもかかって来なッ」

「じゃあ、遠慮なくいくぞッ、炎術・奥義・轟火炎焼えんじゅつ  おうぎ  ごうかえんしょうッ」

黒状は炎に包まれた。しかし、黒状はその炎を吸収した。そして、

炎術・奥義・轟火炎焼えんじゅつ  おうぎ  ごうかえんしょうッ」

李さんが炎に包まれかけた。

「どういうことだ?」

「僕の吸術きゅうじゅつは永久的に発動している。吸術の効果は、相手から受けた術を吸収し、1度だけ自分のように扱える。もう一度くらえば、もう1回使えるようになる。つまり、君たちが僕に攻撃すれば、その術は僕に使われ、自分の術に痛めつけられるってわけさ。君たちは僕に勝てない」

「チッ、なかなかにウザイ相手だな。なぁ、文也。お前の鎌って解放フォルボース使えねぇのか?」

「そんなのやったことないですから、使えるかどうかなんて分からないですよ」

「そうか、アイツに術が通用しないなら解放フォルボースで攻めるのが1番だと思ったんだがな」

「確かにそうですよね。うーん、やれるだけ、やってみます」

「よしッ!!2人でアイツを倒すぞ、炎術・炎光炎古えんじゅつ  えんこうえんこッ」

死神術・死鎌の祭しにがみじゅつ  しがまのさいッ」

「だから、無駄だって、炎死術・死鎌炎古えんしじゅつ  しがまえんこッ」

「何ッ!?」

「言い忘れていたねぇ、僕の体内に同時吸収した術を合成させ、新しい術を生み出す術合術じゅつごうじゅつも使えるんだよ。そうして生み出した術はに使用できる。つまり、炎死術・炎炎の祭えんしじゅつ  えんえんのさいッ」

辺りが一瞬にして火の海と化した。

「なるほど、本当にいるんだな。多術者は」
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