幽霊祓い

弥生 啓

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第2章 復讐編

第93話 霊帝会

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「なんだ、凪澤かと思えば、ただの能力者たちか・・・」

「なんだ、馬渕じゃないか。ずっと、ここで待っていたのかい?」

「ま、まさかお前、凪澤なのか!?」

「そう、僕だよ。前の肉体が滅んだから影山コイツのを借りているんだ」

「なんだ、お前、影山と知り合いなのか?」

「この子は馬渕  那起。僕の共犯者さ」

「凪澤、こいつは?」

「クロだよ。僕の仲間になってもらったんだ」

「仲間?凪澤、また何かするつもりなのか?」

「馬渕、凪澤呼びはよしてくれよ。今は影山だよ」

「そんなことはどうでもいい。俺も先日の戦いで負傷したんだ。何か計画があるなら早く教えて貰いたい。こちらも準備する時間が必要だ」

「君が僕に忠誠心を抱いてくれていることはよく分かったよ。でも、今回はみんなで準備するんだ」

「意味が分からないのだが?」

「GEA、それは幽霊を祓うための組織だ。僕たちに同じような組織はあるかい?改造霊たちを生み出しながら考えたんだよ。組織的に動かせばいいのだと」

「日本旋廻の時はそんなこと言っていませんでしたけど?」

「じゃあ、伝えておこう。僕は君たちが僕に指示をもらうように僕もあるお方から指示をもらっているんだよ。そのお方のことを詳しくは言えないがその人が霊帝会というものを作れと指示を出したんだ」

「俺らのような祓い師とは逆の存在で構成された組織ってことか?」

「そういうこと。仲間がいた方が安心感あるし、いいだろう?」

「まぁ、俺は賛成だ。」

「俺も賛成ではある。だが、影山、お前、恐山で完全霊体になったんじゃなかったのか?」

「見ての通りさ。なったけど、肉体がなくなったから留めておけなくなったんだよ。霊体と言うぐらいだ。肉体という形が必要になるんだよ」

「あぁ、そういう事か」

「2人とも賛成っぽいし、では、ただいまここに霊帝会を設立する」


11月3日、恐山決戦集結から1日。首領・影山  零(凪澤  戒)が率いる霊帝会が設立された。
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