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第1章 日本旋廻 恐山決戦 前編
第71話 換物
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「あれ、説明していなかったか?この術は永久保存方式だ。この場に来たプレイヤーの情報はそいつが死ぬまで残る。情報って言っても所持金のことだけだがな。だから、今までの分が積み重なって49万なんだよ。つまり、次、お前がこの場に来たら、所持金700円スタートってわけだ。さて、換物しようか。博徒術・換物・拳」
俺がそう言うと、仮面男が高層を殴り飛ばした。
「ぐはっ!?」
「この博徒術について詳しく説明しといてやるよ。まず、私場博場で、この領域に移動する。そして、ゲーム終了後、所持金を好きな物に換物することができるんだよ。まぁ、あくまで一連の流れってやつだけどな。最悪、守らなくてもできるが、守らなかった場合は、換物料金がちょっと上がるんだよ」
「では、なぜ、俺は換物システムを使用できないッ?」
「お前、バカか?700円で換物できるものなんてねぇよ。最低でも1000円からだ」
なるほど…。博徒術、かなりめんどくさい術だ。術が解かれ、俺が術を使おうと構えた時だった。上から柳のもとに1枚の紙が落ちて来た。柳は紙を拾い上げ、その紙を見ると、
「お前らの仲間に馬渕って男はいるか?」
と聞いてきた。
「馬渕?そんなやつは聞いたことないな。そいつが何かしたのか?」
「俺ら、祓い師のことを裏切って、お前の仲間になったらしいぞ?」
「裏切り者が出たのか。それはまるで愚かだな。裏切りに先に気づいて処罰していればそんなことにはならなかったのに」
「あー、そう言われたら腹立つわ。祓ってやるよ、高層」
「望むところだ、かかってこい、祓い師!!」
俺がそう言った直後だった。脳内に凪澤様の声が流れて来た。これはテレパシーか?
「使えないゴミ共、愚かな祓い師共に伝える。全員、今すぐ頂上へ来い」
そして、俺が瞬きをすると目の前に凪澤様、周りにはKUシリーズの同胞たちと知らない男が1人いた。
「お前たちは真レベルの幽霊として生み出したはずだ。なのに、なぜ、2体も祓い師に祓われている?心底残念だ。そこで僕は思いついた。お前たちはもう必要ない。僕のもとへと帰ってこい。馬渕と2人でカタをつける」
そう言って、凪澤様は手を広げた。
俺がそう言うと、仮面男が高層を殴り飛ばした。
「ぐはっ!?」
「この博徒術について詳しく説明しといてやるよ。まず、私場博場で、この領域に移動する。そして、ゲーム終了後、所持金を好きな物に換物することができるんだよ。まぁ、あくまで一連の流れってやつだけどな。最悪、守らなくてもできるが、守らなかった場合は、換物料金がちょっと上がるんだよ」
「では、なぜ、俺は換物システムを使用できないッ?」
「お前、バカか?700円で換物できるものなんてねぇよ。最低でも1000円からだ」
なるほど…。博徒術、かなりめんどくさい術だ。術が解かれ、俺が術を使おうと構えた時だった。上から柳のもとに1枚の紙が落ちて来た。柳は紙を拾い上げ、その紙を見ると、
「お前らの仲間に馬渕って男はいるか?」
と聞いてきた。
「馬渕?そんなやつは聞いたことないな。そいつが何かしたのか?」
「俺ら、祓い師のことを裏切って、お前の仲間になったらしいぞ?」
「裏切り者が出たのか。それはまるで愚かだな。裏切りに先に気づいて処罰していればそんなことにはならなかったのに」
「あー、そう言われたら腹立つわ。祓ってやるよ、高層」
「望むところだ、かかってこい、祓い師!!」
俺がそう言った直後だった。脳内に凪澤様の声が流れて来た。これはテレパシーか?
「使えないゴミ共、愚かな祓い師共に伝える。全員、今すぐ頂上へ来い」
そして、俺が瞬きをすると目の前に凪澤様、周りにはKUシリーズの同胞たちと知らない男が1人いた。
「お前たちは真レベルの幽霊として生み出したはずだ。なのに、なぜ、2体も祓い師に祓われている?心底残念だ。そこで僕は思いついた。お前たちはもう必要ない。僕のもとへと帰ってこい。馬渕と2人でカタをつける」
そう言って、凪澤様は手を広げた。
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