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《裏技》マスター、海水浴をする
決行
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翌日の夜、俺らはパール合唱団の元にいた。
「よし、じゃあ頼むぞ皆んな」
「「「「「はい!」」」」」
確認を取り、早速作戦を決行する。
時刻は深夜1時。
あまり人がいない時間帯に、城までザザザッと向かう。
パール合唱団の皆んなには深めにフードを被って貰う。
もちろんルリカ達にも被らせ、あまり街灯がない場所を歩く事で、人族がいるかどうか分からなくさせる。
「よし、ここら辺だ」
城から少し離れた場所で俺らは立ち止まり、城を見る。
「やっぱいるなぁー」
何がいるのかというと、見回りだ。
まあ当たり前だ、城の外を警備しなければ簡単に城の中に入られてしまう。
「それじゃ、行くぞ」
そして俺らは城へと歩きだした。
「ん!? 何者だ!?」
見回りをしていた兵士が持っている槍をこちらへ向けて来る。
「私達をご存知ありませんか?」
「お前らなど知らない!」
「パール合唱団ですよ」
「パール合唱団……あっ、この間の!」
やはりあの時の歌った合唱団の名前は耳に入るか。
「そのパール合唱団が何故こんな所へ? しかもこんな時間に」
「私達は先程まで練習をしていたのですが、帰る前にはいつもこの城を眺める事にしているんです」
「それは何故?」
よし、完全に食いついてるな。
「行くぞ」
小声でルリカ達にそう言ってこっそりと彼女達から離れる。
「頑張って」
小声で団員の一人に言われたので、サムズアップをした。
「さて、ここだ」
昨日俺が説明した壁貫通裏技をやる場所だ。
「急げ急げ急げ」
ルリカに別の壁貫通裏技のやり方は教えてあるので、やって貰う。
「うぅ……もうあんな事なりませんように……!」
そしてルリカは……壁を貫通した。
「レカ、ルリカは向こうにいるか?」
「いるー」
よし、変な所に飛ばされなかったな!
「んじゃニル、次行ってくれ。俺はレカと行く」
「分かった……」
そう言ってニルもルリカと同じ壁貫通裏技をして壁の向こう側に行った。
「俺らも行くぞー」
「うん!」
そして俺らも壁貫通裏技をした。
「おいしょ」
「来たわね」
「んじゃ、早速そこの壁にもっかい裏技をやろうか」
「分かったわ」
先程と同じ様にルリカとニルが行ったのを確認してからの俺も行く。
「ゲホッ……何か埃っぽい所ね……」
「非常用の通路だからな、そんな手入れもされてないんだろ」
「いざって時のための物なのに……手入れをしないなんて……」
「俺もそう思うよ。んじゃ、そこの壁を貫通しようか」
「貫通が多いわねー」
「仕方ないだろ、城なんだから部屋が沢山ある訳だし」
まあ確かにルリカ達がやっている壁貫通裏技は少々面倒臭い。
だが、まあこの間の様な事は無いと思われるので、それをやって貰うしかないのだ。
スルッとルリカが壁の向こうへ貫通する。
「ん……」
続いてニルも貫通した。
「おっしゃ行くぞー」
「おー!」
レカが怖くならない様にそう言いつつ、俺も壁貫通裏技をした。
「廊下に出たな……それじゃ、【足音消去】を賭けるぞ」
「ありがと」
「ありがとう」
ルリカ達に【足音消去】を掛け、そのまま廊下を抜けて、二階へ続く階段を登る。
「あそこの部屋だ」
見回りを回避する為、作戦通り部屋の中に入る。
「よし、ここならひとまずは大丈夫だ」
「ふぅー……凄い緊張するわね……」
「心臓……バクバク……」
「その心臓の音、見回りの兵士に聞こえない様にしろよ?」
「そんなに……聞こえるわけない……」
「ジョークに正論言うな」
するとコツ、コツと足音が近づいて来た。
「シッ」
人差し指を立てて口にやり、耳を澄ます。
『……コツ コツ コツ コツ』
「よし、離れたぞ」
「なら行きましょ」
「ああ」
そして俺は扉を開き、窓の所へ行く。
「この窓から外に出るぞ」
ルリカ達が貫通して窓の外へ出る。
「うわあ!」
意外と高かった様だ。
「あまり大声を出すな、あと落ちても死なないから怖がるな」
「そーだよ……死なないんだから……へーきへーき……」
ニル、お前はもう少し緊張感を持て。
そして俺も窓の外に出て、出っ張りに掴まって上へ登る。
「よし、ここが3階だ。そしたらあの彫刻に乗るぞ」
そして俺は彫刻に飛び移った。
「ほら、来い」
彫刻にしがみ付きつつ、ルリカ達に手を伸ばす。
「っ……えいっ!」
ルリカがジャンプし、こっちに飛んで来た。
「おいしょ」
ルリカの手をキャッチし、引き上げる。
「私もー……」
「ニル、お前は自分の力で行けるだろ……」
「……イイジマのケチ……」
「早くしないと見つかるかもしれないからだ」
そう言って俺は次の彫刻へと飛び移った。
それを繰り返して、4階まで登った。
「よし、この窓だ」
そして俺は壁貫通裏技をした。
「「「「「来たぞぉぉぉぉぉ!」」」」」
「「「「!?」」」」
なっ、なんで四階にこんなに大量の兵士が!?
