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第2章 学校霊編
第131話 師匠の弟子
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最初、俺にはその男が誰なのか分からなかった。でも、片腕がないことから、その男が誰なのかを理解した。
「新木 士郎さん?」
「やぁ、優牙。ケガも治って、すっかり元気そうだね」
「あ、あの時は助けていただいてありがとうございました」
「いいんだよ、鳩山師匠のお願いだし」
「鳩山さんのお願い?」
「師匠はいつも言っていたよ。『彼らは君に続く優秀な祓い師になるから、俺に何かあったり、俺が出れない時は、士郎が彼らを守ってやってくれ』って。それより、赤石君は?」
「柊は・・・」
俺は柊のことを説明した。
「そうだったのか・・・。悪かったね、そんな時に」
「いえいえ、でも、どうして、新木さんがここに?」
「片腕を失ってからは修行してて、出れなかったけど、修行終わったし、久しぶりに任務に出ようと思ってね。それで、日本旋廻を乗り越えた君たちにも同行してもらおうってわけだ」
「それでは、今回の任務について説明させてもらう。都内のとある高校に幽霊が出現したようだ。確認されている個体は1体。それ以外に特に情報は入っていないから、それほど難しい任務ではないと思う。よろしく頼むぞ」
「了解です!!」
俺たちは現場へと向かった。その高校がある場所の近くには墓地がたくさんあり、それが原因で幽霊が寄ってきたという可能性が高い。現場に着くと、いかにも人では無い何かがいるような気配が漂っていた。
「俺は5階、佐神君は3、4階、優牙は1、2階をよろしく」
新木さんに言われ、俺たちはバラバラに散った。俺は1階の校内から見て回った。1階に特に異常はなく、2階に上がった。なんだろう、ここにいる霊は、1体じゃない気がする。複数体?いや、魂が混合して、1体の霊として存在しているのか?と、その時、後ろに気配を感じた。振り向いたのと、同士に、俺は目の前が真っ暗になった。
「ケケケ、そこでしばらく、おやすみィ~、残るは2人か、ケケケッ」
「新木 士郎さん?」
「やぁ、優牙。ケガも治って、すっかり元気そうだね」
「あ、あの時は助けていただいてありがとうございました」
「いいんだよ、鳩山師匠のお願いだし」
「鳩山さんのお願い?」
「師匠はいつも言っていたよ。『彼らは君に続く優秀な祓い師になるから、俺に何かあったり、俺が出れない時は、士郎が彼らを守ってやってくれ』って。それより、赤石君は?」
「柊は・・・」
俺は柊のことを説明した。
「そうだったのか・・・。悪かったね、そんな時に」
「いえいえ、でも、どうして、新木さんがここに?」
「片腕を失ってからは修行してて、出れなかったけど、修行終わったし、久しぶりに任務に出ようと思ってね。それで、日本旋廻を乗り越えた君たちにも同行してもらおうってわけだ」
「それでは、今回の任務について説明させてもらう。都内のとある高校に幽霊が出現したようだ。確認されている個体は1体。それ以外に特に情報は入っていないから、それほど難しい任務ではないと思う。よろしく頼むぞ」
「了解です!!」
俺たちは現場へと向かった。その高校がある場所の近くには墓地がたくさんあり、それが原因で幽霊が寄ってきたという可能性が高い。現場に着くと、いかにも人では無い何かがいるような気配が漂っていた。
「俺は5階、佐神君は3、4階、優牙は1、2階をよろしく」
新木さんに言われ、俺たちはバラバラに散った。俺は1階の校内から見て回った。1階に特に異常はなく、2階に上がった。なんだろう、ここにいる霊は、1体じゃない気がする。複数体?いや、魂が混合して、1体の霊として存在しているのか?と、その時、後ろに気配を感じた。振り向いたのと、同士に、俺は目の前が真っ暗になった。
「ケケケ、そこでしばらく、おやすみィ~、残るは2人か、ケケケッ」
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