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幽霊祓い 『希望の方舟』
第3話 命は大切に
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「クッ!?」
何をされた?今、腕を掴まれて、それで・・・
「クククッ、虚しいねぇ。もう少し、耐えるのかと思ったけど。まぁ、所詮、人か。玄宗、今、何が起こったか理解するのに必死なんでしょ?」
立とうとしても立てない。体が動かない。ダメだ、一体、何をされたんだ?
「じゃあ、特別に教えてあげよう。今さっき、わたしが使った術は相手の体に少量の毒を流し込む術でね。玄宗が私を祓うというから、少量の毒ではまだ動くだろうと思って使用したけど、この有り様。玄宗、弱いねぇ」
毒!?おいおい、勘弁してくれよ。ここで死んだら、陽姫の腹の中にいる子に会えないままになるじゃないか。そんなのごめんだ。無理やりでもやってやる!!私は苦しみながらも立ち上がった。
「おお、流石は祓い師。その程度の毒で死なれたら、私も退屈だからね」
「黙れ、化け物。これでも痛みに耐えてる方なんだよ」
クッソ!!痛みが酷すぎて、まともに集中できない。だが、妖を倒さないと、俺は無駄に死んだことになる。そんなのごめんだね。
「ふぅー、風術・奥義・風燈麼紅速ッ」
周囲の風が私の手に集まり、それは、矢のようになって、妖善を射抜いた。
「ウガァッ!!うわぁぁっ!!」
妖善がもがき苦しみ、そして、そのまま動かなくなった。倒したのか?・・・ッ!?
「ゲホッ、ゴホッ」
私はその場にしゃがみ込み、咳き込んだ。手のひらには血がついていた。ここまでか・・・?と、その時、妖善の体が割れ、中から、新しい化け物が出てきた。
「おいおい、マジかよ・・・」
「ハァァァァァ」
その化け物と目が合った。と、その時、今度は私の目の前に陰陽師のような姿をした男が現れた。
「おやおや、妖善、覚醒したのか」
その男はかつて、妖善だった化け物にそういうとこちらを見た。
「与川 玄宗、妖善の覚醒を手伝ってくれてありがとう。感謝するよ。お礼にその傷、すべて治してあげよう」
その男は私の額に手を当てた。次の瞬間、私の体から一瞬にして、すべての痛みがなくなった。
「あなたは一体?」
妖善のことを知っているということは、コイツ、敵なのか?
何をされた?今、腕を掴まれて、それで・・・
「クククッ、虚しいねぇ。もう少し、耐えるのかと思ったけど。まぁ、所詮、人か。玄宗、今、何が起こったか理解するのに必死なんでしょ?」
立とうとしても立てない。体が動かない。ダメだ、一体、何をされたんだ?
「じゃあ、特別に教えてあげよう。今さっき、わたしが使った術は相手の体に少量の毒を流し込む術でね。玄宗が私を祓うというから、少量の毒ではまだ動くだろうと思って使用したけど、この有り様。玄宗、弱いねぇ」
毒!?おいおい、勘弁してくれよ。ここで死んだら、陽姫の腹の中にいる子に会えないままになるじゃないか。そんなのごめんだ。無理やりでもやってやる!!私は苦しみながらも立ち上がった。
「おお、流石は祓い師。その程度の毒で死なれたら、私も退屈だからね」
「黙れ、化け物。これでも痛みに耐えてる方なんだよ」
クッソ!!痛みが酷すぎて、まともに集中できない。だが、妖を倒さないと、俺は無駄に死んだことになる。そんなのごめんだね。
「ふぅー、風術・奥義・風燈麼紅速ッ」
周囲の風が私の手に集まり、それは、矢のようになって、妖善を射抜いた。
「ウガァッ!!うわぁぁっ!!」
妖善がもがき苦しみ、そして、そのまま動かなくなった。倒したのか?・・・ッ!?
「ゲホッ、ゴホッ」
私はその場にしゃがみ込み、咳き込んだ。手のひらには血がついていた。ここまでか・・・?と、その時、妖善の体が割れ、中から、新しい化け物が出てきた。
「おいおい、マジかよ・・・」
「ハァァァァァ」
その化け物と目が合った。と、その時、今度は私の目の前に陰陽師のような姿をした男が現れた。
「おやおや、妖善、覚醒したのか」
その男はかつて、妖善だった化け物にそういうとこちらを見た。
「与川 玄宗、妖善の覚醒を手伝ってくれてありがとう。感謝するよ。お礼にその傷、すべて治してあげよう」
その男は私の額に手を当てた。次の瞬間、私の体から一瞬にして、すべての痛みがなくなった。
「あなたは一体?」
妖善のことを知っているということは、コイツ、敵なのか?
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