「動くな逸脱者! 貴様を牢獄に打ち込んでやる!」
くそ、どっかでバレたか……。
だが、そう簡単に捕まってたまるか。
「おい」
「何だ? 今更助けを乞うても遅いぞ」
「いや、よく考えてみろ。お前の目の前にいるのは誰だ?」
「な、何を言っているんだ?」
「〝逸脱者〟だぞ?」
語気を強めてそう言った。
「そ、それがどうした?」
「つまりだな、お前らが俺を傷つけた瞬間……お前らの心臓が止まるようにしている、とは考えられないか?」
「「「「「!?」」」」」
兵士達がどよめく。
ふぅー、これで普通に部屋に入れる。
「ふんっ、お前を傷付けなきゃ良いんだろ? だったら傷付かない様にボディーブロックしてやる!」
はぁ? コイツアホか?
「あのな、さっきのは例えで言ってるんだ、もしかしたら俺の邪魔をしたり、俺に触れたりしたら心臓が止まるって可能性もあるだろ」
「あっ!」
おん、コイツアホや。
「分かったらどけどけ」
そう言ってその兵士の横を通る。
周りの兵士達も何も出来ない。
まあ、そういう意味ではあの口だけ男は勇気があったな。
ただの無謀ってやつだが。
そして俺は王の部屋に入り、鍵を閉めた。
「よし、じゃあ頼むぞ皆んな」
「「「「「はい!」」」」」
確認を取り、早速作戦を決行する。
時刻は深夜1時。
あまり人がいない時間帯に、城までザザザッと向かう。
パール合唱団の皆んなには深めにフードを被って貰う。
もちろんルリカ達にも被らせ、あまり街灯がない場所を歩く事で、人族がいるかどうか分からなくさせる。
「よし、ここら辺だ」
城から少し離れた場所で俺らは立ち止まり、城を見る。
「やっぱいるなぁー」
何がいるのかというと、見回りだ。
まあ当たり前だ、城の外を警備しなければ簡単に城の中に入られてしまう。
「それじゃ、行くぞ」
そして俺らは城へと歩きだした。
「ん!? 何者だ!?」
見回りをしていた兵士が持っている槍をこちらへ向けて来る。
「私達をご存知ありませんか?」
「お前らなど知らない!」
「パール合唱団ですよ」
「パール合唱団……あっ、この間の!」
やはりあの時の歌った合唱団の名前は耳に入るか。
「そのパール合唱団が何故こんな所へ? しかもこんな時間に」
「私達は先程まで練習をしていたのですが、帰る前にはいつもこの城を眺める事にしているんです」
「それは何故?」
よし、完全に食いついてるな。
「行くぞ」
小声でルリカ達にそう言ってこっそりと彼女達から離れる。
「頑張って」
小声で団員の一人に言われたので、サムズアップをした。
「さて、ここだ」
昨日俺が説明した壁貫通裏技をやる場所だ。
「急げ急げ急げ」
ルリカに別の壁貫通裏技のやり方は教えてあるので、やって貰う。
「うぅ……もうあんな事なりませんように……!」
そしてルリカは……壁を貫通した。
「レカ、ルリカは向こうにいるか?」
「いるー」
よし、変な所に飛ばされなかったな!
