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第1章 電話霊編
第24話 開放
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篠崎さんの周りを舞い始めた蘭の花びらは、やがて、手元に集まり、1本の美しい紫色の剣になった。そして、篠崎さんは舞を舞うようにして、再び、テレゴへと向かっていった。
「テレゴ、お前の言ってるいる事は間違えていないかもしれない。確かに私たちはお前の言う通りの存在だ。だが、だからといって無差別に人間を殺すお前も間違っている。自分の犯した罪を認め、大人しく成仏しろ・・・」
そう言って、剣でテレゴを切りつけた。
「お前たちは・・・、僕の言葉を忘れないで生きて・・・くれ・・・」
テレゴはそう言いながら、パラパラと散っていった。テレゴが散った後、そこには少年が立っていた。
「姉ちゃん、ありがとう・・・」
少年はニコッと笑って消えた。きっと、篠崎さんの弟なのだろう。篠崎さんもニコッと笑っていた。瞬きをすると、事務所に戻っていた。3人で現実に戻れたことに一安心してため息をついた。そして、時計を見ると・・・。なんと、日付が8月9日と表示されていた。時計が壊れている可能性もあるので、スマホやテレビなどの事務所内にあるあらゆる電子機器の日付を確認したが、8月9日だった。つまり、僕たちの体内時間ではあの空間にいたのは1時間程と感じていたが、実際には2ヶ月以上あの空間にいたのだ。
「私たち、GEAから行方不明届け出てるかもね。そういえば、青山君はGEAの関係者って聞いてたけど、赤石君はGEA関係者なの?」
「いや、俺はこれからGEAの試験を受けようかなって思ってたところです」
「そっかそっか。多分、赤石君は試験受けなくていいと思うよ。私が蔵宮さんに話持ちかけてみるから」
「えぇ!!いいんですか?ありがとうございます」
「今回の件でちゃんと君たちは仕事してくれているからね~」
3人でそんな会話をしながら、GEA本部へ急いだ。
「テレゴ、お前の言ってるいる事は間違えていないかもしれない。確かに私たちはお前の言う通りの存在だ。だが、だからといって無差別に人間を殺すお前も間違っている。自分の犯した罪を認め、大人しく成仏しろ・・・」
そう言って、剣でテレゴを切りつけた。
「お前たちは・・・、僕の言葉を忘れないで生きて・・・くれ・・・」
テレゴはそう言いながら、パラパラと散っていった。テレゴが散った後、そこには少年が立っていた。
「姉ちゃん、ありがとう・・・」
少年はニコッと笑って消えた。きっと、篠崎さんの弟なのだろう。篠崎さんもニコッと笑っていた。瞬きをすると、事務所に戻っていた。3人で現実に戻れたことに一安心してため息をついた。そして、時計を見ると・・・。なんと、日付が8月9日と表示されていた。時計が壊れている可能性もあるので、スマホやテレビなどの事務所内にあるあらゆる電子機器の日付を確認したが、8月9日だった。つまり、僕たちの体内時間ではあの空間にいたのは1時間程と感じていたが、実際には2ヶ月以上あの空間にいたのだ。
「私たち、GEAから行方不明届け出てるかもね。そういえば、青山君はGEAの関係者って聞いてたけど、赤石君はGEA関係者なの?」
「いや、俺はこれからGEAの試験を受けようかなって思ってたところです」
「そっかそっか。多分、赤石君は試験受けなくていいと思うよ。私が蔵宮さんに話持ちかけてみるから」
「えぇ!!いいんですか?ありがとうございます」
「今回の件でちゃんと君たちは仕事してくれているからね~」
3人でそんな会話をしながら、GEA本部へ急いだ。
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