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第1章 日本旋廻 常紋トンネル及び慰霊の森編
第59話 慰霊の森
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私が慰霊の森の森に着いた時、すでに主霊はいなかった。遅かったか・・・。気を落とし、帰ろうとしたが、ある木のところに見覚えのある少年が立っていることに気がついた。
「マジかよ・・・、奇跡だなぁ、岩山 悟。俺もかなりの豪運ってわけだ。俺の事、覚えているか?お前に姉貴を殺された少年だよ」
「佐神か・・・。お前さん、凪澤に裏切られたんだろ?どうして、GEA介入の誘いを断った?」
「お前のせいだよッ!!俺はお前のことが憎くて凪澤についたんだ。お前を探し続けた。どうして、あの時、姉貴を見捨てたんだよッ!!助かってたはずだろ?」
「お前さんの姉さんがそうしろと言ったんだ。それに姉さんを殺したのは私たちGEAではない。凪澤が殺したのだろ?」
「・・・そんなことは分かってるッ!!でも、でも・・・それでもあの時助け出していれば、姉貴は助かってたんだろ?姉貴が言ったからって人の命1つすら救えないお前らの仲間になるとでも思うかッ、そんなわけねぇだろ!!それでもお前は祓い師なのかッ!?ふざけんじゃねぇッ!!雷術・雷針!!」
「岩術・岩壁ッ」
私の岩術は攻防共にかなり優れている。佐神の雷術くらいいとも簡単に止められる。
「チッ、やっぱ嫌いだよ、岩術」
「お前さんはさっきから自分の姉さんのことばっかり言っているが、こちらだって1人の弟子を失ったんだぞ?あの状況で、お前さんの家を襲撃した霊と戦いながら、姉さんとお前さんの2人を抱えながら戦うこちらの身にもなってみろッ!!姉さんは分かってたはずだ、自分はもう助からないって。」
「勝手に言い切ってんじゃねぇッ!!」
「勝手ではない、自らそう言っていたんだッ!!だからこそ、自分よりも怪我をしていないお前さんを助けて欲しいと姉さんが自ら願い出てきたんだ」
「・・・どうして、俺だけがあんな目に遭わないと行けないんだよッ!!」
そう、あれは今から5年ほど前だったか・・・。
「マジかよ・・・、奇跡だなぁ、岩山 悟。俺もかなりの豪運ってわけだ。俺の事、覚えているか?お前に姉貴を殺された少年だよ」
「佐神か・・・。お前さん、凪澤に裏切られたんだろ?どうして、GEA介入の誘いを断った?」
「お前のせいだよッ!!俺はお前のことが憎くて凪澤についたんだ。お前を探し続けた。どうして、あの時、姉貴を見捨てたんだよッ!!助かってたはずだろ?」
「お前さんの姉さんがそうしろと言ったんだ。それに姉さんを殺したのは私たちGEAではない。凪澤が殺したのだろ?」
「・・・そんなことは分かってるッ!!でも、でも・・・それでもあの時助け出していれば、姉貴は助かってたんだろ?姉貴が言ったからって人の命1つすら救えないお前らの仲間になるとでも思うかッ、そんなわけねぇだろ!!それでもお前は祓い師なのかッ!?ふざけんじゃねぇッ!!雷術・雷針!!」
「岩術・岩壁ッ」
私の岩術は攻防共にかなり優れている。佐神の雷術くらいいとも簡単に止められる。
「チッ、やっぱ嫌いだよ、岩術」
「お前さんはさっきから自分の姉さんのことばっかり言っているが、こちらだって1人の弟子を失ったんだぞ?あの状況で、お前さんの家を襲撃した霊と戦いながら、姉さんとお前さんの2人を抱えながら戦うこちらの身にもなってみろッ!!姉さんは分かってたはずだ、自分はもう助からないって。」
「勝手に言い切ってんじゃねぇッ!!」
「勝手ではない、自らそう言っていたんだッ!!だからこそ、自分よりも怪我をしていないお前さんを助けて欲しいと姉さんが自ら願い出てきたんだ」
「・・・どうして、俺だけがあんな目に遭わないと行けないんだよッ!!」
そう、あれは今から5年ほど前だったか・・・。
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