「んじゃニル、次行ってくれ。俺はレカと行く」
「分かった……」
そう言ってニルもルリカと同じ壁貫通裏技をして壁の向こう側に行った。
「俺らも行くぞー」
「うん!」
そして俺らも壁貫通裏技をした。
「おいしょ」
「来たわね」
「んじゃ、早速そこの壁にもっかい裏技をやろうか」
「分かったわ」
先程と同じ様にルリカとニルが行ったのを確認してからの俺も行く。
「ゲホッ……何か埃っぽい所ね……」
「非常用の通路だからな、そんな手入れもされてないんだろ」
「いざって時のための物なのに……手入れをしないなんて……」
「俺もそう思うよ。んじゃ、そこの壁を貫通しようか」
「貫通が多いわねー」
「仕方ないだろ、城なんだから部屋が沢山ある訳だし」
まあ確かにルリカ達がやっている壁貫通裏技は少々面倒臭い。
だが、まあこの間の様な事は無いと思われるので、それをやって貰うしかないのだ。
スルッとルリカが壁の向こうへ貫通する。
「ん……」
続いてニルも貫通した。
「おっしゃ行くぞー」
「おー!」
レカが怖くならない様にそう言いつつ、俺も壁貫通裏技をした。
「廊下に出たな……それじゃ、【足音消去】を賭けるぞ」
「ありがと」
「ありがとう」
ルリカ達に【足音消去】を掛け、そのまま廊下を抜けて、二階へ続く階段を登る。
「あそこの部屋だ」
見回りを回避する為、作戦通り部屋の中に入る。
「よし、ここならひとまずは大丈夫だ」
「ふぅー……凄い緊張するわね……」
「心臓……バクバク……」
「その心臓の音、見回りの兵士に聞こえない様にしろよ?」
「そんなに……聞こえるわけない……」
「ジョークに正論言うな」
するとコツ、コツと足音が近づいて来た。
「シッ」
人差し指を立てて口にやり、耳を澄ます。
『……コツ コツ コツ コツ』
「よし、離れたぞ」
「なら行きましょ」
「ああ」
そして俺は扉を開き、窓の所へ行く。
「この窓から外に出るぞ」
ルリカ達が貫通して窓の外へ出る。
「うわあ!」
意外と高かった様だ。
「あまり大声を出すな、あと落ちても死なないから怖がるな」
「そーだよ……死なないんだから……へーきへーき……」
ニル、お前はもう少し緊張感を持て。
そして俺も窓の外に出て、出っ張りに掴まって上へ登る。
「よし、ここが3階だ。そしたらあの彫刻に乗るぞ」
そして俺は彫刻に飛び移った。
「ほら、来い」
彫刻にしがみ付きつつ、ルリカ達に手を伸ばす。
「っ……えいっ!」
ルリカがジャンプし、こっちに飛んで来た。
「おいしょ」
ルリカの手をキャッチし、引き上げる。
「私もー……」
「ニル、お前は自分の力で行けるだろ……」
「……イイジマのケチ……」
「早くしないと見つかるかもしれないからだ」
そう言って俺は次の彫刻へと飛び移った。
それを繰り返して、4階まで登った。
「よし、この窓だ」
そして俺は壁貫通裏技をした。
「「「「「来たぞぉぉぉぉぉ!」」」」」
「「「「!?」」」」
なっ、なんで四階にこんなに大量の兵士が!?
「動くな逸脱者! 貴様を牢獄に打ち込んでやる!」
くそ、どっかでバレたか……。
だが、そう簡単に捕まってたまるか。
「おい」
「何だ? 今更助けを乞うても遅いぞ」
「いや、よく考えてみろ。お前の目の前にいるのは誰だ?」
「な、何を言っているんだ?」
「〝逸脱者〟だぞ?」
語気を強めてそう言った。
「そ、それがどうした?」
「つまりだな、お前らが俺を傷つけた瞬間……お前らの心臓が止まるようにしている、とは考えられないか?」
「「「「「!?」」」」」
兵士達がどよめく。
ふぅー、これで普通に部屋に入れる。
「ふんっ、お前を傷付けなきゃ良いんだろ? だったら傷付かない様にボディーブロックしてやる!」
はぁ? コイツアホか?
「あのな、さっきのは例えで言ってるんだ、もしかしたら俺の邪魔をしたり、俺に触れたりしたら心臓が止まるって可能性もあるだろ」
「あっ!」
おん、コイツアホや。
「分かったらどけどけ」
そう言ってその兵士の横を通る。
周りの兵士達も何も出来ない。
まあ、そういう意味ではあの口だけ男は勇気があったな。
ただの無謀ってやつだが。
そして俺は王の部屋に入り、鍵を閉めた。
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